くらぶとろぴか

きもちはいつもシパダンの海の中。シパダンとコタキナバル旅の備忘録、ときどき弾丸、そしてホームワークアウトおたく。

インサニティへの迷走 トレーシー→ジリアン→ジェイミー、そしてショーンT

2012-07-23 21:43:43 | ホームフィットネス
2011年6~7月 トレーシー・メソッドな日々
去年のとある初夏の日。
ふざけて腰に手をあててRed Bullを飲んだとき、腰回りが丸太みたいになっていて驚愕。
震災と原発事故のあと、会社と家の往復以外は、引きこもる日々がしばらく続いたからだろう。
ゴールデン・ウィークにシパダンへ潜りに行ったときも、ウェットスーツが薄くなってきたわりには、2キロのウェイトで沈みが悪く、ヘッドファーストがちだったし、ロキシーのボードショーツにもゆとりがなくなって、やばいなぁ、と思っていたところだった。
女性のメタボ基準を厳しくするという話も出ているし、思い切って体重計に乗り、表示された数字に衝撃。
思い切ってメジャーまで出動したら、その数字は、さらなる衝撃。
もう有力なメタボ予備軍。
「この腹をどげんかせんといけんとです」と思っていた矢先に乗った山手線、見るともなく見上げたトレインチャンネルで、「トレーシー・ダイエット 30日でキレイに痩せる」が流れていた。


おととし=2010年に「ザ・トレーシーメソッド最強の腹凹ワークアウト編」でトレーシー信者になった私は、いそいそ。

「腹凹ワークアウト」は、どんな腹でも凹ます、のうたい文句が抗しがたくてはじめた。
産後の女性をターゲットにしているだけあって、音楽は管弦が優雅なクラシック。
ゆったりとしているようでいて、しっかりと効く。
開始後3日目くらいから、体の節々で筋肉が変わり始めるのを実感できる。
歩いていて、尻筋(正しくは臀筋でしょう)、足の筋肉の感触が、明らかに変わるのだ。
1週間もしないうちに、「ずいぶん足が引き締まったね」と言われ、なかなか効果大。
とはいえ、トレーシーには、左右で回数が違ったり、黙って次の動きに入っていたり、不満な点もある。
日々、単調な動きを延々と繰り返すので、飽きてくるうえに、時間も長く、それを1週間に4~6回やれ、というので、実際、育児に忙しい人や、仕事をもつ人間には、そうそう容易に実現できるものではない。
仕方がないので、1時間早起きして、6月からシパダンにゆく9月までの間、毎日頑張った。
おととしは、かんじんの体重は計らずにいたので、数値敵なものはわからないが、周囲からの見た目評価では、早起きする価値は、じゅうぶんあったと思う。
だから去年、「30日でキレイに痩せる」を知ると、慌てて書店に走った。

ところが・・・
「30日でキレイに痩せる」は、DVDの作り自体が、ぜんぜんダメだった。
トレーシー3部作とされる「マットワークアウト編」「最強の腹凹ワークアウト編」「有酸素ダンス編」が各3000円とお高めなのにたいして、「30日でキレイに痩せる」は、ムック形式で880円と、財布にやさしい。
これが、安かろう・・・だったくさい。
3部作では、すべての動作にたいして、右、左とデモンストレーションがあるが、これは低予算ゆえか、左右いずれか片側しかやんないから、ミラーイメージでできず、使い勝手が悪い。
それにトレーシーは、グレーのウェアに白い肌で、背景の白い壁にとけ込み、保護色状態で、動きが見づらい。
しかも、3部作での、終始にこやかなトレーシーとは違って、にこりともせず、表情もカバ顔だ。
さらに、有酸素運動としてダンスが2つ入っているが、単に、ひとつのダンス映像を、ぶつ切りにして、コマを入れ替えて、音楽を変えただけっていうお粗末なシロモノ。
でも、せっかく買ったし、がまんして30日やってみた。
結果、たったの1.5キロだけ減った。
これじゃ手応えなさすぎ。
そこで、3部作の「マットワークアウト編」をはじめることにしたのが7月の終わり。


マットワークアウトは、作りも懇切丁寧だし、とても良いプログラムだと思う。
立ったままの腹筋運動も画期的に思えた。
でも、時間が長い。
約60分を、週6回、それも単調な動作を繰り返し、というのに飽き飽き。
腹凹でもそうだったが、特に、腕のエクササイズにいらっとする。
腕をとばしてやればいいのだが、貧乏性で、それもできない。
ダイニングチェアを出したり引っ込めたりするのも、めんどっちい。
トレーシー・メソッドを続けにくいのは、この長さと単調さの他に、減量には必須とされている、「有酸素ダンス編」が踊りにくいところにある。

ダンスは、一連の動きをていねいに教えてくれるので、最初はもたついても、やがて通しで踊れるようになる。
この、できないことができるようになる達成感というか、自己満足度の高さは、とてもよい。
だだ、くるくる回転運動とジャンピングジャックが多く、狭い室内や集合住宅には、超不向き。
さらにダンスの素養がなく、ドタバタステップで足に負担が来て、痛くなりやめてしまった。
もっと短時間で、効率的に痩せる方法はないの?
Amazonの「この商品を買った人はこんな商品も買っています」で知ったのが、ジリアン・マイケルズ。


ジリアン姐さんとの8月
ジリアン・マイケルズは、「ザ・ビッゲスト・ルーザー」というアメリカの減量番組のカリスマイントラ。
私はその番組を見たことがないけれど、そうらしい。
ジリアンのよいところは、トレーシーよりはるかに短時間で、それでいて、1回のトレーニングに、筋トレ、腹筋、有酸素運動までしっかり入っているところだ。
おまけに、日本語版でなく、インポート版なら1,200円台と、かなり安い。
トレーシーのエクササイズがねちねちなら、ジリアンはダイナミックだ。
ジリアンのエクササイズは「厳しいけれど結果を出す」、やる気にさせる励ましの言葉がウリになっている。
古くはクラウディア・シファーの「パーフェクトリー・フィット」のキャシー・ケラーのテンション低いインストラクション、そして、トレーシーの穏やかな口調に慣れていたので、最初は「うるさいっ!」と思う。
でも、ジリアンのテンションがいい感じで高いので、慣れるとトレーシーより楽しいし、モチベーションを維持させるのがとても上手。
まあ、トレーシーのいう、最初に小さな筋肉から徐々に鍛えて、というポリシーには反するのだろうけれど、もちろんムキムキになるわけでもなく、むしろ、短期間での引き締め度合いは高い。

まずは、30DAYS SHRED、日本語版では「ジリアン・マイケルズの30日間集中ダイエット」
もちろん、「30日間で-9kgをめざせ」というサブタイトルに惹かれたにほかならない。

そして、わかりきっていたことだが、30日で9キロ減るわけはなかった。
むしろ筋肉増えて、体重増加。
ただ、ジリアンのワークアウトは、きついけれど時間が短めなので乗り切りやすい。
なので、「ジリアン・マイケルズの腹やせエクササイズ~6週間で脂肪を取る」もGET。

レベル1とレベル2の2本入っていて、それぞれが、35分程度。
ちゃんと、腹筋らしきものは、できてくる。
筋肉がある程度ついてからでないと、体重は減らないとは言われるが、やはり、運動を続けて体重が増え続けるのは、おもしろくない。


2011年9月 ヨガへのめざめ
そこで、筋トレ系からははなれ、燃焼できそうなYOGA MELTDOWN.
日本語版は、「ジリアン・マイケルズのダイエット・ヨガ」

本物のヨガじゃないと、批判的なレビューもあるが、汗をいっぱいかき、爽快。
たしかに、ジリアンはヨガ流ワークアウトといったところか?
いわゆるヨガとジリアンのヨガでは、ビールと発泡酒くらいのちがいがあるのは、素人目にもなんとなくわかる。
でも、これまで、バリへマンボウを一緒に見に行った友だちが「ウブドでヨガだ!」と騒ごうと、別の友だちがヨガのイントラに転身しようと、まったくヨガへの関心がなかったのに、これでいっきょにヨガ熱をあげてみる。
レベル1と2があるが、レベル2に入る前に、シパダン・トリップの日がやって来て、ヨガは中断。
体重はどうあれ、GWには、小さくなった(!?)と思ったボードショーツにゆとりができたのは、トレーシーやジリアンのDVDへの投資のたまものと言えよう。
しかしながら、夜ごとのTiger Beerと、マレーシアのおいしい食事で、減量は忘却の彼方へ。


2011年10月 ジリアンふたたび
10月に帰って来たら、ジリアンのヨガメルトダウンのレベル2をやるつもりでいた。
でも、休暇明けに毎度の、ぷち無気力症候群で、しばらくは何もやる気が起こらない。
それに、セレベス・エクスプローラー乗船中に、船内ではやりはじめた風邪をしっかりもらい、重傷の気管支炎でワークアウトどころではなかった。
おまけに、レベル2にある「カラスのポーズ」はどう考えても無理そう、というのもある。

そこで、少し前に出た、ジリアン・マイケルズのKiller Bumn and ThighsをGET。
私にとって、永遠のテーマである、尻と太ももに特化していて、それもKILLERというタイトルが魅力的。
邦題がまたすごく、「下半身最強ダイエット~理想の下半身がほしい人は私に任せて。約束する! 」
ジリアンのキャラだと、妙に説得力がある。


で、はじめてみると、これまでのジリアンのワークアウトに比べると、あんまり大変じゃないし、効いてんのかな?みたいになり、なんとなくフェードアウト。
そうこうするうちに、あっという間に年末になった。
秋冬の太るシーズン。
クリスマス前に体重計に乗ったら、これまた大きな数字。
来年は、もうちょっと頑張りましょうということで・・・


2012年正月 ジェイミー・キング ロック・ユア・ボディ
減量には、筋トレと有酸素運動が欠かせない。
ジリアンは、短時間で両方カバーでも体重増えるし、トレーシーは、じんわり効果を感じるが、毎日同じ事を長時間やるので、しまいには楽しくない。
もっと楽しめるエクササイズはないものか?
トレーシーは、日本では、マドンナのトレーナーとして有名になったわけで、マドンナつながり、マドンナのコレオグラファーの、ジェイミー・キングのRock Your Bodyを見つけた。


このDVDで1ヶ月踊ったら5キロ痩せた、ってレビューもあった。
これは、きっと楽しいにちがいない。
同じ有酸素でも、トレーシーのくるくるダンスより、ヒップホップダンスの方が、足へのインパクトが少なそうだし、あんまりジャンプもしないにちがいない。
日本語吹き替えがさぶいというレビューがあったので、インポート版を、2011年の年末にオーダー。
年が明けてDVDが届くと、さっそく開始。
ジェイミー・キングは、二の腕が太すぎだが、なかなかイケメンだ。
最初は、振りを覚えるのに四苦八苦。
でも、ゆっくりていねいに教えてくれているし、だんだんと踊れるようになった。
通しで踊ると、夜、もう起きてられない、ってほど眠くなる日もあり、全身運動。
ヒップホップダンスって楽しい!


2012年冬 ブライアン・ケスト パワーヨガ
ジェイミー・キングのダンスは楽しいが、さすがに毎日やっていると、他のことをしたくなる。
柔軟性を高めたいし、ここはヨガ?
でも、やっぱりジリアンのレベル2をやろうと思えない。
どうせヨガなら、本格的と言われるものをやってみたい。
さまざまな流派のあるヨガで、私には、たぶんパワーヨガ。
ヨガのイントラになった友だちに連絡をして、「パワーヨガやってる?」と聞いたら、普通のヨガと骨盤ストレッチを教えているとの返事で残念。
パワーヨガにとりつかれているので、パワーヨガ以外、もう考えられない。
かといって、ヨガ教室に通う気持ちはみじんもない。
AmazonでヨガのDVDをサーチすると、カバーのグルが、グランジ時代のイケメンみたいなのを見つけた。


そんな短絡的な理由で選んだ、ブライアン・ケストのパワーヨガ。
このビデオは、ちょうどグランジ終焉の1995年に出たもので、だいぶ古い。
でも、☆☆☆☆☆レビューが目白押しで、期待大。
これもまた、日本語版は高いので、インポートをオーダー。
インポートだと、10日前後かかるので、到着を首を長~くして待つ。
そんな過剰な期待のもとに届いたDVD。
再生してみると、道場(?)の雰囲気が超レトロ。
ヨガ=癒し、ヨガ=すんなりした人々という先入観があるが、なんだかすすけたような空間で、筋骨隆々とした男女がひしめきあってヨガをしている光景に、なんだか違和感を覚える。
ケスト先生のオーラはものすごい。
でも、DVDのポーズをお手本にするしかないが、ポーズによっては、映像が見えなくなってイラっ!
おまけに、ケスト先生は素敵でも、あのヨガのグル独特のしゃべりとか、ヨガのリズムになじめず、私にはむかない、と1週間ほどで、いとも簡単に挫折。


2012年2月 ショーンT ヒップ・ホップ・アブス
ヨガがあわず、ジリアンとトレーシーではないとしたら・・・。
やはりヒップホップダンス!?
そこで、ヒップホップのキーワドで探したら、ショーンTという、マライアの振り付けをしている兄さんの、「ヒップ・ホップ・アブス」というDVDがあることを知った。
ヒップホップダンスで、腹を引き締めるなんて、楽しそうだ。
ちなみに、どうでもよいが、「ヒップ・ホップ・アブス」は、ヒロミ・ゴーも絶賛らしい。
日本ではエクサボディが売っているが、高いので、もっと安く買えないものかと、検索しているうちに、楽天市場のヒップホップファッションの店で、安く売られているのを見つけた。



そして、ヒップホップアブスをはじめたら・・・
トレーシーやジリアンより、はるかに楽だし、はるかに楽しい。
しかも、ジェイミー・キングのダンスより、ずっと簡単。
"Tilt, Tuck & Tighten" の3つの動きに、フッ、フッという呼吸と、前後左右に動くだけが基本。
運動神経の有無にかかわらずできる、すばらしいワークアウトだ。


DVDは、「ファットバーニングカーディオ」と「アブスカルプト」が各約30分、「トータルボディバーン」が約40分、あとは「ラストミニッツアブス」という5分のワークアウトと、なかなかcoolなダンスレッスンが入っていてお得である。
30~40分、お気軽に動いているだけで、肋骨の下あたりの腹筋が、みるみる復活してきた。
こんなに楽に効くプログラムははじめてで、感動的。
2007年頃に出たそうなので、もっと早く出会いたかった。
そして、2月18日、モルディブ出発前には、クリスマス前に比べると、4キロ減となっていた。

またもモルディブでは、食べて潜って寝てただけで、燃焼する場面はない。
おまけに、モルディブでも風邪をひき、最悪にこじらせ、ほぼ1ヶ月、ワークアウトは封印。
やっと風邪がなおった3月下旬から、ゴールデン・ウィークのシパダン出発前日まで、また1ヶ月、せっせとヒップホップアブスを続けたら、さらに2キロ減っていた。
約4ヶ月のヒップホップ系エクササイズで、都合6キロの減量になった。
すごいぞ、ヒップホップアブス。

しかし・・・。
楽しくて、しんどくなくて、効果もあるヒップホップアブスで、体重が減り、腹筋はできても、依然、へそ周りの頑固な脂肪がとれない。
この腹の脂肪を落とすのには、一筋縄ではいかなさそうだ。
Hip Hop AbsでショーンTに傾倒した私は、彼について調べているうちに、BeachbodyからInsanityというワークアウトを出していることを知った。


そして、InsanityへGO!
ところが、InsanityのショーンTは、ヒップ・ホップ・アブスでのファンキーなショーンTとは、同一人物とは思えない、ストイックなキャラだ。
それはまた、それでよいのだけれど・・・。
Insanityでいちばん効果が出たのは、足全体。
Insanityの60日間、思う事はいつも、1日も早く、ヒップ・ホップ・アブスに戻りたいということだった。
かくもHip Hop Absは労少なくして益多しなワークアウトなのだ。


スーパーモデルブーム全盛の90年代半ば、シパダン帰りに、コタキナバルのショッピングセンターで、シンディ・クロフォードのシェイプ・ユア・ボディを手にして以来、インサニティまで、ずいぶんといろいろなワークアウトを試したもんだ。
3~4か月程度、なんとか日々ワークアウトを続け、効果が出てきた頃にはダイビングで中断し、の繰り返し。
あー、いったいいつになったら理想体重になって、納得ゆく腹凹になるんだろ?
でも、2012年8月、また、次なるワークアウトが待っている...

Insanityな60日

2012-07-23 10:53:43 | ホームフィットネス
ダイバーとは切っても切れないダイエット。
というのはさすがに言い過ぎだが、SCUBA DIVINGはマリンスポーツというくくりではあっても、運動量が少なく、実際、ダイバーは男女問わずぷっくりさんが多いから、痩せたい人は多いことだろう。
はた目には、どう見ても痩せているのに、ダイエットと言ってるダイバーもいるけれど。

私は、南の海でのダイビングが趣味であると同時に、けっこうなホームフィットネスオタクだ。
フィットネスクラブに入ったこともあるが、まず、行かない。
ダイブマスタートレーニングの時こそ、フィットネスクラブのプールに日々通って泳ぎ込んでいたが、あとは会費を何ヶ月も無駄にしたあげく、結局退会。
会社帰りにジムに寄って、運動して、サウナやジャグジーに入っても、真冬でもなければ、家に帰るまでにまた汗をかき、もう一度シャワーというのが、どうにも面倒くさい、という無精からだ。
だから、運動しようかな、と思うと、ホームフィットネスのDVDをやることになる。

さて、小3から痩せたいと思い続け、ダイエットが永遠のテーマになっている私は、この夏、減量に、なみなみならぬ気合いを入れてみる。
「ダイエットしなきゃ」と言うと、まわりからは「水着のためでしょ。」と言われがち。
でも、最近のダイビングは、クルーズばかり。
ビーチやプールサイドのあるリゾートでなら、水着でごろごろしていたいかもだけど、船の上では、あまりそういう気持ちにならない。
それなのに今、減量を強く願うのは、来たる冬にロクハンのウェットを作りたいから。
ロクハンは、きちんと採寸して作らなければならないから、採寸表に、あんまり大きな数字はのせたくない。
ロクハンは、ウェイトが増えるから、少しでもウェイト減らせるように筋肉質になりたい。

だからこの夏、Insanity Workout!



Insanityとは
Insanityは、アメリカのショーンTという兄さんの開発したワークアウトで、「the hardest workout ever put on DVD」だそうだ。
ショーンTは、フィットネス・グルと言われる人であると同時に、マライア・キャリーなどの振り付けを担当するセレブコレオグラファー。
インフォマーシャルを見ると、こんなのやりたくない!って動きが多くてきつそう・・・。
でも、1日平均40分のワークアウト60日で体を変える、それも、通常は1年かけるところを60日と言われると、60日だけがまんすればいいのなら、やってみようかな、という気になる。
この短めの日数と、ダンベルすらいらないってところがなんかいい。

そして、かんじんのInsanityは、ビーチボディというアメリカのホームフィットネス関連の商品を販売する会社から出ていて、日本盤はない。
ビーチボディは、エクサボディ(TOKYO MXとかTVKのTV通販で、サッカーの中澤が宣伝してるアブなんとかや、田丸さんが宣伝してるレッグなんたら、TRFのイージー・ドゥ・ダンササイズを売っている会社)のアメリカ版なイメージ。
まあ、エクサボティが日本版ビーチボディなんだろうけど。
InsanityはDVD10枚もあって、送料込みでUS144.8ドルなので、円高の今は、かなりバリューな感じ。
ただ、ビーチボディは、アメリカとカナダ以外の国からのオーダーは、WEBでは完結せず、カード決済を必ず電話でしなくてはならない。
時差にアメリカンイングリッシュ、FedExの配達時間の制限と、ワークアウト前から、いばらの道だ。
こんな幾多の困難(?)を乗り越え、5月下旬には、DVDを無事GET。

さて、60日は、Month1の4週間→Recovery weekの1週間→Month2の4週間の構成。
添付のカレンダーでは、日曜だけがお休みで、あとは毎日!
Insanityの基本は、3分ハードな動きを何パターンか行い30秒休憩する、というのを何セットか繰り返す。
そして、ストレッチも、しっかり組み込まれている。

Month 1
前半4週間は、1回40分前後の4種類のプログラム+20分程度の腹部の運動をときどき。
毎週木曜日は、リカバリーの日で、長さも30分程度しかなく、ちょっと息抜き。
初日、開始早々10分弱で、「しまった!」と、Insanityを選んだことをさっそく後悔した。
途中で何度も、ここでやめちゃおうかな、と思いつつも、初日、なんとかやりとげた。
2日め以降も、いつ投げ出そうかと思ったが、苦しくても、1日ごとに、自分の動きの質が向上するのがわかるので、なんだかやる気になってしまった。

Recovery Week
リカバリーウィークの1週間は、毎日同じプログラムを37分。
激しい動きのない、楽勝ウィーク。
なんとなく、体が強くなったのかな、という錯覚に陥る。

Month 2
後半4週間に突入してみたら、リカバリーウィークとはうってかわって、超ハード。
Month1なんて、どうってことなかったように思えるハードさで、時間も40~50分と長めになるから、つらい。
毎週木曜日は、かわらずリカバリープログラムなので、ちょっとほっとする、
でも、それ以外は、本当にしんどい。
7月中旬には猛暑も加わり、ラスト1週間が、いちばんきつかった。
でも、はじめたばかりならまだしも、あと1週間と思うと、やめるにやめられなかった。

結局、「どうしてもつらくて無理と思ったら、20分でやめてしまおう」「きょうは途中でやめるかも」、と毎日思いながらも、正しい体勢でできなくても、十分に動けていない部分があっても、なんとか60日間乗り切った。
特に嫌いなのが、ハイジャンプ、スイサイドジャンプ(ネーミングも悪い)、腕立ての体勢でやる運動。
こういうハードな動作を、これでもかとばかりに3回リピートさせるショーンTを、心底うらめしく思った。
でも、DVDなのに、ショーンTの、やる気をもたせるマジックはすごい。
そして、つらかった後半4週間も終わり、達成感はあるが、今はもう、二度とやりたくない。
Insanityのあとに出た、Insanity The Asylum(アサイラム)があるが、ありえない。

ちなみに、レビューには、Insanityをはじめて見たときは、ホラーのようで、しばらくこわくて見られなかった、っていう笑えるものもあるくらいだ。
Insanityは、ショーンTがデモンストレーションをして、ときに他の出演者の動きをチェックしてまわったり、はげましたりっていうパターンである。
出演者たちは、すでに理想体型の人々だが、必死の形相で同じ動きをしてるのは、まさにゾンビ。
また、このゾンビたちが、なかなかうざかったりする。
レビューでこっぴどく攻撃されている、しゃくれのアジア系女子とか、きつい運動のあと、床に大の字になってへたってたのに、背中でスピンして起き上がる青年とか、ふり乱した髪の毛が顔にはりついた状態で、息も絶え絶えになんかしゃべる女子とか、うざい出演者が多いのも事実。
終わったら、もう、Insanityの映像は見たくないと思うもの。

Insanityの効果
さて、60日間の苦難の末、数々の体験談のように、十何キロも痩せました、なんてことはない。
体重計やメジャーの数字で一喜一憂しているとモチベーションが下がるので、あまり真剣には計量しなかったが、最終的な体重は、開始時から、ほぼ横ばい。
体重は、スタート時より増加した時期さえあった。
これは筋肉がついたせいらしい。
ただ、明らかに、腹の厚みが減り、ふくらはぎが細くなった。
実際にワンピースやパンツに余裕ができた。
なによりも、平熱をあげることに成功したのは大きな収穫。
きっと、脂肪が燃えやすくなるハズ!
そして、私の体の固さには定評があるが、少し柔軟度がアップした。
後半は、本当につらかったが、やってよかったと思う。

DVDの付録(?)には、親切にミールプランがあるが、それは、完全に無視した。
これだけ運動すれば、食べていいでしょ、っていうほど汗をかき、日によっては、もう起きていられない!と思える消耗ぶりだったから・・・。
だから、食べたいときに、食べたいだけ食べた。
バーガーキングに行けば、ダブルワッパーチーズ。
和幸に行けば、和幸御飯にキャベツ・ごはん・みそ汁ぜんぶおかわり。
インド料理屋にゆけば、ナンをすすめられるままにおかわり。
そば屋にゆけば、カツ丼そばセット。
スタバではフラペチーノにホイップはかかせない。
飲みに行けば、だいたい沖縄料理屋で、ブタミン、オリオン、泡盛祭りに仕上げはブルーシール。
アンジャッシュ渡部絶賛の、とんかつ屋むさしやにゆけば、分厚いロースのあと別腹ケーキ。
明らかに、よろしくない食生活。
でも、TANITAに乗った結果、体脂肪率は標準マイナス、内蔵脂肪レベルも低い。
どう考えてもInsanity効果である。

脂肪が減り、筋肉が増えるということは、減圧症のリスクが減り、つけるウェイトも減る。
ウェットの脱着が楽になる。
離島ゆきの小型飛行機に乗るときの体重測定でイヤな思いをしない。
ダイバーにはいいことだらけ♪
痩せたい体育会系気質の男女は、ぜひInsanityにトライしてほしい。

シパダンがえりvia香港 5月6日(日)

2012-07-23 09:58:23 | ボルネオ
5月6日(日)朝はKK
サンデーマーケットのにぎわいで、まだ6時台の早朝であることを忘れそうになる。
ついでに、きょう帰ることも忘れそうになる。
いや、できることなら忘れてしまいたい!?

香港ゆきのフライトは11時55分発。
10時半にはチェックインしたい。
となると、逆算して、10時前にはホテルを出るのが無難。
あんまり時間がない。

マーケットを一巡したら、ホテルのカフェがオープンする7時をまわっていた。
通りの中華系クダイコピの汁麺や点心に心ひかれるが、ホテルの宿泊料には朝食が含まれている。
クダイコピがうまいに決まってるが、新しいホテルだし、ホテルの朝食も、ちょっと気になる。
どうせまた近い将来、ガヤストリートを歩くだろうし、今朝はホテルで食べよう。

サンデーマーケットから抜け出し、ホテルに戻り、そのままカフェ直行。
結果は・・・ホテルでの朝食を選んだのは、魔が差したとしか言いようがない。
今後、町のホテルでミールバウチャーがついているときには、外でおいしいものを食べて、そのあと、フレッシュジュースにヨーグルトやフルーツといった、デザート系だけをホテルでいただくことにし~よおっと。

部屋に戻り、憂鬱なパッキング開始。
器材はおおむね乾いていたが、ウェットスーツの足首をドライヤーでぶぉーん!
シグナルフロートの中の水気もドライヤーでぶぉ~ん!
そして、無謀にも洗ったTシャツにアイロンがけ。
ホテルぐらいでしか、アイロンかけないな。
水気を減らす作業中、天気予報は、雨雲接近。
あまりに大型液晶なので、写真撮っちゃった。我ながら変な人。


パッキングを終え、1時間ほど、ローなちゃぶ台型丸テーブルでまったりしてみる。
9時半になったら、あきらめて、チェックアウト。
ロビーに降りると、レセプションの女子たちは、きのうの男子とは違い、笑顔もなく感じ悪め。
新しいホテルだけに、スタッフのプロ意識が足りないのは残念だ。
おまけに立地ゆえか、ホテル前で待機してるタクシーはいない。
確かに、前は狭い歩道とロータリーだから、無理もないか。
レセプションのお姉ちゃんが、電話でタクシーを呼び、朝とはいえ炎天下に、ジャケット着用の暑苦しい出で立ちで、タクシーが来るのを、険しい顔でながめている。
タクシーのスタンドは、すぐそばなのに、すぐには来ないもんだ。
そのうちに、同僚の男子から、「別に外に待たなくても」とアドバイスされていた。
ま、ホテルの真ん前に来ればわかるからね。

そして、やって来たタクシーの車内は、暑いにおい。
夏の沖縄のダイビングサービスの送迎車のにおいと同じだ。
こっちのタクシーは、お客を乗せるまではエアコン切ってるから、べりーほっと。


5/6 真昼のフライト KA60 コタキナバル1155 香港1450
KKから香港は、ドラゴン航空。
はじめて乗る航空会社だ。
ドラゴン航空に抱くイメージは、香港美人。
なぜなら昔、シパダンダイブセンターで、ルームシェアした女子が、ドラゴンのCAで、超美人だった。
が、どうしようもなく、色モノだった。
そんなドラゴンのカウンターは、けっこう混んでいた。
無愛想なチャイニーズのチェックインスタッフのおじさんは、テキパキとお仕事。
香港ー成田の日付は翌日になるが、荷物はちゃんと成田まで流れ、ボーディングパスも出た。

チェックインをすませたら、ハンディクラフトの店へ、なまこ石けんをみにゆく。
女子用おみやの第一候補である。
店員がすかさず「なまこ~」と寄って来て、ここぞとばかりに日本語で説明。
たぶん、なまこ石けんに食いつくのは、日本人なんだろう。
ジャスミンやらレモングラスやら、石けんをくんくんかぎながら、聞き流す。
なまこが肌によいだのなんだのは、聞いていることなので、ポイントはお値段。
石けんは、小さいのに、KKなのに、1個600円もする。
前に、ナチュローで980円くらいで売られていたのにもビビったが、ここはKK。
コスパ悪すぎで却下!、と思ってるところに、ちょうど店員は他の客から、「えくすきゅーずみー」と声をかけられたので、そのスキにそそくさと撤収。

続いてお隣のTHE BODY SHOP。
店に一歩足を踏み入れた瞬間、商品種類は少なく、目当ての品がないのを認識すると同時に、店員に、ものすごい勢いで広東語で話しかけられる。
「おー、あいどんとすぴーくちゃいにーず」と返し、「そーりー、そーりー」とむこうが言っている間に、そそくさと撤収。
そのあとは、いつものように、冷凍海産物と燕の巣を売っている店の、カクレクマノミたちの水槽を一瞥して、マック近くのベンチでWiFiにつなぎ、メールチェック。
そして、出国。
免税を冷やかすこともなく、搭乗ゲートに直行。
駐機しているドラゴンは、白い機体に紅の龍のロゴの飛行機が、香港らしくていい。
沖に浮かぶ、トゥンクアブドゥルラーマンパークの島々をぼんやりと眺めながら、搭乗アナウンスを待った。
深夜の出発はさびしい感じがするが、白昼の出発はむなしい。

離陸して、小さくなる飛行場をながめながら、心の中で、Goodbye KK, See you soon!




このフレーズ、若い頃、パラオから帰るのを惜しんだ友だちが、ログブックに「Good bye Palau, See you soon!」と書いていたもののパクリだ。
当時、みんなでそのログを見て、ダサいフレーズと笑ったものだ。
私は、パラオにはたいした思い入れがなく、ダイビングが終わったら、帰るスイッチに即チェンジ。
モルディブは、次はいつ来れるんだろう、という思いと、日本までの長い飛行時間を思って疲労困憊。
好きでもあり、嫌いでもあるバリは、帰りのデンパサール空港からは、いつも下痢との戦いなので、それどころじゃない。
他のどこでも、このフレーズは浮かばないが、KKでは、毎回浮かぶ。
そして、もちろん、小さくなるシパダンにも。

さて、機内。
3時間弱のフライトなので、さっさとミールが出て来た。
クルーは、メガネ萌えの人には、きっと人気になりそうな、背の高い男子。
抜きん出た香港美人はいなかったけれど、メガネ男子が、超感じよい。
私はしっかり日本人と識別され、日本語でミールをサーブ。やるじゃん。
やっぱり韓流より華流だね。

かんじんのミールは白身魚のあんかけで、悪くない。
BEERは、ハイネケンなのが残念だけれど。


なんでもドラゴン航空が一番最初に就航したのは、KKらしい。
それからずっとKKに飛んでるんだから、エラい。
それに引き換え、日本からの直行便をなくすMASはけしからん。


5/6 昼下がり チェクラップコク空港ふたたび
はぁー。また、この山の迫った、雲の低い景色。


飛行機は、きょうもサテライトに着き、バスでメインターミナルへ移動。
バスは、飛行機が行き交う中を、時に長い信号待ちのように止まりつつ移動。
SQのA380が威風堂々と通過するのに、ずいぶん長く待った。

さーて。イミグレとトランスファーのどちらに進んだものか!?
香港の町に出たくて、1時間半トランジットで羽田便に乗れるものを、あえて10時間トランジットの成田便にしてある。
でも、この低い雲を見ると、雨降ったらやだなー、とか、どんどんネガティブになってくる。
明日は成田から会社直行だし、体力温存しとこう。
えーい、トランスファー!

免税店エリアに到達すると、黄色いキャラがお出迎え!?




キャノンのレグリアというラインのキャラらしい。
空港にいるとなれば、時間つぶしは、免税店めぐり、フードコート、ベンチに座る、しかない。
帰りに買おうと思ってたものに、シルバ特集のサッカー雑誌があるが、もうなくなっていた。
関空やチャンギの免税とちがって、基本、放置プレイなので、冷やかしにはありがたい。
声をかけられるとびっくり、といったところで、9割はしかってぃんぐに近いものがある。
免税めぐりに疲れ、フードコートにゆくと、きょうは、なんとか空席がある。
たぶん先週は、天候でフライトのイレギュラーの憂き目にあった人々であふれていたのだろう。
実は、サンデーマーケットで、謎のクエと、ナシレマをGETしてあったので、濃厚マンゴジュースを買って、バナナリーフに包まれたナシレマをいただく。
消費期限が16時半となっていたので、ぎりぎりのところで開封。
それにしても、このナシブンクス型ナシレマは、なんで1.5リンギットぽっちで、さめているのに、こんなにおいしいんだろ?
やがて、フードコートの空きテーブルは、徐々にうまり、ほどなく香港ファミリーに囲まれた。
機内とはちがって、空港のローカルは、私に容赦なく広東語で話しかける。
とーちぇ、しか知らない。

少し疲れがとれたら、義理土産をGET。
いかにも免税店な、ちょっと値のはるヨーロッパ製のチョコにするか。
チープ土産にするか。
悩んだが、年休1日しかとっていないし、チープだな。

ドラッグストアで、コロンの燕の巣ココナッツ味とマンゴ味とエッグタルト味の大箱を買い込む。
4箱で、2700円くらいだから、決して安くはない!?
私が行ったのはボルネオ。
でも、土産は香港。
燕の巣も、ココナッツも、マンゴも、エッグタルトも、KKにあるし。
香港グリコにしとこ~っと♪
ついでに、前回といい、今回といい、サイナス系をやられたので、イヤードロップと鼻薬もGET。

荷物がやたらと増えてきたので、もう、出発ゲートの近くで、休憩にしよう。
成田行きのゲート近くに移動し、横たわり用椅子があるところで仮眠。
でも、寒くて眠れない。
寒さのあまり、トイレに行きたくなり、トイレにたったら秒殺で、その仮眠チェアは、香港のおばさんにとられてしまった。
はい、暖めてお待ちしておりました。


5/7 CX524 香港0100 成田0600
成田への便は、日付かわって、5月7日。
ゲートは、搭乗開始のアナウンス前から、けっこうな行列。
キャセイもはじめて利用する航空会社だ。
初日のイレギュラーのせいで、今回は、JL、MH、KA、CXと、区間ごとに違う航空会社だった。
MHのワンワールド入りが決まっていながらも、まだ現時点では、ワンワールドメンバーではないのが残念。

さて、初搭乗のキャセイは、まったくもってフツーな感じである。
どちらかというと、ドラゴンの方が、クルーの感じはよい。
機内食は、ぶにゅぶにゅなリガーテ。

パスタって、歯ごたえが大事なのだから、機内食にはむかないかも。

あんまり熟睡できなかったけれど、夜も明け、間もなく着陸というとき、眼下には水田。


もうこんな季節になったのだ。
これだけ高度下がってるのに、羽田の近くに田んぼあるっけ?
考えているうちに、羽田ではなく、成田着だったことを思い出した。ちぇ。
千葉って、田んぼではなく、陸稲のイメージだけど、水田もあるんだ。

定刻、午前6時に成田に着き、京成の在来線で都営地下鉄に入り、会社にも楽勝で到着。
一日、ポーっとした頭で就業。
KL、シンガポール、インチョンとはまた違うしんどさが、香港乗り継ぎにはあった。
次は、どうやってKKまで飛ぼうか・・・。
もう、気持ちは次のシパダン。