くらぶとろぴか

きもちはいつもシパダンの海の中。シパダンとコタキナバル旅の備忘録、ときどき弾丸、そしてホームワークアウトおたく。

ブラジル・バット・リフト 美尻の神様は万能

2012-09-17 20:48:44 | ホームフィットネス
神ワークアウト発見!
それは、リアンドロ・カーバルホの「ブラジル・バット・リフト」。
ヒップホップアブス、インサニティについで、またも、アメリカのビーチボディものである。
リアンドロは、ニューヨークのスーパーモデルトレーナーで、元バレエダンサー。

ビーチボディは、顧客が購入したワークアウトを添付のカレンダーどおりにやっていれば、そろそろ終了、という頃合いを見はからって、「Finished Your Beachbody Workout?」なんて宣伝メールを絶妙のタイミングで送ってくる。
その手にはのらないよーん、と思いつつも、ついつい、ビーチボディのホームページを見てしまう。
そして、まんまと次が欲しくなる。
今回、目に止まったのは、ま~るいヒップ。



その名も、ブラジル・バット・リフト。
ブラジル式ヒップアップといったところか。
ブラジルのビーチで、セクシー美女たちが笑顔で踊っていて、楽そうに見える。
きっと、ヒップホップアブスみたいに、ちゃらちゃら踊っていればいいんだ。
(ちなみに、室内ワークアウトでは、男子もまじっている。)
それに、こんなにヒップに特化したワークアウトはレアだ。
なんでも、リアンドロが開発したトライアングル・トレーニングというのが、中殿筋、大殿筋、小殿筋に働きかけ、従来の一方向にしか作用しないヒップエクササイズとは違うんだそうだ。
使用前・使用後の写真にも説得力があるし、絶賛レビューの数々。
もちろん、ネガティブなコメントもあるが、ポジティブなものが圧倒的。
中には、「私のダンナは、私がこのワークアウトをやっているのを見るのが好き」なんてレビューもあったが、ダンナはきっとDVDの美女たちが好きなんだと思ったりした。




マユツバだけど、これはもう、やってみるしかない!
でも、ビーチボディに電話するの、いやだなぁ。
私は西海岸なまりを聞き取れないし、むこうは私がノンネイティブでなまっているから、お互い、忍耐力を要求されるのだ。
メールでオーダーしても、24時間以内にビーチボディから電話が来ることになっている。
言語と時差の問題の、ダブルパンチである。

電話で、What?だのSorry?の応酬はつらいので、メールで、「ブラジル・バット・リフトをオーダーしたいけれど、時差もあるし、こちらから電話するので、メールのインシデント番号伝えたら、カード決済できるようにしてもらえないか」と知らせたら、トータル金額を知らせてきて、「前回のカードで決済してよければ、このメールに承認の返信をしてくればOK」と返信が来た。
ホッ。

そして、オーダーから、1週間ほどで届いたブラジル・バット・リフト。
パッケージはDVD3枚組。
ふろく(?)には、黄色のレジスタンスバンドに、メジャーと採寸表(ヒップホップアブスにも、インサニティにも入っていてもう3本目でうんざり)、ガイド、ミールプラン(無視)、トライアングルトレーニングの解説カードがある。
まずは自分のヒップが「Too Flat and Square」「Pear Shape」「Too Big」、そして、3つのどれにあたるかわからない、もしくは、いずれにも該当する「Combination」のどのタイプにあたるかを見極めて、それぞれのタイプむけにプログラムされたカレンダーでワークアウトを行う。
扁平な人むけのFlat SolutionはLift and Shape。
洋梨さんには、The Pear SolutionのSlim & Shape。
デカすぎさんには、The Too Big SolutionのSlim & Lift。
複合型には、The Classic SolutionのCombination。
カレンダーは、5つのワークアウトを日替わりで、月~土まで、毎日、1~2種類が組まれている。
5つのワークアウトは・・・

Bum Bum
「ぶむぶむ」というのは、ブラジルの言葉でおしりのことで、キュートでナイスな呼び方なんだそうだ。
30分弱の、ブラジリアンなリズムにのっての、ダンスワークアウト。
とは言え、軽快にスクワットとランジのオンパレードで、内股とヒップにびしびし効く。
ココリーニャ(カポエイラの技の一種らしい)と、サイドプランクにはしびれる。

High & Tight
前半は、ふろくの黄色いゴムのちゃっちぃバンドを使う。
ところが、このバンドがあなどれない。
バンドの抵抗で、太ももとヒップにきゅーっとくる。
5つのワークアウト中、いちばん、ヒップの縦横無尽な筋肉の動き、そして、日々、ヒップの筋肉がパワーアップしていくのを感じることができる。
後半は、アンクルウェイトを使う。
アンクルウェイトを持っていなくて、キャンドゥで100円のやつを買ってきたら、軽すぎ。
ドライスーツについていたアンクルウェイトを処分するんじゃなかった。
37分ほど、難しい動きはないが、引き締め感絶大!

Sculpt
47分の筋トレ。
前半はダンベルトレーニング。
動きはシンプルだけれど、楽じゃない。
後半は、ヨガマット上でのトレーニング。
ブラジリアンマーメイドという、ひねり腕立てには、しびれる。
サイドプランクもあって、しびれる。
ちなみに、ダンベルの推奨重量は、初心者3-5ポンド、中級者5-8ポンド、上級者8-10ポンド。
1ポンドは、453.592g。
1キロと2キロのダンベルしかもっていないから、2キロにしてみた。
2キロといえば、4ポンドちょいなわけで、トレーシーは3ポンド以上は、NEVER、と言っていた。
理由は、筋肉がつきすぎて、かえって皮膚がたるむというような話だった。
まあ、個人差があるのだろうけど、トレーシーメソッドで、腕のエクササイズをやっていたころよりも、よほど腕はしまり、二の腕もぷるぷるしなくなった。

Cardio Axe
Axe(アシェ)というのは、Good luckの意味なんだそうだ。
28分強、ひたすらダンスワークアウト。
サンバや、ランバダのステップなどを、組み合わせている。
大汗かくけれど、いちばん楽なプログラム。

Tummy Tuck
単なる腹筋でしょ、と軽い気持ちではじめるが、これがきつい。
18分強と短時間なのが救いだ。
トレーシー、ジリアンの方がずっと楽に思える。
ショーンTの、sit-upやcrunchはいっさいなしというのとは真逆の、sit-upとcrunchのオンパレード。
ヒップホップアブスは、あまり負荷を感じさせずに効くから、ショーンTはすごい。
ただ、ヒップホップアブスは、どちらかというと、へそ上によく効くが、これは、最大の課題である下っ腹にも超負荷がかかるので、腹全体にカツが入る感じがする。
美尻の神は、ヒップだけでなく、おなかも面倒みてくれるんだと、目からウロコ。
ちなみに、「No surgery here!」 とあったので、不思議に思っていたら、tummy tuckとは、腹部の脂肪をとる手術のことだった。


自分のヒップがどのタイプであろうと、日々の組み合わせと、順番が違うだけで、この5つのワークアウトをこなすことには変わりがない。
日本人なので、くびれはしっかりある洋梨型にはあてはまらない・・・と、ハナっから思う。
扁平といえる小尻ではない。
そしたら、Too Bigしかないじゃん。
でも、日本人の尻は扁平。
そうすると、でかくて扁平!?
さらに、洋梨の、肉がビキニから思い切りはみでてる絵にもあてはまる?
これはコンビネーション?

コンビネーションがいちばん大変そうなので、最初の1ヶ月はToo Bigむけのスリムアップソリューションからはじめ、2ヶ月めは、too bigで、pearのように贅肉がはみでて、しかもflatだととらえ、コンビネーションのトラディショナルソリューションをやってみた。
ワークアウトは、1種類のみの日は少なく、2種類を組み合わせる日が多いから、けっこうな時間を食う。
インサニティあけだから、さぞかし楽勝だろうと思ったら、思いのほかハードでびっくり。
笑顔でワークアウトしている映像に、だまされたわけだ。
私なんか何日やっても険しい顔になる体勢のところでも、常に笑顔って、プロはすごい。
でも、インサニティのように息切れ系ではないし、過激なジャンプもないので、近所となりと脚にやさしい。

DVDには、カレンダーには組み込まれていないワークアウトで、「Bum Bum Rapido」という10分ものと、ニューヨークで収録した「Bum Bum Live」、各ワークアウトの動きのポイントを解説した「Basic」が収録されている。


さて、美尻の神様=リアンドロは、ちょっとクネッとしているが、憎めない感じで、なんか好きだ。


アメリカでは「Butt Master」の異名をもつが、日本では去年、「美尻の神様」として、フジの「ザ・ベストハウス123」に、出演したそうだ。


もし、この本放送を見ていたら、もっと早くこのワークアウトに出会えたのに・・・。

レビューでは、リアンドロのアクセントがどーたらこーたらと、ぷーぷー言ってるアメリカ人もいるが、そのなまってるところもまたご愛嬌。
彼が、「Trust me. I guarantee to you that your body gonna change!」というと、60日間、やるぞ!という気持ちになる。
だから、この暑い夏にもかかわらず、60日間、カレンダーどおりにきっちりやった。
大汗をかいた。
サイドプランクとココリーニャになると、いつも憂鬱になった。
予定がある日は、早起きしてもやった。
美尻への道は、まだまだ遠い。
だけど、尻の位置が変わった!
10代の頃から、右より左尻の位置が下がっていて、どんな運動をしたって、一番痩せていたときでも、腹はへこんでも、ヒップはどーにもならなかった。
それが今さら、ヒップの位置が変わったのには、本当にびっくりした。
体組成計の体内年齢も、常に一回り以上若い年齢をたたき出している。
ブラジル・バット・リフトは、絶対、日本でも売られるべきだ。
アメリカに国際電話かけてオーダーする価値は、じゅうぶんある。
送料込みの72.8ドル、とてもよい買い物だった。



このブラジル・バット・リフトと、ショーンTのヒップホップアブスは、今のところ、個人的には双璧。
そして、まだまだホームワークアウト熱は続く。
ビーチボディ・プロダクトには、中毒性があって、困ったもんだ。

まりん・らいふ・いん・しぱだん(1)ギンガメアジ

2012-09-08 07:46:11 | シパダン図鑑
この、表情豊かなギンガメたちを凝視してみてください。
ピンは甘いですが、目があう感じがする子がいっぱい!


Jackfishes、Bumpheads、Barracudas。
シパダン島jettyの、サバ・パークスの小屋に貼ってあった、シパダンで見られるサカナはこの3種のみ。
たしかに、彼らはシパダンのスリートップ。
でも、いくらなんでも最小限におさえすぎ。
今度行ったら、もう少し充実してるんだろうか?

シパダンではこの3種に会えれば、三冠達成と言われる。
そして三冠を達成するのは、けっこう簡単。
このスリートップ中、ほぼいつも同じ場所に定住していて、ハズレなしがギンガメアジ。
シパダンのギンガメは、とにかく群れの規模がでかく、密度も濃い。
そして、寄れる。
彼らの息づかい、いや、ヒレづかいの音まで聞こえる。

沖縄の離島にまわってくるやつらとか、あまり潜られていない辺境のギンガメとちがって、警戒心はほぼない。
ラヤンラヤンのやつらみたく、口をパクパクやって、大きな音をたてて、人を威嚇することもない。
ギンガメが見られる海は数知れず。
でも、これだけぎゅと凝縮して、しかも長時間近くにいられるのは、やはりシパダン。

ギンガメのイメージは、メタリックボディ、口はへの字で目はギョロ目、ホクロがあって無表情。




カップルになると群れから離れ、ふたりの世界。


カップルとカップルになりかけ、頑張って婚姻色に変わろうとしている感じがかわいい。


でも、並べられた鮮魚店顔ではなく、正面から、横から、さまざまな方向からぐるぐるやってくる彼らには実にさまざまな表情がある。


群れの形さえ、表情豊か。
トルネード状になったり、


ギンガメ玉だったり、


なんだか、サカナにも感情があるように見える。
こんな幾千もの目玉の中、真っ正面からやってくるやつらの目には、好奇心の色が感じとれる。
結婚してラブラブのときは、群れから離れて二人の世界で素っ気ないし。

昔、NHKでシミランの海を紹介したとき、群れの中に、弱る老ギンガメがいた。
ギンガメの群れは、泳力の衰えた老ギンガメを押し上げるように、ぐるぐる。
やがて、仲間の努力もむなしく、力つき、しだいに沈んでゆく老ギンガメ。
仲間たちもついにはあきらめ、老ギンガメはどんどん沈んでゆくが、一匹だけ若いギンガメが、老ギンガメに付き添うように、一緒に付き添ってゆく。
そんな、心があると思えるような感動映像もあった。

日本語は、銀紙鯵に由来というが、銀河目、メッキ。
沖縄方言ではクチミチャーと言うんだそうだ。
英語ではTrevally、通称Jackfishであるが、他にもbigeye jack, horseeye jacktなどさまざま。
マレー語では、いかんぷてぃ(白いサカナの意味)。
さまざまな名まえ同様、とても表情豊かなのだ。