くらぶとろぴか

きもちはいつもシパダンの海の中。シパダンとコタキナバル旅の備忘録、ときどき弾丸、そしてホームワークアウトおたく。

2010ブログおさめ

2010-12-29 20:37:53 | Weblog


東京タワーの展望台に、「2010」がともるのもあとわずか。
2009のときは、フラッシュライトフィッシュのようにチカチカしていたが、ことしはフラッシュしない。
この東京タワーも、来年は、地デジ化で、予備電波塔にステップダウン。
高度成長期、昭和のよき時代の象徴のような東京タワー。今も中はレトロな感じがする。
東京タワーには、まだ幼児だったとある新年、展望台からなぜか我が家は階段で降りることになり(エレベータ代をけちったにちがいない)、幼児の足ではとても下りられるもんじゃなく、おんぶしてもらったとか、途中、踊り場に展示してあった蝋人形館のサンプルがこわかったのがトラウマとか、小学生のとき、東京タワーで食べたソフトクリームでおなかこわしたしたとか、あんまりいい思い出はない。展望台からのながめは確かにいいけれど、あんまり積極的に行きたいとは思わない。でも、子どもの頃住んでいた家のトイレからはいつも東京タワーが見えたし、小学校は東京タワーに近かったので、学校オリジナル音頭には、テレビ塔のキーワードがあったくらい、いつも東京タワーは身近な景色なのだ。
東京タワーで昔を思い出していると、歴史や流行は繰り返すと言われるが、最近、自分が子どもから学生だった頃にはやったものがどんどん再登場してきているなあ、と思う。

まずは宇宙戦艦ヤマト。古代進18才のはずだが、木村拓哉は38。ずいぶんとうのたった…という先入観があるが、映画では違和感ないのかな?ひねくれた子どもだった私は、古代進よりデスラー総統や守兄さんの方が好きだった。もちろん、森雪よりスターシア。ヤマトをみて、星雲というものに憧れを抱き、ほとんど星の見えない東京で、真冬の空気が澄んだ極寒の夜には、ベランダから、星を見ては、宇宙に思いをはせたものだ。それがある夏休み、渋谷の東急文化会館へ宇宙戦艦ヤマトの1と2と、海のトリトン3本だて、っていうのを観にいって、私は、宇宙よりイルカのいる海だ!って思ってしまった。

それから、アラフォーより上の世代には、「ベルばらカルタ」が話題らしい。小学校3年生の頃、クラスでいちばんおませな子が、マーガレットコミックスを買ってきた。当時でさえ、もう古い感じがした、わたなべまさこの「ガラスの城」ってこわい漫画だったが、強制的に貸し出されたので、読んでみた。私も真似して「なんか買お~!」と思って買ったのが「ベルサイユのばら」である。悲劇の王妃の話は、幼稚園の頃には知っていた。なぜなら、当時飼っていた白文鳥が、かごから出入りするときに、時々運悪く、かごのとびらがガチャンと落ちてきて、首がはさまり「うががががー」となることがあったからだ。もちろん羽毛で、なんのダメージもないのだが、そんなこんなで、悲劇の王妃の話は子どもの頃に聞かされていた。なので、どうせラストはわかりきっている話だから、と1巻を買ったのちに、すぐ最終巻の9巻を購入。単行本の巻頭に必ずある「これまでのあらすじ」で途中はすっとばそうとした子どもの頃からの手抜きっぷりと微妙なケチ魂。結局無理とわかり、2~8巻も買った。ルイ15世の崩御とか、アランの妹の自殺とか、首きられるとか、こわい場面が(最初に読んだ頃は、こどもすぎて、あるがままにみていたが)多くて、はまりきれなかったベルばら。就職して、仕事でパリに行っても、「ベルサイユはいいです」って言っちゃう始末。ちなみに私が一番はまった少女漫画は、「あさきゆめみし」。みやびですよ、雅。谷崎潤一郎訳の源氏物語を読んだら、光源氏、やせても太っても病んでも、常に「いっそう艶なのです」と描かれている。すごすぎる。

続いて「ノルウェーの森」。学生時代には、村上春樹の小説はほぼぜんぶ読んだ。たぶん、これもアラフォーより上の世代の通る道じゃないかな。大学に入ると、村上龍派と村上春樹派に別れ、龍は疲れるからと春樹ばかりを読んでいた。村上春樹作品になぜだかはまっていたが、淡々とつづられる小説は、どれもなんとなく得体のしれない不気味さや、後味の悪さが残ったものだ。

私は、ヤマトもノルウェーの森も観るつもりはないし、ベルばらカルタは入手もしなければ遊びもしないだろう。でも、「あしたのジョー」は観ようと思う。あしたのジョー自体は、たぶんこれまたベルばらよりさらに上の世代の方々が、リアルタイム世代だろう。どちらかというと、私は、少女漫画より、少年漫画ずきで、中学生の頃には、全巻そろえた記憶がある。ジョーの絵もよく描いていた。山Pジョーも、伊勢谷力石もかっこよすぎる。

昭和末期に話題性があったものばかりが、ここのところ大挙してやってきた感じだ。そうすると、平成にはいって間もなくブームになったダイビングも、また復活するのだろうか?もうあんなお気楽な世の中にはならないかな。

2010年…。思い出すのはハイチ地震、JALの破綻、アイルランド火山噴火、猛暑、混迷を続ける日本の政治、早くから寒波続きのヨーロッパ…。内外ともに、あんまりいいニュースはなかった。ワールドカップは、最後にスペインが優勝してくれたからよいようなものの、イタリア、アルゼンチン、パラグアイ、ウルグアイと応援したチームがことごとく敗れた。ダイビングは、ゾウと泳いだのはいい思い出だが、ふつうのスキューバ・ダイビングは残念な結果だった。インドのアンダマン諸島クルーズはe-diveのチャーター、セレベス・エクスプローラーは、GWはジスコ、9月はSTワールドでチャーターしていたので、海外にいっても旅情もなかった。日本人ばかりというのは気楽でいいもんだが、適度に外国人がいたほうがおもしろいのもまた事実。こうして私にとって、ダイビングも日常もぱっとしなかった1年が、無難に暮れてゆく…。延々と続くツイートというか、マンブリングに近い、ブログおさめ。