くらぶとろぴか

きもちはいつもシパダンの海の中。シパダンとコタキナバル旅の備忘録、ときどき弾丸、そしてホームワークアウトおたく。

モル旅2014 ガーフ環礁編(3) 3月3日(月)

2014-03-25 09:54:03 |  ダイビング
目覚めたら、全身筋肉痛。
きのう、コーナーで鯉のぼり状態になったり、チャネルの中を不自然な体勢でドリフトしていたせいだ。
起き抜けのマレーシア製クッキーと紅茶で、少しだけ目をさます。
モルディブにでも来ないと、紅茶をストレートで飲むことがない。
ふだん飲むお茶といえばサバティーとほうじ茶。
「食後のお飲み物は?」と問われれば、迷わず「コーヒー」。
でも、私はコーヒーにはちょっとうるさいので、インスタントなら、ティーバッグなのだ。
たまに飲むと、紅茶もおいしい。
昔はモルディブで飲む紅茶って、どうしてもしょっぱくなったものだけれど、今は普通だ。

1st dive Maareha Kandu
けさは、きのうの3本目で潜ったマーレハ・カンドゥからスタート。
ひと晩寝たら、鼻をつままなくても、耳はスポスポ抜けるまでに回復。
見たものは、外洋でグレーリーフシャーク、イソマグロ、コーナーぎわでクマザサハナムロの大群、ナポレオン大小、リーフの上空にバショウカジキ。
2日連続で見るとは、びっくり。
そしてチャネルに入ると単体バラクーダ、タイマイとデジャブのよう。
ぼけー。

7時台の水中はまだ暗くて、すべてがスローシャッター。
おかげでグレーリーフもナポレオンも、すべてがムンクの叫びのように歪んでしまう。
カジキにいたっては、ひたすらインディゴで、どこに被写体があるのかわからない有様だった。


船に帰ったら朝食。
朝食が終わったらごろごろ。


2nd dive Kindey Kandu
キンディ・カンドゥのポイントマップを写真に撮るのを忘れたが、Kanduと名のつくポイントであれば、どこも同じようなもんさ…。
そして、似通った地形なだけに、出物も、ざっくり同じと言えよう。
グレーリーフシャーク、バショウカジキ…。
まさかのカジキ3連続。
動画にしてみたが、撮った本人でないと、なんだかよくわからないものになっていた。
カジキを見るダイビングでは、不思議といつも悪魔を憐れむ歌が頭の中をぐるぐる回っている…。

コーナーの内側に入ると、微妙な景観…。
群れとはいっても、ブダイだったり…

群れていても、近寄れないクマザサハナムロだったり…

平凡なクマノミとか…

さまざまなサンゴが元気なんだけど…











なんとなくものたりない。


帰ったらランチで、その後はごろごろ。
筋肉痛はもうないが、チャネルダイブではアゲインスト気味だったり、ドリフトもするが、よく泳ぎもするので、昼寝がはかどる。
外はよい天気。



3rd dive Mauroof Thila

3本目は、穏やかなティラで。
その名も、「マウルーフ・ティラ」。
このアイランド・サファリ・ロイヤルの、ガイドのマウルーフが自分の名まえをつけているくらいなんだから、きっと素敵なティラに違いない。
まずは、ウメイロモドキワールドへ潜降。

ウメイロカーテン、ウメイロシャワー…


リーフにはヨスジ軍団。


カスミアジも、ここでは群れてる。


カッポレも参戦。


そしてまた、ウメイロモドキ。


外洋では、イソマグロぶーん。


ブラックピラミッドバタフライフィッシュがモルディブっぽい。


どこまでもウメイロモドキ。




テングハギモドキの群れに…


ツムブリも参戦。


まだまだウメイロモドキ。


似たカラリングのエヴァンスも。


そしてくどいほどにウメイロモドキ。







ここのウメイロモドキの数は、すごい。

グルクン仲間のクマザサハナムロも登場。




あとはマダラトビエイとか、ナンヨウカイワリがいた。

深度をあげると…
サンゴが元気!




モルディビアン・スポンジ・スネイル。

アメフラシの仲間らしい。

なごみの1本。

大物、レアものにはお目にかからないものの、ティラぎらいの私も、ここはなかなかよいと思う。


毎日、3本目のあとにドーニクルーが持ってくるココナッツとカツオが止まらない。
船に帰ればおやつなのに。
おやつ、ビール、続くディナー。
潜っていなければ、1日のあいだ、食べてるか、寝てるか、飲んでるかだ。
ま、ホリデーの正しいあり方?

乾期なのに、サンセットはいまいち。


そして夕食もまたがっつり。全品いただく。







炭水化物祭りは否めないが、お刺身もあり、ご満悦。

さて、今夜はジンベイが期待できる場所での停泊とのこと。
でも、やってきたのはイルカが数頭。
イルカだって大歓迎だけれど、デッキの真下までは来てくれない。
彼らは船につながっているディンギーの後方で、トビウオを狙って、ゆる~く右往左往。
トビウオが飛んだときだけイルカも素早く泳ぐといった具合で、なんとなく膠着状態。
ジンベイが来れば呼んでもらえるとのことで、中で飲んでいると、イムティがセミホウボウの幼魚を見せにやって来た。

このygは、私たちがしばし観察すると、またまた海へ帰って行った。
デッキに出て水中を除くと、ジンベイCEO、食べてくださいと言わんばかりに、ごはん候補生が集まってきている。

なんか、きたならしい写真になってしまったけれど…
セミホウボウの幼魚も、けっこういた。
おとなになると、水底をはいずりまわっているのに、子どもの頃は、水面生活者なのね。

ジンベイ様、こんなにたくさんのお食事をご用意してお待ちしておりましたのに、今夜はお越しいただけませんでした…。
明日のご来店を心よりお待ちしております…。

モル旅2014 ガーフ環礁編(2) 3月2日(日)

2014-03-19 13:28:29 |  ダイビング
体内時計はまだまだ日本にあっているので、モーニングコール前にしっかり目が覚めた。
トップデッキにあがると…

あららら、屋根のシェードがない…(噂によると前週の強風で飛ばされたとか…)
乾期らしいいい天気。


ガーフの島々の主流は大型で、フォトジェニックな島や、素敵なリゾート島はあまりない。



でも、ひさびさの360°青い海は爽快。

8時に朝食。

ホットプレスサンド、おかゆ、卵、フルーツ…
アイランド・サファリ・ロイヤルは食事充実。
モルディブたまごの卵黄も、昔に比べてずいぶん黄色くなった。

1st dive Nilandhoo Kandu, Dhaandhoo Corner
  
マップのとおり、Nilandhoo島とDhaandhoo島の間のチャネルがNilandhoo Kanduで、その南側、Dhanndhooのコーナーから潜る。

飛び込んだ瞬間のブルーウォーターが心地よい。
寝不足すぎて、さすがに鼻をつままないと耳がぬけない…。
ウォル沿いを流してゆくと、カーン…
カベぎわにアオウミガメ。

遠くてちっさ。

カーン…

外洋にイソマグロ。
遠い…。

カーン…
またカメ。

遠い。
さっきのといい、ここのアオウミガメとツバメウオの間にはずいぶん距離がある。

カベ側も、外洋側も、現れるものすべてが遠い…。


近いのは、根つきのスズメダイくらい?


カンカン…前方にマダラトビエイ登場。

遠い…と思いきや…

みるみる近づいて、そして去って行った。




深海の入り口くっきりな、リーフエッジ。

もうちょっとなんだから、あそこまで降りてへばりつきたい。
モルディブの30mルールがもどかしい…。

カーン、ツバメウオの群れ…

遠いよー

エバンスも近かった…


カーン、ナポレオン。

私たちよりも深いところにいるし、近づいてこない。

またまたマダラトビエイたちがやって来たが、こんどははるか上空。




ドリフトしていたら、やがて流れがきつくなり、あーれー!?
チャネルに突入。
カンドゥと名がつくところ、どうなるかは知っているはずなのに、チェックだからゆる~い1本と思って油断してたのが大間違い。
まあ、流れに乗るだけなんだけれど、楽じゃない。 
チャネル内には、バラクーダ。


レパードシャークが入れ替わりたちかわり、3回登場。
その中の1匹は、私が流れに乗って行った高さの岩陰にいたので、つっこみそうに…

当然、即、その場を去って行ったレパードさん。


朝食食べてドボンだったのに、母船に戻れば早、ランチ。
まだ11時半。

生野菜もりもりがうれしい。


2nd Nilandhoo Kandu, Nilandhoo Corner
ふたたびNilandhoo Kandu。
こんどは1本目とは反対側のコーナー、Nilandhoo島側を潜る。
グレーリーフシャークはかなりいるが、やはり遠い。
ナポレオンもまた遠い。






コーナーもガンガンに流れている。

そして、チャネルの中は、もっともっと流れていた。


戻ったら、もうおやつ。

甘かった。
ドーニで、ココナッツとカツオのおやつを食べたばかりなのに。
こりゃ、体重増加必至。
船は、次なるポイントへ向けて、移動。


3rd Maarehaa Kandu
曇って来た。
見た瞬間にKANDUな地形。



XXカンドゥと名のつくところは皆、地形はどこも酷似。

いつも思うが、もう少しだけリーフエッジが浅かったらと思うガーフ。
リーフエッジが30mオーバーだから、リーフの内っかわで待つことになり、サメをかぶりつきで見られないのだ。
ギンガメは、私たちより深めをうろうろ。


やがてイムティのタンクを鳴らす音。
指先は、リーフ上の中層。
目をこらせば細長いシルエット。

なんだ?この細っちいの?
どんどん泳いでゆくとバショウカジキだった。

こんだけ潜っているのに、遭遇はダイビング人生において2度め。
写真は亡霊。
見た本人にしか、識別できない…。

カジキが去ったら、まだサメウォッチング。

写真では見えないサメたちが多数いるのだが、なにぶん遠い。
クマァサハナムロをはじめとするグルクン系も遠い。


外洋からはカッポレ登場。

地味だけれど、あまり見かけないサカナのでうれしい。

ウメイロモドキもいっぱい。


チャネルに入ると、また川のように流れている。
なぜか二層式洗濯機。

一層式も近くにあった。

チャネルの水底は、細かい白砂。


チャネルの中は、きのこの山がいっぱい。


前方にカメがいて、あっという間に通過。
ガーフのアオウミガメは、若者が多く、皆、小柄で甲羅もキレイな子が多い。




クマザサハナムロにまかれながら浮上した。


帰ったらシャワーしてビール飲んで、19時からディナー食べて酒宴。








きょうはバショウカジキが出たから、まあ、よい日なんだけど、とにかく、見たいものすべてが遠すぎた…。
初日からガンガン泳いで、なんだか疲れた。
きのうの睡眠不足もあって、早めに就寝。

モル旅2014 ガーフ環礁編(1)ガーフへの24時間

2014-03-14 15:52:20 |  旅行
みたびガーフ環礁へ
おととしは南下クルーズで1日、去年は北上クルーズで2日しか潜れなかったガーフ環礁。
グレーリーフシャークの走馬灯だけでも楽しいガーフ。
でもガーフでは、カジキ、タイガーシャーク、グレートハンマーの目撃談も多いのに私はまだ会えていないだけに不完全燃焼。
だから今年は、アイランド・サファリ・ロイヤルの「ひたすらガーフでダイビングコース」で、念願のガーフ環礁オンリー!

が…
念願だったはずなのに、テンションはあがらない。
先週の久米でのザトウクジラと、さきおとといのストーンズで、もううわの空。
モルディブに休みを使うよりも、むしろもう一度久米に行ってクジラと泳げるチャンスを狙いたいだとか…
次はいつともわからないだけに、どうにかストーンズの残る2公演に行きたいだとか…
ストーンズのチケットは完売だけれど、新橋の金券ショップを歩き回れば、きっとみつかるはず。
ミック・ジャガーがステージに現れ「Get Off My Cloud」がはじまった瞬間から、魂を吸い取られてしまった。
ストーンズのライブがはじめてなわけでもないのに不思議。
ああ、キース。
モルディブには失礼だけれど、ザトウクジラやストーンズの迫力を体感すれば、モルディブはくるくるくる~。
おまけに、2週前にガーフ環礁に行っていた友だちから、今年はたいしたことなかったようなメールももらっていた。
他にも羽田発6時35分のフライトに間に合うように空港に行くのがめんどくさいだとか、フォームラ環礁には行けないだとか、今週も大雪になるんじゃないかとか、次から次へとネガティブなことを考える。
でも、さすがに、出発日間際のキャンセルで、高額な取消料を払うのも、貧乏な私には罰当たりな話で、モルディブ、行っとくか…。
気乗り薄なままモルディブ出発日の3月1日を迎えた。


羽田→シンガポール→クアラルンプール→マーレ
当初はモルディブがえりにシパダンへ行こうともくろんでいたので、旅行会社には、パッケージではなくクルーズだけの手配をお願いして、フライトはエア・アジアかマレーシア航空をとるつもりでいた。
エア・アジアも曜日は限られるが、今はマレまで飛んでいる。
ただ、年休申請受付が遅めの職場で、万が一休みが却下されたらと思うと航空券の早期購入には踏み切れずにいた。
さらに諸般の事情でモルディブゆき自体がダメかもしれなくなり、まずは、即キャンセルチャージが発生するセレベス・エクスプローラは断念。
年にもよるけれど、3月のシパダンって、けっこう悲惨な天候になることが多かったじゃない、と自分に言い聞かせる。
ボルネオの雨期のおしまいと言われる時期で、天気や透明度が悪く、水中はいまいち楽しくなく、島で楽しく飲んだ思い出しかない。
セレベス・エクスプローラーじゃ、メンバーそろえなければそうそう楽しい酒宴は期待できない。
その後、なんとかモルディブゆきが決まり、さあフライトの予約と思ったら、航空券の高いこと。
1月に入ったら、LCCのエア・アジアも、フルサービスの会社と同レベルの料金で、意味がない。
エア・アジアはうんと早く予約するか、セールでもないと、座席指定や荷物代を積み上げることでどんどん高くなる。
第1希望はシンガポール航空(SQ)のシンガポール乗り継ぎ、第2希望はマレーシア航空(MH)でクアラルンプール乗り継ぎ、第3希望はキャセイパシフィック航空(CX)での香港乗り継ぎ、第4希望はエミレーツ航空(EK)でのドバイ乗り継ぎ、第5希望はカタール航空(QR)でのドーハ乗り継ぎの順。
オーソドックスなツアーはスリランカ航空(UL)利用だが、ULには乗りたくない。
ルートとしては、SQ、MHが妥当な線だけれど、航空券代金は安いのに、燃油特別付加運賃が高すぎ…。
中東まわりのEK、QRは、プロモーション運賃があるときはびっくりするほど安いらしいが、今回はSQ、MHレベルと変わらないので、それならわざわざ遠回りはしたくない。
となると、乗りたくはないが、燃油特別付加運賃が他社にくらべて安いULにキラ~ン。
少しでもケチれるなら、まさかのULもあり?と思ってチェックしたら、燃油込でSQより高いので即刻却下。
SQとMHをいろいろ検索した結果、時間の悪い羽田発着のSQ便でのシンガポール往復とMHのKL乗り継ぎシンガポール-マレ往復にすると、通し運賃より2万以上安くなることを発見した。
MHのシンガポールからマレが爆安で、KLからの単純往復より安いのだ。
別券バウアーだと、万が一フライトに遅延や欠航があったら、どちらの航空会社からも知~らないとそっぽを向かれ、取り返しがつかないことになる。
週末ごとに大雪で、陸も空も大混乱というこの冬を考えると、はっきり言ってチャレンジャー。
でも、そんなことは起きるわけがないと根拠のない確信があり、SQからMHに乗り継いでマレまで行くことにした。

SQ635 羽田0635 シンガポール1305
羽田6時35分って、公共の交通手段で間に合うやつあんの?と思ったが、あったあった。
品川発5時15分発の京急快特羽田空港ゆき。
深夜料金でタクシーに乗ったら、航空券代金けちった意味がなくなるので、荷物があっても20分強歩く!
坂道があったって、これはいつの日か、また登るであろうキナバル山へむけての体力づくりの一助となるはず!?
汗をかかない冬だからこそできること。
品川駅へのショートカットには、土地不案内な住宅街に突入しなくてはならない。
寝静まった民家が並ぶ小道を、キャスターのゴーっという音をとどろかせながら、google mapをたよりにひたすら歩く。
乗り遅れたら万事休すなので、駅には10分は早く着くようにしていた。
寒風吹きすさぶホームで待つの、いやだなあと思ったが、ホームに上がると、電車はもういてくれた。
車内座って眠りたいけれど、寝過ごしたらたいへんなので、頑張って起きていると、糀谷駅が高架になっていて、びっくりした…。
発車すれば品川から14分で羽田に着く便利さ。

SQのホームページによれば、チェックインのクローズは45分前。
1時間5分前に着く計算だから、楽勝。
が、5時半ちょいすぎにSQカウンターに着いたら、「間もなく締め切ります」のアナウンス。
京急でもモノレールでも、公共交通機関では、ギリになってしまうのだ…。
荷物はスルーでマレまでのタッグをつけてもらい、急ぎ出国。
免税店は中央の24時間営業のお店が空いているだけ。
日系の航空会社でないと、いつもゲートまで延々歩くが、きょうはSQにしては珍しく手前のゲートだった。
Google mapで位置情報を使ったことで、スマホのバッテリーをかなり消耗したので、ゲート近くのネット接続コーナーで充電をはじめたが、使用機材の到着遅れの関係で、搭乗開始が遅れるとのアナウンスなので、6時になってぞくぞくオープンした免税を冷かすことにした。
でも、どのお店もお客が入っておらず、店員の全視線は私に向けられているので、そそくさと退散。
搭乗開始は遅れても、フライトは定刻出発。
やっと乗り込み、滑走路にむけて移動しはじめると、月末には退役するANAの747がいるなー、と思ったあとは記憶なし。

ベルト着用サインOFFのアナウンスで目が覚め、ジュースのサービスでしゃきっとしたので、「清須会議」を見ることにした。
歴女にはならなかったが、日本史を楽しく学べたのは戦国時代まで。
海水魚の名まえだって、手一杯なのに、とても触手を戦国武将まで伸ばせない。
まもなく、スペシャルミールをオーダーしてあったので、さっさと朝食が出てきた。
きょうもアジアンベジタリアンミール。

豆のカレー2種で、そこそこ本格的。
悪くない。
さすがに日本時間の午前7時半からビールを欲しくはなく、黙々と朝食をたいらげると、またまた睡魔が。
再び目を開いたときには、清須会議も終盤。
見覚えのある場面まで戻して、再鑑賞。
オールスターキャストだが、好きな俳優が出ているわけでもないので、淡々と見続ける。
手持ち無沙汰なので、ピンポンとクルー呼び出しボタンを押して、Tigerを持ってきてもらう。
清須会議は、睡眠不足のところを寝落ちせずにいられるほどおもしろくはなかったが、いちおう全編見なくちゃと思える程度のおもしろさはあった。
お次は「ジョブズ」。
アシュトン・カッチャーがかなり好きなので、最後まで見ていたといえよう。
機内は暗くなっていたが、クルーが通りかかったときに、Tigerの空き缶を返したら、たのまないのにもう1本置いて行った。
朝の9時、10時から、立て続けに2Tiger飲んだら、眠不足とあいまって、微妙に頭が痛い。
そして11時半には、2度めのミールがやってきた。

またまたカレー2種、ほうれん草と豆。
これも悪くないけれど、ナンが足りない。
ジョブズが終わったら、ストーンズの、2013年、ハイドパークでのライブを鑑賞。
あー、やはりストーンズのいる日本にいたかった…
清須会議巻き戻さなければ、ストーンズ、全部見れたのに…と後悔しながら、まだまだライブがいいところなのに、チャンギへ到着。


チャンギターミナルめぐり
きょうはターミナル2に着いた。
ここではやらなくてはいけないことがある。
それは水着購入。
そして仮眠。
夕べパッキングをするとき、水着の枚数が足りないのに気づいた。
なんでないんだろう?と不思議に思ったが、おぼろげな記憶をたどってみたら、9月にKKのホテルで、古い水着を何枚か、ホテルのゴミ箱に断捨離したんだった。
とりあえず、チャンギにはビラボンがあるから、なんらか買えるだろう。
約4時間半のトランジットで、水着を買ったら、さっさと仮眠しよう…。
しかし、ターミナル2にあったはずのビラボンがない!
免税店エリアを一回りするがみつからない。
KLゆきはターミナル2から出るので、できれば動きたくないが、ターミナル3に行ってみようとスカイトレインに乗り込む。
しかし、ターミナル3からもビラボンは消えていた。
残るターミナル1に望みをたくし、またまたスカイトレインに。

ターミナル1のどこにビラボンがあったか覚えていないのだが、ビラボン、ビラボンと歩いていると、巨大な午年のオブジェが登場。



トロイの木馬みたい。
そしてやっとビラボンに行き当たり、安堵。
でも品薄。
チャンギからは撤退モードなのかな?
どうせならビラボン撤退して、Quiksilverに入ってほしい…。
ビラボンって、見た目よりも作りがずっと小さいことが多いからキケン。
選りごのみしている場合ではないので、妥協して、サイズはあいそうだけれど好みでないデザインを購入。

ふたたびスカイトレインでターミナル2に戻ると、もう3時。
おやつの時間。
揚げ物おやつ。
サーディンパフと

フィッシュボール串。

シンガポールドルがないので、200円強でもカード決済。
塵も積もれば山となる、陸マイラーなJLマイルで、明日の久米島につなごう。
結局、仮眠している時間はなくなってしまった。


MH628 シンガポール17:25 クアラルンプール18:25
羽田のSQカウンターで、「クアラルンプールに到着したら、クアラルンプールでマレーシアの入国手続きと、荷物の引き取りが必要か、係員に確認してください」とは言われていた。
KLに着いてから聞くより、シンガポールの乗り継ぎで聞いた方が、あたふたしないでよい。
MHはオンラインチェックインをしてボーディングパスもプリントしてあったので、そのままのうのうとゲートに向かった。
「KLで入国審査と税関検査はいりますかー?」と言いながらボーディングパスを差し出したら、ゲートスタッフは、「あなたは荷物とパスポートデータの登録のために、トランスファーデスクに行かなければならなかったわ」と、ご不満そう。
「さーせん」とゲートで登録してもらう。
考えてみれば、もっともな話だ。
ちなみに、KLでは、入国手続きも、手荷物ピックアップも不要とのこと。
シンガポール‐KLは、羽田‐伊丹みたいなもんで、飛行時間は50分。
いつも手垢だらけの機内誌「Going Places」の汚さに辟易するMHであるが、さすがに3月1日、月初めなのでキレイだった。
KK-タワウ同様、ジュースとピーナツのみのサービスだが、ピーナツは2パックくれたので、そのままお持ち帰り。
着陸すると、ゲートに向かう途中、はじめて見るMHのA380が停まっていた。
尾翼のカイト模様も蒼ざめていてなんだか新鮮。


KLIA(Kuala Lumpur International Airport)
いったい私は何十回マレーシアに来ただろう?
でも、私の目的地はいつだってサバ州。
マレー半島にはまるで用がなく、なるべくKLには来ないようにしているので、KLIAにはそうとう不慣れである。
この空港での楽しみはテタレを飲むくらい?
到着ゲートから動く歩道に乗っかって、まずはモニターで出発ゲートをチェックし、Duty Freeが並ぶエリアに移動。
たぶん、着いた場所が国際線といっても、日本からの便が発着するエリアとは違うようで、記憶にある免税や飲食店がない。
KLに乗り入れている航空会社のダイキャストコーナーが設置されていた。


リンギットは常に財布に入っているので、買い物でもと思ったが、いわゆる免税店仕様のチョコやお酒がメインなので断念。
ただ都合のよいことに、Old Town White Coffeeというマレーっぽいカフェがあり、めでたくテタレGET。



このあわあわと、悪甘さがたまらない。


MH177 クアラルンプール2045 マレ2155
マレゆきは、なんのことはないシンガポールからの便が着いたゲートから出発。
オンラインチェックインのとき、けっこう指定可能な席がたくさんあったし、あまりにも安かったので、ガラガラかなと思っていた。
後方は空いていることが多く、トイレに立ちやすいので、最後列にしたら、実際は満席。
隣はロンゲの、かなりワルのにおいがするモルディビアン。
そしてクルーは、配布時に人がちょっとでも寝落ちしていれば、イヤホンもピーナツもくれない。
機内食は、クルーズでのカレー祭りに備えて、ベジタリアンではなくフィッシュミールをリクエストしておいた。

MHでフィッシュミールにすると、どの路線でも、この白身魚とトマトソース、付け合わせにポテトなんだ。
きょうはいんげんがないぞ…。
レギュラーミールはビーフだかチキンがあったようだが、最後列ではチョイスがなく、隣のモルディビアンたちは、問答無用で「ラム!」と渡されていた。
エコノミークラスの肉はもれなくまずいので、フィッシュミールが無難だったとは思えるが、おいしくない…。
飲みたいドリンクもないので、Cokeだけもらって、あとは眠る。
国際線とは思えないほど、ドリンクのセレクションに乏しく、自国のTigerすら積んでいない。

マレには、ほぼ定刻に到着。
隣にはULが止まっている。
きっとアイランド・サファリ・ロイヤルでご一緒する人びとは、皆あれで着いていることだろう。
早くー、早くーと思うが、乗客の降機開始も遅ければ、降機する乗客の行動もとろい。
しかも最後列の窓側だったので、最後まで身動きがとれない。
途中から、機体後方の出口からも降機させはじめたが、私の荷物は、自分の席の頭上のコンパートメントに入れられず、かなり前の列におさめられたから、結局、前からしか降りられず、いちばん最後にタラップを降りる人となった。
イミグレは長蛇の列かと思いきや、昔に比べるとお仕事早く、各列数名待ちで、予想よりはるかに早く通過。
ただ、荷物が全然出てこない。
隣のターンテーブルは、あとから到着したSQ用。
最初は止まっていたのに、やがて荷物が流れはじめ、SQのお客は次々と荷物をピックアップして税関へとすすんでゆく。
こちらのMH側も、いちおう荷物は流れてはいるのだが、遅々としてすすまず、待ちぼうけ多数。
やがてSQのターンテーブルは停止し、荷物を待つ人もいなくなった。
そのあと、やっと私の荷物はやって来た。
時計は22:50。
こんなに小さな空港なのに、なぜ約1時間も?


Q3 マレ2310 クッドゥーアイランド0055
ようやく税関出口を出ると、待っていたワールド・エクスプローラーの現地係員の女性が、時間がありませんと、テンパっている。
確かに渡された国内線のEチケットを見たら、出発時間まであと20分。
「すぐに国内線ターミナルにご案内いたします!」と走らんばかりの勢いなので、私も走ろうとすると、おつきのモルディビアンが優しく「大丈夫ですよ」と言い、あわてなくていいですよといった素振りで、キャスターバッグを受け取ってくれた。
こちらの急ぎっぷりとは裏腹に、チェックインの係員はあわてる様子もなく、淡々と手続き。
無事にチェックインできたことだし、チェックインカウンターとセキュリティチェックは目と鼻の先なので、普通のペースでやっていると、またまた現地係員に「もうボーディングの時間です!ゲートは8番です。行ってらっしゃい!」とせかされ、確かに出発10分前。
モルディブにいても、日本人気質だなぁ…。
でも、セキュリティチェックを通過すると、小さな待合室には人がわさわさ。
隣の7番ゲートには人が並んでいたが、8番には誰も並んでいない。
不安になって、通りかかった係員にボーディングパスを見せてまだかとたずねると、チェックインがまだ終わってないとのこと。
な~んだ。
空いているベンチに座って、しばらく待って、やっとボーディング開始。

ことしはクッドゥーゆき。

乗ってから、アナウンスではじめて経由便と知る。
よる便はウェットタオルのサービスだけ…
経由地に着陸して、3人くらい降りたのは知っているが、その後の離陸は記憶がなく、ドン!と着陸したとき、そこはクッドゥーアイランド。
「もう着いたの?」って感じだったが、下りたら、日付かわって、モルディブ時間で3月2日の午前1時25分。
家を出て、もう24時間以上がたっていた。


超シンプルな空港に着くと、チャイニーズ数名と、あとはアイランド・サファリ・ロイヤルとイクエーターに乗る日本人ばかり。
おととしお世話になったカオリータと目があい、「あ~!」ってな感じだったので、またイクエーターにも乗ります!とご挨拶。
6月出産で8月にはガイド復帰とのことで、すごいっ!
いっぽうのアイランド・サファリ・ロイヤル。
去年はリピーターアピールがすごかったが、今年は皆、淡々としている。
全員の荷物が出たら、Jettyまで10分弱てくてく。
カートを使うまでの荷物でもないので、ごろごろやってたら、ガイドのイムティがかわってくれた。
ドーニに乗って、やっとアイランドサファリロイヤル乗船。

ウェルカムドリンク&ペーパーワークのあと、部屋にゆき、同室の人にごあいさつ。
まさかの「1杯いっとく?」のお誘い。
まあ、一緒に飲める人と同室というのはありがたいので、デッキでTigerを1缶。
部屋に戻ったのは午前4時前。
朝食は午前8時、そのあとすぐにダイビング。
もう、し~らない!

<続く>