くらぶとろぴか

きもちはいつもシパダンの海の中。シパダンとコタキナバル旅の備忘録、ときどき弾丸、そしてホームワークアウトおたく。

シパダン Season44 Ep.9 5月5日 再びシパダン

2011-06-29 08:08:32 |  ダイビング
何時頃だろう。
暗闇の中、目が覚めると船は大きく揺れていた。
ギギギ、ギギギ、、、
明るくなってきても、船は揺れてるだけで、走っていない。
ダスリとトムめ、天気を理由にシパダンに行かない気だな。

案の定、1本目を1時間遅れにして、きょうはシパダン3ダイブだという。
船酔いの人には、きついレベルの揺れだろうけれど、マブールのボートが普通にシパダンに向かってるから、行こうと思えば、全然行けるレベルなんだろうな。
だから、このスケジューリングにはもちろん不満。
でも、きょうは私に闘いの神は降臨してこなかったので、黙っといた。
うねっていると、母船からスピードボートへ乗り移るのが厄介なのもある。
それに、大潮で潮位がまだまだ高い時間帯というのも、やる気が出ない一因。

1時間たっても、空も海も鉛色のまま、回復してこない。
でも、サインをしにJettyへGo!
さらにボートは、なんの説明もなく1艇に減っていて、せせこましい。

今朝はボートをJettyにつけず、ビーチに上陸。
ちょうどSDCの跡地だ。
カンティーンがあったあたりは一面、ハマヒルガオが咲いている。むなしい。

そして、まだHigh Tideな感じ。


1st Dive バラクーダポイント
エキジットしたら、何を見たっけ?と、ぼやけたダイビング。
天気も潮もハズレ。

2nd Dive バラクーダポイント
バラクーダは出たけれど、群れの濃さ、大きさともにいまいち。











3rd Dive タートルパッチ
背をむけっぱなしのヘルフリッチ…

あとは、背びれを開かないニチリンとか。

こうしてさえない3ダイブ完了。
すっかり天気も回復したが、本日のシパダンは終了。
今から1ダイブしたって、シパダン海域を撤収しなくてはならない時刻には、十分なゆとりがある。
パッとしないシパダンであっても、マブールよりは、はるかにいい。
こんな日こそ、地味なウェストリッジででも潜っときたい。

トムとジェリーは、ダイブマスターとしては、十分ご老体だし、仕事で毎日シパダンで潜ってるから、1ダイブカットは、なんでもないし、むしろ休憩だろうが、われわれツーリストはそうじゃないんだよ。
彼らはどっちみち、マブールでサンセットかナイトがあるけれど。
どちらかというと、マブールでじゃらんじゃらんしたいクルーどもの福利厚生かも…。


4th dive パラダイスリーフ
ニシキテグリ


ヒラムシ


ちびいか ぼけぼけ&ハレーション



これでとうとう、GWのシパダンも明日1日、3ダイブを残すのみとなった。

シパダン Season44 Ep.8 5月4日 センポルナからマブールへ

2011-06-14 22:15:33 |  ダイビング
午前8時、前半組を見送り、船には7人が残った。

1st Dive シンガマタ
センポルナの海は、ゴミだらけ。
そこからボートでわずか10分たらずのポイントである。
私たち2名以外はパスする道を選んだ。
まあ、わかる。
昔、はじめてセンポルナに着き、シパダンへのボートが出るまでの間、ドラゴンインの生け簀を見て時間つぶしをさせられた。ナポレオンが入っている生け簀の水も淀んでいるし、JETTYやレストランから見える海はゴミだらけ。センポルナの海のあまりの汚さに、ここからスピードボートでわずか1時間程度のところにあるシパダンがきれいなはずないと、猜疑心の固まりになったほどだ。

さて、ボートでちょっと走ると、水上に、Singamataとかかれたリゾート(?)が見えてきた。
人の気配は感じられない。
(あとから知ったが、Singamata Adventures and Reef Resortという名でちゃんと営業してる。)
水中は、予想どおり濁ってる。
ここはボルネオの東、セレベス海だが、ボルネオの西、南シナ海である、KK界隈のマムティックなどと似た水の質感、生物相だ。





ヒラムシとギンガハゼを撮ったらオリンパスμはフリーズし、記録は残せなくなった。
ジェリーがみつけた、1センチくらいのお子様カニハゼがいて、超かわいかった。
カニハゼは、見つかったら固まってしまい、しばらく観察。
この子にあえたから、潜ってよかった、と思えた。
でも、もういいや。
KKみたいな感じだし、だったらKKのほうがよい。

エキジットすると、ジェリーが「water here is...」といって、かゆい仕草。
母船に帰ったら、ウェットもしっかり洗ってた。

そういえばトムを見ない。
降りたか?

しばらくすると、ニューゲストを3人乗せて、船は再びマブールへ。


2nd Dive イールガーデン
エントリー前、海はペタペタ。
これでやっと毎年の5月前半っぽい海況に落ち着くのかな?

潜り始めて、まず、アンナウミウシをとろうとしたら、またまたμはフリーズ。
どうもONのままにしておくと、だめみたい。
他に見たものは、フライングガーナード、コブシメ、アオウミガメなど。
あとはエキジットしたら、記憶から消えているようなものばかり。

エキジットすると、ダブルレインボー。
そして、エントリー前とうってかわって、水面はうねりだしている。

帰るとさらに2名追加になっており、どうみても不十分な水面休息のままジェリーがその2人をつれていった。

トップデッキでボーッとしていると、スピードボートがCEに向かってくる。
あれれ?トムがのってる。
やっぱり、降りてたんだ。でも、戻ってきたんだ。


3rd Dive スマート
3本目はトムガイド。
私にとっては激レア。
トムは、ジンベイヒットとか大物運がある。
せっかくのトムなのに、スマートというのが残念。

サザナミイロウミウシとか、


オニカサゴとか、


ミナミギンポとか、


ヒバシヨウジとか、


オニオコゼ系など…。


トムもジェリー同様、さまざま見せてはくれるが、でも、もうスマートはいい…。


リゾート性のまるでないC/Eにリゾート感のないダイブサイト。
せっかくのチャーターなのに、完全なるシパダンウィークにせず、センポルナに戻るスケジュールにしたジスコ。
シパダンでのダイビング機会を計5本失ったことに、立腹。
ブロードバンドが普及し、航空券もホテルもwebで安くとれる時代に、高いお金を払っても旅行会社の企画ものを選ぶのだから、もっと企画力がないとね。

というわけで、不毛な1日だった。

シパダンも、あと2日だけ…。

シパダン Season44 Ep.7 5月3日 新月バラクーダポイント3本勝負

2011-06-13 22:17:28 |  ダイビング
1st Dive バラクーダポイント
大潮の、まだ潮位も高い時間帯で、水がゆるい感じ。
インリーフに入り、コーラルガーデンに近づいたあたりでオドリハゼ とハダカハオコゼ茶がいた。





きみたちがいなかったら、ログに残すものはなかったよ!?


2nd Dive バラクーダポイント
潮がだいぶ下げてきて、水中がにぎやかになってきた。
はじめはギンガメ。なんだかまばら。




ハダカハオコゼ白がいて…目がキラキラ☆


引き続きギンガメがいて…


リーフ沿いには、ムレハタタテダイが漂い


リーフには、いつものアケボノたち


沖にはグレーリーフシャーク


そしてバラクーダ登場



3rd Dive バラクーダポイント
low tideの時間帯のダイビング。
大潮で、潮位が激しく低くなるので、カメたちが大挙して出てきた。
彼らはふだんは無関心だが、きょうはもう傍若無人。
わたしたちダイバーすれすれのところを泳いだり、リーフエッジにへばりついてバラクーダを見ていたら、カメにはたかれた。

バラクーダポイントにはクリーニング会場がいっぱいあるようで、ハッケヨイ姿でスタンバイ。







そして、リーフの内側には、カンムリブダイがまたまた登場。


またギンガメもいて






カメ、カメ、カメ。




そして、バラクーダポイントのインリーフにある、一番大きなロックもクリーニングステーションと化していた。
どきたくない先客なんて無視する勢いで、クリーニング体勢に入ったカメ…。
これは、メイティングではなく、クリーニング場所を死守したいがために、こんな体勢に。
いつもは、より大きいカメの勝利だが、みなサイズが似通っているから、譲らない。






最後にバラクーダはまばらに登場。


バラクーダ・ポイントの定番を全部おさえたような1本。
やっぱりLow Tideはにぎやかで楽しい。


センポルナへ
きょうは母船がセンポルナに帰るので、シパダン3ダイブで終了。
今年のGWのジスコチャーターは、前半4/30-5/4、後半5/4-5/7、そして4/30-5/7通しの3パターンある。
明朝には前半組が下船する。

No diveとなると、日も高いうちからBeer Time。
そして皆のビールが枯渇。

センポルナに着いたら、みんなでミレメワへ買い出しにゆく。
私たちは、タイガー1ダース追加購入&タンドゥアイをGET。
タンドゥアイは、フィリピノラムで、ぬけがよい。
しかし、フィリピン産はなく、マレーシア産だけ。
まあ、いいや。260円くらいだし。

ディナー後、200本記念と600本記念のお祝いケーキがあり、
そして、飲み会。

こうして3日めの夜も更けていった。

シパダン Season44 Ep.6 2011年5月2日のダイビング

2011-06-05 21:31:56 |  ダイビング
5月2日、朝。
今朝も雲が多いが、ボルネオのメインランドは見えている。
C/Eのサバ州の州旗は、もうボロボロ。


JETTYへダイビング・パーミットのサインに行ったとき、鳥の声を聞きに、JETTYからシパダンのビーチにおりてみた。
すると、トムにJettyから「トイレなら奥だよ!」と大声で叫ばれ。
別にトイレに行きたくてウロってるわけではない。
でも、C/Eに乗っている限り、島の施設を使う機会はないから、せっかくなら見とこうと思って、奥に行ってみる。
鳥は、今も変わらず、ピポパピポと鳴いていた。
トイレをチェックすると、掃除したてできれいになっていた。
昔、ボルネオダイバーズが共同トイレ、共同シャワーだった時代のものよりも、広い。
船の狭いトイレより、むしろ快適。


1st Dive スタッグ・ホーンクレスト
島の北西側をボートで走って、シパダンの横にマブール島の全体像が並ぶと、スタッグホーン・クレストのはじまり。


カベを離れ、沖を流す完全なるハンマーヘッド狙いのスタイル。
が、いない。
過去の経験では、deepで10分探してみつからなければ、残りの時間でのハンマー大爆発はない。
深くいられる時間には限りがある。
水深22mまであがっても、ジェリーはまだ沖を流しているので、私はカベの小魚たちに移動。

潮はサウスポイント方面に流れており、途中でお子様マダラトビエイ登場。



シパダンでは、点々のあるトビエイは、けっこうレアだ。
若さゆえ、恐れを知らず、トビエイ特有の変な顔で、われわれをゆっくり一瞥して去っていった。
テールがすごく長い子だ。

個人的には、シパダンの浅瀬の中では、スタッグホーンクレストの雰囲気がいちばん好きだ。



2nd Dive タートルパッチ
エントリー地点からそのまままっすぐ降りると、すぐに目的のオーバーハング。
そこには、無事に生きながらえていたヘルフリッチがツンツンしてた。
覚えのあるオーバーハングだから、前に見たのと同じ個体だろうけど、ずいぶんでかくなった。
なかなかこっちをむいてくれない。


ちょびっとだけアケボノとコラボ


ヒレが逆立ってすごいことになってる。船の旗くらいボロボロにみえる。
みんなで囲んだら、しばらくして、引っ込んでしまった。
待つこと数分。
また出てきた。
こんどは引っ込まない。


他のダイバーたちは、満足して去っていった。
そして、ヘルフリッチがいちばん好きという女子と私だけが残った。
かなり寄ってもツンツンしている。
ひっこむかな?と思っても、引っ込まず、ノリノリである。
みんながいなくなって久しいので、ポーズを続けるヘルフリッチに未練を残して去る。
ちなみにこのオーバーハングでは、アケボノキッズも大発生中。
ヘルフリッチに気づくまでは、アケボノに気をとられている人もいたが、ヘルフリッチを認識してからは、アケボノはほとんどスルーされてしまった。


3rd Dive バラクーダ・ポイント
潜降中に、カンムリブダイの群れ発見。
もわもわ煙幕をはりながら、ゆっくり移動する彼ら。


そして、カンムリブダイからちょっと離れたところにギンガメを発見。


いちどに視界に入る範囲で、かたや直進、かたやぐるぐる。


頭上からは、容赦なく、カンムリブダイのウンコ爆弾がふってくる。


のそのそと固まって動く群れの近くにはツバメウオの群れ


ほんとうに、よくこうもびっしり。


浅瀬は去って、深度をさげ、ミゾレウミウシなんぞをみながらコーラル・ガーデン方面にすすむ。


リーフエッジの潮があたっているところにゆくと、グレーリーフが、ツムブリーズをひっさげて、ゆうゆうと泳いでいる。


近づこうと深度をさげると、水が冷たく、キューっとくる。
でも、寒いというより、不思議と気持ちのよい冷たさだ。
そして、またまたバラクーダ登場。




ほかにも大小ナポが次々登場。
ヤングナポの季節らしく、子ナポがうろうろしていた。


4th Dive ドロップ・オフ
C/Eでドロップ・オフといえば、タートル・カバーンの真上でエントリーしてバラクーダ・ポイントに流すスタイル。
いつものことだが、ボルネオ・ダイバーズで、ドロップ・オフはJETTY横から潜るものと思っている私は、前半のカベが捨てがたく、ジェリーにお願いしてJETTYの横からエントリーしてもらう。
Jetty横からのエントリーがよいのは、深度を下げる前に、ギンガメーズやヤングツバメウオーズをみてから潜降し、カベを舞うアカホシハナゴイやフチドリハナダイをガン見しつつ、タートルカバーンへ到達というのが、好きな展開だ。
だいたい、Jettyからカバーン入り口、そしてちょっと先の、タートルトムまでが、地形も激しいので、ここを端折るのはもったいない。

実際には、タートル・カバーンにいたるまでの道のり、JETTYまわりの小ぶりなギンガメの群れ、シパダンでは平凡すぎるアケボノハゼにアオマスク、ソライロイボウミウシとか、たいしたものは見ていない。


カバーン前で、またまたジェリーがゴーストパイプフィッシュを紹介。


今回、ブームかと思うほど、ゴーストパイプフィッシュを見せる。

カバーンをすぎると、だらだらと、バラクーダ・ポイントまで、何事もなく平凡に泳ぐ。

スポンジにくっついているミゾレウミウシ…。


平凡でも、ドロップ・オフの浅瀬は、とりわけキンギョの橙があざやかに見える。


クラカケチョウチョウウオのペア、と何もレア発見はないまま浮上タイムがやってきた。


ボート早くこないかな、と思って、プカプカ浮いていたら、ジェリーが「GO DOWN!」と一言。
何がいるのか?
とにかく、ダッシュで泳いでゆく。
どうもレアものではなさそうだ。
バラクーダか?
泳いで泳いで泳いだら、見えてきたのはギンガメ。


水面近くを泳ぐ彼らをしばしウォッチング。


これだけ水面に近いから、ギンガメがいるのが、離れたところからでもわかったんだろうな。
ボートで拾ってもらって、ギンガメのいるところで落としてもらってもバチはあたらない距離があった。
疲れた。

本日の5本目は、ナイトというので、迷わずパス。