くらぶとろぴか

きもちはいつもシパダンの海の中。シパダンとコタキナバル旅の備忘録、ときどき弾丸、そしてホームワークアウトおたく。

旅とモバイル

2008-02-28 20:41:44 |  旅行
「今、ファカラバからメールしています。」

今朝、駅で電車をぼんやりと待っているときに届いたSMS。
差出人は、タヒチ各島を潜ってきた、中でもここ数年は、ファカラバを一番のホームグラウンドとしている、ダイバー
の元同僚だ。
SMSには、まだハンマーヘッドもタイガーシャークも見ていない、とか、足元にGEKKOが・・・、などと続き、寒風
吹きすさぶ東京で、会社に向かおうとしている私には、ハンマーがいなかろうと、どれほどレアなサメが出なかろ
うと、南の楽園にいるという既成事実を思いうかべるだけで、ただただ羨望。
なんでもファカラバは、ジャイアントハンマーヘッドが、100匹単位のグレーリーフシャークをしたがえて行進すると
いう素敵なところらしい。
 
それにしても、数年前までは、ダイビングリゾートといえば、電話は部屋にはなく、フロントに行って借りる、それも
通信状態は良好とは言いがたいところが多かった。そんな南の島々も、携帯電話の圏内に入るようになってきた
のだ。

マブールのボルネオ・ダイバーズでは、夜間に小高いところにあがらないと、アンテナがたたないし、セレベス・
エクスプローラでは、マブール停泊中に、デッキに出ないと、携帯はなかなかつながらないが、(ローミング会社を
Maxisに手動設定するとよいらしい。)今は、よほど辺境の地に行かない限り、だいたいどこへ潜りにいっても、
携帯がつながる、というか、つながってしまう!?

5~6年ほど前、モルディブのクルーズに乗ったとき、ローカルのスタッフ達が、ひまさえあれば携帯でしゃべって
いるという、モルディブの今、を目のあたりにしたときには、ああ、ケータイはすでにここにまで普及してしまったか、
と思ったものだ。また、その翌年のクルーズで、ダイビングの時以外は、常時首から携帯をさげ、水面休息ごとに、
船のトップデッキにあがって、日本に電話をかけまくり、周りを無視する勢いで、先物取引とおぼしき件で、あーだ
こーだ指示をしているメタボなおっさんがいた。ホリデー中もカネ、カネ、カネなその精神に頭がさがると同時に、
旅情もそがれた。デッキチェアで、モルディブの強い日差しと海風を楽しんでいるときに、お金のことばかりが、あれ
これ耳に入ってくるんだから。

世界遺産キナバル山の登山道で、自分の携帯の着メロが鳴ったときも、キナバル山の山小屋にいるとき、下界から
電話がかかってきたときも、なんだかさめた。なら電源オフっとけ、なのはわかってるが、そこは貧乏性なので、ON
にしておくのだった。どっちみち、登山ガイドの携帯に、しょっちゅうガールフレンドからのSMS着信しまくりだったし。
一方、メナドのショッピングセンターの裏から、「あしたも休みます。」なんて、職場へあたかも日本へいるかのように
しれっと連絡できたり、っていう便利さも享受してきたわけだ。前は、海外からだと番号表示ができなかったけれど、
今は、ローミングだと、しっかり国番号が入ってバレバレだから、今となっては、もうできないわざだ。

しかーし。auは、いつまでたってもマレーシアでローミングできない。ふだんづかいの携帯とは別に、海外用の専用
携帯端末を入手して、ICカードを入れ替えなければダメなのだ。そんなのは面倒くさい。なので、auをついこのあいだ
解約してしまった。auをはじめたのは、もともとボーダフォンが好きだったのに、ソフトバンクにかわってしまったこと、
NOKIAの3Gは、やたらとフリーズするし、使えるアプリが少なく、オサイフケータイもできないなど、いろいろ不便な
ことが多いので、1年前、auに加入してみたのだ。DoCoMoも、モトローラのデビッド・ベッカムがイメージキャラクター
をやっていたのにひかれ(そのわりにベッカムずきではない)、ローミングが便利ならばモトローラでDoCoMoに戻る
ことも検討したが、エリアを見ると、サバ州では、KKくらいだった。DoCoMoのコールセンターに、ローミング事情に
ついて電話でたずねたら、詳しい者から折り返すと言われ、すぐに電話をくれたが、「タワウやセンポルナでは、今の
ところ、ローミングできませんし、当面、予定もありません。」と言われ、断念。それなら、ホワイトプラン980円で海外
旅行時と、ソフトバンク携帯仲間とのやりとり用に、細々とソフトバンクを継続し、メインでauを使えばいーやと思った
のだ。なのに結局、ボーダフォンからなじんできたソフトバンクの番号が、ついつい出てしまい、auはゲームとメール
が主たる用途で、通話にはほとんど使わない状況が続いたので、これこそ無駄な出費と反省。1年間利用料金を
払い続けることを考えると、近場のダイブ・トリップ代1回分くらい出そうだ。

auショップへ解約にいったら、カウンターのお兄さんは、感じよく解約手続きに応じてくれた。手続きも迅速だった。
「何か不都合なことがございましたか?」「マレーシアで使えないもんで・・・。」「ローミングが使えないということで
ございますね。申し訳ございません。またいつでもご契約いただけますので、将来、また機会がありましたらどーぞ
よろしく。」といったやりとりで、わずか数分で完了。前にDoCoMoを解約したときは、とても無愛想だったし、そうとう
待たされた。カウンターで用件を伝えてからも、異様に時間がかかり、ランチを食べそこねたくらいだ。ただ、解約前
に、問い合わせをした、KDDIの電話窓口は、なんだかていねいすぎて、まどろっこしかった。電話をかけた場合は、
NTTの方が、事務的だが、話は早い。それぞれ、一長一短があるもんだなあ。

そうそう、携帯ばかりでなく、マブールのボルネオ・ダイバーズではかなり前からワイヤレスが使えるし、12月にセレ
ベス・エクスプローラに乗ったとき、船内に、インターネットサービスの貼り紙があった。船でどういう回線を使うのか
聞かなかったが・・・。そんなにモバイル需要はあるんだろうか。確かに、ゲストの中には、緊急で、家や職場に連絡
が必要になる人が出るかもしれない。だけども、なんだか、通信もままならない日常とはかけ離れた、絶海の孤島に
いるんだという感覚が味わえる、浮き世離れした場所は減ってしまったもんだ。どこにいても、つかまえられる感じが
いやだなあ。と、やや嘆きながらも、NOKIAのケータイと、ラップトップを必ず持参で、矛盾だらけの行動をとる自分
がいる。 別に、そんなにモバイルしたいわけでも、せまられているわけでもないくせに。


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マレーシアご自宅用おみやげ~風邪をひいたら

2008-02-22 20:15:41 |  未分類

朝起きたら喉が痛く、首のリンパ腺のところが痛かった。
風邪をひいたのには間違いないが、やや不快といった程度の体調不良で、休むほどでもなく、薬を
飲むほどでもない。


 そこで、まずはジンジャーティー。NONAという、インスタント食品メーカー(だと
 私は思っている)のジンジャードリンク。サバティーや各種お茶売り場に、普通に
 置かれている単なるインスタントドリンクだが、まじまじとパックを見たら、風邪や
 胃部膨満感があるときによいと書かれていた。ちょっとグラニュー糖多めだが、
 人工添加物なしの、生姜の繊維質いっぱいのドリンクで、冬の寒い朝や、梅雨
 時期の肌寒い日なんかにはもってこいの飲み物だ。生姜には体を目覚めさせる
 力があると同時に、気持ちをしずめるアロマな力があると思う。甘さで疲労感も
 やわらぐし、飲んだらずいぶん楽になった。日本でも輸入食材のお店で取り扱っ
 ているところはあるが、マレーシアで買うより3倍くらい高い。また、ハチミツいり
                の黄色いパックのハニージンジャーもある。ハニーの方が、お味はマイルド。

 
  そして、風邪といえば、サイ印の熱ざまし水。サイの絵のラベル、サイの絵のキャップ。
  「犀牛標清熱水」と書かれている。これもスーパーでは、薬売り場に置いてあったり、ソ
  フトドリンク売り場に置いてあったりといろいろ。ローカルの人たちが、よく買っているの
  で一度ためしてみたらなかなかよいので、物好きに、重い思いをして、数本、冬の風邪
  対策に買ってきてある。見てのとおりの水で、飲んでもなんの味もにおいもない。でも
  これは、石膏繊維質を混ぜた伝統療法の水らしい。発熱まではいかないので、今回は、
  この水は温存だけど・・・。マレーシアで発熱したら、これですよ。



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バクテの素2

2008-02-12 20:32:12 |  旅のグルメ

 
 
 コタキナバル産バクテスープの素。
 センターポイントのスーパーで、RM3.70、約130円で、おみやげに
 買ってきたもの。まるで薬のように「功能」と「用法」が書かれている。
 
      


こちらが袋の中身。


 
 丁子、アニス、山椒、当帰、センキュウ、甘草、桂皮、黄精、大茴香
 ぜんぶ生薬…。【功能】が書かれるわけですね。


 



こいつらと骨付き豚肉を鍋に無造作につっこみ・・・
   

4時間煮込んでから、オイスターソースをちょっと入れたら、美味!
(2時間煮込んだ段階では、何か一品が、とてもにおい、微妙だったが・・・。)
  
ライスも、長いタイ米をおともに。
うちの中はアジアの街角なにおいが、たちこめ中。
もちろん、お店にはおよぶはずもないが、必ず買ってきたいアイテムの一つ、バクテの素!



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さんごパワー

2008-02-01 22:37:59 |  ダイビング

Sipadan Corals Recover
これは、きょうのデイリー・エクスプレスの見出し。
サバ・パークスが、おととし5月の座礁事件でダメージを受けたシパダンの珊瑚礁は、ほぼ再生した
との見解を発表した。12月にドロップ・オフに潜ったとき、サンゴがびっくりするほど元気になってい
たので、ちょうど安心していたところだ。

私は、座礁現場のあとを目の当たりにすることはずっとないままだった。その爪痕を見たくない、と
いうのもあったし、ドロップ・オフでダイビングするといっても、島にリゾートがあった頃のビーチ・エン
トリーとは違い、ボートだと、エントリー後すぐに深場へと潜降してしまうので、ビーチのように浅瀬を
移動する時間がないというのもあった。それに今では、早朝のカンムリブダイや、ギンガメの大群狙
いで、少し先のタートル・トムのところからエントリーすることが多い。こうして、ずっと気にはなってい
ても、実際のところどうなのか、この目で確かめないまま月日はたった。事件発生直後の報道では、
タートル・カバーンからバラクーダ・ポイントにかけての浅瀬は壊滅的なダメージといわんばかりだっ
たが、その後、調査がすすむと、第一報は誇張されたものだった、という楽観的なものへと変わって
はいた。

先々月、ドロップ・オフに潜るときに、「たまにはJettyからエントリーしようよ。」とダイブマスターにお
願いして、jettyの前からエントリーさせてもらった。ボルネオ・ダイバーズや、シパダン・ダイブ・セン
ターがあった位置のまん前のビーチが今、どうなっているのかを見たくて、みんながどんどん沈んで
いくのをよそに、いつまでもリーフエッジをうろうろしてみたら、さまざまなサンゴが林立していた。


                  

一時はカバーンの天井が崩落するんじゃないか、なんて話もあったが、リーフエッジのサンゴは、
事件発生前よりも、元気に見えたくらいだ。自然のサイクルの力なのか、それとも、リゾート撤収や
入島制限が功を奏しているのか!?私は人数よりも、サンゴに乗っていることに気づかず、写真
をとるダイバーが後を絶たないことや、中性浮力のとれないダイバーを制限する方が効果的だと
思うのだけれど・・・。アタマカズは目安にはなると思うが、各ダイバーのレベルというか、ダイビング
の質を(500本潜っても、サンゴへの配慮の足りない人はたくさんいるので)、各ダイブ・オペレータ
ーがオリエンテーションで、もっとちゃんと評価して、サンゴに触れがちな人には、ダイブマスターが
わかるまで注意をするとか、ちゃんと中性浮力のとれるダイバーになるまでは、マブールやカパライ
のビーチから出さない、モルディブ方式にしてほしいくらい。サバ・パークスに、提案するレターを書
こうかと真剣に思ったくらいだ。(噂が正しければ、サバ・パークスには期待はできないらしいので、
実行には移していない・・・。)

デイリー・エクスプレスは、見出しのわりにはシパダンについては数行で、大部分はサバ州の他の
エリアでのサンゴの保護の必要性や現状について書いていた。センポルナ界隈の、ダイナマイト
フィッシングの被害はひどいらしい。今も、バラクーダ・ポイントで潜っていると、ときどき、遠くから
爆音が聞こえてくる。

人為的な被害がなくても、水温上昇がなくても、時にはストームで、見事にひっくり返されてしまった
サンゴたちもある。


                   


せっかく大きくなったサンゴに、残念なことではあるが、自然によるダメージからの回復は、人為的
なものよりも、はるかに早いという。ダイナマイトによる違法なフィッシングは、ガンガン取り締まり、
自然環境保護を強化してほしいと、サバ州の開発に際して思う今日この頃。いつまでも、美しい
リーフで、私たちをリラックスさせてほしいものだ。

               



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