4たびガーフへ
2月28日土曜日。
ガーフにいるアイランドサファリロイヤルにたどりつくためにだけにある1日。
あわよくば、カジキにタイガーにニタリというアドレナリン放出系を期待しての4冬連続ガーフ。
でも、今回はUL=スリランカ航空で飛ぶと思うと、休みなのにテンションは上がりきらない。
はっきり言って、ULがいやだ。
それでもULを選んだのは、ULよりマレ着が遅いSQだと、ガーフへの国内線乗り継ぎに間に合わないため昼着の便にせねばならず、マレで10時間以上待たないといけないからだ。
私の頭には、UL=大DELAYする会社、機体ボロい、クルーのサービスも悪い、というのがすり込まれている。
でも、運賃と燃油の安さを見ると、ULも捨てたもんじゃない。
もう久しく乗っていないし、ワンワールド入りもしたし、もしかしてもしかしたらまともになっているかもしれない。
それに、たいしたことがないわりには高いフルレエアポートホテルに2万以上支払うのも惜しい。
いやなことには変わりないが、なんだかんだ言っても安さに勝てずULにしてみた。
こんな慣れないことをすると、雪でも降るんじゃないかと心配したが、幸い晴れ。
UL455 成田1315 コロンボ1940
きょうもアクセス成田で、数寄屋橋から空港へ。
ULの出発時間は、中途半端な時間ではあるが、早起きしなくてよいから楽だ。
銀座駅では、きょうはうまい具合にエレベーターを乗り継いで地上に出た。
いつもなら、オンラインチェックインスタートと同時にチェックインをするが、ULが気乗り薄すぎなのと、旅行会社が事前座席指定をしてくれていたので、バスに乗ってからチェックイン。
葛西通過中には、3匹になったマグロに心からエールを。
成田に着きビルに入ると、そこはAカウンター。
ULはBカウンターなので楽々~、と喜んだのも束の間、目に飛びこんできたのは行列。
よくこんなにもUL需要があるもんだ。
オンラインチェックインずみの人向けに、バゲッジドロップカウンターはないんかい?
職員は近くに見当たらないし、とりあえず並んどこう。
今回の同行者は、成田エクスプレスに乗り遅れたそうで、話し相手もなく、なかなかすすまない列に耐える。
とぐろがひとつ曲がったところで、やっとUL職員のオヤジ発見。
「すみませーん、バゲッジドロップ専用のカウンターはありませんかぁ???」とたずねると、「ありません」と言い放たれた。
が、それを見ていた女性職員がすっとんできた。
「オンラインチェックインをなさったのですね、ささ、こちらへどうぞ」と、ていねいな感じで中に入れてくれた。
あるじゃん、おっさん頼むよ~。
荷物は19キロ。
11月に新調したスーツケースだと、モルディブの国内線でエクセスとられそうなので、あわててブッシャーのキャリーバッグをscubastore.comで買ったのだ。
夕べバルセロナからはるばる届いたそのバッグはびっくりするほど軽くて、びっくりするほど大きかった。
同じくバルセロナから飛んできたガラのロングフィンまでもがおさまった。
3辺の和が164cmあるので、パラオには行けない仕様だけれど(DLやULは158cmまでで、オーバーサイズ料金を請求される)、モルディブやシパダンなら大丈夫。
ULはエコノミーでも30kgだし、ダイバーのお荷物的観点からはいいところもあるわけだ。
そう、どんな子にも褒めどころはあるのだ!?
なーんて思いながら、ボーディングパスが出てくるのを待っていたが、プリンタがジャムったりして、チェックインスタッフがあわあわ。
ULって、やっぱりとろくさいっ!
ULがのろのろしていると言っても、出発まではまだまだ時間があるので、きょうは出国前、免税エリア、店をひやかしまくった。
マーレ、コロンボともに免税は期待できないので、珍しく成田で化粧品を買いあさり、m.a.cで軽くファンデまで塗ってもらってからゲートへ移動。
ゲートは大混雑、座れるベンチは思いっきりすみっこにゆかないとなかった。
少なくとも3人のアイランドサファリロイヤルのリピーターが同じ便に乗るはずだけれど、誰がどこにいるかわかったもんじゃない。
搭乗開始になってから、遅れてきた友だちと再会して、機内に入れば、仏教国だけに手と手のしわをあわせて「あゆぼわん。」
ULのクルーはみんな縦も横もでかい。
ULのイメージフォトのようなかわいらしいクルーはおらず、みんな大柄で無愛想な男女だ。
エアバス333-300は新しくてまとも。
しかーし…入れ物はまともでも、中身は…
通路側に座っていたら、大柄すぎて通るたびごとにぶつかるクルー。
けっこうずしんと来るが、彼らの辞書にsorryの文字はないみたいだ。
サリー姿の女性は、みんな堂々とはみ肉なのがスタンダード。
ある意味、勇気づけられる!?
機材は新しいけれど、パーソナルエンターテインメントは残念。
数少ない新作からベイマックスを観た。
ベイマックス、かわいい。
続いて機内食。
例によってベジタリアンをリクエストしておいたが、出ないだろうな~、と思ったら、やはり出なかった。
ULへの期待度が低いのと、実体はベジタリアンとはほど遠いので、別に文句も言わない。
ところで、今回の同行者は無類のビールずき。
つられてビールを次々あけていたら、すっかりビールばら。
フライトは満席のもよう。
通路をはさんだおとなりは、どこぞやのツアコンらしく、ずっと参加者リストや日程表、スリランカのガイドブックとにらめっこ。
ときどき同僚らしき人がやって来てなんか耳打ち。
後ろの席の窓側からは、頻繁にうー、とか、あーとか、うなり声が聞こえてきてやかましい。
トイレに立つときに見たら、そこにはメタボなスリランカ人男性と小柄な日本人女性。
他人の関係のようだが、メタボは、メタボすぎてとなりにかなりはみ出ていて、日本人女性は通路側に斜めって座っており気の毒。
人のテリトリーに侵入しているわ、うなるわ、私ならウザ死しそう。
でも、ツアコンらしき女性は、ものともせず執務中な感じ。
スリランカ慣れしているようだ。
こんだけツアコンが乗ってるなんて、スリランカ旅行って人気なのね。
楽でないフライトも、ふたたびクルーがスペシャルミールを持ってうろうろしはじめた。
関係ないと思っていたら、私のところにやってきた。
2回目は、何もたずねることもなく、ぽーんとベジタリアンミールを置いていった。
テキトーな会社だなあ。
せっかくのアジアンベジタリアンだが、ビールでおなかがふくれ、ぜんぜん食べたくない。
それに見た目はいいんだけど、なんか気に食わないスパイスが一品入っている。
コロンボトランジット
10時間のフライトから開放され、10年ぶりに降り立ったコロンボ。
前回は、マレでMHのKLゆきにチェックインをした次の瞬間、MHが機材故障で飛んでこなくなり、KLまでコロンボ乗り継ぎで振り返られたときだ。
そして、それよりさらにひと昔前、初モルディブは仕事関係だったので、航空券は無料だった。
そのときは、モルディブ入り前に、コロンボ泊もしなければならなかった。
あれから幾星霜、リノベーションしたと聞いた気がするが、空港からして淀んだ空気感は変わらない。
とにかく一刻も早く、マレへ飛び立ちたい。
そう思いながらコンコースを歩いてゆくと、つきあたりには黄色い仏像があった。
そういえば昔、お釈迦様の歯が納めてあるという仏歯寺のありがたい間にも通してもらったし、インド象にも乗った。
客観的に、とてもありがたい話だ。
それなのに、私には何も響かなかったスリランカ。
同行者は楽しげに仏像と写真をとっていた。
やがてイミグレが左手に現れ、多くの日本人が入国カードを書いていた。
みんな入国するんだ。
曲がらないでいい方に曲がっちまったので、方向転換して、前時代的な免税店を横目に、民芸品っぽい店やローカル風スナックがかわいいとチェック。
でも、買わない。
UL109 コロンボ2030 マーレ2125
ゲートに降りると、これまた、目をこすりたくなるようなすすけた雰囲気。
飛行機は沖止めだから、バス移動。
1台目のバスに乗ろうとしたら、目の前で外へ出る扉を閉められた。
次のを待てと言うわけでもなく、感じ悪。
小汚いベンチにすわって次のバスを待つ。
まあ、マレーシアのベンチも汚いが。
またまた薄暗いバスに乗り、沖止めの飛行機に移動。
機内に入り、自分の列にゆくと、通路側から2人、すでにスリランカ人が鎮座ましましていた。
私は窓側の席だったので、「Excuse me…」と声をかけると、「ゆあしーとなんばー7A?」と言うのでYesと答えたら、席を立つのがよほど嫌なのか「Are you sure?」と言って動かない。
「あーゆーしゅあ?」はないだろ?
私の沸点は低く、ボーディングパスを「この引導が目に入らぬかー。」とひらひら。
いかにも嫌そうに立つスリランカ人ども。
これでまたスリランカの印象が著しくそこなわれた。
離陸してしばらくして出されたミールはなんじゃこりゃー!?
ふたをあけたら…
なんらか焼き飯。
ご飯をほると、どんどんパッサパサのチキンが出てくる。
そして、デザートのヨーグルトは黄色い…。
へんなもの食べちゃった、って感じがする。
世界中を旅したような人たちの中には、スリランカほどいいところはない、という人がけっこういるようだ。
私も世界中を旅したらそういう心持になるのだろうか?
この短いフライトだけでも、人も食もあわない感がひしひし。
いつの日か、スリランカにシロナガスクジラを見に来ることを夢見ていたが、フライト体験だけで早くも挫折である。
マレ
KLやシンガポールからマレへの4時間フライトでは、Tigerを飲みたいだけ飲むこともあって、トイレに行きやすいよう、後ろの席を確保するので、降りるのもほぼビリで、いつもイミグレは最後尾に並ぶことになる。
きょうは1時間半だから前方の席にして、ビジネスクラスキャビンのすぐ後ろ。
だから、さっさと降りられた。
ここはもうモルディブ。
スリランカばなれできて、晴れ晴れ。
イミグレのForeign Passport列は、各列とも4名程度しか並んでおらず、いい感じ。
が、いつも行列運が極めて悪い私が選んだ列は、きょうもそこだけがすすまない。
やっちゃった感があるが、まあ、気長に。
両隣の列の人はすいすいすすんでゆき、私より後に並んだ人々にどんどん先を越される。
やっとこイミグレを通過し、荷物をピックアップして外に出ると、ワールドツアープランナーズのいつものお姉さんのお出迎え。
なんだか巻きが入ってる…。
Q2 2268 マーレ2250 クッドゥーアイランド0005
全員出てきたら、国内線のカウンターへカートをごろごろ。
「もうボーディング開始時刻です」とお姉さん。
巻きも入るわけだ。
「タバコ吸ってきていいですか?」という人に難色を示すほど時間が切迫しているのか、ゲスト側には危機感まるでなしの温度差。
私には関係ないが、今回は、誰もエクセスをとられていなかった。
とるかとらないかは、チェックインスタッフのさじ加減しだいらしい。
ボーディング開始といわれたものの、チェックインも、セキュリティものんびり。
前に入ろうとしたチャイニーズカップル、女性の方が面倒くさそうな編み上げブーツをはいており、脱げと言われているのだが、脱がない。
脱ぐジェスチャーはするのだが、あ、どうしても足が抜けないわ、みたいな演技を続けている。
大陸は寒いだろうけれど、そもそもこの南国に来るのに、編み上げのブーツを履いて来るのが残念なのだ。
係員はいいから靴を脱いでここに置け、といらってぃんぐ。
そのうち相方も小戻りして、「早く靴脱ぎなさい!」みたいに一喝。
それにしても、良く鳴るセキュリティである。
でも、女性職員がおらず、男性がボディチェック。
「お兄さんがチェックするの?」
もちろん、機械をかざすだけなのだけれど、女性がいないのにはびっくりだ。
お兄さんは笑って、まあ、中に入って座れと言う。
座れといわれるだけあって、せかされたわりには、ボーディングはそうすぐにははじまらないのであった。
空港の名まえは、なんかどれも似たような感じだし、アナウンスも聞き取りにくいし、一人だったら不安だろうな。
ゲートの扉があいたら、飛行機までは、てってってってっと。
夜間のフライトでも、ドリンクのサービスがあり、クラシックなりんごジュースをもらった。
去年は経由便だったけれど、今年はノンストップ。
クッドゥーアイランド
フライトを降りたら、午前0時10分をまわったところだった。
空港から10分程度歩いて港へ。
ドーニに乗って母船に移り、ウェルカムドリンクを飲んで、BEERを1缶あけたら、きょうは就寝。
明日から潜るっていう実感がまるでわかぬまま。
2月28日土曜日。
ガーフにいるアイランドサファリロイヤルにたどりつくためにだけにある1日。
あわよくば、カジキにタイガーにニタリというアドレナリン放出系を期待しての4冬連続ガーフ。
でも、今回はUL=スリランカ航空で飛ぶと思うと、休みなのにテンションは上がりきらない。
はっきり言って、ULがいやだ。
それでもULを選んだのは、ULよりマレ着が遅いSQだと、ガーフへの国内線乗り継ぎに間に合わないため昼着の便にせねばならず、マレで10時間以上待たないといけないからだ。
私の頭には、UL=大DELAYする会社、機体ボロい、クルーのサービスも悪い、というのがすり込まれている。
でも、運賃と燃油の安さを見ると、ULも捨てたもんじゃない。
もう久しく乗っていないし、ワンワールド入りもしたし、もしかしてもしかしたらまともになっているかもしれない。
それに、たいしたことがないわりには高いフルレエアポートホテルに2万以上支払うのも惜しい。
いやなことには変わりないが、なんだかんだ言っても安さに勝てずULにしてみた。
こんな慣れないことをすると、雪でも降るんじゃないかと心配したが、幸い晴れ。
UL455 成田1315 コロンボ1940
きょうもアクセス成田で、数寄屋橋から空港へ。
ULの出発時間は、中途半端な時間ではあるが、早起きしなくてよいから楽だ。
銀座駅では、きょうはうまい具合にエレベーターを乗り継いで地上に出た。
いつもなら、オンラインチェックインスタートと同時にチェックインをするが、ULが気乗り薄すぎなのと、旅行会社が事前座席指定をしてくれていたので、バスに乗ってからチェックイン。
葛西通過中には、3匹になったマグロに心からエールを。
成田に着きビルに入ると、そこはAカウンター。
ULはBカウンターなので楽々~、と喜んだのも束の間、目に飛びこんできたのは行列。
よくこんなにもUL需要があるもんだ。
オンラインチェックインずみの人向けに、バゲッジドロップカウンターはないんかい?
職員は近くに見当たらないし、とりあえず並んどこう。
今回の同行者は、成田エクスプレスに乗り遅れたそうで、話し相手もなく、なかなかすすまない列に耐える。
とぐろがひとつ曲がったところで、やっとUL職員のオヤジ発見。
「すみませーん、バゲッジドロップ専用のカウンターはありませんかぁ???」とたずねると、「ありません」と言い放たれた。
が、それを見ていた女性職員がすっとんできた。
「オンラインチェックインをなさったのですね、ささ、こちらへどうぞ」と、ていねいな感じで中に入れてくれた。
あるじゃん、おっさん頼むよ~。
荷物は19キロ。
11月に新調したスーツケースだと、モルディブの国内線でエクセスとられそうなので、あわててブッシャーのキャリーバッグをscubastore.comで買ったのだ。
夕べバルセロナからはるばる届いたそのバッグはびっくりするほど軽くて、びっくりするほど大きかった。
同じくバルセロナから飛んできたガラのロングフィンまでもがおさまった。
3辺の和が164cmあるので、パラオには行けない仕様だけれど(DLやULは158cmまでで、オーバーサイズ料金を請求される)、モルディブやシパダンなら大丈夫。
ULはエコノミーでも30kgだし、ダイバーのお荷物的観点からはいいところもあるわけだ。
そう、どんな子にも褒めどころはあるのだ!?
なーんて思いながら、ボーディングパスが出てくるのを待っていたが、プリンタがジャムったりして、チェックインスタッフがあわあわ。
ULって、やっぱりとろくさいっ!
ULがのろのろしていると言っても、出発まではまだまだ時間があるので、きょうは出国前、免税エリア、店をひやかしまくった。
マーレ、コロンボともに免税は期待できないので、珍しく成田で化粧品を買いあさり、m.a.cで軽くファンデまで塗ってもらってからゲートへ移動。
ゲートは大混雑、座れるベンチは思いっきりすみっこにゆかないとなかった。
少なくとも3人のアイランドサファリロイヤルのリピーターが同じ便に乗るはずだけれど、誰がどこにいるかわかったもんじゃない。
搭乗開始になってから、遅れてきた友だちと再会して、機内に入れば、仏教国だけに手と手のしわをあわせて「あゆぼわん。」
ULのクルーはみんな縦も横もでかい。
ULのイメージフォトのようなかわいらしいクルーはおらず、みんな大柄で無愛想な男女だ。
エアバス333-300は新しくてまとも。
しかーし…入れ物はまともでも、中身は…
通路側に座っていたら、大柄すぎて通るたびごとにぶつかるクルー。
けっこうずしんと来るが、彼らの辞書にsorryの文字はないみたいだ。
サリー姿の女性は、みんな堂々とはみ肉なのがスタンダード。
ある意味、勇気づけられる!?
機材は新しいけれど、パーソナルエンターテインメントは残念。
数少ない新作からベイマックスを観た。
ベイマックス、かわいい。
続いて機内食。
例によってベジタリアンをリクエストしておいたが、出ないだろうな~、と思ったら、やはり出なかった。
ULへの期待度が低いのと、実体はベジタリアンとはほど遠いので、別に文句も言わない。
ところで、今回の同行者は無類のビールずき。
つられてビールを次々あけていたら、すっかりビールばら。
フライトは満席のもよう。
通路をはさんだおとなりは、どこぞやのツアコンらしく、ずっと参加者リストや日程表、スリランカのガイドブックとにらめっこ。
ときどき同僚らしき人がやって来てなんか耳打ち。
後ろの席の窓側からは、頻繁にうー、とか、あーとか、うなり声が聞こえてきてやかましい。
トイレに立つときに見たら、そこにはメタボなスリランカ人男性と小柄な日本人女性。
他人の関係のようだが、メタボは、メタボすぎてとなりにかなりはみ出ていて、日本人女性は通路側に斜めって座っており気の毒。
人のテリトリーに侵入しているわ、うなるわ、私ならウザ死しそう。
でも、ツアコンらしき女性は、ものともせず執務中な感じ。
スリランカ慣れしているようだ。
こんだけツアコンが乗ってるなんて、スリランカ旅行って人気なのね。
楽でないフライトも、ふたたびクルーがスペシャルミールを持ってうろうろしはじめた。
関係ないと思っていたら、私のところにやってきた。
2回目は、何もたずねることもなく、ぽーんとベジタリアンミールを置いていった。
テキトーな会社だなあ。
せっかくのアジアンベジタリアンだが、ビールでおなかがふくれ、ぜんぜん食べたくない。
それに見た目はいいんだけど、なんか気に食わないスパイスが一品入っている。
コロンボトランジット
10時間のフライトから開放され、10年ぶりに降り立ったコロンボ。
前回は、マレでMHのKLゆきにチェックインをした次の瞬間、MHが機材故障で飛んでこなくなり、KLまでコロンボ乗り継ぎで振り返られたときだ。
そして、それよりさらにひと昔前、初モルディブは仕事関係だったので、航空券は無料だった。
そのときは、モルディブ入り前に、コロンボ泊もしなければならなかった。
あれから幾星霜、リノベーションしたと聞いた気がするが、空港からして淀んだ空気感は変わらない。
とにかく一刻も早く、マレへ飛び立ちたい。
そう思いながらコンコースを歩いてゆくと、つきあたりには黄色い仏像があった。
そういえば昔、お釈迦様の歯が納めてあるという仏歯寺のありがたい間にも通してもらったし、インド象にも乗った。
客観的に、とてもありがたい話だ。
それなのに、私には何も響かなかったスリランカ。
同行者は楽しげに仏像と写真をとっていた。
やがてイミグレが左手に現れ、多くの日本人が入国カードを書いていた。
みんな入国するんだ。
曲がらないでいい方に曲がっちまったので、方向転換して、前時代的な免税店を横目に、民芸品っぽい店やローカル風スナックがかわいいとチェック。
でも、買わない。
UL109 コロンボ2030 マーレ2125
ゲートに降りると、これまた、目をこすりたくなるようなすすけた雰囲気。
飛行機は沖止めだから、バス移動。
1台目のバスに乗ろうとしたら、目の前で外へ出る扉を閉められた。
次のを待てと言うわけでもなく、感じ悪。
小汚いベンチにすわって次のバスを待つ。
まあ、マレーシアのベンチも汚いが。
またまた薄暗いバスに乗り、沖止めの飛行機に移動。
機内に入り、自分の列にゆくと、通路側から2人、すでにスリランカ人が鎮座ましましていた。
私は窓側の席だったので、「Excuse me…」と声をかけると、「ゆあしーとなんばー7A?」と言うのでYesと答えたら、席を立つのがよほど嫌なのか「Are you sure?」と言って動かない。
「あーゆーしゅあ?」はないだろ?
私の沸点は低く、ボーディングパスを「この引導が目に入らぬかー。」とひらひら。
いかにも嫌そうに立つスリランカ人ども。
これでまたスリランカの印象が著しくそこなわれた。
離陸してしばらくして出されたミールはなんじゃこりゃー!?
ふたをあけたら…
なんらか焼き飯。
ご飯をほると、どんどんパッサパサのチキンが出てくる。
そして、デザートのヨーグルトは黄色い…。
へんなもの食べちゃった、って感じがする。
世界中を旅したような人たちの中には、スリランカほどいいところはない、という人がけっこういるようだ。
私も世界中を旅したらそういう心持になるのだろうか?
この短いフライトだけでも、人も食もあわない感がひしひし。
いつの日か、スリランカにシロナガスクジラを見に来ることを夢見ていたが、フライト体験だけで早くも挫折である。
マレ
KLやシンガポールからマレへの4時間フライトでは、Tigerを飲みたいだけ飲むこともあって、トイレに行きやすいよう、後ろの席を確保するので、降りるのもほぼビリで、いつもイミグレは最後尾に並ぶことになる。
きょうは1時間半だから前方の席にして、ビジネスクラスキャビンのすぐ後ろ。
だから、さっさと降りられた。
ここはもうモルディブ。
スリランカばなれできて、晴れ晴れ。
イミグレのForeign Passport列は、各列とも4名程度しか並んでおらず、いい感じ。
が、いつも行列運が極めて悪い私が選んだ列は、きょうもそこだけがすすまない。
やっちゃった感があるが、まあ、気長に。
両隣の列の人はすいすいすすんでゆき、私より後に並んだ人々にどんどん先を越される。
やっとこイミグレを通過し、荷物をピックアップして外に出ると、ワールドツアープランナーズのいつものお姉さんのお出迎え。
なんだか巻きが入ってる…。
Q2 2268 マーレ2250 クッドゥーアイランド0005
全員出てきたら、国内線のカウンターへカートをごろごろ。
「もうボーディング開始時刻です」とお姉さん。
巻きも入るわけだ。
「タバコ吸ってきていいですか?」という人に難色を示すほど時間が切迫しているのか、ゲスト側には危機感まるでなしの温度差。
私には関係ないが、今回は、誰もエクセスをとられていなかった。
とるかとらないかは、チェックインスタッフのさじ加減しだいらしい。
ボーディング開始といわれたものの、チェックインも、セキュリティものんびり。
前に入ろうとしたチャイニーズカップル、女性の方が面倒くさそうな編み上げブーツをはいており、脱げと言われているのだが、脱がない。
脱ぐジェスチャーはするのだが、あ、どうしても足が抜けないわ、みたいな演技を続けている。
大陸は寒いだろうけれど、そもそもこの南国に来るのに、編み上げのブーツを履いて来るのが残念なのだ。
係員はいいから靴を脱いでここに置け、といらってぃんぐ。
そのうち相方も小戻りして、「早く靴脱ぎなさい!」みたいに一喝。
それにしても、良く鳴るセキュリティである。
でも、女性職員がおらず、男性がボディチェック。
「お兄さんがチェックするの?」
もちろん、機械をかざすだけなのだけれど、女性がいないのにはびっくりだ。
お兄さんは笑って、まあ、中に入って座れと言う。
座れといわれるだけあって、せかされたわりには、ボーディングはそうすぐにははじまらないのであった。
空港の名まえは、なんかどれも似たような感じだし、アナウンスも聞き取りにくいし、一人だったら不安だろうな。
ゲートの扉があいたら、飛行機までは、てってってってっと。
夜間のフライトでも、ドリンクのサービスがあり、クラシックなりんごジュースをもらった。
去年は経由便だったけれど、今年はノンストップ。
クッドゥーアイランド
フライトを降りたら、午前0時10分をまわったところだった。
空港から10分程度歩いて港へ。
ドーニに乗って母船に移り、ウェルカムドリンクを飲んで、BEERを1缶あけたら、きょうは就寝。
明日から潜るっていう実感がまるでわかぬまま。