くらぶとろぴか

きもちはいつもシパダンの海の中。シパダンとコタキナバル旅の備忘録、ときどき弾丸、そしてホームワークアウトおたく。

9月、シパダン、セレベス・エクスプローラー(7) 9月22日(木)シパダン・ウィーク4日め

2011-10-25 08:30:24 |  ダイビング
朝、船が動きだしてみたら、揺れ揺れ。
夕べの満点の星空と、ペタペタの海はいずこへ?
乗り物酔いをする人たちは、もう、アネロン注入な感じ。
朝日は雨雲に隠れ、ところどころで降水中。


6時すぎにラウンジにあがったときは、日本人4名様グループは、もう下船後だった。
なんの会話もしなかったなぁ。
以前は、シパダンでダイビングがある日に下船する人は、母船がシパダンに着いて、みんなが1本目のダイビングに出かけていったあと、7時半頃、わざわざ遠いシパダンからスピードボートでセンポルナへ出発という、酷で無駄な行程だったが、今は、マブールから直に帰すらしい。
目の前にシパダンがあって、潜れないなんて、耐えられないから、5時半下船の方がましだ。

さて、過去、このくらい揺れると、「1本目はマブールだ!」とか、「きょうはシパダンを3本にする!」とか、船が出せないほどの時化とは思えなくても、キャプテンのダスリが宣言に来たものだ。
今日のダイビングについて、なにも沙汰がないのは、もう走り出してしまったからか?
単純に雨が降っているかいないかで線引き?
それとも、すぐにシパダンをキャンセルしたがるダスリがいないから?

シパダン海域に入っても、揺れはおさまらず。
シパダン上空にも暗雲たちこめ…






ドロップオフに着いても、横風で海はちょっとうねうね。
そして、Jettyにボートをつけるとき、ボートのへりをJettyに強打。
ミシッと音がして、ボートにぷちダメージ。

強風だけれど、雨はポツポツと当たる程度。
旗だけ見ていれば、爽快なはためきっぷり。





さすがにJettyにボートをつけるのは不適切と思ったらしく、元SDC前あたりでボートに乗り込む。



1st Dive バラクーダポイント
いつもはエントリーポイントのリーフエッジにいるギンガメは、うねるリーフ上を嫌ってか沖を漂っていた。


深度を下げると、大きなタマカイ、グレーリーフシャークがいた。
中層には、バラクーダの群れもいた。
でも、表層は、うねりでにごっているし、DEEPは、太陽がないので暗い。
だから、マクロ。


リーフ上に、カンムリブダイの群れがいたので、ゆっくり浮上。




リーフの内側に入り、ロックの影をのぞいたら、ハダカハオコゼのこどもが、ふんばっていた。


ムービー、なかなかピンが合わないと思っているうちに、あらら、ユカタハタの尻尾にはたかれてしまった。
このけなげ感がたまらない。




2nd Dive タートル・パッチ
エントリーポイントから、ひたすらサンゴがきれい。


深く行っても、これといったものはない。


だから、さっさと浅瀬でまったり。




タイマイさんご食べ放題。




そして無事、天気は回復。


2本め終了後、UKのカップルが乗って来た。
男性はチャールズ皇太子もどき、女性は、体に悪そうなメタボ!
閉鎖的な2人である。


3rd Dive バラクーダ・ポイント
ダイビングの後半まで、特にログに残そうと思えることはなく…


安全停止に入ろうかというタイミングで、コーラル・ガーデンの手前でタコのメイティングがはじまった。


レアだけど、、、。




4th Dive バラクーダ・ポイント
流れもなく、ゆる~く泳いでゆく。


ジェリーがみんなに紹介していた、オドリハゼ。
シャイな個体が多いのに、きょうのは強気。
エビが強いのか?




ずっとカメラ目線である。見えないけど・・・。


途中で潮は、ゆっくりとドロップオフ側に流れはじめ、バラクーダのとても小さな群れが現れた。


その背後にはギンガメの大群。
朝は沖にいた彼ら、すっかりまたリーフ上に戻ってきた。
短い時間ではあるが、ギンバラのジョイントをひさびさに見た。



そして、バラクーダは去ってゆき、ギンガメパラダイス。


群れはとても長く…


上空、暗くなるほど濃く…


群れの中に入ったら、ZOOM!


このメタリックワールドがたまらない。




バラクーダがちょろっと戻ってきて、コラボを期待するが、だめ。


ひたすらギンガメまみれでも、群れが途切れれば、他のやつらも、もちろんいる。
ナポレオンだとか・・・



ロウニンアジのペアやハタタテダイの群れもいたり・・・





水面近くには、クマザサハナムロもちょろっと群れている。




でも、ぐるぐる回るギンガメの群れが、また、視界をさえぎりにやってくる。


そして、浮上してボートが来るのを待つ間も…


顔をつければ、ギンガメ。


足下をゆくロウニン。








水面に浮いているだけでこれだから、シパダンはやめられない。
というわけで、きょうも5本目はパス。

夕方、こんどは、おフランスの老夫婦が乗って来た。
マダムは、ものすごい日焼けをしているので、絶対、南仏の人に違いない。
ムッシュは、小柄ではげていて、メガネをかけていて、ぱっと見、日本人のご老人とかわらない。
でも、姿勢がよかったり、なんとなく、外人特有の余裕がある。
日独英仏4カ国の船となり、やっと国際色豊かになったC/Eであった。

9月、シパダン、セレベス・エクスプローラー(6) 9月21日(水)シパダン・ウィーク3日め

2011-10-13 07:35:09 |  ダイビング
今朝も左舷から朝日がきれい。


舳先に行って、シパダン島チェック。


後方、ボルネオのメインランドもよく見える。


トップデッキ、朝日を浴びる、サバ・フラッグ。


またまた前方、シパダン島。


遠くの寝姿山。


360度、穏やかな海。
そして、すっかり明るくなった頃、本日の1本目。


1st Dive タートルパッチ
きょうも海はぺたぺた。


エントリーしたら、カンムリブダイたちが、去ってゆくところだった。


後発組もいるが、ぱらぱら。


浅瀬の枝サンゴがとてもきれいで、しばらく漂っていたい。

でも、1本目だし、そうもしていられない。
深度をさげても、平凡でのんびり。
タートルパッチは、最近はカメよりヘルフリッチのイメージ。
でも、ゴールデン・ウィークを最後に、姿を消してしまったそうだ。
ヘルフリッチのいたオーバーハングをたずねてみたが、ヤング・アケボノーズがいるだけ。
シパダンのヘルフリッチをはじめて見たのは、たしかおととしの9月。
去年の9月にはいなくて、今年の5月にまた戻ってきていた。
きっとまたいつか、会えるだろう。

アンナさん。

浅瀬に戻ると、またまたカンムリブダイたち。
こんどは、こっちに向かってやってくる。




そして、浅瀬はどこまでもサンゴと、デバスズメダイ。


朝日を浴びて、気持ちのよさそうなカメ。



2nd Dive ミッド・リーフ
ミッドリーフといえば、エントリーポイントにあるジャイアント・クラム。
正直、どうでもいいと思っているので、いつもはスルーしているが、きょうは観察。

昔、ナショジの表紙で、シャコ貝を棲み家にしているハゼの写真を見たことがあり、ハゼ、いないかなー、と思ってくまなくチェックするが、こいつにはいない。

シパダンでは注目度低めのニチリンを訪問、背びれが開くのを待ってカメラを向けていたら、アケボノハゼが、すーっとニチリンの前を横切り、しばしアピール。
ニチリンの背びれは、アケボノが通ったことで、地味にしか開かない。




みんなが順番になにか撮っているので、近づいてみると、黄色いカイメンが2つ。
なんだか、やらせっぽい。

あとで聞いたら、やらせらしい。やっぱり。
ミッドリーフは、ハードコーラルもソフトコーラルももっさり。






永遠に続くかと思うコーラルリーフ。


そして、カメ、カメ。





エキジット後、母船に帰ると、トムが帰ってきていた。
なので、まともなフィンとはお別れ。
そしてエリエルが手配してくれた、ボルネオ・グローバルの、聞いたこともないメーカーのフィンをレンタル。
フィンを借りるにあたって、私の足のサイズを紐で測った完璧主義なエリエル。


3rd Dive バラクーダ・ポイント
レンタルフィン、異様に軽い。
足が軽すぎて、エントリー前も、エントリー後も、違和感ありあり。
でも、入ったところにバラクーダ。
中層で出てくれると、リーフにつかまってろ、と言われないので、バラクーダと泳げる。
軽すぎる足元でバランスは悪いが、キックした分だけ、ぐいぐい進む。








そして、潮は、ドロップオフ側に流れ、しめはギンガメ。





集団クリーニング中なのか、変色ツバメウオ軍団もいるし、


ギンガメの群れが切れると、クマザサハナムロの群れがいたりする。


でもやっぱり、ギンガメがいい。
何十万トンいるのだろう?


この3本目で、明日降りる4名の人々はダイビング終了。
シパダン3日間なんて、あっという間すぎる。
私たちにはまだ、あと4日、シパダンがある。

ランチ前、C/Eが泊まっているところから島をながめる。

島の西側、満潮でもないのに、ビーチが見えない。
やせるシパダンが心配。


4本目 ウェスト・リッジ
ウェスト・リッジが次のダイブサイトといわれて、わくわくはしない。
でも、ずいぶん長いこと潜っていないので、なんだかうれしい。
ドロップ・オフの隣だけあり、地形は迫力。


大物は単発で、まれにしか出ないので、深場では壁を凝視して、ハナダイ、ハナゴイにどっぷり。
フチドリさん、


パープルクィーンさん、






浅瀬に移動中のオーバーハングには、おなかがどうしようもなくたれさがったケショウフグ。


眉間をクリーニング中のカクレクマノミ。


鏡のような水面。にごっているけど・・・。


浅瀬は、小魚祭り。
パープルビューティ、


デバスズメダイ、


入り乱れる各種ハナゴイ、


安全停止時、そのまま空が見える。


水面・・・妙に粘着質な泡は何?
そして、痩せて来たジャングル・・・



本日も、4ダイブで終了にした。
ディナー後、ボルネオ・ダイバーズに泊まっている友達を訪ねて、マブールへ。
フィリピノ・ラムのタンドゥアイを用意して待っていてくれるのだ。
C/Eのトップデッキからの星空観察は、船灯でいまいちだが、ボートで沖に出ると、満天の星に流星。
ビーチバーにゆくと、夜目・遠目・傘の内か、日本人女子チームなだけで、ローカルスタッフがわっとやって来る。
こちらが座ってよしと言わなくても、同席する勢い。
1時間半後には、C/Eのボートに迎えに来てもらうことになっているし、日本でも、遠くに住んでいて、ここでしか会わない友だちに会いに来たのだから、ぶっちゃけ、知らない人々と社交してる暇もないし、面倒くさいので、隣のSDCに飲みにゆこうという話になった。
SDCは、バーにもカンティーンにもゲストはおらず、真の閑古鳥が鳴いていた。
タンドゥアイをスプライトで割ることにして、スプライトを4本買おうとしたら釣りがないという。
釣りもないリゾートとはナニゴト?
仕方がないので、すごすごと、ボルネオ・ダイバーズのビーチバーへ戻る。
なるべく不要に人が集まらないよう、大人数すわれないテーブルを選ぶ。
それでも、1~2名は、やってくる。
その中には、元アブディラのマディールも、ご丁寧にやって来た。

今回のタンドゥアイは、ちゃんとフィリピン製。
シアミルだと、1本5リンギットで買えるんだそうだ。
飲んでいると、友だちが、「ほら、ジョニー!」とビーチの方を見ている。
ビーチには、超メタボなおじさん。
ボルネオ・ダイバーズの、伝説的スタッフ、ジョニー…。
今は、PADIのアジア・パシフィックのお偉いさんらしい。
ジョニーは、私がシパダンに通い始めた頃には、もう、いにしえのスタッフだったくらい、古い代の人だ。
友だちが、わざわざジョニーを呼んで紹介してくれたので、「ナイストゥーミーチュー」としぇーくはんずなんぞ。
実は、私は、KKのショップで、1度だけジョニーに会ったことがある。
その頃もデブだったが、今は、その1.6がけくらいに見える。
「むかし、あなたのアドバイスでBCを買ったんですよ。」と言ったら、本当に覚えているかどうか疑わしいが、「思い出した!」と、しばし社交。
シパダンで私のスタビが壊れ、KKで今使っているBCを買ったのだ。
それにしてもジョニーは、とても穏やかな物腰で、品ある対応をして、スマートに去っていった。
ぶーでーな見た目とは違い、そのジェントルさに、その場にいた日本人女子のジョニー株暴騰。

そして、あっという間に1時間半がすぎ、帰る時間になった。
前回は、マブールのビーチからC/Eにむけて、水中ライトで合図を送って迎えに来てもらったが、今回は時間指定していたので、ボートはちゃんと待っていてくれた。
タンドゥアイの残りと、まだあけていない1本を手みやげにもらい、C/Eへ帰る。
静かな海に星空。
明日もきっといい天気。

9月、シパダン、セレベス・エクスプローラー(5) 9月20日(火)シパダン・ウィーク2日め

2011-10-02 21:26:31 |  ダイビング
6時10分、デッキにあがったときには、朝日はすでに雲隠れ。


遠くで待っているシパダン。


朝焼けがきれい。


私たちのボートは、左側の屋根がないやつ。


またまた超薄切りロールケーキとサバティー、ブリーフィング…
そして、シパダンに到着。


「ジェリー!フィンがないよ~」の日本語で、ジェリーはおもむろにトムのバスケットからフィンをピックアップ。
破れかけたブルーはでかくてダメ。
今使っているらしき、レッド(厳密には元レッド)は、ややゆるいがなんとかなりそう。
大足が幸い?
今日1日、これ、はいとけ、ということらしい。
ああ、トム、休んでてくれてありがとう!?
フィンには、「TOM」とでかでかと書かれている。


1st Dive コーラルガーデン
こだわるが、実際にはホワイト・チップ・アベニューである。
水深30mあたりでモブラが1枚ひらひら



その後は、マクロワールド突入。






浅瀬に移動すると、嵐の名残りか!?


普通種ばかりだけど、ホワイトチップアベニューあらためコーラルガーデンとしたのもうなずけるコーラルの美しさ。







2nd Dive スタッグホーン・クレスト


天気もよく、海も静か。
9月のスタッグホーン・クレストといえば、期待したいのは、ハンマーヘッド。
エントリーしたら、さっさと深場に移動してみた。


でも、グレーリーフシャークがちらほら現れるのをのぞいては、ハンマーの気配なし。

うりうりしたスタッグホーンのコーラルたちを実ながら潮に乗ってゆく。


潮はサウスポイントに向かって流れ…


今回は、ゴマモンガラやキヘリモンガラが、無関心なので、リーフ上も安心して潜れる。

エキジット後も、海はぺたぺた。



3rd Dive バラクーダポイント
潜降して、アケボノでもとるかぁ・・・とカメラをむけたら、しゅッと。




ふてぶてしいイソマグロと、



グレーリーフシャーク、ナポレオンを見ているうちに、ジェリーが遠くを指差す。
何もみえないけど、きっとバラクーダだ。
5キックくらいすると、黒いもやもやがみえてきて、そしてしましま








ランチタイム頃には、海はもはや鏡のよう。



4th Dive Drop Off
3本目のエキジットで、屋根のあるボートに拾ってもらったので、4本目だけ、クリスチーナチーム。
またまたカバーン入り口からスタート。
モンガラカワハギygがいて、いつものギンガメが青白くぐるぐるしていて、透明度は悪い。
クリスチーナは、ムチカラマツエビを見つけたり、とても目がよい。








かわりばえはしないが、またまたギンガメでEXIT。




水面がペタペタなので、見上げると、ギンガメが飛んでいるみたいに見える。



TOMフィン、落としたら大変と、微妙なストレスがあったが、無事でよかった。
それから、使用感のないスーパーミューより、ワープフィンの方が、蹴り心地は好きだな、と思った。
スーパーミューをまた買うことはないかもしれない。

エキジットすると、おやつタイム。
きょうもバナナフリッター。
パラダイス1のサンセットには参加せず、規定のビール2本を飲んで、また1日が暮れた。