1st dive ホワイトチップ・アベニュー
エントリーポイントの透明度がとてもよく、潜降したら外洋にはバラクーダの群れがいた。
かべにはオニカサゴがちょこん。変な色にうつっちゃった。
たくさんあるオドリの家に立ち寄ってみるが、みんな写真お断りらしい。まあ、寄りが悪いのだ。
一眼マクロなら頑張る価値もあるが、コンデジで、みんなから置いていかれるほど粘る価値もないだろう。
パッチワークのように、さまざまなコーラルがはりつく壁を流してゆく。
やがて、カン、と指示棒でタンクを鳴らす音がすると、棚の上に、カンムリブダイがパラパラ。
深度を上げると、かなりたくさんやってきた。
ダイバーなんかおかまいなしに直進してくる彼ら。
いつ見ても、うろこの質感とか、あごの感じとか、歯のきたなさとか、おそろしい。
そして、リーフの上もさまざまなサンゴ。
2nd dive バラクーダ・ポイント
きのうより潮があたっていて、グレーリーフシャークやイソマグロがいた。前は、流れがあるときなら、グレーリーフなんてぼんぼん出てたのに、今は小さめのが単体で出てきただけで、やっとサメらしいサメを見たと喜んでいる状況が残念。それもいつも遠めで、写真にとってもしかたがない感じだ。
降るようなウメイロモドキには、このあとロウニンアジがつっこんでいた。
深めのところに、スカスカなバラクーダの群れ。
まったく同じ顔立ちなのに、人気のないイエローフィンもみる。
きのうからハダカハオコゼは、どれも写真がとりやすい場所にいてくれなく、さらに後ろ姿。黄色もいた。
のんきに浮かぶナポレオン。太陽浴びて気持ちよさそう。
コーラル・ガーデン入り口に到達して、エキジット。
3rd dive スタッグホーン・クレスト
エントリーポイントは、潮通しがよく、とってもきれい。
休むカメ。
浅瀬はどこまで行っても、デバスズメ。
サウスポイントに流したかったようだが、流れは逆だった。
浮遊物は多いが、透明度がとてもよく、インナーリーフとの境界がくっきり見える。
エキジットはロブスターレイアーだった。灯台が目印。
4th dive ハンギング・ガーデン
潜っているあいだじゅう、退屈していた。それでもシパダン以外ではスターのアケボノハゼやニチリンダテハゼ、クダゴンベ、アオウミガメ、ナポレオンがそこここにいる。水面は鏡のようだったが、水も停滞モードで、浅瀬もたるんとした印象。
エキジット時、なぜか150mくらいなにもない外洋にむかって泳ぎ続けるジェリー。なんで?水面は真っ白ににごって、体温より高いぬるま湯だった。いったいどこからこの温水塊は?サンゴに悪い!
母船がシパダンを出る頃には、悪天候のきざし。
きょうもおやつはピサンゴレン。
5th dive サンセット
睡眠不足がたたってか、サイナススクイズがはじまった。こうなると、数日間は、なおらない。よってサンセットはパス。
マブールじゃらんじゃらん
夕方、マブールへじゃらんじゃらんに行く。サンセットダイビングのボートに乗っけてもらってダイバーたちがエントリーした後、ボルネオ・ダイバーズJETTYへ。ところが、JETTYにボートをつけていたボルネオ・ダイバーズのボートマンが、おめーらはつけさせねぇ、と言ったか言わないかは知らないが、とにかく拒否られた。古いJETTYはところどころが朽ち果てていて、JETTYとして機能しなくなっているので、しかたなくビーチにボートをつけて、JUMP!
私がマブールへ初上陸したのは1996年のことだが、当時はJETTYで休んでいると、マブールキッズ、中でも特に小さい子はまっぱの状態で、わらわらと集まってきたものだ。リゾートが増え、常時外国人を見慣れたこどもたちは、もうものめずらしそうにわれわれのことを見たりはしないし、服もちゃんと着ている。
さて、なぜかゲストリレーションズのエリエルさんが案内してくれるという。まずはボルネオ・ダイバーズを通過し、近日オープンするらしいSDC、Sipadan Dive Centreを見に行く。SDCのスタッフルームには、すでに人が生活していたが、ゲストルームはまだ建築中。シンプルかつ場違いにカラフルなシャレーが3棟。レッド、グリーン、あとはまだ色のついていない3つのシャレーが、外装だけ出来ていた。なぜにラスタ?
長屋のようなカンティーン、ダイブ・ステーション、オフィスもできていた。緑の人相わるめのカメのロゴは変わらない。SDCからはマブールのモスクがすぐ、カンポンもすぐで、あまりに人々の生活と近すぎて微妙。
SDCの敷地を出て、民家の集落に突入。駄菓子屋さんがあったりする。
細く、手すりなんかなく、つり橋っぽい揺れ方をする不安なJETTYを歩きながら、民家のあいだをくぐりぬけ、バックパッカーの殿堂・
アンクルチャンへ。1泊1800円からMAX2700円でシパダンに潜れるなら、見逃せないので、どんなもんか見にゆくのだ。エリエルが何度かJETTYの進路を間違え、なんども民家につきあたりながらたどりついたアンクル・チャンも、なぜかラスタカラー。
シャレーの前には、器材や洗濯物を干せる仕様になっていて、これは便利。全開のお部屋を見ると、ベッドが4台。無駄なものは何もなかった。シパダンのシャレーも超質素だったが、孤島ならではの風情を感じようと思えば感じられた。しかしここには風情はない。1日中潜っていられればよい系なら、これで十分かもしれないが、ゲストはみんな生っちろい、縦に長いヨーロピアン。バックパッキングのおついでであって、いかにもダイバーな風体のゲストはいない。アンクルチャンらしい、これまたいかにも、な風貌のチャイニーズがいたが、WEBの横顔はほっそりさせすぎ。美人チャイニーズスタッフはいたが…。ここがガラガラでシパダンで毎日潜れる保証があれば、喜んで泊まるが、そうでなければ無理!
そのあと、またもJETTYを右往左往しながら、ボルネオ・ダイバーズのビーチバー前へ出た。ビーチバーではC/Eのほかのゲスト達がビールを飲んでいたが、ひたすらじゃらんじゃらんなわれわれ3名は彼らを尻目にSMARTをめざす。周囲は暗くなってきたが、こどもたちは元気に外で遊んでいる。小さな集落をすぎてSMARTの敷地に突入すると、その広さにしまった!と思う。まるでクルンバ・ヴィレッジのよう。ジェネレータールームやコンプレッサールームもでかい。スタッフたちは真剣にバドミントンの試合をしていた。SMARTのスーベニアショップでアイスクリームを買い、カンティーンで食べたあと外へ出ると雨がふりはじめた。エリエルが、シパダン・ウォーター・ビレッジをまだ見せていないと言うが、丁重にお断りする。雨は本気で降ってくれ、SMARTの、ウォーターバンガローの部に着いた頃にはびしょぬれ。しかも通り雨で、屋根のあるところに着いたらやんだ。サイナスが抜けないが、これで悪化は決定。日ごろ、バチがあたるようなことは多々してるので、しようがない。SMARTのカンダマンスパを見たいと、スパに侵入するが、誰も出てこないので、サンプルのイランイランオイルをつけてアロマって帰る。一時的に海も荒れ、ウォーターバンガローにボートをつけるのもたいへんそうだった。私たち3人だけびしょぬれ。ボルネオ・ダイバーズのビーチバーで飲んでいた人々は、早くに雨宿りをしてかわいていた・・・。