くらぶとろぴか

きもちはいつもシパダンの海の中。シパダンとコタキナバル旅の備忘録、ときどき弾丸、そしてホームワークアウトおたく。

もるだいぶで南下ダイブ9 Fly, kill time, fly, kill time, fly and work

2012-04-12 17:00:38 |  ダイビング
2月25日(土)

イクエーター号下船
乗船3日めから、「食」と「潜」以外の大半を寝て過ごした船上生活。
短いwaking hoursには、船の本棚で見つけた『テルマエ・ロマエ』を読んでいた。
船には3巻まであるが、まだ3巻を読んでいなかったので、下船前にあわてて読む。
古代ローマを思うと、イタリアに、切に行きたい。
でも、今年も2回はシパダンに行くし、現役ダイバーである限り、経済的にも時間的にも無理そうだ。

アッドゥの島々はでかい。
船が停泊した場所から島を見ると、細長く、白くなっているところが見えた。
「あれ空港?」「きっとそう」なんて話をしていたが、大はずれ。
アッドゥ環礁は、世間一般では、ハート型にたとえられるが、私にはShark Jawにしかみえない。
そのハート型の中の、大きな島4つは、橋でつながっているんだそうだ。
橋なんて、モルディブっぽくな~い。

その後、母船は少し走り、ガン島前に到着。
ガン島も大きな島だ。
船からはリゾート(たぶんイクエーター・ヴィレッジ)が見え、ビーチではダイビングの講習が行われていた。
船から見る限り、ビーチはあんまり素敵ではない。
個人的に、大きな島には、モルディブ「らしさ」を感じない。
既成概念にとらわれているが、モルディブは、1島1リゾート、歩いて一周できる大きさで、もちろん車などない、完璧な現実逃避空間であってほしい。
ガン島なら、ローカルの生活を垣間見でき、真のモルディブに触れる機会があるかもしれない。
でも、リゾートスティといった観点だけでいうと、ここでリゾートするなら、別にモルディブでなくてもいいし、モルディブでリゾートするなら、あえてこの島にしなくてもいいんじゃない?と思えてしまう。

テルマエ・ロマエ3 巻も読み終え、精算もすませ、マーレゆきのEチケットをもらったのは、下船のちょい前。
南下ツアーの申込時、国内線は、最終日程表で確認と言われていたわりには、日程表を見たら、現地確認になっていた。

バイバイ、イクエーター号。


エンリッチもとったし、また赤道越えに来るよ。


ガン空港
イクエーター号スタッフもはじめてというガン空港。
Jetty周辺は、まだ造成されて日が浅いようで、明るいが、微妙に殺風景だ。
素朴なJettyも、椰子の木も、とってつけたような感じがする。




金網越しにエプロンをのぞくと、自家用機みたいなミニミニジェットが2機見える。


ふーん、マーレまではジェットで飛ぶんだ。
マイナーな小型ジェット機材なら、むしろブロペラのほうが、安心な気がする。
上陸してから、空港のエントランスに向けて歩く間、人影は、イクエーター号のスタッフのみ。


閑散。国際空港なのに。


ディベヒ語学習意欲がわかないのは、この読めないターナ文字のため。




エントランスに着くと、ドイツ人と思しきファミリーが、少し離れたところで待っているだけ。
ドアの入り口の空港職員からは「Not yet」、待てがかかった。
あと10分ほどで開くような話なので、しばし、カオリータ、いっちゃん、クロちゃん、ミンミンと談笑、と思ったら、それから2分ほどでオープンで、チェックイン一番乗り。
小型機だから、体重測定を覚悟していたが、なくてよかった。
食っちゃ寝生活の結果、どのような数値になっているのか、こわいもの見たさもあったけど・・・。
ゲートオープンまで、チェックインエリアのベンチに座り、デジカメからいらない写真をサクって時間つぶし。
空港の建物は、新しくてきれいで、トイレも清潔だった。
ゲートオープンの時間がきて、セキュリティチェックを通ると、搭乗待合室入口には小さな売店。
スナック菓子やキャンディー、ソフトドリンクが売られている。
このあとのマーレでの長時間トランジットを乗り切るために、ミネラルウォーターをGET。
ついでに、パワー補給のためRed Bullを注入しておこう。
しかし、売店のお兄さんに「くださいな」を伝えようにも、出るのはニューハーフ声で、びっくりされるは、一度で伝わらないわ...。
声が出ないところに外国語を話すのは、本当にパワーがいる。
待合室の壁には、WiFiマークがついているが、iPhoneはネットに全然つながらない。
やがて、bzzzz音がして、ゲート前に止まったのは、プロペラ機。
変なジェットでなくてよかった!?
プロベラが止まると、機体前方のドアがぽーんと下側に開き、人々は、ドアについた4段ほどのステップを降りてくる。なんて無駄のない作りなんだろう。
コクピットのフロントガラスには、折りたたみサンシェードが広げられ、マイカーみたいでご愛嬌。
人々が降りたと思ったら、ほどなくボーディングコール。
Air Asiaもびっくりなタッチ&ゴーだ。


Q2 103 GAN1245 MLE1420
便名はQ2 103便。
Q2はIsland Aviation。
航空会社の2レターコードが、アルファベット2文字ではく、数字が混じってると、なんかやだ。
でも、かわいらしい。


それに機体には、イルカがペイントがされていて、モルディブっぽいのがバラ~バル。


機材はデ・ハビランド・カナダのDash8 200。
モルディビアン・クルーの女性が1名、37席しかないが、けっこう空席がめだつ。

Take Off. ばいばい、アッドゥ。




機体が上昇するとき、耳が超痛くなるんじゃないかとびびっていたが、セーフだった。
昼間のフライトなので、「インド洋の花輪」を楽しみにしていたのに、窓の汚れとプロペラにがっかり。
ベルト着用サインが消えると、カフェオレ的甘~い飲み物のサービス。
マーレまで1時間半かかるので、軽食が出るかと思ったが、ないっ!

マーレまで約1時間半かかるから、環礁がきれたタイミングで、トイレに行っておこう。
が、入るんじゃなかった、と思うトイレ。
セレベス・エクスプローラもびっくりの、人ひとりやっと立てるスペースしかない。
加えて、人間工学に基づかない便器の構造。
よほど切羽詰まった状態でなければ、今後、この機材のトイレには絶対に入らない、と思わせるものがある。
辟易して席に戻ると、テーブルにはエクレアキャンディがたくさん置いてあった。
眼下には、いろんな環礁が、つぎからつぎへと現れる。








個人的好みとしては、こういうぶちぶち系環礁。


シートポケットに入っていたIsland Aviationの会社案内を見ると、フリートは、すべてデ・ハビラントカナダシリーズで、300が2機、200が2機、Dornierが1機しかない。タッチ&ゴーなわけだ。

南マーレ環礁上空に入り、高度がさがると、リゾート島が次々と登場。


エンブドゥ・フィノール。


マーレで飛行機を降りると、空の感じ、空気ともに、アッドゥに比べて、ずいぶんよどんだ感じがする。
さよなら、ちび飛行機。
後方のペイントは、カツオ。


空港には、見慣れないロゴの航空機がたくさん並んでいた。
EY(エティハド)、QR(カタール)、EK(エミレイツ)、、、みんな中東系。
中東方面は、この時間に発着するってことだ。
日が高いうちにモルディブにつけるのは、いいなぁ。
それに、お金持ちの中東エアラインは、サービスもよく、CAのお姉ちゃんもキレイだそうだ(オッサンか?)
でも、日本からだと遠回りだよなぁ。


マーレ
短いターンテーブルから荷物をピックアップする人は、数名。
朝一の羽田→関空便みたい。
荷物をピックアップすると、出口では、STWorldの女性が待っていてくれた。
このあと、夜のSQ便まで8時間は軽くある。
出発までどうするか聞かれ、「フルレ・アイランド・ホテルのプールサイドのバーでくつろぐつもりです。」と答えたが、できることならマーレのスーパーにゆきたい。
モルディブはただいま、先々週あたりにあった大統領辞任劇で政情不安定。
とは言っても、マーレでデモがある程度のようだが、先週、別のクルーズから帰ってきた友だちは、マーレへの上陸を旅行会社に止められたと言っていた。
STWorldの女子に、「マーレって、今、行かない方がいいですか?」と聞いたら、「昼間は大丈夫でしょう。」との答え。
なら、マーレに行っとこう。
荷物をSTWorldさんに預け、ドーニに乗って、さっそくマーレへゆく。
ドーニには、イタリア人数名が乗っていたが、マーレへ着くと、ツーリストは中国人率が圧倒的に高い。
みんなガイドつきのハネムナーで観光中。


STO Peoples Choice Supermart
観光とは無縁の私は、いつものスーパーへ一直線。
通り側の陳列から攻める。
まずは、トイレタリーコーナー。
日本にはない、「外国のにおい」がするシャンプーやボディソープが好きで、去年は、Palmolive Naturals(歯磨きのコルゲート系の製品、アジアでは主流)のバニラをgetしたが、ことしはピンと来る香りがない。
続いて、紅茶コーナー。
フレーバーティーも豊富で、なかなかよい。
空港のDUTY FREEの土産物仕様のパッケージでないぶん格安。
普段使いの紙パック包装も、きれいなデザインのものが多い。
ジンジャー系をどさどさ、買い物かごにつっこむ。
次の列は、お菓子やスナックで、なじみのマレーシア製のものがほとんど。
コタキナバルでは、マレーシア製スナック菓子を買いあさるが、さすがに、何もここでマレーシア製を買わなくてもいいかな、と思う。
スーパー内、マレー語も聞こえてきて、声の方を見てみると、男性は皆メガネをかけ、ぷっくりさん。
マレー半島の富裕層のチャイニーズっぽい。
マレー語の響きにはほっとするものがあるが、モルディブへのツーリストは、本当に多国籍になったもんだ。
その反面、日本人を見かけない。
そして、やっとお目当てのカレーコーナーをみつけた。



クミンシード、コリアンダー、クミンパウダー、フェンネルシード、ターメリック、チリ、ありとあらゆるパウダーを、買い物かごに入れる。賞味期限もしっかりチェック。

豆も、ひよこ豆、ダール豆、レッドダールを入手。


モルディブふうふりかけ。おいしそう!


そして、モルディビアンが被災地のためにごぞって寄付し、日本人の感動を呼んだ、モルディブ特産ツナ缶。


モルディブふうバナナチップス。


バニラのこじゃれたアイスを見つけるが、バニラ&レモングラスとなっている。なんでレモングラス?
パクチーも3年前から食べられるようになったくらいだから、なんとかなるか?
いや、食べられるようになったのと好きとは違う、と思いながら、持ったり離したりして、離した。

プラスチックバッグ2袋分、いろいろ買っても280ルフィア、1500円ほど。
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後日談
ダール豆、去年はなかなかおいしいダール豆のカレーができたが、今回GETしたダール豆はまずい。
ひよこ豆は8時間ふやかしてから煮ても、やわらかくならない。やまやで缶詰を買った方がよい。
バナナチップスは、大失敗。超まずかった。ターメリックがまぶしてあって、カレーバナナみたい。
モルディブふうふりかけも、許容範囲ではあるが、おいしくはない。
ジンジャーティーは、高い方をあとに残したら、安い方が、ジンジャーが効いていてうまかった。
というわけで、買いものの9割がたは、失敗に終わった。
でも、何よりも今回学んだのは、カレーは、インド料理屋におまかせしよう、ということ。
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さて、両手がふさがったので、さらなるショッピングは断念。
とりあえず、休憩したい。
何か飲みたいし、食べたい。
そういえば、きょうは昼抜きになっている。
暗くなったらマーレで集会やデモがあるかもしれないので、最初は、スーパーでちゃっちゃと買い物をすませ、フルレ・エアポートホテルに行くつもりでいた。
でも、毎度のことだが、きょうもスーパー内を何巡もしてしまい、思っていた以上に時間がたってしまった。
それに今さら、このしゃらしゃらプラスチックバッグを持って、空港ホテルのプールサイドでもないかなぁ。
こうしてマーレを歩いている限り、いつもより多くの警官を見かけるような気がするくらいで、平和である。
裏道に入れば、モルディビアンの幸せそうな若いママが赤ちゃんを抱いて歩いている。
足にギブスをしだ男性が、友だちと何やら、ケガについて語り合ってる様子とか。
公園では、若夫婦が、幼い子どもの誕生パーティーのセッティングをしている最中で、ちょうど風が吹いて来て、いろいろ飛ばされてしまっていたり...。
そして、おしゃれを気にしてそうなモルディビアンの若者が歩いている。
どう見ても、平和だ。
特に緊迫感はないし、空港に戻って、エアポートホテルゆきの送迎車に乗って移動するのも、今さらだるい。
結局、去年も行った、ドーニ乗り場に近いカフェ、Jade Bistroに行くことにした。
メニューはいまいちだけど、トイレもまともだし、WiFiつながるし、時間つぶしにはもってこいだ。

てくてく歩いて、これはきっと国会議事堂に違いない。


Jade Bistroに入ると、先客は2人しかいない。
メニューも出さずに、オーダーをとりに来たので、出ない声で、メニューを持って来てもらう。
ウェイターはせっかちで、即座にドリンクのオーダーをとりたがるので、粘れるよう、大きなペリエボトルを頼む。ペリエはすぐに出てきたが、ガスが微弱。
ここは、ウェスタンスタイルなので、少しでも、モルディブらしいものを食べよう、カレーも食べ納めと思い、ベジタブルカレーをオーダー。


・・・おいしくない・・・

途中、チャイニーズのグループや、フランス人のファミリーが入って来たが、両方ともメニュー見たら、帰っちゃった。
iPhoneでメールをチェックしたり、Web見ているうちに、何やら外が騒がしくなってきた。
まさかと思って外をながめると、しっかりデモ行進。
おじさんもおばさんも若者も、行進している。
何かを書いた紙を持っていたり、何かアジってはいるのだろうが、抗議しながらのんびり歩いている感じだ。
日はかなり西に傾いてはいるが、まだ夜じゃないのに。
たいして危険はなさそうだけれど、なかなか行進の列はとぎれない。
これをつっきって、通りのむこうのドーニ乗り場に行くのは、ちょっと勇気がいる。
まあ、まだ時間もあるし、様子見しよう。
少したつと外は平穏になった。
ほっとして、気の抜けたペリエで粘る、粘る。
周囲が薄暗くなって来て、デモのことなど、忘れるともなく忘れていたた頃、また外が騒がしい。
げげっ!第二陣のデモ行進が来たーーー。
これもしばらくしたらひけたが、とっぷり暮れている。
19時をすぎたし、また行進が来るかもしれないし、早めに空港に戻っておくか・・・。
ドーニに乗る前に、しつこく空港ゆきかたずねてから乗船。


STWorldには、SQのチェックインは20時半からなので、20時20分までに、荷物を引き取りに来てください、と言われていた。まだまだ時間はあるので、空港の外の土産物屋を全チェック。
ポストカードやハンディクラフト、パレオなど、民芸品屋っぽい店が2件あるが、買いたいものはない。
薬局に寄って、声がれと、出はじめた咳を訴える。
まず声がれには、Strepsilsのハニー&レモンを渡された。
そして咳はdryかwetかときかれ、wetと答えると、シロップが出てきた。
シロップの服用方法を問うと、ティースプーン1杯分と言う。
ティースプーン持ってないから、使えないと拒否ると、別の薬についている目盛りつきキャップをプチっともぎとって渡されたので、引くに引けなくなってしまった。
ベンチに座って、シロップの箱の英文をチェックすると、Johnson&Johnson社、でもインド製。
そして、まずい!
まあ、エスエス製薬のも、味はこんなもんだったかな。
そして、ハニー&レモンも、まずい!
20時15分になったので、STWorldの荷物置き場に寄って、荷物をピックアップ。
スーパーでの戦利品を詰め込み、いざ、チェックインへ!


SQ451便 マーレ→シンガポール
スクリーニングの列に並ぶと、私の前には、今どき珍しい、ガンガンに焼いた日本人の男女3人。
90年代前半までのダイバーの香りがする。
ブルーシャーク2のゲストっぽい。
みんなロングフィンケースもち。
ふふん。私なんて、無理くり、キャリーバッグにセミロングをつっこんださー。
この3人組の黒さ、昔なつかしいものがある。
日焼けは趣味のひとつだった私も、一体、いつから日焼けをしなくなっただろ?
といっても、十分焼けているのだけれど。
あえて焼くようなことはしなくなって久しい。
有害な紫外線ナントカ波とかは、たいして意に介していないけど・・・。
具合の悪いときなどは、お日様にあたるだけでも回復するくらいだ。
そうだ。シパダンがクローズしてから、ビーチでゆっくり焼くようなばか~んすと無縁になった気がする。
もっとも、シパダンは、バカンスとはほど遠いものがあったが・・・。
どこに行っても、そんなに肌を隠すなら、海に来るのをやめなさい、と思う女子が多いが、そういやぁ今回、シニアの皆さんは、ガンガン焼いてたなぁ。

スクリーニングをクリアすると、待つことなくチェックイン。
カウンターのチェックインスタッフは、顔の整った男性モルディビアン。
チェックインの手続きをしながら、
「モルディブははじめてですか?」
「モルディブはどうでしたか?」
「モルディブにまた戻ってきますか?」
と矢継ぎ早に質問してくる。
ええ、まあ、風邪をひいて、こんな声になって、とか返しながら、今の私は、Kris Flyerも平会員に落ちているし、なぜにこんなに愛想がよい?と不思議に思う。
従来のUL、MHに加え、EK、EY、QRと競合他社が増えたので、フレンドリー路線か?

出国すると、免税エリアの様子はちょっと変わっていた。
新しいゲートもできている。
ここの方が、ずっときれいだけれど、なんとなくデンパサール的広がりを感じる。
混まないうちにとトイレにゆくと、ドイツ人のオバサンたちが、大声で話しながら、ときに大爆笑しながら洗面スペースで、大々的に着替えていた。恥知らず。
免税店は、取り扱い商品に進歩はないが、リノベーション後の店が多かった。
カレーの店は、きれいにパッケージされたカレーしかなく、スーパーでの流通価格を見たら、絶対買わない。
一通り、免税品をチェックし、しんどいわつまらないわで、さっさと搭乗口のある1階に降りる。
セキュリティチェック前は、きょうも大混雑。
やっと入れると思ったら、SQにはまだ早いと戻された。
う~ん、もう見たい免税もないんですけど。

もういちど2階で時間をつぶして、1階に降りると、ガラガラ。
セキュリティチェックを通過すると、これまた美形のSQ担当のモルディビアン青年が、わざわざゲート前までエスコートしてくれる。しかも「どうぞ」と並んでいるベンチのいちばん奥まで。1エコノミー客にどうしてそこまでやるのかSQ in MLE。やはり、競合他社が増えたから、丁重なもてなしをするようになったのか?
ゲートには、日本人カップルが何組かやって来た。
そして、ゲートはあまり混雑することなく、ボーディングタイム。

というわけで、いろんなエアラインが就航する今、前はゲートから出ると、飛行機が横向きにデデンと駐機ていたのが、今は正面しか見えない、前向き駐機(?)である。


さて、機内に入ると、結構空席があり、みんなが鵜の目鷹の目なのがわかっていやだ。
私も、真ん中の4席並びを狙うが、新婚さんっぽいシンガポリアン男子にとられた。
ヨメを別席に残さず、カップルはカップルらしくくっついていなさい!
機内食のチキンは、衝撃的においしくなく、ほぼ残す。


パンとコーヒーだけいただいたら、またまた往路と同じく、2席に降りたたまって眠る。
ところが、耳が痛くて眠れないので、シェードをあげて外を見ると、すばらしい星空が目の前にある。
星が近く、大きく見える。
着陸前の点灯まで、ずっとずっと星を見ていた。


2月26日(日) チャンギふたたび
マーレからのフライトはターミナル3に着いた。
時計も見ていないし、アナウンスも聞いていないが、ほぼ定刻7:15に着いたはず。
これから、21:50の羽田ゆきSQ636便までトランジット14時間半超。
無理して町でじゃらんじゃらんもありだが、あしたは働かなければならないので、声を取り戻さなくては。
帰りの夜便も、エコノミーで、しっかり寝られるわけではないので、このトランジットは体力温存だ。
入国はせずに、チャンギでの14時間半トランジットを決め込むことにした。
羽田への便は、ターミナル3から出るが、ずっとターミナル3にいてもつまらないので、スカイトレインで、ターミナル2へ移動。
まずは、機内食をほとんど食べていないので、何か食べておこう。
けさはマレーな気分。
ターミナル2に移動し、スナックコーナーを徘徊。
ラクサかカレーパフか迷うが、モルディブで毎日カレーの結果、カレーにはげんなりしていたのを思い出した。
船上でスイーツ不足だったこともあり、クエに決定。
クエダダ(パンダン風味のクレープの中に黒糖づけのココナッツフレークが入っている)と、パンダンラピスケーキに、コピコソン(ブラックコーヒー)。


朝日を浴びて飛び立つ飛行機を見ながら、クエをはむはむ。


おいしいけれど、これじゃ、腹3分目くらいだな。
見慣れたSQとMHとMIがならぶ景色。


空港は寒いので、しばらく屋外のSunflower&Light Gardenにゆき、暖まる。
ツーリストの姿はなく、ほぼ、空港職員の喫煙コーナー。


そのあと、Napping Areaで6時間、仮眠することにした。
Napping Areaは、Ambassador Transit Hotelの向かいの、有料ラウンジ内にある。
トランジットホテルもたいして快適ではないので、ケチってみた。
Napping Areaがホテルと違うのは、ドアのかわりにカーテン、壁は完全にはふさがっておらず、上部が空いているので、完全なプライバシーは保たれない、貴重品は身につけてしっかりとしなければならないところ。
だいたいすいているので、仮眠なら、コストセーブで、これで十分。
まあ、スパの施術室なイメージ。
それでも、何年か前に利用したときよりは個室に近い作りになっているし、ベッドはホテルと変わらない。
入ったときは、別の部屋から大いびきが聞こえて、うるさいなあ、と思ったが、いびきの主は、私が横になろうとしたときに、アラームが鳴り、出て行ったようだ。
あとは静寂。
静かになったら、ぎゃっ、耳鳴りがする。
今回のサイナススクイズから来た病は、かなり重症かも。

耳鳴りを気にしながらも、1時間半ほど眠ったら、目がパチっとさめた。
体内時計が、モルディブに合わさっていて、モルディブとシンガポールの3時間の時差分で、ちょうど現地が朝だからのようだ。
そのあとは、あまり眠れぬまま、ゴロゴロして、やがて6時間がたち...
シャワーを浴びて、ターミナル2→ターミナル1→ターミナル3と散策することにした。
まずは、遅めのランチに、ターミナル2のフードコートでビールと中華汁麺。
可もなく不可もなく。
そして必ず寄る書店。
去年欲しかったのに置いてなかったKeith RichardsのThe Lifeがどの書店にも陳列されている。
ビラボンでは、ほしい服をみつけた。
でも、他のターミナルも見てからにしようと、ターミナル1へ移動。
ターミナル1は古いが、免税は結構充実している。
ひととおりウィンドゥショッピングをしたら、またまた本屋で立ち読み。
ここは、音楽系の洋雑誌が充実していて、元ロックおたくの血がさわぎ、ギター雑誌に没頭。
Deep PurpleのMK2ラインナップの、確執のストーリーを興味深く読む。
洋楽に関心を持ち始めた頃は、Deep Purpleなんておじさん、と思い、リッチー・ブラックモアは、じゃんじゃん人をクビにするところが素晴らしい(!?)、くらいにしか思っていなかったが、You Tubeのおかげで、1972年頃のギターをつまびくリッチーや、シャウトするイアン・ギラン、若き日の彼らにはほれぼれなのだ。

そして、マレーシア、シンガポールに来たらいつもチェックするアジアンダイバーは、いまいちだった。
それでも、今の日本のダイビング雑誌よりは、中身がある。
外国のダイビング雑誌のように、ダイバーが知りたい、また、知るべき情報のみを提供してくれる、ちゃんとしたダイビング雑誌が日本にも欲しい。
ターミナル1でもビラボンを見て、ターミナル2と同じ品揃えであることを確認し、ターミナル3へ移動することにした。

ターミナル3についたら、立派な鼻炎と気管支炎に発展した今、クスリを買おう。
ワトソンズへ入るなり、Pandolというメーカーの、サイナス・リリーフという薬のパッケージをつかんで、B級コスメをセールスするおばちゃんにつかまらないうちに、店の奥の、薬剤師がいるコーナーに一直線。
チャイニーズのメガネの男性を呼び、「ダイビングでサイナススクイズからはじまって、気管支炎になりました、とにかく声が出ない」と訴える。
Chinese Medecinは大丈夫かと聞かれ、早く治すためならなんでもいいよ、と答えるが、しばし考えて、ダーゼンという抗生物質系をくれた。安心の武田製薬。

クスリを飲むために、またまた夕食で汁麺。


ついにターミナル3のビラボンでお目当ての商品をGET。
ブランドコスメもくまなくチェック。
今回買おうと思っていた、ロクシタンは超品薄で断念。
そして、またまた書店にゆき、ディスカウント中のSteve Jobsを買う。
和訳版のように、上下巻になっていないから、分厚くかさばる。 
必要なおみや購入のあと、「あ!会社・・・」
もう、つきなみのチョコレートにしとこう。
ヨーロッパ系のチョコは、ある程度見栄えのする数があるものだと、2,000円台とか、けっこう高い。
ふだん、職場の人が持ってくるおみやげは、9割方、現地のスーパーで売ってる、袋菓子系だ。
そんなところに、高価なチョコを提供するのは、みあわない!
急いで、コンビニへゆき、同じメーカーでも、お土産物用パッケージでないだけで、DUTY FREEコーナーよりはるかに安いやつに決めた。
だけど、キャッシャーでタイムロス。
前の白人女性が、クレジットカード1枚出すのに、超時間がかかっていて、いらいらいら。
そうこうするうちに、ゲートに着いたのは、10分前。やばいやばい。
ゲートクローズぎりぎりで、SQ便に乗り込む。
フライトは、ほぼ満席。
お隣は、インド系ビジネスマン。
私の機内食は、またまたフルーツプラターなので、ビタミンは取り込めている。
隣のインド系には申し訳ないが、私は、鼻はかむは、咳き込むは、最悪である。


2月27日(月)帰国
午前5時すぎ、SQ636便は、羽田に着いた。
家に帰り、結局、声を失ったまま、会社に出社することとなった。
遊んで来て体調崩すというのは、違反だなぁ。


南下まとめ
想定外の赤道越え、想定外のエンリッチsp取得、想定外のバロトローマ。
ネガティブ想定外にやられた一週間。
でも、イクエーター号での南下は、楽しかった。
翌週のほうが、タイガーシャークやマーリンが出たり、ほぼお約束ポイントでのナイトジンベエがやってきたり、盛りだくさんだったみたい。
ま、タイガーシャークはニューカレで見たことあるしぃ、マーリンはキンキリーフでみたしぃ、ジンベエは予期せぬとこで出てきてこそだしぃ、と思うことにしよう。
でも、1週あとのほうが格段よかった、という事実に、もちろん、おもしろいはずがない。
1週目のマーレからガーフにかけては、ダイナミックで楽しいが、サメとヒカリモノばかりのチャネルだけだと、帰ってしばらくしたら、みんな同じ印象になってしまった。
さらに、今回は、アッドゥまで行くことになったおかげで、環礁移動ばかりで、たぶん、失ったものも多そう。
少なくとも、アッドゥでの4ダイブがガーフか別の環礁になったはずだ。
ガーフは絶対リベンジするが、ガーフでのダイビングを増やそうとすると、アッドゥがもれなくついてくる。
クルーズでのフェリドゥ環礁以南は、乾期にせいぜい数ダイブだけだから、アッドゥにも、きっとまだまだ素晴らしいポイントがあるにきまってる。

モルディブをクルーズで潜ると、どうしてもリーフトップが深めのポイントが多く、シパダンのように、水面からDEEPまで、マルチレベルで濃い魚影を楽しめるわけではないから、物足りないものはある。でも、もう一度、サウスの環礁を、満足できるまで潜りたいので、頻度は低くても、まだまだモルディブがよいも続けなければ。
お金と時間のいる話で困ったもんだ。

もるだいぶで南下ダイブ8 アッドウ(2)

2012-04-03 19:37:07 |  ダイビング
2月24日(木)
連日の早寝と禁酒でも、ついに耳鼻咽喉系は回復しないままダイビング最終日。
絶対に潜るべきではないところを、潜り続けているので、炎症は早寝くらいでは治まらない。
でもあと2本、パスをする気持ちはみじんもなく。

15. アッドゥ環礁 クダカンドゥ Kuda Kandu
沖にタカサゴとウメイロの群れ、グレーリーフシャーク1本、イソマグロ都合4本。
以上。
エキジットしたら、ほとんど記憶に残っていない1本。
ここまでカンドゥと名のつくポイントは、なんらか楽しかったが、アッドゥは、カンドゥもぱっとしない。
ときにあるサンゴはうりうりしているけれど、枝サンゴでないので、華がない。


アッドゥ環礁のポイントって、遠くて、まだあまり潜られていないだけで、やっぱりいまいち?
過去なんども手つかずの海、辺境の地へ赴き、失敗しているが、またその再来?


16. アッドゥ環礁 マーカンドゥ Maa Kandu
きのうの朝潜った海底砂漠ポイントふたたび。


再度、マンタチャレンジらしい。
ゲストは皆、この船のヘビーリピーターで、マンタ慣れしているはずだから、ここでなくても、と思う。
今日も不毛地帯なチャネルをひたすらすすむが、マンタなんていない。
砂地にはガーデンイールがにょろにょろ。
チンアナゴ兄弟多数いるが、ドリフトなのでスルー。


潜水開始から35分くらいたって、やっと1枚、遠くをゆくマンタが見えた。
それでもう望み薄と思ったのか、きょうのガイドのシャミーから、早めに浮上サインが出た。
しょぼいラストダイブ、と思いながら浮上をはじめたら、キレイなマンタが1枚やってきた。















マンタは、クリーニングモードではなく、月面空間的水底を、そのまま優雅に去って行った。

以上16ダイブで、南下ツアーでのダイビングは終了。


アッドゥ上陸
ランチ後、ディンギーでアッドゥへゆく。
ローカルアイランドといえば、「漁民の島」という名の、ツーリストむけの小さな土産物屋アイランドしか知らなかったので、島に近づくと見えてきたコンクリのJettyにびっくり。


それにJettyの前は、白く輝く町並み。
きれいに整備されている。


でも、Jetty前で、バイクにまたがったおっちゃんが二人、立ち話ならぬバイクまたぎ話をしていた以外は、ゴーストタウンのように、人がいない。


金曜日の昼下がり、ムスリムのお祈りタイムか?
誰もいない児童遊園。






やがてピックアップトラックがやってきて、島内観光開始。


Jettyからの目抜き通りを曲がると、モルディブらしいサンゴの壁が続く。


まずは、ガイドのシャミーの奥さんの実家訪問。
素朴なおじいさんとヤケに美形な幼稚園児くらいの年頃の女の子がふたりいた。
こちらのお宅の庭には、マンゴツリーがやバナナツリーがある。




お向かいさんのお庭には、パンの実もなっていた。
昔、サザンクロスでよく食べた覚えがある。






家の中は、ひんやりとしたタイル貼りが心地よく、どこのおうちも庭にはバナナやマンゴがなり、軒先にはブーゲンビリアが咲き乱れ、南の国はいいですねー、極寒の日本に帰る身としては、羨望。

ところで、シャミーずヨメ家の「全部とっていいですよ。」というお言葉に甘えて、マンゴは残らず収穫。


そして、またまたピックアップトラックで移動。
海岸線は、手つかずな感じ。いい感じの波がたっている。


海の近くには墓地もあり、青空と強い日差しの下にある開放的な墓地だった。
日没後は、逆に超こわそうだけど。
農作物に乏しいと思っていたモルディブだが、タロイモ農家なんかもけっこうある。

続いて、こんどはシャミーの実家を見学。
二階だての、ゲストハウスかと思うような大きなおうちで、新しくて、キレイだった。
お父さんが頑張ったんだそうだ。
こっそりチェックしたトイレは、 噂のモルディブ式半屋外ではなく、屋内でちょっとがっかり。

学校みたいな建物の前を通ると、小2くらいの男の子が出てきて、見慣れぬ日本人に固まった。
笑顔で手をふったら、満面の笑顔を返してくれて、そして引っ込んだ。
と思ったら、もう少し年長そうなお兄さんとお姉さんを連れて、みんな満面の笑顔で手を振ってくる。
いまどきのJSと違って、子どもは子どもらしくていーねー、と思う。

それから土産物屋に寄る。


私は店内をチェキらだけして、外で待機。
他の女性陣は、けっこう買い物していた。
彼女たちのショッピングタ~イムが終わると、店主はさっさとカーテンを引き、閉店。
本日休業のところ、特別営業だったらしい。
そして、この土産物屋でアッドゥ観光(?)は終了。



船に帰り、ダイビングがもうないからビール。
Tiger生がうまい。
かけつけ3杯にも満たない、2杯飲んだら、声がかすれる。
ビール2杯でまさかの酒焼け?

最後の晩餐、大好物のチャパティ&ツナフレークも、むこう1年、食べられないだろうから、もりもり食べる。


食後は、星を小一時間みて、イケメンウェイターのFacebookを見せてもらい、社交。
友だち申請してもらう。
そして、みんな変わらず夜が早い。
ま、私以外、皆さん、最低あと1週間、人によっては3週間もあるのだ。
声がよく出なくて、社交もきついので、22時には就寝。
今回の旅で残念だったのは、バロトローマと、アフターダイブのあり方と、ぶっちゃけてしまえば、アッドゥーのポイント・・・。

もるだいぶで南下ダイブ7 アッドゥ(1)

2012-04-03 12:56:34 |  ダイビング
2月23日(木)

朝になっても、船は走り続けている。
360度、海しかみえない。
そんな何もないインド洋のど真ん中、唐突に船が止まった。ドーニも止まっている。
ケータイの時計は7時25分。
赤道近くというのに、赤道のギラギライメージはなく、雲間から差す光が、厳かさを醸し出している。
神が昇天するか、降臨するかのような。
「なんでこんなところで止まってるのかね?赤道だったりして。」
「赤道だったら、きっとそう言うでしょ。」
といった会話が繰り広げられ・・・。
しばらくして、船は走りだし、朝食タイム。
朝食での話題は、「赤道はまだ?」
そして、ゲストの間で「さっき止まってたときが赤道だったんじゃないの?」疑惑が高まり、カオリータがダンナのキャプテンのところに確認に走ると、「なんで教えてくれへんかったのー???」の叫び。
やはり、みんなのGUESSどおり。
抱いていたイメージでは、赤道直下の灼けつく太陽を浴びて、きらめくインディゴの海の上での赤道越え。
現実は、あの雲間からさす、弱い朝の光の下、鉛色の海の上、赤道と認識しないまま通過していたのだ。
もっとも、海上で赤道を越えるのが初めてなだけで、空では何度も通過しているから、たいして執着はないけれど、なんだか脱力。
シニアの方が多いので、リアクションは、あはは、で終わり。
ミンミンは、赤道で飛び込みたいと言っていたのに、残念。
カオリータは、むしろ、正真正銘の大海原で止まった船に、トラブル発生かと心配だったらしい。
それから約3時間走って、やっと遠くにうっすら、平べったいものが見えてきた。
間違いなく、アッドゥ環礁だろう。
そして、アッドゥが手に取るように見えて来たのは、11時。


アッドゥに着いたら、さっそく1st dive。


13. アッドゥ環礁 マーカンドゥ Maa Kandu
マンタのクリーニングステーションがあるポイントらしい。
エントリーしたコーナーは不毛。


何もいないので、少しリーフを流して、マンタのクリーニングステーションがあるというチャネルに入る。


クリーニングステーションのオオハマサンゴは、点在しているけれど。


マンタは不在で、かわりにいるのは、またもヨスジ。


水底は、ナンヨウキサンゴの伸びないやつらばかりの海底砂漠。


不毛な景色の中、ところどころで出会う、平凡なトロピカルフィッシュたちが唯一の心のよりどころ。




結局、マンタはやってこなかった。
サイナスも耳もいよいよイカれた今、心の中ではパスすればよかった、と切に思う。
アッドゥ、期待はずれかも?


14. アッドゥ環礁 マーアウトMaa Out
ブリーフィングでは、美しいサンゴと、オウギチョウチョウウオの群れがここのウリらしい。
潜降したら、確かにサンゴが元気で、今回の南下ツアーでは、いちばん美しいポイント。




そのかわり、外洋に大物がいるわけでもなく、絵に描いたような、平和な南の海。
ふだんはスルーするエソをとったら、赤目になってしまった。


ここのサンゴARTもすばらしい。




そして、大好きなエバンスが群れている。


Vadooでは、ハウスリーフもエバンスだらけ、Vadooから潜りに行くポイントも、エバンス率が高かったけれど、クルーズで潜るポイントではあまり見ず、さびしく思っていた。
エバンスは、外洋のポイントに棲んでいるんだそうだ。






そして、噂のオウギチョウチョウウオの群れ。


ダイバーの接近も気にせず、お食事中。


パウダーブルーも、このフィーディングタイムに参戦するが、オウギさんに押されてしまっている。
そんなパウダーブルーは、パウダー玉にはほど遠いが、ピンではなく、ちょびっとまとまっている。


パウダーブルーとエバンスというのが、モルディブ的で、インド洋にいることを実感。


本当にアッドゥ、サンゴはキレイ。


こんな竜宮城的癒しのポイントなら、ずっと、もっと潜っていたい。
でも、私の耳、副鼻腔は癒えることなく、浮上開始したら、リバースブロックになった。
鼻をつまんで息を吸うが、効果がない。
どうやって浮上しようかと思ったが、浮上した。
鼓膜が破れるかと思った。
ただ、きょうあすは、2ダイブのみらしく、ちょっとホッとする。
リバースブロックなんてはじめてのことで、当然、サンセットのHappy Hourはなし。




日没後のパープルが美しい。


ディナー後は、即、就寝。
あと1日、なんとか耳、鼻が持ちこたえますように。

もるだいぶで南下ダイブ6 One day in Gaafu カンドゥ3本勝負

2012-04-02 16:42:42 |  ダイビング
2月22日(水)
夜中のうちに船はガーフ環礁に着いた。
かろうじてガーフのサンライズを拝めたが、今にも泣き出しそうな空。

それに目の前の島は、イメージするモルディブの島らしからぬでかさの島。
さらに夕べは、かつて経験したことのない耳痛で、ピーンチ!
そんなこんなで、初環礁到達にもテンションはあがらない。
でも、ビスケットとバナナと紅茶はしっかりいただき、1本目に挑む。

10. ガーフ環礁 ヴィリンギリカンドゥ Vilingili Kandu
早朝と曇天、さらに水深30メートルで、水中は暗い。


深く、遠くにサメたちがが入り乱れているが、なかなか近づいてこない。


だいたいカンドゥでのダイビングでは、カマスの群れにお目にかかる。
縞々のあるバラクーダでないと、あんまり興味がもてないけれど・・・


タカサゴ、ウメイロモドキの群れなど、魚影は濃い。
ただ、なんと言っても濃いのは・・・


私たちがスタンバイした背後は、ヨスジスロープ。

とにかく、スロープ一面にびっしり!私にとってはキモイ。
この、黒ずんだ鼻面が、どうにも受け入れられない。

大物待ちをやめ、ヨスジスロープを通過し、チャネルに入ると、水底には小ぶりのサンゴがいっぱい。


チャネル内のスロープはかわいいサンゴ団地。




流されてゆくと、水底は砂地に変わり、


スロープを見上げれば珊瑚礁。




アオウミガメが現れ、私たちを見るとすぐに隠れたが、頭隠して尻隠さず。


まわりこんだら、まる見えだよ。


外洋側では、スマカツオの群れが突如現れて、そして泳ぎ去ってゆく。


早い流れに乗ってゆくうちに、次々と変わる水中景観にきょろきょろ。




また別のスマガツオの群れが走っていった。


カンドゥは、みんな似た景観だけど、ここは景色がどんどん変わるのが楽しい。
またいつかここで潜りたい。


11. ガーフ環礁 クードゥカンドゥ Kooddoo Kandu
またまたコーナーでサメまち、
今回は、序盤からサメの出がよい。


流れはまあまあ。


サメはどんどん集まって来る。


それに、近づいてくる。










妊婦さんもいる。


コーナーを離れ、チャネルに入ると、前回とデジャブのような、サンゴ団地の景観。






カンドゥと名のつくポイントは、みんな似ている。
どこがどこだかわからなくなってきた。


12. ガーフ環礁 マーレハカンドゥ Maarehaa Kandu
ゆっくり潜降していくと、降り注ぐウメイロモドキの群れ。


着底したら、またまたサメまち。
さめ、サメ、鮫。


今回は、出るわ、出るわ。右から左へと、走馬灯のよう。






ひさびさにまとまった数のサメを見て、愉快、痛快、爽快。
妊婦さん、お子様など大小さまざま。
グレーリーフにホワイトチップにシルバーチップもいる。
願わくば、もっとたくさん出んことを。
そして願わくば、彼らの頭が、トンカチ型であらんことを。
サメまちをやめ、流れにのって移動開始すると、またまた不毛な水底が現れる。
チャネル内のサンゴはぜんぶ死んでいた。
安全停止に入り、水面を見上げると、ひどくうねうねしている。
それにおとといから、毎回、浮上のたびごとに、マスクの中が緑色になる。
それは鼻血。
こんなことをしていて、よいわけはない。
でも、年に1度の南下コースだから、だましだましやってゆく。

浮上したら、まさに波浪注意報な感じ。
空は鉛色、雨もぱらつき、ドーニ彼方、波間に見え隠れ、不安な感じである。
イクエーター号の巨大なドーニも、木の葉のよう。
やっとドーニが拾いに来てくれると、うねる水面と揺れるドー二で、ラダーで打撲だらけのエキジット。
もう、満身創痍。

さて、カオリータによれば、なんでもガーフ環礁だけが雨季の風向きで、荒れ模様の天気予報だそうだ。
そこで船はガーフ環礁は切り上げて、アッドゥに向かうことになった。
本来のツアースケジュールでは、1週目はガーフのダイビングで終了することになっていた。
2週目のゲストは、イクエーター号めざして、マーレからモルディブ国内線で飛んでくるが、本来、ガーフゆきをとりたいところが満席で、アッドゥゆきしかとれなかったために、どのみち船は1週目でアッドゥに行かないといけないらしい。
私もその影響で、トコロテン式に、アッドゥで下船せざるをえず、1年目で、期せずして赤道は越えることになってしまったが、ガーフでのダイビングが3本で終わりだなんて。
アッドゥは友だちからも、「サンゴがキレイだった」としか聞いていないので微妙。

10年前、はじめての赤道超えツアーを終えたばかりのブルーシャークに乗った。
そのとき、キヨコさん、もっちゃんと和美さんの間では、アッドゥはサンゴがきれいで、激レアなオサガメがいた、という話題でもちきりだった。
ウェイターの男の子が赤道超えの様子を、「うぃ かんと すぃー えにしんぐ ふぉー てん あわーず」と言っていたのが印象に残っている。
オサガメはたまたまだろうし、絶海を越えてアッドゥに行きたい、なんて、思いもしなかった。
ガーフは3本とも楽しかったし、カンドゥでのダイビングは、色彩に乏しいが、流れも大物も楽しいので、できればもっともっとガーフで潜りたかった。

私はガーフに未練たらたらのまま、母船はアッドゥにむけて夜間走行。

耳管、鼻腔、歯、すべての空間が、充血して炎症を起こしているのを、強く感じる。
よって、今日も、食事とダイビング以外の時間の大半は寝ていた。
まさか、こんなお相撲さんのような船上生活を送るとは、くやしいことだ。
当然、本日もBEER断ち&早寝を決め込む。
健全な生活、でも不健康。