くらぶとろぴか

きもちはいつもシパダンの海の中。シパダンとコタキナバル旅の備忘録、ときどき弾丸、そしてホームワークアウトおたく。

もるだいぶで南下ダイブ5 ミーム、ター、そしてラーム

2012-03-29 22:55:47 |  ダイビング
2月21日(火)
一晩中、超ノド痛に悩まされた。
ツバを飲み込むのもおそろしいくらい、痛かった。
朝になって、ノドはいくぶんマシになっていたけれど、私の風邪はベンザブロックでいうところの、「のどからくる人」。
先が思いやられる・・・

7. ミーム環礁 ナーラフシティラ Naalafushi Thila
ドーニからジャンプすると、そこはきれいな枝サンゴの群生。


午前7時前の海は、まだ薄暗いが、そこは流れもない、平和な朝の海。
小魚いっぱい。




ここもホウセキキントキがむきだし。のっそり平和。
ハフサティラを思い出す。


全体的に平和なイメージのサカナが多いが、


オニカマスもよく浮いている。
獰猛な顔して、肉食なのに、ほとんど動かない。


レアもの、色も薄く、背びれもやわな、いたいけツノダシの幼魚。


テングカワハギのペアも、ぷっくり平和。


のんびり、まったりの1本。
でも、サイナスがぬけない。


8. ター環礁 グーライドゥカンドゥ Guraidhoo Kandu
さあここからは、私にとって、未知の環礁♪
圧平衡に苦労したって、潜ってやる!
そして、ふたたび、ポイント名には、カンドゥがついているから、流れるダイブだ。
エントリーポイントはダラダラとしたスロープ。
エバンスやパウダーブルーといったモルディブらしい面々がいて、なんかよい。
コーナー手前からは、深いリーフトップで、月面空間ちっく。
グレーリーフシャーク、イソマグロが走馬灯のように通過するが、みな遠い。
オニカマスチーム、ツムブリのむれも、現れたと思ったら、すぐに消えた。
やがて、彼方からツバメウオのむれが、ダッと来て、われわれダイバーをチェックすると、ダッと去っていった。


続いてギンガメに囲まれた。
ここのギンガメは好奇心が強いが、あまりダイバー慣れしていないようで、縦横無尽に目まぐるしく泳ぐ。




婚姻色のペアも何組かいて、1匹、顔が黒くなりかけている子も。




ここの魚たちは、皆、ワイルドだ。


チャネルクロスできて、楽しかった1本。


9. ラーム環礁 フシカンドゥ Fushi Kandu
2本目のター環礁が、おもしろいと思っのに、早くもラーム環礁へ移動。
毎回、デジャブのように、イソマグロからスタートしてる気がする。


ここもギンガメがすごい。


沖にはグレーリーフシャークがいっぱいいるけれど、DEEPだし、流れが強いから、近寄れない。
ただ、小型のやつが、外洋から1匹、こっちに来た。


あまり気にしていなかったけれど、微妙に距離をおいて、われわれのそばを離れない。


忘れるともなく、忘れて、振り向いたら、まだそこにある、縦線な目線。


コーナーからチャネルに入っても、ついてきた。なんかやだ。


結局、浮上開始まで、ストーキング。





ほかに、サバフィー科のサバフィーとか、なじみのないやつらもいた。


サイナススクイズ、結果鼻血に悩まされた1日。
起床→スナック→1st dive→朝食→昼寝→2nd dive→昼食→昼寝→3rd dive→夕食→就寝。
食っちゃ寝の1日。
体力温存、早く回復せねば。
きょうは、ビールもやめておく。
カオリータから、耳にさす薬をいただき、さっさと就寝。
む、薬はMade in India。
モルディブで入手できる薬はインドかぁ。
お菓子はマレーシアなんだから、薬もマレーシアを輸入すればいいのに。

そして、母船は、ガーフ環礁へむけて走行。

もるだいぶで南下ダイブ4 フェリドゥ&ミーム

2012-03-29 10:49:30 |  ダイビング
2月20日(月)
けさも起きたら、クッキー&バナナ。
そして1本目。

4. フェリドゥ環礁 ミヤルカンドゥ Miyaru Kandu
きのうの午後、潜ったポイントにふたたび。
2度来るということは、ビッグポイントなのかな?
午後のほうがよく流れるそうで、朝はたいしたことない。
きのうとあまり変わらない、平凡な大物オンパレード。でも、みんな遠い。
















悪くはないけれど、パンチがない。
1st diveから戻ると朝食。

5. フェリドゥ環礁 フォッテヨ Fotteyo
ここで潜るために、モルディブにまた来たと言っても過言ではない。
しかし、エントリーしたら、他のジャパニーズサファリとバッティングでバブル多すぎ。
リーフぞいは、泡、泡、泡。
太陽が降り注ぐ真昼の明るい水中の細かい泡粒って、なんて暑苦しいんだろ?
それでもここは素晴らしい。
マクロあり、






ワイドあり、






なんといっても、ソフトコーラルふっさふさのオーバーハング。








リーフ上の魚影も濃く








すべてがそろっている。
フォッテヨに後ろ髪を引かれながら、船はミーム環礁へ。
そして、2本目が終わったら、早くもランチタイム。


6. ミーム環礁 ヴァヌラヴァリカンドゥ Vanhuravalhi Kandu
名前は覚えられないけれど、去年潜った記憶ありなポイント。
さすが午後のチャネルはよく流れる。
しかも、リーフエッジはかなり深くて、コーナーのだいぶ内側で大物まち。


それでも、私たちがスタンばった位置は、Nitroxの限界を超えるギリギリの深度で、ダイコン鳴りっぱなし。
グレーリーフシャークやホワイトチップは遠巻きに眺めるだけ。


残念なポジションだったので、すべてが中途半端な感じ。
流れの強さを物語る地形が印象的。



浮上したらノドが痛い。
夜になったらますます痛い。
Tiger Beerで消毒して、ディナー後は早く寝よう。

もるだいぶで南下ダイブ3 マーレからフェリドゥへ

2012-03-28 12:45:30 |  ダイビング
2月19日(日)
朝起きたら、ダイビング前に、船のバナナとビスケットと紅茶をいただく。
ビスケットは、マレーシアHwa Tai製で、なじみの味。
食べたいチョコレートフレーバーのクリームサンドは、4枚1パック。
2枚だけとって、かごに残りを戻している人もいるが、私は、自分が開封したものは自己責任で(?)完食。
1st dive前の前菜(!?)としては、ちょっと食べすぎ?

1. 北マーレ環礁 マーギリロックMaagili Rock
奇しくも去年、BS2のラストダイブで潜ったポイントからのスタート。
私だけタンクは空気。
ジャイアントストライドで飛び込んだ瞬間、眼下に広がる白砂とクリアな水、これぞ乾季のモルディブ。
去年は砂地でオーロラさんやマッコーズさんをちまちま観察してからロックに移動したが、今年は一直線にロックへ。
ロックまわりには、スカシテンジクダイがうようよ。


ロックのかげには、イシヨウジくねくね。


ロック上には、食傷気味のヨスジがわらわら。


ロックのくぼみには、クリーニングシュリンプもそもそ。


ロックを離れ、白砂のガーデンイールを横目にみながら、スロープに移動すると、モブラが登場。




ムレハタタテダイもいる。



朝食後、ノンエンリッチな私は、目出度く、エンリッチのスペシャルティの講習を受講することに。
ミンミンから講習を受ける。
環礁移動中、いろいろな島々がきれい。




2. 南マーレ環礁 ナギリティラNagili Thila
ビヤドゥ近くのポイント。
初エンリッチ。
よ~く流れてる。
ティラの縁のほうでしばらくへばりつくが、注目に価する魚は来ない。
手を放し、ティラの内側へと流されるが、心地よくではなく、翻弄される流れだ。
適当なロックにつかまりつつ、ゲージがロックにはさまり水中拘束になりつつ移動。
面倒くさい流れだ。
流れが強いので、せっかくのコラーレの群れもロックの下。


みんなものかげに避難。


そそくさそそくさ。


ただ一匹、流れをものともしなかったのは…
ロックにしがみついていると、横にいたモンツキカエルウオ。


手をはなしたら流される中、浮きがちなコンデジの片手操作で、私がジタバタしてても引っ込みもしない。
なんだか労多くして益少なしな1本だった。


3. フェリドゥ環礁 ミヤル・カンドゥ Miyaru Kandu
初日の3本目にして、もうフェリドゥ。
潜降中にせまるリーフトップは、不毛かつ迫力ある景色。


ミヤルはサメ、カンドゥはチャネル。
サメはいるけれど、沖。
トビエイのぷち編隊も、沖。
リーフ上には、クマザサやタカサゴ系がどっさり群れている。




ギンガメも、群れ、っていうのかな?
シパダンで向こうの見えない群れに慣れきっているので、むこうの水が見えるのがつまらなくもあり、新鮮でもあり。
それにシパダンのギンガメと違い、ダイバーと一定の距離をおいている。


シリーズ逆光。


一方、巨大ナポレオンは、シパダンより肝がすわっていて、ダイバーの存在をものともしない。


口をぶぉーっと。


その後、一点をみつめたまま、固まった。


見上げればトビエイ。


正面には、どかないナポ。
ダイバーにも飽きられ!?


近くで見られるミヤルは、ホワイトチップばかり。


流線型ワールドだけど、ごく普通の大物ばっかり。


このダイビングで、空気仕様のダイコンにデコが出て、エンリッチが中途半端な深さに長時間滞留可能な強みを実感。
というか、エンリッチは、モルディブのダイビングスタイルや、ティラやカンドゥといった地形には実に適している。
でも、なければない潜り方があるからなあ。



3本で終わり、ってのが、モルディブの物足りないところ。
明るいうちからビールを飲み、18:30には夕食。
19:30、ディナーが終わると、3名を除いて、みんな寝に帰ってしまった。
まじっすか?
夜這い便で来て、そのままシンガポールでじゃらんじゃらんだったので、私も今日は早寝。
2本目の流れに抵抗したダイビングで、さっそく筋肉痛が出てきた。

もるだいぶで南下だいぶ2 B級グルメ in しんがぷら 

2012-03-27 09:52:19 |  旅行
2012年2月18日(土)
早朝チャンギ

SQ633便からボーディングブリッジに出た時点で7:30。
定刻なら到着時刻は6:55。20分ぽっちの出発遅延くらい挽回するかと思ったら、しなかった。
まずは、真冬から真夏に衣替え。
ターミナル3には、パウダールームとフィッティングルーム仕様の着替え用ブースを併設したトイレがある。
でも、どの辺にあったか覚えていない。
用事がないときには行き当たるのに、必要とするときには、めぐりあえないもんだ。
到着ゲート近くのトイレは、日本人が大行列。
トイレはいっぱあるし、ちょっと先にゆけば、きっと並ばないですむのになぁ。
案の定、先にあるトイレはガラガラ。
着替え、洗顔、歯磨きをすませ、ショートブーツを入れてすっかりかさばった手荷物をせおって到着ホールに向かう。
パスポート・コントロールは、各列とも数人まち。
どの列でも大差ないだろうと、適当に並んだら、私の前にいたインド人がもたついてくれてタイムロス。
入国カードに記入漏れがあったようだ。
私は相変わらず、行列運がない。
やっと私の番が来ると、入国審査官の前には、いつものグレープキャンディーがあるので、きょうもいただく。
税関出口を出ると、時計は8:20。
フライトが遅れたうえに、飛行機はターミナル3のはしっこに着き、到着ゲートから到着ホールへの長い横移動中、動く歩道では歩かず、着替え、洗顔、歯磨きと、悠長にやっていたら、予想外に時間がかかってしまった。
たまたまシンガポールに来ている友だちと、9時にチャイナタウンで待ち合わせをしているが、約束の時間には、すでにピンチ。
MRTのホームまでエスカレーターを何本か降りなきゃならないし、きっぷも買わなきゃいけないし、電車すぐ来るかわからないし、乗り換えあるし…。
それに両替しないと、MRTに乗ったらおしまい、なシンガポールドルしか持っていない。
MRTとローカルの店での飲食くらいしか、現金はいらないと思うので、2000円もあればよいだろう。
足りなくなったら、必要に応じて、ショッピングセンターで両替すればよい。
急いでいるのに、money changerはどこも2~3人待ち。
右と左の窓口では、レートに0.01の違いがあり、小額両替には影響ないが、それでも有利な方に並ぶ。
先客の中国人とインド人が高額両替してるので、時間がかかっていたが、私のしょぼい両替は秒殺な感じ。
あまりの小額両替に、前の人たちが差し出されていた封筒さえ、もらえなかった。
そして、あわててMRTの駅にむかう。

MRT乗りまくり?
チャンギ・エアポート駅まで降りると、券売機の前で、きょうも数名が立ち往生しているのが、遠くから見えた。
やれやれ、ここでまたタイムロスかと思いきや、今朝は案内係のオバチャンがひとりいて、きっぷの買い方を教えたり、紙幣から小銭への両替をしていた。
私の番が来て、オバチャンに「チャイナタウン」というと、ボタンを一緒に探してくれだが、私が先にみつけてしまった。
オバチャン、チャイニーズなのに。
赤い南北線、緑の東西線、紫の北東線、黄の環状線の四路線しかないMRTは楽勝。
去年はiPhoneアプリを入れていたが、駅で路線図を見ればすむので、今は入れていない。
MRTでスムーズに移動するためには、乗り換え駅の名前と、目的地の路線の色を覚えておくことが大事だ。
なのに、路線図見るよりオバチャンに聞くほうが簡単と、チェックを怠り、「乗り換えはどこ?」とたずねると、「ふたつめのタナメラで乗り換えて、あとはそのままよ。」と教えてくれた。
タナメラ乗り換えは知ってるけど、1回の乗り換えですむのは気楽でよい。
買ったキップを、自動改札にタッチ&ゴー、と思ったら、エラー。
窓口に訴え、交換で、またまたタイムロス。

さて、わずか二駅なのに、タナメラまでは8分ほどかかる。
タナメラのホームに立つと、目の前は、うっそうとした緑の森。
湿気たっぷりの朝の空気に、真冬の日本のことは、早くも忘れ。
去年はタナメラから延々すわれなかったが、今朝はガラガラ。
シンガポリアンの若者男女7~8人と乗り合わせたが、みんな日本のマンガやゲームのキャラクターグッズを持っている。
日本語の書かれたTシャツの子もいる。
ゲームからは、「ウルトラマンなんとか~」。
さらに私の隣に座っていた男子は、私は知らないキャラの名前を日本語で書いた、手書きのパネルを持っていた。
いまふうの若者もいれば、みたからオタクもいる。
今、マレーシアもシンガポールも、K-POP一辺倒だというが、ジャパオタ、がんばれー!
彼らはみんな友達同士のようだが、行き先は違うらしく「バーイ」と一駅ごとに、ひとり、ふたりと降りてゆく。
MRTの高架線区間が終わり、地下に入ったら、乗り過ごさないよう、駅名に要注意。
ジャパオタも、シティホールに着いたときには、隣の手書きパネル君だけになってしまった。
ん!?シティ・ホール…乗り換え駅だよなぁ。
むむ、チャンギのオバチャンは、タナメラで乗り換えるだけと言ったが、そんなはずはない。
涼しい顔で、車内の路線図をチェックしに立つと、タナメラからずっと緑の線に乗ってきたが、チャイナタウンは紫だ。
やっぱり、もう1回乗り換えいるじゃん!頼むよ、おばちゃん。
思えばオバチャンは、チャイナタウンもすぐに路線図からみつけられなかった、頼りない案内人だ。
この線ではチャイナタウンには着かないと知った今、即、降りてしまいたい。
シティホールにさえ戻ればどうにでもなるだろうという安易な考えで、車内の路線図をよく見もしないうちに、さっさと次のラッフルズ・プレイスで降り、ホームで再度、路線図をよーく見る。
なーんだ、そのまま緑の線に乗って行っても、紫の線に乗り換えられた。
ま、所要はあまり変わりなさそうだけど、赤い線に乗り換え、シティホールを通り、紫と交わるドービーゴートへ向かう。

すでに約束の時間を過ぎていたので、ドービーゴートに着くと、友達に詫びの電話。
ところが、友達も遅れていて、ドービーゴートにいるという。
電話を切ったら、入れ違いに、遅れるごめんメールが入っていたことに気がついた。
紫のホームに降りて、きょろきょろするまでもなく、名前を呼ばれ、難なく再会。なんてムダのない!?
朝は中華と決めていたので、予定通りチャイナタウンへゆく。

チャイナタウン
駅から地上に出たら、目の前がフードコート。
さっそくチェックしてみるが、シンガポールの朝は遅く、営業中の店は少ない。
マレーシアでは、といってもサバ州しか知らないが、飲食店は朝7時には開く。
フードコートを一巡するが、ここで食べたい!って思わせる店がない。
準備中の円卓は、しぼりの甘々なふきんでふいたあとでびしょびしょ。
ひと気のないフードコートには、不衛生そうなイメージばかりがきわだつ。
床にはゴキブリも歩いてるし、却下。
フードコートは出て、レストランをさがしに、町を歩いてみることにした。

今朝は、空はどんよりで、暗い朝だ。
町は旧正月の名残りで、歩道橋には、まだドラゴンが飾られている。
中華ふう派手派手ドラゴン、かわいい。


パゴダストリートに出て、ヒンドゥー寺院を外からながめる。
くつろぐ聖なる牛さん、かわいい。


道端に止まっていた、鴨肉屋さんのトラック。
かわいい。


結局、町のレストランは営業開始前の店がほとんど。
開いている店は、いかにも欧米人ツーリスト目当てで、ローカル色皆無だったので、フードコートに逆戻り。


フードコートは、さっきよりはましだが、まだまだ閑散としていて、あまり選択肢がない。
麺にしようかと言っていたところに、あめ色のダックが目に飛び込んできた。
これには抗しがたい…。




今朝は鴨肉朝食に決定。


トリの出汁のきいたスープ、ダックとかめばかむほど味が出て美味。
でも、しばらくしたら、味が一様で飽きてきた。
こりゃ、皮だけにしときゃよかった。
鶏の皮は、うえっとくるのに、ダックの皮は、なぜに美味しいんだろう。
飽きても3ドルだからご満悦。

そして口直しに、さくら友蔵みたいなご老人のやってる、甜品屋でココナッツジュースをいただく。
コタキナバルのココナッツに比べると、ずいぶん小さいけれどおいしい。
最近、マドンナプロデュースで、セレブが携帯するというVita Cocoなるココナッツウォーターが、美容と健康によろしいと高く売られており、ココナッツずき&痩せたい系としては、買おうかどいうか悩みどころ。
でも、こうして本物のココナッツウォーターを安く飲むと、Vita Cocoなんて買うもんか!と誓う。
負け犬の遠吠え!?
友蔵の店は回転がよく、次から次へとローカルがやってくる。
ローカルには、目は欲しいが、食べるとナンダコリャなアイスカチャン(マレー風かき氷)や、ライチーが人気。
中でも、よく売れるのが、さとうきびジュースだ。
友蔵が、さとうきびを何本も専用のしぼり機にかけてジュースにするのを物珍しく眺めていた。
私たちがのんびりしている間に、すでに、隣のテーブルのゲストは、3回転くらい変わっていた。
ココナッツジュースを飲み干し、中のココナッツパルプも根こそぎ食べたので、腹ごなしに散歩しながら、次なるランチ場所をめざすことにした。
フードコートの隣には、百貨店があるので、先に、まともであろうトイレに寄っておく。
エアコンが効きすぎた1階化粧品売り場奥にあるエレベーターで、最上階の5階まであがる。
午前中の家庭用品売り場は閑古鳥、なのにトイレだけは混んでいた。
下りは、エスカレーターで1階ずつ降りたが、ひやかすべき売り場はなかった。
シンガポールのエスカレーターは高速で、日本の速度に慣れていると、およ、と思うが、忙しい現代人にはよいなぁ。

さぁ、じゃらんじゃらん!と思って、百貨店から出ると、外は雨。
タャイナタウンでは、エッグタルトの有名店にゆくことを切望していたが、無理。
やわい折りたたみ傘じゃ、たちうちできなさそうな降りである。
またフードコートに逆戻りすると、ダブルハートのロゴがついたパラソルが見えてきた、
Wall's(アイスクリームメーカーの名前)だ!
まだ朝だけど、雨だし、時間つぶしにアイスクリーム食べよう!
アイスクリーム売りのおじさんに、何がよいか聞かれるが、ココナッツとヤムとドリアンで悩む。
元気よく、「ココナッツ!」と言ったら、「そるどあうと」との返事。
こんな朝っぱらから売り切れじゃなく、入荷してないんでしょ、とつっこみたいが、あっさりヤムにした。
ピンクとグリーンの食パンみたいなのにはさんでほしかったのに、なぜか、ウェハーと言ってしまった。

アイスクリームをあっという間にたいらげ、雨はやみそうにないので、マックでお茶することにした。
こちらのマックのバイトも、日本同様、高齢化がすすんでいる。
アイスコーヒーは2ドルで、日本より物価の安いシンガポールなのに、マックコーヒー、日本とたいしてかわらないじゃん、と不満に思ったら、はるかに量が多かった。
マックには、老若男女、さまざまな世代が来る。
このあたりのチャイニーズは、みんなこどもはこどもらしく、おじいおばあは、おじいおばあらしく、なんか、レトロ感があって、見ていてなごむ。
そして、昼に近づくにつれ、朝とはうってかわって、フードコートは大賑わい。
屋根がない中庭部分には、テントがはってあるが、雨はテント内に容赦なく降り込んでいる。
それをものともせず、パクつく人々に気合いを感じた。

結局、昼過ぎまでマックで粘り、やっと小降りになったので、今度こそ場所移動。
再度お隣の百貨店のトイレを拝借。百貨店も混んできた。
そして、次なるフードコートを求めて歩く。
当初のシンガポールトランジット構想は、マンダリン・ホテルにある有名なChatterboxのチキンライスをいただき、昼はチルドマンゴプリンが絶品なシェラトンで飲茶、そして願わくばラッフルズのティフィンルームでハイティー、というデラックスホテルめぐりのはずだった。
ところが、Chtterboxが11時オープンというので、朝食には遅いと、チャイナタウンで朝食にしたうえに、ダックを食べてしまったことにより、今回もなしくずし的に、チープこそわが命、B級グルメ万歳!になってしまった。


ラウ・パサ・フェスティバル・マーケット
チャイナタウンからちょっと歩いて、Lau Pa Satに着いた。
ここも、土曜日の昼下がりは、超sleepyな感じ。
インド、コリアン、和食、、、ここでは、私たちにとって用のない店ばかりが並んでいる。
あとから思えばサテなのだが、とにかく点心が食べたい。
入ってきた場所が悪かったようで、点心ないのかな、とあきらめたところで、あったー!


小籠包が蒸しあがる前に、Tiger。


小籠包は、セイロふたつで8ドル!ワンコイン価格。
ポークとカニにした。




もうちょっとつまみたい感じで、水餃子も追加オーダー。


真昼のTigerに満足したら、これといったあてもなく、歩き回る。
ほどよくTigerがまわって、長距離じゃらんじゃらんも苦にならない。
ずいぶん歩いて、MRTの駅に行き当たり、友だちが泊まるホテルのあるエスプラネードまでついて行く。
駅のコンコースにはセブンイレブンがあり、本日二回目のアイスクリーム、マグナムをGET。
セブンイレブンのインド人店員は、超態度か悪かった。


なぜかマーライオン
18時過ぎたし、そろそろ空港に戻らなきゃ。
ホテル隣接の商業ビルを通って、エスプラネード駅に向かう。
ビル内の表示では、いかにもビルから直接MRT駅に入れそうな感じだったが、入れなかった。
そのとき、ビルの外に出たら、期せずして、左手にはマリーナサンズ、右手にはマーライオンが登場。




シンガポールの高層建築は、日本ではありえないやわな作りだと、日本の建築関係の人々は驚愕するらしい。
地震がない国っていうのは、うらやましい。
それに、こぎれいだし、いつも夏だし。
でも、足元の海の色は汚いし、ここから見えるなにもかもが人工的で虚栄な感じ。
シンガポールも、コロニアルな街並みのところは風情があって好きだ。
食べ物も、マレーシアにはとうてい及ばないが、安くて美味しい。
ローカル化してこそ楽しく、観光場所には、本当に、あらためてがっかり。
そういえは、チャンギで入国して以来、ほかの日本人には、いっさい会わなかった。
帰りもシンガポールで遊ぼうと思ったけど、どーしよーかな?

さあ、モルディブ!


SQ452 シンガポール→マーレ
マレゆきはターミナル2から出発。
ゲートはすいていた。
機内も後方は空席が目立つ。
ミールは、チキンかビーフ。
チャイニーズなビーフより、マレー料理なチキンにした。


牛豚ずきな私が、日に2回もチキンを食べるなんて、めずらー。
スパイシーなチキンは、なかなかいける。
そして、デザートに本日三度目のアイス。
しかもマグナム。

1日3回アイスクリームは、いけないことだが、私には、辞退する勇気がなかった。
タイガービールもらって、二席ならびのところにコンパクトに折りたたまって寝た。
窮屈だけど、すわってるよりは楽だ。
ふと目がさめ、起き上がって外をみると、星空が素晴らしい。
こりゃ、寝てる場合じゃないとトイレにゆき、他の乗客がおやすみタイムなのをよいことに、歯磨きなどごゆるりと。
さあ、星の続き、と思って、席に戻ったら、すぐに機内点灯で、星は見えにくくなってしまった。
着陸も近い。


イクエーター号乗船
また眠ってしまったようで、ドンと着陸して気がついた。
4時間も乗っていた気がしない。
タラップへ出ると、乾季の夜の心地よい空気。
入国審査も昔よりずいぶん早くなったし、税関検査もスムーズになった。
税関出口を出て、STWorldの係を探す。
まずはSTのカウンターに連れて行かれ、そのあと、ほかのゲストが待っている場所に案内された。
この間、係員3人くらいのリレー。
なぜか途中で、「アイランドサファリロイヤルですよね?」と声をかけられ、係員も私も「イクエーターです!」と言っているのに、「いや、うちでしょ?」

イクエーター号の集合場所にゆくと、私以外のゲストは、すでに全員到着ずみ。
といっても8人だけ。
どうみても、私より若い人はいなそうだ。
シニアの方々が、チャネルダイブ満載の乾季のスペシャルクルーズに参加されることを、すばらしいと思うと同時に、若者ダイバー市場の開拓が急務だと強く感じた瞬間。
ドーニに乗ると、皆さん、いかにも、このドーニに乗り慣れています、といった様子。
そしていちこさんがやって来て、開口一番、「エンリッチをとってください」
なんですと?
エンリッチの有効性は十分承知しているが、わざわざ追加代金払ってまで、やりたいものではない。
そもそもモルディブには、最大水深30メートル法があって、30メートル以浅のダイビング3本じゃ、疲れもしないのだ。
でも、「ほかのゲストは全員取得済ですから」と、お断りを了承してもらえない。
私以外、全員がヘビーリピーターであった。
予定していないことなので、そもそも講習代分のUSドルを両替していないことを話す。
USドル圏にはめったに旅行しないので、STWorldに最低限必要なチップや船の燃油サーチャージを確認し、あとはドリンク代と予備として数十ドル余分にしか両替して来ていない。
免税やマーレで買い物をしたければ、カードを使うつもりで来た。
日本円があれば、という話になるが、盗難や紛失のキケンを避けて、羽田からの往復に1000円もかからない私は、諭吉ひとりに英世数人しかつれていない。
船ではカード決済ができないし、cashの用意がないことと、私にはNitroxを使う機会がないことを説明するが、「帰ってから振込みしてでも!」ということで、この船のカルチャーでは、エンリッチなしではチャネルダイブはできないらしく降参。

ブルーシャーク2では、クウキの提供で、去年十分楽しめた。
あ~、エンリッチ搭載してないBS2にしときゃよかった、とか、さっきアイランド・サファリ・ロイヤルゲストと間違われたとき、しれーっとそのままついてけばよかったとか、来る場所間違えた感に支配されはじめた。

母船に乗っても、ブリーフィングがあるのは私だけ。
アウェーにもほどがある。
どのみち寝不足なので、乗船直後のビールも飲まず、さっさと眠りにつく。
ネガティブな気持ちで。

もるだいぶで南下だいぶ1 大寒気団→熱帯へのナイトフライト

2012-03-23 14:51:47 |  旅行
2012年2月17日(金)
昼過ぎまで青空だったのに、夕方から水っぽい雪。
夜中のSQに乗るのに、いやだなぁ。
最終目的地はマーレ。
フェリドゥのフォッテヨでまた潜りたい。
乾季のチャネルダイブで、強い流れを楽しみたい。
いろんな環礁をつまみぐいしたい。
その目的を満たしてくれそうなのが、イクエーター号の南下ツアー。
北マーレ環礁からガーフ環礁まで南下というコースで、乾季ならではの、赤道超えの第1週目にあたる。
赤道超えは、1週目がマーレ→ガーフまで南下、2週目がガーフ→赤道→アッドゥ、3週目がアッドゥ→赤道→ガーフ、4週目がガーフ→マーレまで北上というルートで、全行程だと4週かかる。
どのクルーズのブログを見ても、赤道がらみのツアーは、2週以上連続乗船のツワモノリピーターが多い模様。
私もできることなら、そうしたい。
でも私は、9月と5月のシパダンがMUST GO。
モルディブのために、年休を気前よく放出するわけにはいかないので、今年は手始めに1週目に参加。
第1週目は、ガーフどまりなので、今年はまだ赤道は超えられない。
北半球から南半球への赤道を超えるのは来年。
南半球から北半球への赤道を越えるのは、再来年。
そして、ガーフから北マーレに北上してくるのは、再々来年。
4年かけて、全行程を制覇しよう!というもくろみ。

リピーターだらけだって、私も年齢と本数に不足はないさー。
それに、イクエーター号デビューの人だって、きっといるに決まってる。
それでも予想されるアウェー環境が微妙に憂うつ。
初乗船&初環礁とはいえ、何度も行ったことのあるモルディブなので、わくわくもしてこない。
しかも、いつものことながらパッキングも手つかず。
こんな手放しには楽しみといえない出発前ブルーの中、
「モルディブに行くんだー!いーなー、きれーなんだろーなー。」
「写真見せてね」
「サメはいるの?こわくないの?」
といった、不毛会話が繰り広げられた職場での1週間。
やっと、なのか、早くも、なのか、金曜日の夕方が来て、
「エッ?今夜出発するの?元気だねー」
と、これまたお約束の決まり文句で送り出され、帰宅したら即パッキング。
入浴と掃除をすませ、雪による交通機関の乱れが心配なので、ごはんは食べずに羽田空港へむかうことにした。
外はぼたん雪が激しく降っているが、幸い、都心ではつもらなそうな感じだ。
それでも、山手線の駅までバッグを10分引っ張っての早足歩行でも、汗ばみもしない寒さ。
改札を抜け、大荷物だからエレベーターに乗ろう、と思ったところに、ちょうど電車がホームにいるのが見えた。
いちかばちか、キャリーバッグをカンカン階段に打ちつけ、階段を駆け下りる。
周囲はその物音に驚き、振り向き、あきれ顔。
でも、踊り場までも到達しないうちに、もう電車のドアがしまりかけるのが見えた。
まあいいか、とホームに立ったら、すぐに次の電車が来た。
品川から羽田までの京急も、すぐにエアポート急行羽田空港ゆきがきた。
ナイスタイミング。

さて、フライトスケジュールは、
2/18 SQ633 羽田0030 シンガポール0655
2/18 SQ452 シンガポール2040 マレ2210
シンガポールで実に13時間45分ものトランジットタイム。
東京発昼便から乗り継げばよいのだが、またシンガポールに行きたい気がしたから、こんなスケジュール。
去年、シンガポールをあれだけ楽しめなかったのに、私の辞書に学習の文字はない。
それに、旅行会社のパッケージは、東京発ならスリランカン航空利用がメイン。
でも、私の辞書には、スリランカン航空の文字もないのだ。

早めに空港に着き、チェックインまで少し時間があったので、軽く食べることにした。
だって、夜中の機内食は、痩せたい人には大敵だから、フルーツプラターをリクエストしてある。
熟睡はできない機内で眠るまで、まだ軽く3時間はあるし、痩せたい人も食べていいでしょう。
それにしても、羽田のレストランって、夜の部はみんなお高い。
野口英世サン1枚で解決できるようなレストランをもっと増やすべきだ。
なので、財布にインパクトの少ない「R BURGER」に入ることにしたが、店内ガラガラ。
時間は21時40分。もうラストオーダー終わってんのかな、と思ったが、大丈夫だった。
この店、和テイスト指向なところが、アメリカンなバーガー大好き!な私には不向きではある。
メニューも、ビーフを希望する私には、「アボカドわさびバーガー」しか選択の余地がない。
きっとおいしいんだと思うけれど、わさび醤油にどうしても納得いかず、ソースぬきにしてくださいと頼む。
「お肉とアボカドの味しかしなくなりますが、大丈夫ですか?」と問われ、「プレーンが好きなので、大丈夫ですよ♪」と答えるが、「ケチャップでもできますよ!」と言ってくれたので、ケチャップに変えてもらう。
飲み物は、狭山ほうじ茶で、ほっこりする。
コンセント近くの席で、電源泥棒しながら、ハンバーガーを待つが、なかなかこない。
ファーストフード、だけど、微妙にスローフードだな。
待っているうちに、さっきまでの閑古鳥はうそのように、店は混んできた。
そして店内、うるさいおばちゃんだらけになった。
髪が紫だったり、不思議なパーマがあたっていたり、ヒョウ柄のスパッツだったり、羽田に関空な空間ができていた。


やがてハンバーガーが届き、無難なお味。
ケチャップがさわやかすぎる。
体に優しい感じはするが、味にインパクトがない。
やhり、わさびのインパクトが必要だったのかな?
ポテトはおいしい。
食べ終えると、チェックイン開始時刻にあわせてチェックインカウンターへ移動。

チェックイン待ちの列は、私の前に1ダースほどのシニアぎり手前な感じの人々。
みんなJISCOのタッグがついたダイビングバッグを持っている。
私の後ろに並んだ人々も、これまた、シニアになりかかりのダイバーさんたち。
こちらもバッグのタグは、JISCO。
なんで海があまりよくないこの時期に、グループでシパダン?
しかも2グループも。
ラヤンラヤンはまだオープンしてないはずだし。
マタキンか?ポンポンか?
まあ、マブールかカパライへ行くんだろう行けど、MHのKK直行便が運休になって、SQかぁ…。
ツアーの企画段階では、MH直行便の予定だったんだろうなぁ。
深夜便でシンガポール→KK→タワウなんて、この年代の人々にはきついだろうなぁ。
それに、初日と最終日のダイビング本数が、企画段階より減ってしまったんだろうなぁ。
まったくMHは、羽田と関西で、週に5便ほどあったKK直行便を、すべて運休にするなんて、ひどい。
週末だけでも残してほしかった。
ゼロはないだろ。
百歩譲っても、毎日あるKL便の週何回かを、以前のようにKK経由にするとか、考えてほしいものだ。
と、すっかり自分も今からシパダンに飛ぶような錯覚に陥って、心の中で憤ってみる。
さて、私の前がグループだったおかげで、一箇所カウンターがあいたら、待ちはいっきょに解消。
並んでいた人数のわりには、あっという間にチェックインにすすめた。
オープン直後のチェックインにもかかわらず、「本日満席で、窓側も通路側もなく真ん中だけです」と、不機嫌になる案内。
今回のチケットは、コンチネンタル航空のワンパスマイルでGETしたもので、WEBチェックインができなかったのだ。
まあ、米系航空会社のマイルは燃油がかかっていないから、がまんするか。
とはいえ、もらったシートナンバー「42E」に、死にぃ番ですかい、と軽くヘソを曲げてみたりする。
Checked Baggageは16.6キロで、今回も優秀!

定刻0時半発のSQ636便は、チェックインの時点で20分のdelayが確定していて、時間はまだまだたっぷりある。
でも、出国前のエリアのショップは22時には、大部分が閉店。
最終便の出発までは、開けておいてほしいもんだ。
ひやかす店もないので、極寒であろう展望台に出ることにした。
雪はもうやんでおり、私同様、物好きな人たちが、ぽつぽつと飛行機を見ていた。
成田ならいろいろなエアラインの飛行機が見られるが、羽田だと、さすがにJAL、ANA主流でつまらない。
どうも、MHのマレー凧の翼が並んでいる方が、落ち着く。





大寒気団襲来中の今、外の気温は摂氏2℃。
そうそう長くとどまることはできず、することもないので、出国することにした。
出国審査場で並ぶと、私の前にはスーツにadidasバッグの若者が数名。
みんな背が高く、スリムだけど、しっかりとした体格の若者たち。
この焼け方は、サッカー部男子。
ってことは、マレーシア戦にゆくU23だ。
そーいえば、報道っぽい人たちを見かけたな。
私のまん前にいたのはレッズの濱田くん。
といっても、濱田くんをちゃんと認識していたわけではない。
なにしろ、大津祐樹くんくらいしか知らない。
申し訳ないが、サッカーはセリエA、Azzuri一辺倒なのだ。
肩にかけたアディダスバッグに貼られたガムテに「濱田」とマジックで書いてあったから、濱田くん。
ガムテというのになんとなくきゅん。
彼らをガン見ののち、免税店をあてもなくさまよい、WiFiコーナーで時間をつぶした。


2月18日(土)
やっと搭乗時刻が来て、3席並びのど真ん中に座ったら、さっさと眠りを決め込む。
眠っちゃないが、離陸の記憶はなく、フルーツプラターで起こされる。
オレンジ、いちご、パイナップル、ブドウ、グレープフルーツ、キウイといったカットフルーツをたいらげ、再び就寝。
果糖がすべて脂肪になるって言われるけど、ビタミン補給できるし、おなかにたまらないし、夜中はこれだね。
でも、体はすっかり冷え込んだ。
両脇の人をどかしてトイレにゆくのも面倒くさいし、特に飲みたくもなかったので、ビールも飲まずに眠る。
映画も見ない。
といっても、もちろん熟睡できるわけはなく、寝てるとも起きてるともつかない、どろどろした状態。
そして、2回目のフルーツプラターでまた起こされた。
こんどはイチゴは無く、あまり好きではないメロンがあった。
ますます冷えたので、観念してトイレに行くことにした。
目は開いていたが、パーソナルスクリーンをうつろに見ている隣の女性に、「すみません…」と通してもらった。
多くの人は、さっと通路に立って通してくれるが、足だけひっこめて、決して立とうとしない人がときどきいる。
満員電車を降りるときみたいに、その人のひざから下をぎしぎしと押したりこすったりしないと出られない。
今回の女性もそう。どくのがイヤで、トイレもいかないなら、自分が真ん中になれー!

着陸すると、「コタキナバルゆきにお乗り継ぎの方は、地上職員にお申し出ください。」というアナウンス。
ん!?遅れてそんなに乗り継ぎタイトなの?と朝のぼんやりした頭で一瞬思うが、私はマーレ。
それに、これから半日、シンガポールだ。