プレ粟国
粟国遠征は、4月23日(土)の1日だけ。
いくらなんでも、最低2日は潜ろうと、粟国遠征をお願いする那覇のショップで、4月24日(日)はファンダイブ。
ふだんの土日休みだけで、月曜の午後から出勤するつもりでいた。
でも、粟国でいきなり潜るには一抹の不安が…。
なにしろ、長いダイビング歴において、はじめてロクハンのウエットで潜る。
未知のダイビングショップとともに行く粟国でジタバタしたくない。
となったら、前の日に、ロクハンでのヤミ練習をしておこう。
本当は、那覇のショップで3日間完結すればよいと思うのだけれど、ヤミ練は、長年お世話になっている恩納村のイントラさんにお願いした。
しかも、金曜日はちょうど満月で、都合のよいことに13時台に干潮がやって来る。
もう、超タイドプール日和で、願ったりかなったり!
午前中はビーチダイビング、午後からタイドプールに入れたらうれしいな~。
4/21(木) ANA479 羽田20:00 那覇22:35
いつものように、ANA最終便で那覇入り。
この時間、羽田空港の売店に空弁はほとんど残っておらず、夕食難民。
と、ジャージ牛の写真と目が合った。
「ジャージ牛のアイスブリュレ」
「月曜から夜ふかし」で紹介されたとか、そんなPOPはどうでもいい。
見た瞬間においしそう。
でも、体脂肪を0.01パーセントたりとも増やしたくない今日この頃。
ブリュレなんてものは食すべきではない。
今は、自分の見た目がどうのこうのよりも、潜るときにつけるウエイトを減らすために、体重増えていいから筋肉ついて、沈みやすい体質になってほしいという切実な思い。
でも、ジャージ牛のかわいさに抵抗できず、「パンがなければお菓子をたべれば」のロジックで、きょうのディナーはこれでき~まり♪
かなり愛想のない店員に「この商品は、ご搭乗中に食べごろとなりますが、よろしいでしょうか?」と言われる。
雨が小止みになった空港は、濡れたアスファルトに、誘導灯がうつって、とりわけきれい。
離陸すると、よく揺れる。
ベルト着用のサインが消えたら、待ってましたとブリュレ開封。
機内サービスのコーヒーをもらって、おいしかった~。
そして、那覇に着いた頃には、すっかり小腹が減っていた…。
荷物は、エコノミークラスの部類では、めずらしく一番に出てきた。
ゆいレールホームに向かうと、ちょうど、首里方面ゆきが発車したところだった。
深夜なので、10分は来ない…
ひと月ぶりの旭橋
初日のホテルは、狭いけれど、けっこう気に入っているホテルユクエスタ旭橋。
旭橋にしたのは、ジャッキーステーキハウスの近くだからではなく、今回は、バスターミナルに近いからだ。
初日の恩納村は日帰りで2~3本潜ろうという算段なので、朝早くに恩納村に着かなくてはならない。
さすがにショップに送迎お願いっていえる時間ではないので、自力で路線バス利用。
バスのために旭橋にしたはずなのに、ユクエスタに向かう途中、ダブルトゥリーヒルトン横の道のほうに、首を曲げてしまった。
視線の先には、赤々と光る、ジャッキーステーキハウスのネオンサインが…。
真夜中のジャッキーステーキハウス
きょうの那覇は、思っていたよりも暑い。
だから、ビールが飲みたい!
おなかも減っている。
ユクエスタのフロントでチェックインを済ませると、「ちょっと荷物預かっていてもらえますか?小一時間で戻ります。」と部屋に入らず、そのままジャッキーへ。(アイスブリュレなんて、もう忘却の彼方で、記憶の片隅にすらない。)
真夜中のステーキハウス…。
店に入ると、ほぼ満席だったが、すぐに6人席に案内してくれた。
私のように「ぼっちステーキ」の人が半数くらいいて、ほっとした。
そこしか空いていなかったのだ。
席に着くや否や、「テンダーロインステーキSをミディアムレアで、あとオリ生お願いします。」と即オーダー。
ほどなく4人席にいたぼっちの人が出て行ったので、オリ生を持ってきたお兄さんに、「席、動きましょうか?」と言ったら、「大丈夫ですよ」と言ってくれた。
でも、あとから3人組の男性が来たので、私が一人で広い席を占有しているのもなんだかなぁ、と思ったので、「やっぱり動きます。」と動いたら、そうこうするうちにビールの泡のかさが減っていた。
すると、お兄さんが、「泡たしときましょーか?」と、またもりもりにしてくれた。
いつものチープな味のスープとサラダ。
そして、主役。
なんか、きょう盛りがいい気がする。
閉店前だから?まさかね。
塩もコショーもふらずに、う~ん、肉の味、とご満悦。
深夜ステーキを食べる背徳感で、なんかテンション上がる。
が、そんな多幸感もつかの間、食べても食べても減らない気がしてきた。
まさか、胃が小さくなった!?
後半は苦しいと思いつつも、なんとか完食。
お会計にゆくと、「3000円です♪」
ん!?Sの値段じゃない、Lじゃん。
どーりで、苦しいわけだ。
オーダー復唱されたとき、Sって聞こえたんだけど…
予定外ドカ食い。
もちろん、ホテルに帰って、シャワー浴びたら、すぐ寝るわけで…。
もうしません!
広めのお部屋を用意しました、とのことだったが、ユクエスタの部屋は狭い。
でも、フロントの方は、いつも丁寧で感じがよいし、部屋やバスタブが清潔に掃除されているのは、さすが日本。
廊下。
全体的に小ぶりだけれど、安くて、なかなか快適なので気に入っている。
4/22 路線バスの旅 to 恩納村
うまい具合にタイドプールに入るためには、朝早く1本潜らなくてはという話で、7:35琉球村着のバスに乗ることになった。
金曜朝、旭橋バスターミナル6時26分発のバスに乗り込む。
1時間強の路線バスの旅、乗り過ごすわけにはいけないので、絶対に寝られない。
バスの乗客は私1人だけ。
早朝の国際通りは、嘘のようにひっそりで、すいすい。
県庁前で一人だけ乗って、その後、58号に出てしばらくも、追加乗車なし。
朝早くから、名護方面にゆくバスはけっこうあるけれど、こんなに乗車率悪くて、採算あうのかな?
すいすい走っているけれど、嘉手納を通過するとき、どう考えても、7:35には着かなさそう…。
結局10分以上遅れて、琉球村に到着。
サボテンビーチ
ショップの車で、ムーンビーチ近くのファミマに寄り、朝食到達。
ウィダーインゼリーですませ、そのままポイントへ。
まずは、マニアックに泥ハゼを見に行くかという話になり、ショップオリジナルの西海岸のポイントで1ダイブ。
慣れないビーチ、初ロクハン、スチールタンク、水温23~24度。
長い間ボートダイビングばかり、元3ミリのぺらっぺらなウエット、アルミタンク、水温28度に体がなじんでいるので、すっかりやわなダイバーに成り下がっていて、慣れない環境に緊張が走る。
ゴロタのエントリーなんて行ったら、転がる自信があった。
が、幸い、砂地だった。
でも、ウェイトを何キロつけたらいいのか、皆目見当がつかず、確実に沈めるように、8キロもつけてみる。
さらにイントラさんには、予備のウエイトまで持ってもらう。
そしてエントリーしたら、案の定、オーバーウェイトで、ずぶずぶ沈む。
どうやら、5キロもつければよいことが判明。
でも入ってしまったので、BCに給気なんぞしてみる。
寒いことは寒いけれど、たいして寒くないのは、さすがロクハン。
ほっとしながら水中生物開始。
ギンポは午後のタイドプールと思っていたのに、そこはギンポワールド全開。
マツバギンポ。
ヘビギンポ。
ハダカコケギンポ赤。
愛くるしい。
そしてハダカコケギンポ黒。
同じ種類とは思えないほど、ぶさい。
ウミウシワールドも。
私はウミウシ観察にはあまり力を入れていない。
ウミウシはきれいなのだけしか教えてくれなくていい旨お伝えしておいた。
セスジミノウミウシ。
ナギサノツユですって。お酒の名まえみたい。
ハナミドリガイ。
ミドリフリソデミドリガイ。
まあ、見たものの1割くらいは覚えておくとしよう。
少なくとも「ミドリフリソデミドリガイ」だけは覚えた。
カニカニワールド。
クモガニの仲間。
不明のカニ。
タイワンマトイシモチ。
ヒメイカが現れ、変色。
変!かつ、キモイ生き物もぞくぞく登場。
貝の仲間!?
ヒモムシ!?
謎の多足類。
シーズンによって、砂泥の堆積度合が異なるそうで、今回は行ってみたら砂泥がなくて、泥ハゼはおあずけ。
おくちなおし。
80分くらい入っていたらしい。
タイドプールな午後
続いて、万座毛のタイドプールへ。
下げきる前にエントリーして、水が引いてゆく過程をみようということで、ランチはあとまわし。
あだんの生い茂る中、獣道みたいなところを分け入ってゆくと、目の前に海。
海に顔をつければもう、ギンポたちは絶賛婚活中。
さまざまなブレニーが、種ごとに、村をつくっていたが、男子は皆、跳ねまくり。
なかでも、ヒレナガカエルウオがハイパーだった。
各種ギンポを見ながら、ウミウシもしっかり紹介された。
モザイクウミウシ、センテンイロウミウシ、クチナシイロウミウシ…
動きにぶいウミウシなのに、写真はだいたいボケる。
とくに角度がいいやつとか、頭をもたげたいい感じのポーズとか、ツノがしっかり出ているなど、シャッターチャンスものは、ほぼ全滅になる。
動かないからと、ぐいぐいマクロとか顕微鏡で、不要に寄りすぎるんだろうな…
モザイク。
センテン。
アカズキンリュウグウウミウシ。
これはかわいい!
立ち上がれば、何這いつくばってるんだろ?と思う浅さ。
地形から、観察は、屋久島のタイドプールの方が楽だと判明。
ヤエヤマギンポ。
穴へ逃げ込まれたら、顕微鏡で微妙な目つきの変化を楽しむ。
ヤイトギンポ。
他のギンポより、頭のアンテナが短い。
ヒレナガカエルウオ。
婚姻色。
ふだんの色。
ヒナギンポ。
婚姻色発見!
寄れば穴に入り。
スマイル。
で、結局引っ込まれる。
ホホグロギンポ。
まったり…
やはりタイドプールのスターはロウソクギンポでしょう。
あっ!と思ったら、女子がキタ――(゜∀゜)――!!
目にもとまらぬ瞬殺な感じで巣穴にIN!
ドヤ顔の男子。
が、婚活成功!となったら、次の瞬間、さーっと婚姻色が引いてゆく。。
7秒後にはもとどおりー!
なんて現金な。
となったら、別の個体。
寄りすぎて引っ込んだら、またアップ。
角度による微妙な表情の違いをお楽しみください!?
他にもキカイカエルウオや、モンツキカエルウオも見たけれど、撮れなかった。
なんだかんだで、2時間半くらい遊んでいた。
途中、雨が降って、雨がやんだ。
ブルブルはしないけれど寒い。
名残惜しいけれど、帰ろ、帰ろー。
また来シーズン!
3本目どうする?と聞かれて、潜りたいのは山々だけれど、明日も早いし、ビーチ1本、タイドプール2本で切り上げることにした。
「花村そば」の沖縄そば
朝、ウィダーだけだったから、とうの昔に空腹になり、空腹感ももう消えていた。
車に積んであったお湯で、器材の潮を落とし、遅いランチへ。
午後2時半も過ぎ、閉まっているお店も多く、空いていた花村そばへ。
沖縄そばとジューシー。
あっさり、さっぱり。
高速バスの旅 to 那覇
ショップに戻って、器材をパッキング。
さすが両面スキン、すぐ乾いてくれる。
問題児はBCだけだ。
高速バスか路線バスかという話になり、この時間は、那覇でもれなく渋滞にはまるとのことで、石川インターから高速バスで帰ることにした。
バスのペイントがかわいい。
KARIYUSHI LCH.PREMIUM
さて、那覇2日目。
ユクエスタが満室だったので、連泊ならず。
ゴールデンウィーク前なのに、この時期、那覇のホテルは非常に混んでいた。
そこで、きょうから3泊は、「KARIYUSHI LCH.PREMIUM」という格安コンセプトのホテルに泊まる。
このホテル、まさにきょうオープンなのだ。
ホテルの前は、開店祝いの花が飾って会って、小さなロビーは百合の香りがたちこめていた。
ユクエスタより高いけれど格安。
フロントで、宿泊カードに記入をするが、スタッフからのホテルの利用方法について説明を受けたあと、チェックインや精算は専用端末で行う。
部屋に入ると、左手にトイレ、シャワーブースと、右手に洗面がある。
トイレ・シャワーブースは、沖縄のホテルによくあるガラスばり…。
トイレはもちろんウォシュレット。
シャワーブースは狭い。
ローコストなので、洗面系アメニティは何もない。
バスタオルとフェイスタオルが2組おいてあるだけ。
必要な人は、シャンプー、石鹸等、ひげそり等、フロント横にある自動販売機で買える。
けっこう品揃え豊富で、ロクシタンのシャンプー、トリートメント、バスジェルセット@500円をなんとなく買ってしまった。
部屋の中央にベッドがで~ん。
ユクエスタ、GRGホテル那覇東町、西鉄リゾートイン、ロコアナハのスタンダードな部屋よりも、ぎちぎち感はない。
でも、ベッドとカベの間が狭く、カニ歩きになってしまう。
テレビは、BS・CS未契約なのか、契約してください表示が出ていた。
クローゼットなんざなく、ハンガーがカベに数本。
エアコン。
最寄駅はゆいレール旭橋だけれど、ちょっと歩けば県庁前の、なかなかの好立地なのが捨てがたいかも。
じんごや60
野菜不足を強く感じるので、夕食は、ジャッキーの手前のじんごや60さんに行って、野菜チャンプルー。
由緒正しき、ニッポンの肉野菜炒め系。
明日のショップのピックアップが、午前5時というのに、軽くくらくら…。
オリオン缶あけて、おやすみなさい。