2011年6~7月 トレーシー・メソッドな日々
去年のとある初夏の日。
ふざけて腰に手をあててRed Bullを飲んだとき、腰回りが丸太みたいになっていて驚愕。
震災と原発事故のあと、会社と家の往復以外は、引きこもる日々がしばらく続いたからだろう。
ゴールデン・ウィークにシパダンへ潜りに行ったときも、ウェットスーツが薄くなってきたわりには、2キロのウェイトで沈みが悪く、ヘッドファーストがちだったし、ロキシーのボードショーツにもゆとりがなくなって、やばいなぁ、と思っていたところだった。
女性のメタボ基準を厳しくするという話も出ているし、思い切って体重計に乗り、表示された数字に衝撃。
思い切ってメジャーまで出動したら、その数字は、さらなる衝撃。
もう有力なメタボ予備軍。
「この腹をどげんかせんといけんとです」と思っていた矢先に乗った山手線、見るともなく見上げたトレインチャンネルで、「トレーシー・ダイエット 30日でキレイに痩せる」が流れていた。
おととし=2010年に「ザ・トレーシーメソッド最強の腹凹ワークアウト編」でトレーシー信者になった私は、いそいそ。
「腹凹ワークアウト」は、どんな腹でも凹ます、のうたい文句が抗しがたくてはじめた。
産後の女性をターゲットにしているだけあって、音楽は管弦が優雅なクラシック。
ゆったりとしているようでいて、しっかりと効く。
開始後3日目くらいから、体の節々で筋肉が変わり始めるのを実感できる。
歩いていて、尻筋(正しくは臀筋でしょう)、足の筋肉の感触が、明らかに変わるのだ。
1週間もしないうちに、「ずいぶん足が引き締まったね」と言われ、なかなか効果大。
とはいえ、トレーシーには、左右で回数が違ったり、黙って次の動きに入っていたり、不満な点もある。
日々、単調な動きを延々と繰り返すので、飽きてくるうえに、時間も長く、それを1週間に4~6回やれ、というので、実際、育児に忙しい人や、仕事をもつ人間には、そうそう容易に実現できるものではない。
仕方がないので、1時間早起きして、6月からシパダンにゆく9月までの間、毎日頑張った。
おととしは、かんじんの体重は計らずにいたので、数値敵なものはわからないが、周囲からの見た目評価では、早起きする価値は、じゅうぶんあったと思う。
だから去年、「30日でキレイに痩せる」を知ると、慌てて書店に走った。
ところが・・・
「30日でキレイに痩せる」は、DVDの作り自体が、ぜんぜんダメだった。
トレーシー3部作とされる「マットワークアウト編」「最強の腹凹ワークアウト編」「有酸素ダンス編」が各3000円とお高めなのにたいして、「30日でキレイに痩せる」は、ムック形式で880円と、財布にやさしい。
これが、安かろう・・・だったくさい。
3部作では、すべての動作にたいして、右、左とデモンストレーションがあるが、これは低予算ゆえか、左右いずれか片側しかやんないから、ミラーイメージでできず、使い勝手が悪い。
それにトレーシーは、グレーのウェアに白い肌で、背景の白い壁にとけ込み、保護色状態で、動きが見づらい。
しかも、3部作での、終始にこやかなトレーシーとは違って、にこりともせず、表情もカバ顔だ。
さらに、有酸素運動としてダンスが2つ入っているが、単に、ひとつのダンス映像を、ぶつ切りにして、コマを入れ替えて、音楽を変えただけっていうお粗末なシロモノ。
でも、せっかく買ったし、がまんして30日やってみた。
結果、たったの1.5キロだけ減った。
これじゃ手応えなさすぎ。
そこで、3部作の「マットワークアウト編」をはじめることにしたのが7月の終わり。
マットワークアウトは、作りも懇切丁寧だし、とても良いプログラムだと思う。
立ったままの腹筋運動も画期的に思えた。
でも、時間が長い。
約60分を、週6回、それも単調な動作を繰り返し、というのに飽き飽き。
腹凹でもそうだったが、特に、腕のエクササイズにいらっとする。
腕をとばしてやればいいのだが、貧乏性で、それもできない。
ダイニングチェアを出したり引っ込めたりするのも、めんどっちい。
トレーシー・メソッドを続けにくいのは、この長さと単調さの他に、減量には必須とされている、「有酸素ダンス編」が踊りにくいところにある。
ダンスは、一連の動きをていねいに教えてくれるので、最初はもたついても、やがて通しで踊れるようになる。
この、できないことができるようになる達成感というか、自己満足度の高さは、とてもよい。
だだ、くるくる回転運動とジャンピングジャックが多く、狭い室内や集合住宅には、超不向き。
さらにダンスの素養がなく、ドタバタステップで足に負担が来て、痛くなりやめてしまった。
もっと短時間で、効率的に痩せる方法はないの?
Amazonの「この商品を買った人はこんな商品も買っています」で知ったのが、ジリアン・マイケルズ。
ジリアン姐さんとの8月
ジリアン・マイケルズは、「ザ・ビッゲスト・ルーザー」というアメリカの減量番組のカリスマイントラ。
私はその番組を見たことがないけれど、そうらしい。
ジリアンのよいところは、トレーシーよりはるかに短時間で、それでいて、1回のトレーニングに、筋トレ、腹筋、有酸素運動までしっかり入っているところだ。
おまけに、日本語版でなく、インポート版なら1,200円台と、かなり安い。
トレーシーのエクササイズがねちねちなら、ジリアンはダイナミックだ。
ジリアンのエクササイズは「厳しいけれど結果を出す」、やる気にさせる励ましの言葉がウリになっている。
古くはクラウディア・シファーの「パーフェクトリー・フィット」のキャシー・ケラーのテンション低いインストラクション、そして、トレーシーの穏やかな口調に慣れていたので、最初は「うるさいっ!」と思う。
でも、ジリアンのテンションがいい感じで高いので、慣れるとトレーシーより楽しいし、モチベーションを維持させるのがとても上手。
まあ、トレーシーのいう、最初に小さな筋肉から徐々に鍛えて、というポリシーには反するのだろうけれど、もちろんムキムキになるわけでもなく、むしろ、短期間での引き締め度合いは高い。
まずは、30DAYS SHRED、日本語版では「ジリアン・マイケルズの30日間集中ダイエット」
もちろん、「30日間で-9kgをめざせ」というサブタイトルに惹かれたにほかならない。
そして、わかりきっていたことだが、30日で9キロ減るわけはなかった。
むしろ筋肉増えて、体重増加。
ただ、ジリアンのワークアウトは、きついけれど時間が短めなので乗り切りやすい。
なので、「ジリアン・マイケルズの腹やせエクササイズ~6週間で脂肪を取る」もGET。
レベル1とレベル2の2本入っていて、それぞれが、35分程度。
ちゃんと、腹筋らしきものは、できてくる。
筋肉がある程度ついてからでないと、体重は減らないとは言われるが、やはり、運動を続けて体重が増え続けるのは、おもしろくない。
2011年9月 ヨガへのめざめ
そこで、筋トレ系からははなれ、燃焼できそうなYOGA MELTDOWN.
日本語版は、「ジリアン・マイケルズのダイエット・ヨガ」
本物のヨガじゃないと、批判的なレビューもあるが、汗をいっぱいかき、爽快。
たしかに、ジリアンはヨガ流ワークアウトといったところか?
いわゆるヨガとジリアンのヨガでは、ビールと発泡酒くらいのちがいがあるのは、素人目にもなんとなくわかる。
でも、これまで、バリへマンボウを一緒に見に行った友だちが「ウブドでヨガだ!」と騒ごうと、別の友だちがヨガのイントラに転身しようと、まったくヨガへの関心がなかったのに、これでいっきょにヨガ熱をあげてみる。
レベル1と2があるが、レベル2に入る前に、シパダン・トリップの日がやって来て、ヨガは中断。
体重はどうあれ、GWには、小さくなった(!?)と思ったボードショーツにゆとりができたのは、トレーシーやジリアンのDVDへの投資のたまものと言えよう。
しかしながら、夜ごとのTiger Beerと、マレーシアのおいしい食事で、減量は忘却の彼方へ。
2011年10月 ジリアンふたたび
10月に帰って来たら、ジリアンのヨガメルトダウンのレベル2をやるつもりでいた。
でも、休暇明けに毎度の、ぷち無気力症候群で、しばらくは何もやる気が起こらない。
それに、セレベス・エクスプローラー乗船中に、船内ではやりはじめた風邪をしっかりもらい、重傷の気管支炎でワークアウトどころではなかった。
おまけに、レベル2にある「カラスのポーズ」はどう考えても無理そう、というのもある。
そこで、少し前に出た、ジリアン・マイケルズのKiller Bumn and ThighsをGET。
私にとって、永遠のテーマである、尻と太ももに特化していて、それもKILLERというタイトルが魅力的。
邦題がまたすごく、「下半身最強ダイエット~理想の下半身がほしい人は私に任せて。約束する! 」
ジリアンのキャラだと、妙に説得力がある。
で、はじめてみると、これまでのジリアンのワークアウトに比べると、あんまり大変じゃないし、効いてんのかな?みたいになり、なんとなくフェードアウト。
そうこうするうちに、あっという間に年末になった。
秋冬の太るシーズン。
クリスマス前に体重計に乗ったら、これまた大きな数字。
来年は、もうちょっと頑張りましょうということで・・・
2012年正月 ジェイミー・キング ロック・ユア・ボディ
減量には、筋トレと有酸素運動が欠かせない。
ジリアンは、短時間で両方カバーでも体重増えるし、トレーシーは、じんわり効果を感じるが、毎日同じ事を長時間やるので、しまいには楽しくない。
もっと楽しめるエクササイズはないものか?
トレーシーは、日本では、マドンナのトレーナーとして有名になったわけで、マドンナつながり、マドンナのコレオグラファーの、ジェイミー・キングのRock Your Bodyを見つけた。
このDVDで1ヶ月踊ったら5キロ痩せた、ってレビューもあった。
これは、きっと楽しいにちがいない。
同じ有酸素でも、トレーシーのくるくるダンスより、ヒップホップダンスの方が、足へのインパクトが少なそうだし、あんまりジャンプもしないにちがいない。
日本語吹き替えがさぶいというレビューがあったので、インポート版を、2011年の年末にオーダー。
年が明けてDVDが届くと、さっそく開始。
ジェイミー・キングは、二の腕が太すぎだが、なかなかイケメンだ。
最初は、振りを覚えるのに四苦八苦。
でも、ゆっくりていねいに教えてくれているし、だんだんと踊れるようになった。
通しで踊ると、夜、もう起きてられない、ってほど眠くなる日もあり、全身運動。
ヒップホップダンスって楽しい!
2012年冬 ブライアン・ケスト パワーヨガ
ジェイミー・キングのダンスは楽しいが、さすがに毎日やっていると、他のことをしたくなる。
柔軟性を高めたいし、ここはヨガ?
でも、やっぱりジリアンのレベル2をやろうと思えない。
どうせヨガなら、本格的と言われるものをやってみたい。
さまざまな流派のあるヨガで、私には、たぶんパワーヨガ。
ヨガのイントラになった友だちに連絡をして、「パワーヨガやってる?」と聞いたら、普通のヨガと骨盤ストレッチを教えているとの返事で残念。
パワーヨガにとりつかれているので、パワーヨガ以外、もう考えられない。
かといって、ヨガ教室に通う気持ちはみじんもない。
AmazonでヨガのDVDをサーチすると、カバーのグルが、グランジ時代のイケメンみたいなのを見つけた。
そんな短絡的な理由で選んだ、ブライアン・ケストのパワーヨガ。
このビデオは、ちょうどグランジ終焉の1995年に出たもので、だいぶ古い。
でも、☆☆☆☆☆レビューが目白押しで、期待大。
これもまた、日本語版は高いので、インポートをオーダー。
インポートだと、10日前後かかるので、到着を首を長~くして待つ。
そんな過剰な期待のもとに届いたDVD。
再生してみると、道場(?)の雰囲気が超レトロ。
ヨガ=癒し、ヨガ=すんなりした人々という先入観があるが、なんだかすすけたような空間で、筋骨隆々とした男女がひしめきあってヨガをしている光景に、なんだか違和感を覚える。
ケスト先生のオーラはものすごい。
でも、DVDのポーズをお手本にするしかないが、ポーズによっては、映像が見えなくなってイラっ!
おまけに、ケスト先生は素敵でも、あのヨガのグル独特のしゃべりとか、ヨガのリズムになじめず、私にはむかない、と1週間ほどで、いとも簡単に挫折。
2012年2月 ショーンT ヒップ・ホップ・アブス
ヨガがあわず、ジリアンとトレーシーではないとしたら・・・。
やはりヒップホップダンス!?
そこで、ヒップホップのキーワドで探したら、ショーンTという、マライアの振り付けをしている兄さんの、「ヒップ・ホップ・アブス」というDVDがあることを知った。
ヒップホップダンスで、腹を引き締めるなんて、楽しそうだ。
ちなみに、どうでもよいが、「ヒップ・ホップ・アブス」は、ヒロミ・ゴーも絶賛らしい。
日本ではエクサボディが売っているが、高いので、もっと安く買えないものかと、検索しているうちに、楽天市場のヒップホップファッションの店で、安く売られているのを見つけた。
そして、ヒップホップアブスをはじめたら・・・
トレーシーやジリアンより、はるかに楽だし、はるかに楽しい。
しかも、ジェイミー・キングのダンスより、ずっと簡単。
"Tilt, Tuck & Tighten" の3つの動きに、フッ、フッという呼吸と、前後左右に動くだけが基本。
運動神経の有無にかかわらずできる、すばらしいワークアウトだ。
DVDは、「ファットバーニングカーディオ」と「アブスカルプト」が各約30分、「トータルボディバーン」が約40分、あとは「ラストミニッツアブス」という5分のワークアウトと、なかなかcoolなダンスレッスンが入っていてお得である。
30~40分、お気軽に動いているだけで、肋骨の下あたりの腹筋が、みるみる復活してきた。
こんなに楽に効くプログラムははじめてで、感動的。
2007年頃に出たそうなので、もっと早く出会いたかった。
そして、2月18日、モルディブ出発前には、クリスマス前に比べると、4キロ減となっていた。
またもモルディブでは、食べて潜って寝てただけで、燃焼する場面はない。
おまけに、モルディブでも風邪をひき、最悪にこじらせ、ほぼ1ヶ月、ワークアウトは封印。
やっと風邪がなおった3月下旬から、ゴールデン・ウィークのシパダン出発前日まで、また1ヶ月、せっせとヒップホップアブスを続けたら、さらに2キロ減っていた。
約4ヶ月のヒップホップ系エクササイズで、都合6キロの減量になった。
すごいぞ、ヒップホップアブス。
しかし・・・。
楽しくて、しんどくなくて、効果もあるヒップホップアブスで、体重が減り、腹筋はできても、依然、へそ周りの頑固な脂肪がとれない。
この腹の脂肪を落とすのには、一筋縄ではいかなさそうだ。
Hip Hop AbsでショーンTに傾倒した私は、彼について調べているうちに、BeachbodyからInsanityというワークアウトを出していることを知った。
そして、InsanityへGO!
ところが、InsanityのショーンTは、ヒップ・ホップ・アブスでのファンキーなショーンTとは、同一人物とは思えない、ストイックなキャラだ。
それはまた、それでよいのだけれど・・・。
Insanityでいちばん効果が出たのは、足全体。
Insanityの60日間、思う事はいつも、1日も早く、ヒップ・ホップ・アブスに戻りたいということだった。
かくもHip Hop Absは労少なくして益多しなワークアウトなのだ。
スーパーモデルブーム全盛の90年代半ば、シパダン帰りに、コタキナバルのショッピングセンターで、シンディ・クロフォードのシェイプ・ユア・ボディを手にして以来、インサニティまで、ずいぶんといろいろなワークアウトを試したもんだ。
3~4か月程度、なんとか日々ワークアウトを続け、効果が出てきた頃にはダイビングで中断し、の繰り返し。
あー、いったいいつになったら理想体重になって、納得ゆく腹凹になるんだろ?
でも、2012年8月、また、次なるワークアウトが待っている...
去年のとある初夏の日。
ふざけて腰に手をあててRed Bullを飲んだとき、腰回りが丸太みたいになっていて驚愕。
震災と原発事故のあと、会社と家の往復以外は、引きこもる日々がしばらく続いたからだろう。
ゴールデン・ウィークにシパダンへ潜りに行ったときも、ウェットスーツが薄くなってきたわりには、2キロのウェイトで沈みが悪く、ヘッドファーストがちだったし、ロキシーのボードショーツにもゆとりがなくなって、やばいなぁ、と思っていたところだった。
女性のメタボ基準を厳しくするという話も出ているし、思い切って体重計に乗り、表示された数字に衝撃。
思い切ってメジャーまで出動したら、その数字は、さらなる衝撃。
もう有力なメタボ予備軍。
「この腹をどげんかせんといけんとです」と思っていた矢先に乗った山手線、見るともなく見上げたトレインチャンネルで、「トレーシー・ダイエット 30日でキレイに痩せる」が流れていた。
おととし=2010年に「ザ・トレーシーメソッド最強の腹凹ワークアウト編」でトレーシー信者になった私は、いそいそ。
「腹凹ワークアウト」は、どんな腹でも凹ます、のうたい文句が抗しがたくてはじめた。
産後の女性をターゲットにしているだけあって、音楽は管弦が優雅なクラシック。
ゆったりとしているようでいて、しっかりと効く。
開始後3日目くらいから、体の節々で筋肉が変わり始めるのを実感できる。
歩いていて、尻筋(正しくは臀筋でしょう)、足の筋肉の感触が、明らかに変わるのだ。
1週間もしないうちに、「ずいぶん足が引き締まったね」と言われ、なかなか効果大。
とはいえ、トレーシーには、左右で回数が違ったり、黙って次の動きに入っていたり、不満な点もある。
日々、単調な動きを延々と繰り返すので、飽きてくるうえに、時間も長く、それを1週間に4~6回やれ、というので、実際、育児に忙しい人や、仕事をもつ人間には、そうそう容易に実現できるものではない。
仕方がないので、1時間早起きして、6月からシパダンにゆく9月までの間、毎日頑張った。
おととしは、かんじんの体重は計らずにいたので、数値敵なものはわからないが、周囲からの見た目評価では、早起きする価値は、じゅうぶんあったと思う。
だから去年、「30日でキレイに痩せる」を知ると、慌てて書店に走った。
ところが・・・
「30日でキレイに痩せる」は、DVDの作り自体が、ぜんぜんダメだった。
トレーシー3部作とされる「マットワークアウト編」「最強の腹凹ワークアウト編」「有酸素ダンス編」が各3000円とお高めなのにたいして、「30日でキレイに痩せる」は、ムック形式で880円と、財布にやさしい。
これが、安かろう・・・だったくさい。
3部作では、すべての動作にたいして、右、左とデモンストレーションがあるが、これは低予算ゆえか、左右いずれか片側しかやんないから、ミラーイメージでできず、使い勝手が悪い。
それにトレーシーは、グレーのウェアに白い肌で、背景の白い壁にとけ込み、保護色状態で、動きが見づらい。
しかも、3部作での、終始にこやかなトレーシーとは違って、にこりともせず、表情もカバ顔だ。
さらに、有酸素運動としてダンスが2つ入っているが、単に、ひとつのダンス映像を、ぶつ切りにして、コマを入れ替えて、音楽を変えただけっていうお粗末なシロモノ。
でも、せっかく買ったし、がまんして30日やってみた。
結果、たったの1.5キロだけ減った。
これじゃ手応えなさすぎ。
そこで、3部作の「マットワークアウト編」をはじめることにしたのが7月の終わり。
マットワークアウトは、作りも懇切丁寧だし、とても良いプログラムだと思う。
立ったままの腹筋運動も画期的に思えた。
でも、時間が長い。
約60分を、週6回、それも単調な動作を繰り返し、というのに飽き飽き。
腹凹でもそうだったが、特に、腕のエクササイズにいらっとする。
腕をとばしてやればいいのだが、貧乏性で、それもできない。
ダイニングチェアを出したり引っ込めたりするのも、めんどっちい。
トレーシー・メソッドを続けにくいのは、この長さと単調さの他に、減量には必須とされている、「有酸素ダンス編」が踊りにくいところにある。
ダンスは、一連の動きをていねいに教えてくれるので、最初はもたついても、やがて通しで踊れるようになる。
この、できないことができるようになる達成感というか、自己満足度の高さは、とてもよい。
だだ、くるくる回転運動とジャンピングジャックが多く、狭い室内や集合住宅には、超不向き。
さらにダンスの素養がなく、ドタバタステップで足に負担が来て、痛くなりやめてしまった。
もっと短時間で、効率的に痩せる方法はないの?
Amazonの「この商品を買った人はこんな商品も買っています」で知ったのが、ジリアン・マイケルズ。
ジリアン姐さんとの8月
ジリアン・マイケルズは、「ザ・ビッゲスト・ルーザー」というアメリカの減量番組のカリスマイントラ。
私はその番組を見たことがないけれど、そうらしい。
ジリアンのよいところは、トレーシーよりはるかに短時間で、それでいて、1回のトレーニングに、筋トレ、腹筋、有酸素運動までしっかり入っているところだ。
おまけに、日本語版でなく、インポート版なら1,200円台と、かなり安い。
トレーシーのエクササイズがねちねちなら、ジリアンはダイナミックだ。
ジリアンのエクササイズは「厳しいけれど結果を出す」、やる気にさせる励ましの言葉がウリになっている。
古くはクラウディア・シファーの「パーフェクトリー・フィット」のキャシー・ケラーのテンション低いインストラクション、そして、トレーシーの穏やかな口調に慣れていたので、最初は「うるさいっ!」と思う。
でも、ジリアンのテンションがいい感じで高いので、慣れるとトレーシーより楽しいし、モチベーションを維持させるのがとても上手。
まあ、トレーシーのいう、最初に小さな筋肉から徐々に鍛えて、というポリシーには反するのだろうけれど、もちろんムキムキになるわけでもなく、むしろ、短期間での引き締め度合いは高い。
まずは、30DAYS SHRED、日本語版では「ジリアン・マイケルズの30日間集中ダイエット」
もちろん、「30日間で-9kgをめざせ」というサブタイトルに惹かれたにほかならない。
そして、わかりきっていたことだが、30日で9キロ減るわけはなかった。
むしろ筋肉増えて、体重増加。
ただ、ジリアンのワークアウトは、きついけれど時間が短めなので乗り切りやすい。
なので、「ジリアン・マイケルズの腹やせエクササイズ~6週間で脂肪を取る」もGET。
レベル1とレベル2の2本入っていて、それぞれが、35分程度。
ちゃんと、腹筋らしきものは、できてくる。
筋肉がある程度ついてからでないと、体重は減らないとは言われるが、やはり、運動を続けて体重が増え続けるのは、おもしろくない。
2011年9月 ヨガへのめざめ
そこで、筋トレ系からははなれ、燃焼できそうなYOGA MELTDOWN.
日本語版は、「ジリアン・マイケルズのダイエット・ヨガ」
本物のヨガじゃないと、批判的なレビューもあるが、汗をいっぱいかき、爽快。
たしかに、ジリアンはヨガ流ワークアウトといったところか?
いわゆるヨガとジリアンのヨガでは、ビールと発泡酒くらいのちがいがあるのは、素人目にもなんとなくわかる。
でも、これまで、バリへマンボウを一緒に見に行った友だちが「ウブドでヨガだ!」と騒ごうと、別の友だちがヨガのイントラに転身しようと、まったくヨガへの関心がなかったのに、これでいっきょにヨガ熱をあげてみる。
レベル1と2があるが、レベル2に入る前に、シパダン・トリップの日がやって来て、ヨガは中断。
体重はどうあれ、GWには、小さくなった(!?)と思ったボードショーツにゆとりができたのは、トレーシーやジリアンのDVDへの投資のたまものと言えよう。
しかしながら、夜ごとのTiger Beerと、マレーシアのおいしい食事で、減量は忘却の彼方へ。
2011年10月 ジリアンふたたび
10月に帰って来たら、ジリアンのヨガメルトダウンのレベル2をやるつもりでいた。
でも、休暇明けに毎度の、ぷち無気力症候群で、しばらくは何もやる気が起こらない。
それに、セレベス・エクスプローラー乗船中に、船内ではやりはじめた風邪をしっかりもらい、重傷の気管支炎でワークアウトどころではなかった。
おまけに、レベル2にある「カラスのポーズ」はどう考えても無理そう、というのもある。
そこで、少し前に出た、ジリアン・マイケルズのKiller Bumn and ThighsをGET。
私にとって、永遠のテーマである、尻と太ももに特化していて、それもKILLERというタイトルが魅力的。
邦題がまたすごく、「下半身最強ダイエット~理想の下半身がほしい人は私に任せて。約束する! 」
ジリアンのキャラだと、妙に説得力がある。
で、はじめてみると、これまでのジリアンのワークアウトに比べると、あんまり大変じゃないし、効いてんのかな?みたいになり、なんとなくフェードアウト。
そうこうするうちに、あっという間に年末になった。
秋冬の太るシーズン。
クリスマス前に体重計に乗ったら、これまた大きな数字。
来年は、もうちょっと頑張りましょうということで・・・
2012年正月 ジェイミー・キング ロック・ユア・ボディ
減量には、筋トレと有酸素運動が欠かせない。
ジリアンは、短時間で両方カバーでも体重増えるし、トレーシーは、じんわり効果を感じるが、毎日同じ事を長時間やるので、しまいには楽しくない。
もっと楽しめるエクササイズはないものか?
トレーシーは、日本では、マドンナのトレーナーとして有名になったわけで、マドンナつながり、マドンナのコレオグラファーの、ジェイミー・キングのRock Your Bodyを見つけた。
このDVDで1ヶ月踊ったら5キロ痩せた、ってレビューもあった。
これは、きっと楽しいにちがいない。
同じ有酸素でも、トレーシーのくるくるダンスより、ヒップホップダンスの方が、足へのインパクトが少なそうだし、あんまりジャンプもしないにちがいない。
日本語吹き替えがさぶいというレビューがあったので、インポート版を、2011年の年末にオーダー。
年が明けてDVDが届くと、さっそく開始。
ジェイミー・キングは、二の腕が太すぎだが、なかなかイケメンだ。
最初は、振りを覚えるのに四苦八苦。
でも、ゆっくりていねいに教えてくれているし、だんだんと踊れるようになった。
通しで踊ると、夜、もう起きてられない、ってほど眠くなる日もあり、全身運動。
ヒップホップダンスって楽しい!
2012年冬 ブライアン・ケスト パワーヨガ
ジェイミー・キングのダンスは楽しいが、さすがに毎日やっていると、他のことをしたくなる。
柔軟性を高めたいし、ここはヨガ?
でも、やっぱりジリアンのレベル2をやろうと思えない。
どうせヨガなら、本格的と言われるものをやってみたい。
さまざまな流派のあるヨガで、私には、たぶんパワーヨガ。
ヨガのイントラになった友だちに連絡をして、「パワーヨガやってる?」と聞いたら、普通のヨガと骨盤ストレッチを教えているとの返事で残念。
パワーヨガにとりつかれているので、パワーヨガ以外、もう考えられない。
かといって、ヨガ教室に通う気持ちはみじんもない。
AmazonでヨガのDVDをサーチすると、カバーのグルが、グランジ時代のイケメンみたいなのを見つけた。
そんな短絡的な理由で選んだ、ブライアン・ケストのパワーヨガ。
このビデオは、ちょうどグランジ終焉の1995年に出たもので、だいぶ古い。
でも、☆☆☆☆☆レビューが目白押しで、期待大。
これもまた、日本語版は高いので、インポートをオーダー。
インポートだと、10日前後かかるので、到着を首を長~くして待つ。
そんな過剰な期待のもとに届いたDVD。
再生してみると、道場(?)の雰囲気が超レトロ。
ヨガ=癒し、ヨガ=すんなりした人々という先入観があるが、なんだかすすけたような空間で、筋骨隆々とした男女がひしめきあってヨガをしている光景に、なんだか違和感を覚える。
ケスト先生のオーラはものすごい。
でも、DVDのポーズをお手本にするしかないが、ポーズによっては、映像が見えなくなってイラっ!
おまけに、ケスト先生は素敵でも、あのヨガのグル独特のしゃべりとか、ヨガのリズムになじめず、私にはむかない、と1週間ほどで、いとも簡単に挫折。
2012年2月 ショーンT ヒップ・ホップ・アブス
ヨガがあわず、ジリアンとトレーシーではないとしたら・・・。
やはりヒップホップダンス!?
そこで、ヒップホップのキーワドで探したら、ショーンTという、マライアの振り付けをしている兄さんの、「ヒップ・ホップ・アブス」というDVDがあることを知った。
ヒップホップダンスで、腹を引き締めるなんて、楽しそうだ。
ちなみに、どうでもよいが、「ヒップ・ホップ・アブス」は、ヒロミ・ゴーも絶賛らしい。
日本ではエクサボディが売っているが、高いので、もっと安く買えないものかと、検索しているうちに、楽天市場のヒップホップファッションの店で、安く売られているのを見つけた。
そして、ヒップホップアブスをはじめたら・・・
トレーシーやジリアンより、はるかに楽だし、はるかに楽しい。
しかも、ジェイミー・キングのダンスより、ずっと簡単。
"Tilt, Tuck & Tighten" の3つの動きに、フッ、フッという呼吸と、前後左右に動くだけが基本。
運動神経の有無にかかわらずできる、すばらしいワークアウトだ。
DVDは、「ファットバーニングカーディオ」と「アブスカルプト」が各約30分、「トータルボディバーン」が約40分、あとは「ラストミニッツアブス」という5分のワークアウトと、なかなかcoolなダンスレッスンが入っていてお得である。
30~40分、お気軽に動いているだけで、肋骨の下あたりの腹筋が、みるみる復活してきた。
こんなに楽に効くプログラムははじめてで、感動的。
2007年頃に出たそうなので、もっと早く出会いたかった。
そして、2月18日、モルディブ出発前には、クリスマス前に比べると、4キロ減となっていた。
またもモルディブでは、食べて潜って寝てただけで、燃焼する場面はない。
おまけに、モルディブでも風邪をひき、最悪にこじらせ、ほぼ1ヶ月、ワークアウトは封印。
やっと風邪がなおった3月下旬から、ゴールデン・ウィークのシパダン出発前日まで、また1ヶ月、せっせとヒップホップアブスを続けたら、さらに2キロ減っていた。
約4ヶ月のヒップホップ系エクササイズで、都合6キロの減量になった。
すごいぞ、ヒップホップアブス。
しかし・・・。
楽しくて、しんどくなくて、効果もあるヒップホップアブスで、体重が減り、腹筋はできても、依然、へそ周りの頑固な脂肪がとれない。
この腹の脂肪を落とすのには、一筋縄ではいかなさそうだ。
Hip Hop AbsでショーンTに傾倒した私は、彼について調べているうちに、BeachbodyからInsanityというワークアウトを出していることを知った。
そして、InsanityへGO!
ところが、InsanityのショーンTは、ヒップ・ホップ・アブスでのファンキーなショーンTとは、同一人物とは思えない、ストイックなキャラだ。
それはまた、それでよいのだけれど・・・。
Insanityでいちばん効果が出たのは、足全体。
Insanityの60日間、思う事はいつも、1日も早く、ヒップ・ホップ・アブスに戻りたいということだった。
かくもHip Hop Absは労少なくして益多しなワークアウトなのだ。
スーパーモデルブーム全盛の90年代半ば、シパダン帰りに、コタキナバルのショッピングセンターで、シンディ・クロフォードのシェイプ・ユア・ボディを手にして以来、インサニティまで、ずいぶんといろいろなワークアウトを試したもんだ。
3~4か月程度、なんとか日々ワークアウトを続け、効果が出てきた頃にはダイビングで中断し、の繰り返し。
あー、いったいいつになったら理想体重になって、納得ゆく腹凹になるんだろ?
でも、2012年8月、また、次なるワークアウトが待っている...