くらぶとろぴか

きもちはいつもシパダンの海の中。シパダンとコタキナバル旅の備忘録、ときどき弾丸、そしてホームワークアウトおたく。

まりん・らいふ・いん・しぱだん(226) セボシウミタケハゼ Pleurosicya mossambica

2016-05-31 12:24:01 | シパダン図鑑
スズキ目ハゼ科ウミショウブハゼ属のセボシウミタケハゼ。


ミッドリーフのオオシャコガイにちょこん。
このてのハゼの見分けが超苦手。
セボシウミタケハゼは背びれに黒色の斑点があることで判別できるそう。
が、写真がまずくて、よく見えない。


同じ質感のオオシャコガイとハゼが表紙になっていた昔のナショジオを思い出し、引っ張り出してみたら、そっくりで、セボシウミタケハゼに決定。

英名は、Toothy goby、Common ghost coby、Many host goby。
Toothyって、歯は見えない。
ゴーストは、半透明だから?
many host、確かに、これはたまたまシャコ貝がホストだが、藻類、ソフトコーラル、スポンジ、ホヤ類、ナマコ、ウミトサカ、ウミエラと棲み家はさまざま。


「じゃいあんとくらむのとこからエントリーしまーす」とガイドは、意気揚々とブリーフィングをするのだが、肉眼で見れば地味なシャコ貝なので、みんな一瞥をくれてすぐに去って行ってしまう。
下手をするとエントリーの3分後にはロストになるから、そうそうシャコ貝の住人たちにかかわってもいられない。
光をあてるとこんなにも鮮やかなシャコ貝の身に映えるハゼ。
じっくり観察しないともったいない。




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まりん・らいふ・いん・しぱだん(225)クロスジイソハゼ Eviota sebreei

2016-05-30 10:35:37 | シパダン図鑑
スズキ目ハゼ科イソハゼ属のクロスジイソハゼ。


英名は、Sebree's pigmy goby、Sebree's dwarf gobyというように、pigmyでdwarfなちっこいハゼだ。
半透明ボディに、クロスジというよりは暗褐色スジが特徴で、2.5センチくらい。
浅瀬のコモンサンゴ系の上に、ちょこんと座っているが、写真を撮ろうとすれば、ス~、ス~と動いてしまう。
右上に映り込んだ、真っ赤なイバラカンザシとの対比からも、小ささ歴然。

ところで、Sebreeって誰?と気になった。
ここで役には立たない豆知識GET。
それはユリエル・セブリーという、19世紀後半、南北戦争時代から20世紀初頭の、アメリカ人海軍少将の名まえだった。
セブリーは、アメリカ領サモアの知事をつとめ、2度の北極探検をしたことでも有名だとか。
wikiの日本語版にはいない、外国人にはマイナーな軍人さんだけれど、きっと功績ある、リスペクトされる人物だったのだろう。
アラスカの、セブリーピーク、セブリーアイランドと、峰や島にもこの人の名まえがついている。
どちらも知らんがな、だけれど。
さらには、このハゼに、何ゆえに?
クロスジイソハゼの正基準標本が、サモアの首都・アピアで採集されたことに因むらしい。

Striped pigmygobyとも呼ばれるらしく、こちらのほうが名は体をあらわして、しっくり来る。



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まりん・らいふ・いん・しぱだん(224)ゴールドスポット・サンドゴビー Fusigobius aureus

2016-05-27 14:37:47 | シパダン図鑑
スズキ目ハゼ科サンカクハゼ属のゴールドスポット・サンドゴビー


コーラルガーデン、ホワイトチップアベニュー、ミッドリーフといった、シパダン的には地味目なポイントのぷちケーブに棲んでいる。
ぷちケーブには、オドリの家がないかなぁ~、と寄るのだけれど、だいたいは、サンカクハゼ系に背びれピコピコ、俺んちだと主張されて、なーんだ、ヒレフリサンカクハゼしかいないじゃんと撤退。
で、背びれをピコピコやっているのは、ヒレフリサンカクハゼだと長らく信じて疑っていなかったが、どうも違う。
ヒレフリサンカクハゼは、目のまわりがもっと赤々。
じゃあツマグロ?と思えば、背びれの先端がそこまで黒くはない。
セホシサンカクハゼも似ているが、セホシのように背びれの真ん中に線がない。
図鑑をながめて解決できず、サンカクハゼでググッた結果、ゴールドスポット・サンドゴビーと判明。





実はなかなか奥深い、三角形のハゼファミリーだった。
こんどはヒレフリやツマグロと、見分けてみよう。
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まりん・らいふ・いん・しぱだん(223) アオバスズメダイ Chromis atripectoralis

2016-05-26 14:02:18 | シパダン図鑑
スズキ目スズメダイ科スズメダイ属のアオバスズメダイ。


酷似するデバスズメダイと混泳中。
アオバちゃんは、英名のBlack Axil Chromisが示すとおり、胸鰭の付け根に黒い点がある。
デバちゃんあるところにはアオバちゃん、アオバちゃんあるところにはデバちゃん。
圧倒的にデバちゃんが多いけれど、浅瀬の癒しには変わりない。

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まりん・らいふ・いん・しぱだん(222) ヒトスジギンポ Ecsenius lineatus

2016-05-25 21:40:53 | シパダン図鑑
スズキ目イソギンポ科ニラミギンポ属のヒトスジギンポ。


英名はLinear Blenny。
洋の東西を問わず、すじとか線といったネーミング…

シパダンでは、そんなに数多く見かけない。
たま~にバラクーダポイントあたりで微笑みかけれると、もうとりこ。


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マクタン マクロざんまい (5) 甲殻類編

2016-05-17 14:28:26 |  水中写真
シパダンでは、どんなに多種多様なエビがいようと、「クリーニングシュリンプ」や「ロブスター」と超ざっくり分類。
そんな環境でずっと潜っていたので、私には、エビカニの名まえをいちいち調べようなんて習性はなかった。
昨今の治安悪化で、シパダンに思うように行けず、(とはいえ次のトリップを画策中)、セブや沖縄のマクロ専門店(?)に足を運ぶようになり、さすが日本人のショップは、事細かに名まえを網羅するので、エビカニも、ちゃんと覚えようと思うようになった頃。

エビさんたちには、まだ標準和名がついていない種も多く、難解な名まえの多いこと!
学名をカタカナにしたものだと、恐竜の名まえとか、原人の名まえみたい…

ヒメイソギンチャクエビ属「ハモポントニア・フンジコーラ」

なんとか名まえを記憶。
今はばっちり。でもすぐに忘れそう…
英語のポプコーン・シュリンプ。

カイメンカクレエビ属。「ペリクリメナエウス・ストォルチイ」

このコスミック感がたまらない。

オトヒメエビ属、「ステノプス・キアノケリス」




よく見事なシンクロをしている。




むずい名まえのエビの中で、いちばんはじめに覚えたのは、フィコカリス属の「フィコカリスシムランス」

でも、写真は満足にとれず、すっとび…。

イソカクレエビ属の「ウィル・フィリピネンシス」。これなら簡単。


さて、和名ありのエビさんたち。
名は体を表しているのかどうかわからないけれど、素敵な名まえを持つもの多数。
まずは、先ほどの、ステノプス・キアノケリスの仲間、もちろんオトヒメ属の「オトヒメエビ」。
どこにでもいるので、古くから知ってる。



めちゃめちゃカメラ目線!?


オトヒメという名のわりに、剛毛感があるけれど…。

アンキロメネス属の「ナデシコカクレエビ」。



いつだって、お行儀よい手つき(?)。

ワラエビ属の「ホシゾラワラエビ」。

ほとんどクモ。
どちらかというと、ヤドカリに近いらしい。

テナガカクレエビ属「オシャレカクレエビ」

オシャレカクレエビには2タイプあって、「サンゴ礁のエビハンドブック」によれば、「第2脚部の指部が橙色のタイプは、前節の両端が白色で長節の両端に黒色班がある」で、「指部が暗褐色のタイプは、掌節の両端が青紫色で長節の両端に橙色の斑点がある」そうで、こちらは後者のタイプ。
エビ、奥深すぎ。

和名はないけれど似た感じの「ロングクロウシュリンプ」


これまた微妙に模様の入り方の違う、テナガエビ系。


ツノメヤドリエビ属の「バサラカクレエビ」。

婆娑羅は、「南北朝の動乱期の美意識や価値観を端的にあらわす流行語で、華美な服装で飾りたてた伊達な風体や、勝手気ままな遠慮のないふるまいなどをいう。」んだそうで、このエビが、ウミシダの色彩にあわせて、さまざまなバリエーションがあったり、まあ、華美な感じに由来したものらしい。

棲み家を冠している種は、比較的記憶にとどまりやすい。
ホヤカクレエビ属の「ホヤカクレエビ」


ヒメサンゴモエビ属の「イソギンチャクモエビ」



こういう体勢のエビだけれど、いつものけぞっていて大変そう…と思ってしまう。
英語ではスクワットシュリンプ。スクワットというより逆立ちに見えるけれど…

キサンゴカラマツエビ属の「ムチカラマツエビ」

見た目が苦手だと思っていたら、思いっきりボケた写真に…。

特徴が名まえに入っている和名のエビさん。
テッポウエビ属の「コシジロテッポウエビ」

なまっちろくて黄ばんでいるだけの印象だけれど、ブルドーザー部隊後方の子の腰が、確かに白い。

続いて、カニ系。
トサカガザミの仲間。





ウミアザミ、もそもそちくちくしそう…。

マルガザミ。


カニではなくカニダマシ。
「アカホシカニダマシ」


カニダマシがあまり好みでなければ、もちろんヤドカリも圏外。

突然目の前に現れたらとっとくか~
これはアオボシヤドカリっぽいけれど、アオボシが、にぶ~い色になってしまった。

そして、手持ちの資料ではさっぱりわからなかったヤドカリ。


これらは、ほんの氷山の一角。
もっともっとエビカニコレクションしなくちゃ。
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沖縄本島週末ダイビング(3)4月24(日) ひたすらウミウシ、そしてロウソクギンポ

2016-05-09 07:46:18 |  ダイビング
甲殻類ガイドに定評のある、那覇のダイビングショップとファンダイブ。
朝は7時20分ピックアップで、早すぎもせず、遅すぎもせず。
前日の粟国は5時ピックアップだったかわりに、ホテルに帰ってきたのも14時すぎと、スタートも、終了も、びっくりぽん(そろそろ死語!?)な早さだった。
お昼寝し~よぉ♪と思ったが、洗濯したりTV見てたら、日は西に傾いてしまった。
さっさと晩ごはん食べて、さっさと寝~よおっ♪と思って、18時頃、夕食に繰り出した。
那覇では常々、24時間営業の食堂というものにチャレンジしたいと思っていた。
私の場合、だいたいいつも、那覇は仮眠だけ。
終業後に夕食抜きで最終便に乗って深夜着、翌朝、ホテルの朝食開始前にチェックアウトして、始発便で久米島へ、っていうパターンが多い。
なので、よなよな食べに行ったり、朝食をちゃんと食べたいと思うと、24時間営業の店しかない。
いろいろググって、食堂のめぼしはつけているのだが、だいたい夜は力つきており、朝はもたもたしていて、これまで食堂に縁はなかった。
だから、今回こそは、思い切って「食堂」というのにいってみよう。
ホテルから、徒歩約7分の、「三笠久米店」デビュー。

ショーウィンドーのサンプルは、どれもおいしそうには見えないが、心はご当地メニュー「ちゃんぽん」。
ちゃんぽんと言っも、沖縄は麺じゃなくて、ごはん。

食堂の中に入れば、タイムスリップ。
お世辞にもキレイとは言えない、昭和のたたずまい。
働いているのは、ご高齢のご婦人ばかり。
食堂の仕組みがわからないので、「いらっしゃいませ」と言われた瞬間、「ちゃんぽんお願いします」と言ったら、「食券買ってください」と厳しめに言われた。
でも、券売機の前に行く前に、厨房の人にちゃんぽんのオーダーは通って、調理開始していた。
店内、なぜかカメの水槽があるのが微妙。

だいぶ待って出てきたちゃんぽん。

一口食べて、子どもの頃に戻ったような気持ちになった。
味付けが懐かしいのだ。
小学校3年生頃、食べたような味だ。
これ、東京の沖縄料理屋のランチで展開してほしいな。
食堂、はまりそう…

ほっこりして、ホテルに戻り、さあ寝ようと思っていたのに、あさが来たのスピンオフがはじまったので、「新次郎さん!」とTVを見てしまい、10時になり、11時になり…結局寝不足。

朝食は、ホテルの斜め前にあるローソンで物色。 
食べたいものがみつからないので、ウイダーインでやり過ごす。
ダイビングショップの車に乗ると、「万座毛にゆきます」で、恩納村ふたたび…
おととい潜ったのは、おとといのショップのオリジナルポイントで、かぶることはないからいいや。
と思いきゃ、もうひとりのゲストさんの熱い要望で、1本潜ったら、タイドプールですと!
私の目は、一瞬宙を泳いだが、タイドプールは、潮が合っていてこそ入れるもの。
次はいつになるかわからないので、まじかー!?と思いつつも、そこそこ喜んで。

万座毛ホーシュー
洞窟「ウドゥイガマ」を通って、ビーチに出る。
タンクは先に、イントラさんが運んでくれた。
ウドゥイガマは、恩納村指定民俗文化財で、洞窟へと続く道の手前には、説明書きがあるが、感心している心のゆとりはない。
頭の中に残っているのは、洞窟の中で、「20人ほどが車座になれる」だけ。
足元に気をとられて、洞窟の様子を見まわしたりする余裕もなく、こういうエントリー苦手ーーー!という思いしかない。
でも、ここ、昔、来たことがあるような、ないような。
どっちか思い出せない。

洞窟抜けて波打ち際に出ると、波に翻弄される予感。
さらに、リーフの切れ目は彼方に見えて、潜降ポイント遠っ!
おまけに、タンクのバルブを開けると、プシューーーーー!
Oリングかと思いきや、ファーストステージの付け根からエアー大放出中。
おいおい、それじゃなくてもこのあたりのスチール、盛りが悪いのに。
イントラさんは、かわりのレギュを持ってくると車に戻っていったが、もう一人のダイバーさんは先にエントリーして、沖に見え隠れしているので、心から申し訳ない。
しばらくしてイントラさんが戻ってきて、「なんでこんなところがゆるむのかな場所を締め直したら、大丈夫そう」とのことで、再度セッティングしてバルブ開けたら普通に戻っていた。
気をとりなおしてエントリーすると、案の定、寄せては返す波に行きつ戻りつ、フィンをはくのも一苦労。
あ~、こんな感じ、初心者の頃あったな~。
ひとたびフィンをはけば、こっちのもんだけど、泳ぎ始めると、やっぱり、リーフ遠い!
帰りが憂鬱…。

さて、ハナゴンベで30メートル。
うまい具合に撮れなかった。
スチールには190くらいしかエアが入ってないし、スントが黙っちゃないだろうし、寒いし、私はあまり深くはいかず、30m付近をしばしうろうろ。
そして、きょうも待っていたのは、次から次へとウミウシの紹介。
アラリウミウシ。


オトヒメウミウシ。


ミゾレウミウシ。


アデヤカミノウミウシ。


コールマンウミウシ。


イガグリウミウシ。


ヨゾラミドリガイ。

みんな、名は体を表しているのか、名まえまけなんだか…
私には、きれい!だとか、かわいい!だとか、地味じゃん!なんて、イメージだけの分類しかできないウミウシ。
まだまだ、ウミウシ図鑑購入にはいたらない。

ウルトラマンボヤ。


ムラサキゼブラヤドカリ。

ヤドカリには興味がないし、目つきがどうも…なんだけど、ずいぶんとキレイだから、これはしかと覚えた!

浮上すると、また寄せては返す波でしんどー。
波酔いする人なら、アウトだろーな。
フルフットにブーツなもんだから、フィンが脱げずに、七転八倒。
この様子を見たら、私が2000ダイブ近く潜り、PADIのIDCを通った過去を、誰も信じないであろう。

タイドプール
水面休息のあと、ふたたび洞窟通って、今度は左手側のタイドプールへ。
きょうはタンクなし。
ものすごく浮くということで、ウェイトはつけられるだけつけたほうが…的なアドバイスで、腰のベルトに加え、首からも、ウェイトベルトを下げてゆく。
お坊さんが首からかけている袈裟なイメージ!?
ダイビングを知らない人が見たら、いったい何の訓練!?って思いそう。
外人ファミリーが、ちゃっちい(失礼)保護スーツ着てうろうろしていたが、ついに入ってこなかったのは、我々が変態に見えて、ひるんだか!?

きょうも水中では、ロウソクギンポが跳ねまくっている。
波打ち際で這いつくばって、さっそく観察。
きょうもみんな夢見がちな表情で上を向いている。


カップル成立記念写真!

うーん、なんだろ!?
この紗がかかったような、霞のかかったような…。
カメラをチェックすると、めちゃめちゃ曇ってる。
水面休息時、直射日光が当たる場所に、カメラ置いてたもんなぁ。
となったら、TG-4の強みで、防水ケースから出して撮る。

ぴょこぴょこすると、まず撮れないので、しばし動画で観察。
縦にしたら、めちゃめちゃ細い…






















鏡面写真は困難。
水深10センチもないけれど、ちびなギンポだから、かなりひかないと水面に映る姿はおさめられない。






何かが飛びだしたので、気配がした方を見ると、波打ち際で、半身を空気中さらしている個体が…。








ホホグロギンポもいっぱいいたらしいが、私がホホグロ集落に移動したころには、エキジットタイム。



マグロが食べたい
きょうも遅ランチ。
何が食べたいか、肉か、魚か、ってな会話のあと、協議の結果、マグロになった。
その名も「まぐろ食堂」をめざして泊漁港へ。
が、まぐろ食堂はすでに閉店していて、とまりんへの移転予定のチラシが貼ってあった。
そして、泊いゆまちにある「丼すし まぐろ屋本舗」へ。
市場の片隅にあるカウンターなイメージだけれど、あなどれない。
まぐろ丼、ねぎとろ、中落ちがワンコイン♪
悩んだ結果、まぐろまかない丼@680円。

なんてコストパフォーマンスがいいんだろう。
オリオンとマグロのもたらす、ジャッキーステーキハウスで味わったのとは違う多幸感。

おなかもいっぱいになって、ショップに寄って、ログつけて精算して解散。
ホテルに戻ったら、厄介な器材洗い。
この「KARIYUSHI LCH PREMIUM」、シャワールームが狭いので、器材洗いが大変。
器材洗いと干し物で、すっかり疲労困憊。
器材干しを考えると、多少高くても、バルコニーつきの部屋をとるべきだった。
那覇のホテルは、だいたいどこも狭いけれど、ロコアナハの、2階のベランダつきのお部屋あたりが、器材つきにはよさそう。
しかも、このホテル、室内でも干し物がなかなか乾かない。
ってことは、お肌にやさしい!?


ジャッキーステーキハウスのタコス
夕方、気まぐれで国際通りまで行って、ハブボックスでTシャツGET。
夕食には、ホテル近くの居酒屋や食堂何件かに目をつけていたけれど、日曜日は、休業中の店が多い。
恩納村から那覇に戻ってからの遅いランチだったので、あまりおなかがすいておらず、軽く食べたい。
ふと、ジャッキーステーキハウスのタコスがテイクアウトできることを思い出し、買に行く。
午後7時のジャッキー前は、ものすごい人だった。

ドア前にたたずむ人々をかき分けて店内に入り、「テイクアウトなんですけど…」と言ったら、すぐにオーダーとってくれた。
店内、日本人と中国人が半々な感じでウェイティング。
ウェイティングの人びとを横目に、数分でタコスが出来上がり、お持ち帰り。
ホテルに帰って、開けてみる。
まず、レトロな包装がよろしいわ~。




うすうす感づいてはいたけれど、超ボリューミー。


まあ、しばらくロクハンで海に入ることもないし、脂肪が増えてもいっか。
でも、これはビール飲んだら、完食できないとみた。
もし完食したら、ビールがは入らないだろう。
というわけで、珍しくビールをあきらめた。
その後、CSでクラプトンのドキュメンタリーを見ていたら、不覚にも寝落ちしてしまった。


NH994 那覇10:05 羽田12:25あらため…
あくる月曜日、4月25日は午後から出勤。
10:05発のフライトをとってあったが、前の日1ダイブだったし、さらに1便早くして、いったん家に帰ろう。
ANAのアプリで空席を調べると、始発の7:55発のフライトには30席以上ある模様。
スターアライアンスの特典航空券なら、たぶん変えてくれるはず、と妙な確信があり、6:45旭橋発のゆいレールに乗って空港へ。
発券カウンターに行き、若い女性地上職員「1便早いのに変えていただけませんか?」とたずねると、笑顔で「変更できる航空券かお調べしまぁす!」
そして、「十分な空席がございますのでご用意させていただきます!」
よしよし。フライトを変えたら、軽く何か食べたい。
A&Wか?と思ったが、気が進まない。
1階のローソンに行って、ゴーヤチャンプルーと、朝からブルーシールのウベアイスのカップアイス。

ベンチで悠長にコンビニ弁当食べて、15分前に保安検査場入り口に行ったら、「○○様~、いらっしゃいましたら、お急ぎ保安検査場を通過のうえ、32番ゲートにお越しくださいませ~」と、フルネームで呼び出しだ。
15分前にチェックイン締め切りなら、まさに今まだ、その時間じゃん…
せっかちというか、日本の空港は、お客が乗りっぱぐれないように、すばらしいというか。
そんなANAは、珍しく(失礼)定刻より早く羽田についた。
そして、珍しく晴れていた。
自宅に荷物をえっちらおっちら持ち帰って、バスタブに器材を放り込んで、沖縄本島の旅終了。
時期的にスカッと晴れないけれど、悪くない3泊4日だった。
ロクハンもあるし、私の沖縄対応シーズンが長くなったから、また行こうっと。
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沖縄本島週末ダイビング(2) 4月22日(金)ギンポ天国恩納村

2016-05-07 08:10:35 |  ダイビング
プレ粟国
粟国遠征は、4月23日(土)の1日だけ。
いくらなんでも、最低2日は潜ろうと、粟国遠征をお願いする那覇のショップで、4月24日(日)はファンダイブ。
ふだんの土日休みだけで、月曜の午後から出勤するつもりでいた。
でも、粟国でいきなり潜るには一抹の不安が…。
なにしろ、長いダイビング歴において、はじめてロクハンのウエットで潜る。
未知のダイビングショップとともに行く粟国でジタバタしたくない。
となったら、前の日に、ロクハンでのヤミ練習をしておこう。
本当は、那覇のショップで3日間完結すればよいと思うのだけれど、ヤミ練は、長年お世話になっている恩納村のイントラさんにお願いした。
しかも、金曜日はちょうど満月で、都合のよいことに13時台に干潮がやって来る。
もう、超タイドプール日和で、願ったりかなったり!
午前中はビーチダイビング、午後からタイドプールに入れたらうれしいな~。


4/21(木) ANA479 羽田20:00 那覇22:35
いつものように、ANA最終便で那覇入り。
この時間、羽田空港の売店に空弁はほとんど残っておらず、夕食難民。
と、ジャージ牛の写真と目が合った。
「ジャージ牛のアイスブリュレ」
「月曜から夜ふかし」で紹介されたとか、そんなPOPはどうでもいい。
見た瞬間においしそう。
でも、体脂肪を0.01パーセントたりとも増やしたくない今日この頃。
ブリュレなんてものは食すべきではない。
今は、自分の見た目がどうのこうのよりも、潜るときにつけるウエイトを減らすために、体重増えていいから筋肉ついて、沈みやすい体質になってほしいという切実な思い。
でも、ジャージ牛のかわいさに抵抗できず、「パンがなければお菓子をたべれば」のロジックで、きょうのディナーはこれでき~まり♪
かなり愛想のない店員に「この商品は、ご搭乗中に食べごろとなりますが、よろしいでしょうか?」と言われる。

雨が小止みになった空港は、濡れたアスファルトに、誘導灯がうつって、とりわけきれい。
離陸すると、よく揺れる。
ベルト着用のサインが消えたら、待ってましたとブリュレ開封。



機内サービスのコーヒーをもらって、おいしかった~。
そして、那覇に着いた頃には、すっかり小腹が減っていた…。
荷物は、エコノミークラスの部類では、めずらしく一番に出てきた。
ゆいレールホームに向かうと、ちょうど、首里方面ゆきが発車したところだった。
深夜なので、10分は来ない…


ひと月ぶりの旭橋
初日のホテルは、狭いけれど、けっこう気に入っているホテルユクエスタ旭橋。
旭橋にしたのは、ジャッキーステーキハウスの近くだからではなく、今回は、バスターミナルに近いからだ。

初日の恩納村は日帰りで2~3本潜ろうという算段なので、朝早くに恩納村に着かなくてはならない。
さすがにショップに送迎お願いっていえる時間ではないので、自力で路線バス利用。

バスのために旭橋にしたはずなのに、ユクエスタに向かう途中、ダブルトゥリーヒルトン横の道のほうに、首を曲げてしまった。
視線の先には、赤々と光る、ジャッキーステーキハウスのネオンサインが…。


真夜中のジャッキーステーキハウス
きょうの那覇は、思っていたよりも暑い。
だから、ビールが飲みたい!
おなかも減っている。
ユクエスタのフロントでチェックインを済ませると、「ちょっと荷物預かっていてもらえますか?小一時間で戻ります。」と部屋に入らず、そのままジャッキーへ。(アイスブリュレなんて、もう忘却の彼方で、記憶の片隅にすらない。)
真夜中のステーキハウス…。

店に入ると、ほぼ満席だったが、すぐに6人席に案内してくれた。
私のように「ぼっちステーキ」の人が半数くらいいて、ほっとした。
そこしか空いていなかったのだ。
席に着くや否や、「テンダーロインステーキSをミディアムレアで、あとオリ生お願いします。」と即オーダー。
ほどなく4人席にいたぼっちの人が出て行ったので、オリ生を持ってきたお兄さんに、「席、動きましょうか?」と言ったら、「大丈夫ですよ」と言ってくれた。
でも、あとから3人組の男性が来たので、私が一人で広い席を占有しているのもなんだかなぁ、と思ったので、「やっぱり動きます。」と動いたら、そうこうするうちにビールの泡のかさが減っていた。
すると、お兄さんが、「泡たしときましょーか?」と、またもりもりにしてくれた。


いつものチープな味のスープとサラダ。


そして、主役。

なんか、きょう盛りがいい気がする。
閉店前だから?まさかね。
塩もコショーもふらずに、う~ん、肉の味、とご満悦。
深夜ステーキを食べる背徳感で、なんかテンション上がる。
が、そんな多幸感もつかの間、食べても食べても減らない気がしてきた。
まさか、胃が小さくなった!?
後半は苦しいと思いつつも、なんとか完食。
お会計にゆくと、「3000円です♪」
ん!?Sの値段じゃない、Lじゃん。
どーりで、苦しいわけだ。
オーダー復唱されたとき、Sって聞こえたんだけど…
予定外ドカ食い。
もちろん、ホテルに帰って、シャワー浴びたら、すぐ寝るわけで…。
もうしません!

広めのお部屋を用意しました、とのことだったが、ユクエスタの部屋は狭い。


でも、フロントの方は、いつも丁寧で感じがよいし、部屋やバスタブが清潔に掃除されているのは、さすが日本。


廊下。

全体的に小ぶりだけれど、安くて、なかなか快適なので気に入っている。


4/22 路線バスの旅 to 恩納村
うまい具合にタイドプールに入るためには、朝早く1本潜らなくてはという話で、7:35琉球村着のバスに乗ることになった。
金曜朝、旭橋バスターミナル6時26分発のバスに乗り込む。
1時間強の路線バスの旅、乗り過ごすわけにはいけないので、絶対に寝られない。
バスの乗客は私1人だけ。
早朝の国際通りは、嘘のようにひっそりで、すいすい。
県庁前で一人だけ乗って、その後、58号に出てしばらくも、追加乗車なし。
朝早くから、名護方面にゆくバスはけっこうあるけれど、こんなに乗車率悪くて、採算あうのかな?
すいすい走っているけれど、嘉手納を通過するとき、どう考えても、7:35には着かなさそう…。
結局10分以上遅れて、琉球村に到着。


サボテンビーチ
ショップの車で、ムーンビーチ近くのファミマに寄り、朝食到達。
ウィダーインゼリーですませ、そのままポイントへ。
まずは、マニアックに泥ハゼを見に行くかという話になり、ショップオリジナルの西海岸のポイントで1ダイブ。
慣れないビーチ、初ロクハン、スチールタンク、水温23~24度。
長い間ボートダイビングばかり、元3ミリのぺらっぺらなウエット、アルミタンク、水温28度に体がなじんでいるので、すっかりやわなダイバーに成り下がっていて、慣れない環境に緊張が走る。
ゴロタのエントリーなんて行ったら、転がる自信があった。
が、幸い、砂地だった。
でも、ウェイトを何キロつけたらいいのか、皆目見当がつかず、確実に沈めるように、8キロもつけてみる。
さらにイントラさんには、予備のウエイトまで持ってもらう。
そしてエントリーしたら、案の定、オーバーウェイトで、ずぶずぶ沈む。
どうやら、5キロもつければよいことが判明。
でも入ってしまったので、BCに給気なんぞしてみる。
寒いことは寒いけれど、たいして寒くないのは、さすがロクハン。

ほっとしながら水中生物開始。
ギンポは午後のタイドプールと思っていたのに、そこはギンポワールド全開。
マツバギンポ。


ヘビギンポ。


ハダカコケギンポ赤。

愛くるしい。

そしてハダカコケギンポ黒。

同じ種類とは思えないほど、ぶさい。

ウミウシワールドも。
私はウミウシ観察にはあまり力を入れていない。
ウミウシはきれいなのだけしか教えてくれなくていい旨お伝えしておいた。
セスジミノウミウシ。


ナギサノツユですって。お酒の名まえみたい。


ハナミドリガイ。


ミドリフリソデミドリガイ。

まあ、見たものの1割くらいは覚えておくとしよう。
少なくとも「ミドリフリソデミドリガイ」だけは覚えた。

カニカニワールド。
クモガニの仲間。


不明のカニ。


タイワンマトイシモチ。


ヒメイカが現れ、変色。




変!かつ、キモイ生き物もぞくぞく登場。
貝の仲間!?


ヒモムシ!?


謎の多足類。


シーズンによって、砂泥の堆積度合が異なるそうで、今回は行ってみたら砂泥がなくて、泥ハゼはおあずけ。

おくちなおし。


80分くらい入っていたらしい。


タイドプールな午後
続いて、万座毛のタイドプールへ。
下げきる前にエントリーして、水が引いてゆく過程をみようということで、ランチはあとまわし。
あだんの生い茂る中、獣道みたいなところを分け入ってゆくと、目の前に海。

海に顔をつければもう、ギンポたちは絶賛婚活中。
さまざまなブレニーが、種ごとに、村をつくっていたが、男子は皆、跳ねまくり。
なかでも、ヒレナガカエルウオがハイパーだった。


各種ギンポを見ながら、ウミウシもしっかり紹介された。
モザイクウミウシ、センテンイロウミウシ、クチナシイロウミウシ…
動きにぶいウミウシなのに、写真はだいたいボケる。
とくに角度がいいやつとか、頭をもたげたいい感じのポーズとか、ツノがしっかり出ているなど、シャッターチャンスものは、ほぼ全滅になる。
動かないからと、ぐいぐいマクロとか顕微鏡で、不要に寄りすぎるんだろうな…

モザイク。


センテン。


アカズキンリュウグウウミウシ。
これはかわいい!










立ち上がれば、何這いつくばってるんだろ?と思う浅さ。





地形から、観察は、屋久島のタイドプールの方が楽だと判明。

ヤエヤマギンポ。


穴へ逃げ込まれたら、顕微鏡で微妙な目つきの変化を楽しむ。










ヤイトギンポ。

他のギンポより、頭のアンテナが短い。

ヒレナガカエルウオ。


婚姻色。


ふだんの色。


ヒナギンポ。


婚姻色発見!


寄れば穴に入り。


スマイル。


で、結局引っ込まれる。


ホホグロギンポ。




まったり…


やはりタイドプールのスターはロウソクギンポでしょう。




あっ!と思ったら、女子がキタ――(゜∀゜)――!!
目にもとまらぬ瞬殺な感じで巣穴にIN!


ドヤ顔の男子。


が、婚活成功!となったら、次の瞬間、さーっと婚姻色が引いてゆく。。

7秒後にはもとどおりー!
なんて現金な。

となったら、別の個体。


寄りすぎて引っ込んだら、またアップ。






角度による微妙な表情の違いをお楽しみください!?










他にもキカイカエルウオや、モンツキカエルウオも見たけれど、撮れなかった。
なんだかんだで、2時間半くらい遊んでいた。
途中、雨が降って、雨がやんだ。

ブルブルはしないけれど寒い。
名残惜しいけれど、帰ろ、帰ろー。



また来シーズン!

3本目どうする?と聞かれて、潜りたいのは山々だけれど、明日も早いし、ビーチ1本、タイドプール2本で切り上げることにした。


「花村そば」の沖縄そば
朝、ウィダーだけだったから、とうの昔に空腹になり、空腹感ももう消えていた。
車に積んであったお湯で、器材の潮を落とし、遅いランチへ。
午後2時半も過ぎ、閉まっているお店も多く、空いていた花村そばへ。


沖縄そばとジューシー。

あっさり、さっぱり。


高速バスの旅 to 那覇
ショップに戻って、器材をパッキング。
さすが両面スキン、すぐ乾いてくれる。
問題児はBCだけだ。
高速バスか路線バスかという話になり、この時間は、那覇でもれなく渋滞にはまるとのことで、石川インターから高速バスで帰ることにした。
バスのペイントがかわいい。





KARIYUSHI LCH.PREMIUM
さて、那覇2日目。
ユクエスタが満室だったので、連泊ならず。
ゴールデンウィーク前なのに、この時期、那覇のホテルは非常に混んでいた。
そこで、きょうから3泊は、「KARIYUSHI LCH.PREMIUM」という格安コンセプトのホテルに泊まる。

このホテル、まさにきょうオープンなのだ。
ホテルの前は、開店祝いの花が飾って会って、小さなロビーは百合の香りがたちこめていた。
ユクエスタより高いけれど格安。
フロントで、宿泊カードに記入をするが、スタッフからのホテルの利用方法について説明を受けたあと、チェックインや精算は専用端末で行う。

部屋に入ると、左手にトイレ、シャワーブースと、右手に洗面がある。
トイレ・シャワーブースは、沖縄のホテルによくあるガラスばり…。

トイレはもちろんウォシュレット。
シャワーブースは狭い。


ローコストなので、洗面系アメニティは何もない。

バスタオルとフェイスタオルが2組おいてあるだけ。
必要な人は、シャンプー、石鹸等、ひげそり等、フロント横にある自動販売機で買える。
けっこう品揃え豊富で、ロクシタンのシャンプー、トリートメント、バスジェルセット@500円をなんとなく買ってしまった。


部屋の中央にベッドがで~ん。
ユクエスタ、GRGホテル那覇東町、西鉄リゾートイン、ロコアナハのスタンダードな部屋よりも、ぎちぎち感はない。



でも、ベッドとカベの間が狭く、カニ歩きになってしまう。


テレビは、BS・CS未契約なのか、契約してください表示が出ていた。

クローゼットなんざなく、ハンガーがカベに数本。


エアコン。

最寄駅はゆいレール旭橋だけれど、ちょっと歩けば県庁前の、なかなかの好立地なのが捨てがたいかも。


じんごや60
野菜不足を強く感じるので、夕食は、ジャッキーの手前のじんごや60さんに行って、野菜チャンプルー。



由緒正しき、ニッポンの肉野菜炒め系。
明日のショップのピックアップが、午前5時というのに、軽くくらくら…。
オリオン缶あけて、おやすみなさい。
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沖縄本島週末ダイビング(1)粟国遠征編

2016-05-03 22:54:00 |  ダイビング
4月23日、粟国で2本だけ潜ってきた。
粟国といえばギンガメの群れ。
シパダンで、これでもかというほどギンガメにまみれているのに、何が私を粟国に駆り立てたのかは、自分でもよくわからない。
たぶん、まわりのダイバーたちが、粟国粟国と言っていたのが刷り込まれ、いっちょ行っとくか、ってなとこだと思う。

実は粟国は3回目。
とはいえ、90年代前半に2回という、レトロな話だ。
2回とも、ゴールデンウィーク前の梅雨入り間近という時期で、空はぐずついていた。
朝、宜野湾から出港しようとしても、漁師から、「今前線がちょうど通過しているところだから、あと一時間待って」とか言われて、1時間どころではなく、数時間待ってから出港して、海は大荒れ。
それでも、渡名喜の美しいテーブルさんご、粟国のギンガメの大群、イソマグロ50本くらいの群れは感動的で、労多くして益多しだったのだ。
しかも、3ミリのウエットで、潜っていたというおそろしさ。
都会のダイビングショップでウエットをオーダーすると、「ゴールデンウィークの沖縄なら3ミリでしょう」とか、「伊豆は6月からは3ミリでいいですよ」と言われたものだ。
今思えば、ずいぶん無茶な話である。
まだまだ初心者で、寒さに気がつかなかったのか、若かったからなのか!?
白をベースに、蛍光ピンクやグリーンをポイントにした、今ではおよそありえないカラリングの3ミリで、たいして寒がりもせず、平気で潜っていた。
それが今や、ロクハン両面スキン。
時の流れはオソロシイ。

さて、粟国のシーズンは、4月~7月と言われるが、あえて、まだ水も冷たいであろう4月にした。
あわよくば、久米島でクジラと泳げるかも!?という淡い期待を持っていたのも否めないが、ロクハンを作ったのは、粟国のため。
さらに、ワイドな粟国に行くというのに、あえて、那覇のこぢんまりした、マクロ専門店といえるダイビングサービスを選んだ。
ボートは他のサービスとの乗り合いで、おそらく大規模店のもの。

まず、前の晩に、あしたのピックアップは午前5時と聞いて、一瞬絶句。
夜明け前、まだ中天に浮かぶ、満月の残りを見ながら、ボートに乗り込む。
船上で器材や荷物をごそごそやっているうちに、どんどん明るくなり、6時ころ出港。
今は船足も早く、1時間半くらいで粟国に着いた。
記憶どおりの、粟国の特徴的な断崖絶壁、筆ん崎。
ただ、違っているのは、私の記憶にある粟国は、鉛色の空に黒い海だったが、きょうは青空。
きのうの予報は雨だったけれど、晴れてくれた。
天気予報での海上の波の高さは1.5mだったので、過去2回の粟国を思えば、ついでに、久米のくじら船を思えば、なんてことない。
ボートが止まると、揺れに翻弄されながら、ウエット来たり、器材かついだりで、体幹の強さが問われるとき!?
エントリーを急いでいるようで、悠長にやっていちゃダメそうなので、島の写真をとって、粟国なう、なんてことはしてられない。
そして、神子元的緊張感が走る中、サクっとエントリー。

沖縄らしい水底だな…と思ってきょろきょろ。






イントラさんは、ふだんマクロを紹介しているとは思えないほど、ハイパーに泳ぎ、ボートのオーナーである那覇のショップイントラさんたちよりも先に、ものの3分でギンガメ発見。










寄れる、寄れる。




ときどきイソマグロがぶーん。



エキジットすると、老若(?)男女、多くの人が、もうダメです、って顔でへたっていた。
そして、2本目は、多くの人がパス。
揺れるボートの上にいるよりも、海の中が楽なのに、もったいない…。


2本目も筆ん崎。
エントリーしたら、岩場にはりついている小さなサンゴのまわりには、ナンヨウハギがいっぱいいた。
最近、ドンキ水槽のボロボロになったナンヨウハギしか見ていなかったので、ああ、ナンヨウハギって、こんなに鮮やかだったんだな、と思う。
でも、ちょっと寄ると、すぐに隠れてしまう。
何番の根だが忘れたけれど、ギンガメはおらず、根の周りをぐるーっとひとまわり。




何にもいないなぁ~と思いながら、1週すると、待ってましたとばかりに、前方にギンガメ登場。


そして、ひたすらギンガメ。
他のチームは、現れない。
私が参加したサービスは、もともとゲスト3名+イントラ1名のところ、1名様船酔い撃沈のため、3人でギンガメを占有。





























最後まで、他のチームの影がなかったので、ギンガメの群れに突っ込むことができて、ギンガメ走馬燈。
それなのに、ここでギンガメに会ったら、バラクーダポイントのギンガメたちに、無性に会いたくなってしまった。
粟国のギンガメは、シパダンのギンガメたちよりも、スレンダー。
ギンガメの季節は限られているというのに、ダイバーを寄せ付けて、あんまり野性味はないかも。
モルディブの南下や、ラヤンラヤンなど、季節限定ポイントで出会うギンガメたちは、好奇心で人を見に来てもすぐに逃げたり、逆に逃げなければ、口をパクパクやって大きな音を立てて威嚇してきたり、野性味たっぷりなのに。
粟国のギンガメはおだやかだ。
でも、シパダンの子たちとちがって、ダイバーと目を合わせない!?

2本目からエキジットしたら、船上では、パスした人びとが、今なお青ざめていた。
床に座り込んだり、目を閉じて固まったまま…。
こんなに多くの人が、船酔いに苦しむほどの揺れではないと思うが、早朝発の寝不足がたったっているのではないか説。
そんなこんなで、風があたっている粟国は去って、ケラマへ移動となった。


3本目は、寒いし、ケラマならパスしようかなぁ~、と思ったが、ウガンと聞いて、「行く行くー!」と即答。
ケラマに縁のない私も知っている、有名ポイント。
きっと今日潜らなければ、二度とケラマで潜ることはないだろう。
せっかくだし、ネームバリューに負けて入っておくことにした。
入ってみて、ふーん、地形はなかなか。
でも、なんにもいなかった。
アオウミガメを遠巻きに見たくらい…



エキジットして、朝仕入れたコンビニ弁当を食べて、那覇に戻って、まだ午後1時半。
すっかりいいお天気で暑いほどの陽気。
みんなは疲労困憊みたいだけれど、元気な私は、こんなに早く解散されても…と、途方にくれつつホテルに帰るのだった。
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