くらぶとろぴか

きもちはいつもシパダンの海の中。シパダンとコタキナバル旅の備忘録、ときどき弾丸、そしてホームワークアウトおたく。

ガーフ&アッドゥ満喫の旅 2016(4)2016/3/8 ガーフ環礁1日目

2016-03-31 09:11:44 |  ダイビング
旅は早くも後半戦、ガーフ環礁に突入。
ガーフといえば、カジキ。
おととしはバショウ2回、去年はバショウとマカジキが一度に出て、カジキは、ガーフではほぼお約束!?
セイルフィッシュもマーリンも、みんな来い来い!


1st dive Gemanafushi Muli
早朝の大物狙いの1本は、ゲマナフシムリから。
グレートハンマーだとか、カジキだとかを期待してブルーウォーターを流すが…
何もいない…。
水とクラゲしか見ていない。
そんな中、吹き上げてしまい、ロストする人が出て…
結果、ダイビング3日めにして、チーム再編成。
本日のガイドは、的場さんだったが、私ともう1名は、2本目からは、きのうに続き、パキパキガイドのチームへ。
そして、明日はローテーションで、また的場さん。
今回は大人数で5チーム、ガイド5人であるが、こうして、大物ハンターの真さんとは最終日の1本だけ、マウルーフには今回はガイドしてもらえないんだなぁ…


2nd dive Maarehaa Kandu

深場にマダラトビエイが群れていたが、深いんだもん!


われわれは外洋を流していたが、リーフにはダイバーが鈴なりで、なんか冷める。

彼らにとっては、外洋を流すわれわれがうざいだろーな。

グレーリーフシャークはちらほら現れるが、遠い。
イソマグロがぶーん、と来たくらい。





3rd dive Maarehaa Kandu
ふたたびマーレハ・カンドゥ。
グレーリーフシャークたちが、捕食していた。






チャネルの奥には美しい砂地があって…
まずは箱庭っぽく…。


そして、ゲレンデ。














特別なことはなかってけれど、気持ちのいい1本だった。


4th dive Mahaddhoo Corner
マハッドゥ コーナー。
17時すぎているので、海ん中暗い…


浮上したら、まさにサンセット。



うーん、ガーフのチャネルダイブにしては、流れもいまひとつ強くないし…
潮がいまいちかな!?


1本目、バショウカジキといっても、1組のカップルが遭遇なさっただけ。
チーム本体とは、別に浮上したことで遭遇という、怪我の功名というか、引き強いというか…
まあ、私たちは、カジキがいるところで潜ってました、チャンスはじゅうぶんありました!という既成事実!?
やはり最大多数の最大幸福をキボンヌ。
まあ、まだあと2日5ダイブ残ってる!

ガーフ&アッドゥ満喫の旅 2016(3)2016/3/7 フォームラ環礁での1日

2016-03-30 13:45:44 |  ダイビング
待ちに待った、年に一度のフォームラ環礁♪
WTPのツアータイトルは、「ガーフ&アッドゥ満喫の旅」だけれど、いちばん楽しみなのがフォームラ。
フォームラ環礁のポイントは、ただひとつ。
フォームラ・ムリだけ。

ここでのウィッシュリストの筆頭はタイガーシャーク。

フォームラムリ3本勝負
ここは、ブルーウォーター(ぶっちゃけあまりブルーじゃなかった)で、大物を狙う、ギャンブルダイブ。
全グループが近くにいて、ガイド陣が水深30m付近で大物サーチ、我々は浅めを漂い、吉報を待つスタイル。
きょうのガイドはパキパキ。
モルディビアンの視力に期待大。

1本目、5分ほどで、パキパキがシャリンと鳴らした。
急速潜降&ダッシュ。
パキパキに追いついて、指さす方向を凝視するが何も見えない。
上がってから聞いたら、タイガーシャークだったという。
やっぱり、タイガーいるんじゃん。

2本目、10分ほどで誰かがシャンシャンと鳴らしている。
すわ、タイガー?
と思ったら、リーフ沿いにニタリ。
みんなエンリッチなのに攻めまくっている。
私は空気ユーザーだが、モルディブの水深30m法(?)が邪魔。
なかなかHUGE!なニタリ、追っても追っても後ろ姿。
写真は無理。
ムービーに切り替えるが、撮ったところで、しっかり写らないし、hugeさも、迫力もお伝えできない。
(通常、水中動画はミュートで撮るのに設定忘れて、ズーゴーズーゴーうるさい。なので、動画をもしご覧になる方は、ミュートにして見てやってください。)

hugeなニタリが去っていった方から、少したつと、やや小ぶりのニタリが来た。
DECOを出したくないので、もう近づけない。
そのニタリが消えると、またもやニタリ登場が現れる。
みんなニタリが出るたびに、ワッとニタリのいる方へ突進するので、グループは入り乱れ…。
そこへイクエーター号の人びとも潜降してきて、どこに誰がいるんだか。
しかも、モルディビアンガイドのマウルーフとパキパキは、幼なじみで、体形も髪型(?)もそっくりと言われている。

マウルーフが通ったあとにパキパキが通ると、デジャヴのような感覚に陥るとか!?
この外洋で、自分のチームからはぐれるのはイヤなので、けっこう同じチームの人探しに必死。

そんな中、イクエーターの女性ガイドが、またもニタリ発見。
もう、上空から、飛行機みたいなニタリを、遠巻きに見下ろすしかなかった。


3本目。
リーフ沿いを潜る。
グレーリーフがちらほら、ただ、遠い。
あとはツムブリの群れだとか…

クロヒラアジの群れだとか…。

渋めのお魚ばかり。
せっかくの、1日だけのフォームラなのに、フォームラへの期待度が高すぎるだけに、とても残念な感じ。


というわけで、きょうはニタリに尽きるのだけれど、みんないまいちテンション上がってない。
ニタリはマラパスクアで見ている人が多いからかなぁ。
個人的なニタリ歴は、1995年6月シパダンのサウスポイント、2004年9月シパダンのバラクーダポイント、2005年ラヤンラヤンだけだったことを思えば、期待のタイガーに会えずにしょぼぼーんってのはあるけれど、1ダイブで4回ニタリを見るって、すごいことだ。
2本目では、タイガーを見た女性ゲストが、2人だけいた。
残念なことに写真がなかったものだから、「タイガーじゃなくて、大きいバラクーダだよ。やいのやいの。」的なやっかみ半分の会話が繰り広げられたが、パキパキだってタイガー見たわけだし、フォームラは、タイガーのポテンシャルが高いってことだ。
しかも、乾期にサファリボートがせいぜい何日潜りに行くかというロケーションを考えれば、フォームラでの大物出没率は大したもの。
来年に期待。
って早くもリピート決定。

フォームラでは、何もない中層を漂っている時間が、何かを見ている時間より長いが、もっとここでギャンブルダイブしたかった。
でも、船は無情にもガーフへと北上だ。

ガーフ&アッドゥ満喫の旅 2016(2)2016/3/6 アッドゥ環礁での1日

2016-03-29 16:21:34 |  ダイビング
3月6日朝。
6時半モーニングコール。


「1日のスタートはバナナから」が、船上生活の常だけれど、初日は朝食後に1st dive。
でも、やっぱりバナナから。


まわりは、モルディブらしく、ドーニだったら趣があるんだけれど、ここいらへんに浮かぶ船は、作業船率高し。


そして、生活臭漂うアッドゥの島。

大きすぎて、カメラにおさまらない。

朝食後、グループ分けの発表とブリーフィング、そして1本目のダイビング。
8時半をまわって、ダイビング出発。
人数多くて、ドーニ大混雑。


1st dive Maa Kandu Out Reef
マアカンドゥ アウトリーフ。

このポイントでの見どころは、オウギチョウチョウウオの群れ。
オウギチョウチョウウオ自体は珍しくないが、群れてる彼らは珍しいのだ。
4年前に、イクエーター号でアッドゥに来たときは、わらわらと群れていて、なかなか圧巻だった。
でも、先週のクルーズではいなかったとのことで、ふーん、そんな日もあるんだ…、と思う。

エントリーすると、記憶通り、ひたすらコーラル畑。




4年前のここでは、リバースブロック初体験で、半泣きで潜っていた。
今回は、3か月ちょい前のペリリューで、史上最悪のサイナススクイズにやられ、完治しているかどうか不安だったところに、おとといの発熱に鼻づまりで、ほぼ治ったものの、本調子ではない。
医者にかかったら、ダイビングするなって言われるに決まってる。
サイナスや耳が正常に抜けるんだろーかとびびりながら潜降開始。
んご、んご、んご、スポっ、スポっ。
あごを動かすだけで、びっくりするほど耳抜き快調。

さて、本日のガイドは板垣くん。


テングカワハギのペアが、そこここにいるけれど、どうしても単独でしか写させてくれない。


ここは、浅瀬から深場まで、コーラルびっしり。


レアもの不在で、普通種のオンパレード。
クマノミ。


とはいえ、平凡でもここはインド洋。
同じファミリーでも、沖縄~東南アジア海域とは、微妙に色合いが違う、モ魚ならぬインド洋の固有種満載で、似通っていても、違う種だったり、色味が違っていたりする。
カブラヤスズメダイのようだけれど、背びれが黄色い。


いかにもクラカオスズメダイファミリーなスズメダイ。
「Fishes of The Maldives」を見るに、ホワイトブレステッドクロミス。
学名みれば、ナミスズメダイなのだけれど、この子はグリーンがかっていて、見慣れた黄色い胸びれが目立つ東南アジア系ナミスズメダイとは別人のよう。


ゴマハギyg。


ヘラヤガラ。


このサンゴオブジェ、記憶がある。

前回は、流れが逆だったな。
このオブジェのあとで、オウギチョウチョウウオ見たけれど…

あれれ? いつまでたっても、オウギチョウチョウウオの群れには出くわさず…
へ!?いないんだ…。

でも、ここのサンゴの浅瀬で漂うのは、ヒーリング効果大。


2nd dive Addu Madi Gaa
アッドゥ マディガア。

マンタ狙い。
4年前は、アッドゥでのマンタは、1勝1敗だったっかな?

エントリーしたら、思ったよりも淀んでいた。
そして、あちこちにナポレオンが、7~8匹浮かんでいた。
こんなにいちどにナポレオンが浮いているのを見たのははじめてだった。
まとまってくれれば壮観なのに、個別なので1個体しか映らない。


ゆる~い流れの中、マンタは来ないし、特別なことはないので、平凡なトロピカルフィッシュ観察。
でも、ゆる~い流れといえども、しっかり止まっていたら、取り残されるので、ピンもあわないし、すべて中途半端な感じ。
ツノダシの正面顔。


ホソガラスハゼ。


ソラスズメダイ似の、見たまんまのブルーイエローダムゼル。


インディアン・ダスキラスばかり見ていたら、実は、大好きなカエルウオがすぐ背後にいたなんて。


クロメガネスズメダイ似のインディアンダムゼル。



赤道界隈ならではの、サバヒーの群れ。

な~んだ、サバヒーか、って思ってしまう。

オビテンスモドキの幼魚発見。
待って~、と言っても待ってはくれない。


見覚えのある、荒野。


そして、硬そうなコーラル。


あーれー?マンタに会わないままエキジット。


3rd dive Maa Kandu Out Reef
マアカンドゥアウトリーフふたたび。
エントリーしたのはもう、17時ちょい前。
それでも、エントリー時のサンゴの美しさには目を奪われる。


嵐でひっくり返ったらしきサンゴもあるが、ひたすらピキピキ。


そしてうりうり。


外洋側は、フュージャラー系が流れ、穏やか。

3本目で深くゆけないので、ひたすらリーフっぺりを流す。

コーラルにはまり込んでいる貝の身が、えらく派手。


同じポイントだから、朝と出会うものに変わりばえはなく…






hogfishの類のベラかな?


オウギチョウチョウウオの気配はない。
かわりにパウダーブルーと、黒いサージョンフィッシュがやってきた。


黒には申し訳ないが、パウダーブルーだけのほうがありがたいんですけど…

数も少なく、美しい玉になることもなく、追えば追うほど、黒ともども遠ざかって行った。

それにしても、いっこうにオウギの群れは現れないので、オウギygをとってみる。


そうこうするうちに、ふたたびパウダーだけの小集団がやって来た。







まとまりなーい感じ。
こうして、ついにオウギチョウチョウウオの群れとは縁がないままエキジット。


1日3食+おやつ…さすがに写真をとらなくなってしまった。
ダイビングの合間に食と昼寝か、食と昼寝の合間にダイビングか、な日中が終わった。
これにて、アッドゥ環礁終了。


オウギチョウチョウウオの群れも、マンタもハズレ。
また、アッドゥは、とうぶんいいや…

気をとりなおして。いざ、フォームラへ!

ガーフ&アッドゥ満喫の旅 2016(1)2016/3/4~3/5 移動日編

2016-03-25 16:07:01 |  ダイビング
ガーフチャレンジ2016
「今年でガーフは終わりにしたい」
毎年そう言いながらも、早、5年連続のガーフチャレンジになる。
こうなったらもう、冬の定番かな。
今年こそは、カジキをもっと近くで、イタチザメをしかとみたい。

アイランドサファリロイヤルは、2月20日から4週かけて、マレ⇔アッドゥ環礁間を、南下北上する。
1週目マレ→ガーフ、2・3週目ガーフ環礁、4週目ガーフ→マレ。
赤道ものは、どのサファリボートでも2週連続乗船する人がザラ、中には4航海全部、なんていうツワモノも珍しくない。
限りある年休、限りあるダイビング予算しかないうえに、他の海にも行かなくてはいけないので、残念ながら1航海しか乗れない私が選んだのは3週めのガーフ。
2週目と3週目なら、3週目が大潮にあたるので、いくぶんいいのでは?という読みだ。
モルディブの生き物たちは自由で、別に大潮でなくてもサンゴの産卵もある、と聞いたことがある。
シパダンのように、大潮があんまり面白くない例外もあるが、パラオのブルシャークだって、ぐるぐるマンタだって、バリのマンボウだって、満月新月前からだから、やはり、大潮ちょい前を選びたい。
今年もフォームラ環礁まで足を延ばしてくれたらいいな、なんて思っていたら、いつの間にか、今年のツアーには、モルディブ最南端のアッドゥウ環礁が組み込まれていた。
アッドゥのサンゴは、それは美しく、一見の価値はあるが、今回の私のニーズではなかったりする。
でも、そうそうアッドゥまで行く機会もないので、前向きに楽しみにしてみる。

3/4 SQ635 羽田22:55 シンガポール05:25
アイランドサファリロイヤル乗船日は3月5日。
私はSQ利用なので、3月4日、羽田深夜便利用となった。
船がマレ出発のコースなら、SQでも、東京昼発、マレ夜着でじゅうぶん。
それが今回は、モルディブ国内線乗り継ぎがあるため、SQの夜着だと、間に合わないリスクありとのことで、マレ昼着にせねばならない。
マレ昼着に乗り継ぐには、羽田発を、前日の深夜便にする必要がある。
シンガポール、マレで長時間トランジットを強いられるが、それでもULには乗らない。
そのかわり、昼便ならではの恩恵、マレ着陸直前にほんの短い時間でも、モルディブの美しい環礁が拝めるのはうれしい。

とはいえ、今夜は、体の節々が痛いし、寒気もするし、鼻も詰まっているし、立派な風邪っぴきだ。
推定体温37度9分。
まあ、赤道に近づけば、良くなるさー。
SQカウンターで荷物を預けたら、葛根湯仕入れに、保安検査場入り口近くのドラッグストアへ。
なんで風邪薬って、こんなに高いの!?と思っていたら、「どのようなお薬をお探しですか?」と問われ、そそくさと退散。
出発階入り口付近のマツキヨへ。
そこには中国系エアラインのクルーが、買い物かごにてんこもり、小規模爆買いをしていた。
パイロットが、大量に生理用品を購入しているのに、失笑。
かさばるし、セキュリティ通過とか小っ恥ずかしくないのかな。
まあ、日本のは、高品質だから、無理もないか。
おそらく奥さんに頼まれたのだろう…。
そのほかにも、コスメやら、いろいろ物色している。
別ストアよりは安い葛根湯をゲットしたら出国。
自動化ゲートできょうも指紋認証失敗、審査官のいる窓口にゆくよう表示された。
ちっと思うと、自動化ゲート前に、「汗かきさんもカサカサさんも大丈夫」なんてクリームが置いてあるではないか。
クリーム塗って再トライしたら、通過成功。

とにかく早く乗って、眠りたい。
さて、本日は、最後尾の通路側をとっていた。
席に着いたら、いかにも日本人なマスク着用。
お隣は、たぶんマレーの男性で、持ち込んだおーいお茶を、おいしそうに飲んでいる。
機内食は、今夜もアジアンベジタリアンミール。
1食めを出されて「へ!?」という感じ。
まさかのバナナオンリー。

葛根湯って、食間に飲むものなのに、間違ってバナナのあとに飲んでしまった。
それでも葛根湯を飲んだことによる気休めか、南に向かっているせいか、きゅうくつなエコノミークラスでも、徐々に楽になってきた。
さすがに映画を見る気力もなく、ビールも飲みたくなく、セブンアップを1缶もらってリフレッシュ。
着陸2時間ほど前の2食目は、ちゃんと出てきた。



チャンギトランジット
フライトはターミナル2に着いた。
羽田‐シンガポールの便って、あるときはターミナル2、またあるときはターミナル3なので、わかりにくいが、マレ便もターミナル2から出ることを考えるとありがたい。
まだ節々が痛く、微熱な感じだが、ずっと楽になっていた。
トランジットが4時間程度あるので、2時間くらい仮眠しよう。
ただ、トランジットホテルや有料仮眠コーナーまで歩く気力がない。
ちょうどマレ便がついたゲートの少し先に、横になれる椅子が設置してある親切なコーナーがある。
空いているかな…と思って近づくと、多くのヨーロピアンやインド系が寝ていたが、1か所だけ空きがあったので、ラッキーとさっそく占有。
葛根湯をぐびっと飲んで、さっそく仮眠。
8時半まで横になり、水分求めて、セブンイレブンへ。
マレーシアで発熱したときに飲む水を買おうかと思ったが、ココナッツウォーターが2種類ある。
ひとつはタイ製、もうひとつはマレーシア製。
飲みなれたマレーシアのココナッツウォーターと思って、過剰な期待のもとに購入したが、やはりパックになると、天然ものより甘く感じるし、パック特有の風味がある。
でも、体調不良には、ス~っと入って行ってよい。
葛根湯があと1本しかないので、ワトソンズでパナドル買って、ゲートへ移動。


SQ462 シンガポール10:05 マレ11:40
マレゆきはガラガラ。
進行方向左側の窓側をとってある。
前に右側の席にしたら、環礁はほとんど見えなかったので、今回は左にしてみた。
すいているのだから、中央4席ブロックを陣取って寝ていけばよいのだが、やはり、昼間ならではの、着陸直前に見える「島々の花輪」が拝みたいので、窓側3席に居続ける。
「The Peanuts Movie」を見ながら、ベジタリアンミールにTigerを飲む元気も出てきた。

ミールが片付いたら、ごろりんと横になって、就寝。
そして、マレへと近くにしたがって、ぐんぐん回復。


着陸前。
空から見るモルディブの環礁は、他の南の島々の美しさとは一線を画する。
窓についた氷の粒なんかで、きれいな写真はとれない。






癒しの環礁、美しいリゾートのあと、マレが見えてきた。

暑苦しい感じがして、時間つぶしに行こうと思っていた気持ちが萎える。


マレ到着
席から立ち上がると、熱っぽさや、節々の痛みは消えていた。
額も冷たい。
ただ、病み上がりにありがちな、手足やふくらはぎの脱力感が半端ない。
いや、まだ完全に病みあがってはいないのだろう。
う~ん、明日潜れるのかな。

きょうは、イミグレの列は、いつになくスムーズ。
たぶん、出稼ぎ労働者系南アジア人と、窓口にたどり着いてから書類記入をはじめる傾向にある大陸系中国人がいないからだ。
それでもまた、一番すすみの悪い列に並んでしまった。
税関は自己申告制度で、申告ありは赤、なしは緑のサインのレーンを通ればよくなったが、ときどきチェックに呼び止められる人がいるから、油断はならない!?
でも、なんのおとがめもなく外に出ると、毎度の到着・出発のケアをするガイドのお姉さんが、他の人の出迎えに来ていた。
今回は、マレ到着時の出迎えはなしということだったので、あいさつだけして、「20時には戻ってきてくださいね。」と告げられ、「ではまた後ほど」とその場を去る。

さーて。集合まで軽く7時間。
見渡すと、結構ベンチに根が生えてそうな人、横になっている人が見受けられる。
私もあれにjoinしーよおっと、空港のベンチでよどむ覚悟はできた。
なんせエアポートホテルのデイユースは31,000円、しかも14時チェックインとのことで、論外。
それならむしろ、部屋ではなく、スパでリラックスしたほうがよい。
ただ、フルレのスパは、宿泊客以外の予約をとっておらず、ウォークインだと、資材不足で希望のコースが受けられなかったり、なんかダメなのだ。
元気だったら、マレのスーパーで、お土産用の紅茶を買いに行って、カフェで時間つぶすつもりだった。
でも今は、エアコンの効いたカフェよりも、ちょっと暑いけれど、このぬるい常温がありがたい。
ベンチで横になっていようと、巨大扇風機の風が、適度に当たる場所を確保してみた。
それにしても、白昼のマレが暑いとはいえ、半病人は、異常な発汗量で、毒出しだー。
最後の葛根湯を飲み干す。
横になる前に、2つあった荷物を1個にまとめていると、2席あけた横にチャイニーズが座ってしまった。
他にもあいてるでしょ、と苦々しく思っていると、ガイドのお姉さんがやってきた。
「夜までどうなさいますか?」
実際は「いますぐにでも、ここで横になります」な気持ちだが、「今は暑すぎるので、しばらく空港で時間つぶして、日が西に傾いてきたら、マレに行くかもしれません」と答えた。
すると、「もう一人、昼便で到着の方がいらっしゃるんですけど… もし2人ご一緒だったら、ホテルをデーユースされます?」
「あ、もう一人、いらっしゃるんですね。でも、もう、とうに出てきてる時間ですよねぇ…どちらに?」
「たぶん、あの方だと思うんですが…。」
と視線の先には女性がひとり。
「ちょっと声かけてみます。」
と去ってゆき、ガイドさんのカンは見事にあたった。

ヴィスタリトリート
「フルマーレでのデイユースは1泊70ドルですけれども、いかがですか?」
1人35ドル。
マレのカフェを数件はしごしたら、そのくらいはゆうにかかるだろうから、悪くない話だ。
そして、初対面の人と、フルマーレのホテルをシェアすることになった。
実は、このホテル、アイランドサファリロイヤルのモルディブ側オペレータ、ヴィスタ・カンパニーの所有するホテルで、当初、WTPから、15,000円でとれるという話があった。
正直、私はあまり、フルマーレという場所が好きではない。
嫌いではないが、好きじゃないのだ。
なんだろう?
人工島の無機質な感じがいやなのかもしれない。

フルマーレのデイユースに15,000円ねぇ…と思っていたら、デルタスカイマイルでとれることを3日前に知った。
滅多にパラオにゆかない私が、中途半端にためたマイレージを消化するいいチャンスだ。
すぐに予約をすればよかったものを、明日でいいや、と思ってたら、翌日には予約期間が終わってしまっていた。
眠りたいいま、1人35ドルなら喜んで出す。
もう一人の方も、できればデイユースしたいということで、ガイドのお姉さんが予約と送迎アレンジの電話をかけてくれた。
私たちのケアは、まったくのボランティアで申し訳ない。

ホテルに着いたらシャワーを浴びて、同室の人と、近くのホテルに遅いランチにゆく。
ホテルに戻り、私は就寝。
同室の人は、仕事があると、ラップトップ持って、カフェへと降りていった。
2-3時間眠ったか、彼女が戻って来ると、「きれいなサンセットですよ。きょうはナイトマーケットがあるらしいですよ」とのこと。
9割がた回復していたし、それなら、ちょっと行ってみましょうか?と、散歩に出た。
その間わずか数分なのに、もうとっぷり暮れていた。
ホテルのカフェのウエイターにナイトマーケットの場所を聞き出かけるが、それらしきものがない。
もう一度戻って聞くと、「何が買いたいの?」と、スーパーマーケットと勘違いしていることが判明。
ナイトマーケットというワードがぴんとこないみたいだ。
たぶん、夜市だとか、マレーシアでいうところのパサールだとかの、ディベヒ語がわかればいいんだろうけど…
別の従業員が出てきてわかってくれて、「メインストリートまで出ると、ダンジョンがあって…」
ダンジョンと聞こえたが…
数分歩くと、まず右手にナイトマーケットが見えて来た。
確かに手前には大きな穴が掘ってあったが、まさかこれがダンジョン?
うーん、何と聞き違えたか。

ナイトマーケットは、コタキナバルの30分の1くらいと思える小規模。
古着や、パチもの感満載のサングラス、ソフトクリームなんかが売られていた。
そして、左手には、2階建てのショップロットのようなものが、何棟か見えてきた。
そこだけあかりがこうこうと輝いていて、栄えている。
が、近づいてみたら、1棟めだけが、にぎわっていて、2棟目以降はさびれていた。
呼び込みにさそわれて、ヘディカなど揚げ物を買う。




ビールが恋しいが、ビールがないのがフルマーレ。
ホテルに戻ると、0%アルコールのビアと称して、単なるりんごジュースじゃん。



Q2 112 マレ23:25 ガン01:00
20時すぎ、ふたたび空港へ。
ヴィスタリトリートには、ちょうどきのうまでアイランドサファリロイヤルに乗船していた方がいらして、空港へ向かう車中、ガーフは天気も悪く、ナイトジンベエもはずれ、ハンマーヘッド1匹だけだったという、残念な話を聞いた。
数名の知り合いに再会し、国内線チェックインへ。
成田では27キロだった手荷物。
無料受託手荷物は20キロ。
エクセスはキロ2ドルだけれど、払いたくないなぁ。
7キロじゃ無理かな。
私の前にチェックインした3人は、あっさり通過。
私も幸いおとがめなし。
ちょうど私がチェックインをすませたとき、隣のカウンターも開放された。
すると、みんな次から次へと、支払いカウンターへ並ばされている。
エクセスとられた人に何キロか聞いたら28キロ。
27キロの私は、ギリでセーフだったのか?
それとも、人によってで、あたったチェックインスタッフのさじ加減しだいか。
ふと見ると、私が並んでいた列の職員は、男性から女性に変わっていた。
時計は21時。
ははーん、あのお兄ちゃん、21時上がりで、早く帰りたくて、面倒なことはしたくなかったってわけね。
まあ、ラッキーだったということで。

そして、ナイトフライトでガン空港へ。
ゲートから出ると、同じ型の機材がたくさん停まっている。
日本だったら、丁重にドアサイドまで連れて行ってくれるところだが、「あっち」的な誘導で間違えそうだ。
乗客は、ローカルと我々日本人だけな感じだが、途中、クルーのお姉さんが、我々外国人には赤道通過証をくれた。

ガン空港は、想像を上回る、ちゃんとした空港だった。
アライバルホールは広々として、きれいで、ちゃんとしたターンテーブルもある。
むしろ、マレよりいい。
珍しく荷物がさっさと出てきて、一番に外に出て、的場さん、板垣さん、そして強力な助っ人・真さんに再会。
今週は21人の、混み混みだー。
ほとんどがリピーター、私のようにガーフものしか来ないなんちゃってではなく、コアなリピーターさんが多い。
部屋も3人部屋。
同室の人に挨拶して、さっさと就寝。
風邪はほとんど抜け、さて、明日はサイナススクイズなしに潜れるか?
一抹の不安を胸に就寝。















シンガポールに