数年前、シパダンのポイントについて、ドロップオフから時計回りに語ってきた。
サウスポイントまで到達したあと、長らく止まっていたけれど、ひさびさの続きで、今回は「スタッグホーンクレスト(Stghorn Crest」に思いを馳せてみる。
Jettyを出発し、島を左手に見ながらボートを走らせると、やがて、ボルネオのメインランドを背にマブールが見えて来る。
これが、スタッグホーンクレストの山だて。
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「スタッグホーン(staghorn)とは、牡鹿の角のこと。」
昔のダイブマスターは、英語が母国語ではない日本人やヨーロピアンには、ブリーフィングでちゃんと説明してくれていた。
直訳すれば、シカツノサンゴの頂上なわけで、ポイント名は、リーフトップがスタッグホーンコーラルで埋め尽くされていたことに由来。
1997~98年に起きたエルニーニョの影響で、世界中のサンゴに白化現象が起こり、シパダンのサンゴ礁も、その大部分が壊滅状態になったときでも、こことPSR(Plau Sipadan Resort)前のサンゴだけは元気だった。
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ただ、時には嵐で、サンゴさんたちも、ちゃぶ台ひっくり返された状態になったりで、代替わり。
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でも、今も、リーフのてっぺんから縁まで、さまざまなハードコーラルでびっしり覆われている。
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サンゴが常時元気、それだけ潮通しの良いポイントで、シパダンならではのWALL DIVEが楽しめる。
外洋側では、トビエイなんかもよく現れる。
私は、このスタッグホーンクレストが、とにかく好きだ。
まず、南に流れれば、サウスポインもいちどに楽しめるお得感。
さらに、浅瀬のコーラル畑の美しさも大好きだけれど、ここのdeepは、時に大化けするのがたまらない。
もちろんdeepといえば、ハンマーヘッドシャーク団への期待。
My基準では、世界一のハンマーヘッドリバーが見られるとしたら、ここ!
ハンマー遭遇率という点では、バラクーダポイントが圧倒的に上だけれど、ここでの群れは、その規模が違う。
もう他では考えられないような、密度の濃さで、川というよりは大河になる。
その大河は、南隣のサウスポイント方面から、西隣のロブスターレイア―方面まで、視界が届く限り続くのだ。
渋谷のスクランブル交差点のすさまじいときをハンマーヘッドに置き換えた感じで、ひしめきあうトンカチ頭の圧巻。
そんなシーンに出くわした日には、感動というよりは、もはや多幸感につつまれるひとときとなる。
ただ、与那国や神子元のように、シーズンを狙って高確率で見られるわけではないし、いつ行けば、ってのもない。
でも、過去、5~6月、9~10月、それは起こった。
ここでのハンマーの記憶が鮮烈すぎて、ほかのどこでハンマー見ても、もうあの群れに会うことはないと思ってしまう。
もちろん、今でもその再来を求めているが、シパダンがクローズしたあと、驚異的なハンマーの群れ話は聞いていない。
外洋やDEEPを攻める系の若手ダイブマスターが出現すれば、いいんだけどねー。
でも、その過去の栄光を思うに、きっとまだまだチャンスはあるはず。
そう思って、潜るたびに、いつもわくわくできるポイントなのだ。
サウスポイントまで到達したあと、長らく止まっていたけれど、ひさびさの続きで、今回は「スタッグホーンクレスト(Stghorn Crest」に思いを馳せてみる。
Jettyを出発し、島を左手に見ながらボートを走らせると、やがて、ボルネオのメインランドを背にマブールが見えて来る。
これが、スタッグホーンクレストの山だて。
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「スタッグホーン(staghorn)とは、牡鹿の角のこと。」
昔のダイブマスターは、英語が母国語ではない日本人やヨーロピアンには、ブリーフィングでちゃんと説明してくれていた。
直訳すれば、シカツノサンゴの頂上なわけで、ポイント名は、リーフトップがスタッグホーンコーラルで埋め尽くされていたことに由来。
1997~98年に起きたエルニーニョの影響で、世界中のサンゴに白化現象が起こり、シパダンのサンゴ礁も、その大部分が壊滅状態になったときでも、こことPSR(Plau Sipadan Resort)前のサンゴだけは元気だった。
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ただ、時には嵐で、サンゴさんたちも、ちゃぶ台ひっくり返された状態になったりで、代替わり。
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でも、今も、リーフのてっぺんから縁まで、さまざまなハードコーラルでびっしり覆われている。
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サンゴが常時元気、それだけ潮通しの良いポイントで、シパダンならではのWALL DIVEが楽しめる。
外洋側では、トビエイなんかもよく現れる。
私は、このスタッグホーンクレストが、とにかく好きだ。
まず、南に流れれば、サウスポインもいちどに楽しめるお得感。
さらに、浅瀬のコーラル畑の美しさも大好きだけれど、ここのdeepは、時に大化けするのがたまらない。
もちろんdeepといえば、ハンマーヘッドシャーク団への期待。
My基準では、世界一のハンマーヘッドリバーが見られるとしたら、ここ!
ハンマー遭遇率という点では、バラクーダポイントが圧倒的に上だけれど、ここでの群れは、その規模が違う。
もう他では考えられないような、密度の濃さで、川というよりは大河になる。
その大河は、南隣のサウスポイント方面から、西隣のロブスターレイア―方面まで、視界が届く限り続くのだ。
渋谷のスクランブル交差点のすさまじいときをハンマーヘッドに置き換えた感じで、ひしめきあうトンカチ頭の圧巻。
そんなシーンに出くわした日には、感動というよりは、もはや多幸感につつまれるひとときとなる。
ただ、与那国や神子元のように、シーズンを狙って高確率で見られるわけではないし、いつ行けば、ってのもない。
でも、過去、5~6月、9~10月、それは起こった。
ここでのハンマーの記憶が鮮烈すぎて、ほかのどこでハンマー見ても、もうあの群れに会うことはないと思ってしまう。
もちろん、今でもその再来を求めているが、シパダンがクローズしたあと、驚異的なハンマーの群れ話は聞いていない。
外洋やDEEPを攻める系の若手ダイブマスターが出現すれば、いいんだけどねー。
でも、その過去の栄光を思うに、きっとまだまだチャンスはあるはず。
そう思って、潜るたびに、いつもわくわくできるポイントなのだ。