くらぶとろぴか

きもちはいつもシパダンの海の中。シパダンとコタキナバル旅の備忘録、ときどき弾丸、そしてホームワークアウトおたく。

9月、シパダン、セレベス・エクスプローラー(4) 9月19日(月)シパダン・ウィーク1日め

2011-09-29 07:22:39 |  ダイビング
6時に強制モーニングコール。
5時半、まだ暗いうちに船が動き出した時点で、目が覚めてしまっているので、すぐにベッドから抜け出す。
いつもの超薄切りロールケーキとサバティーをいただき、6時45分にブリーフィング開始。
トムがいないので、ジェリーがブリーフィング。
屋根つきボートはクリスチーナ、わたしたちは、屋根なしジェリーボート。
予想はしていたが…。

1本目 バラクーダポイント
午前7時半。
リーフから少し離れてエントリー。
はぁ~…、世の中、緑色なのね。
リーフの上には、いつものようにギンガメが群れている。




相変わらずどっさり、と見上げていると、ジェリーが、群れの下にあるロックの影にいるハダカハオコゼを教えてくれた。


相変わらず、いい仕事してるね。
潮があたっていて、寒めの場所には、グレーリーフシャークさん。



いつもと同様、コーラルガーデンに向かって流すが、High Tideの時間帯なので、いまいち。
Bumpheadsも、見当たらず。




2本目 ドロップオフ
1st diveから帰ってきたのが8時半すぎ、そして朝食後、午前10時には、再び水中、もう、カバーンの前にいた。


透明度が悪く、なんか気乗り薄。
壁をちまちまながめながら、平凡に時は流れてゆく。





EXITは、バラクーダポイントの入り口で、ギンガメの渦。






3本目 バラクーダポイント
バラクーダの群れが、外洋側に登場。


しかし、いかんせん、この透明度。




4本目 ハンギングガーデン
ランチをはさんで、4本目。
しっかりと昼寝したり、って時間はない。
特に何もないハンギングガーデン。
浅瀬を漂っていると、カンムリブダイがパラパラと登場。





平凡だけど、浅瀬の子たちは、本当に美しい。


GWに来たときは、初日の4本目のハンギングガーデンで、ハンマーヘッドが出た。
でも、柳の下に2匹目のどじょうはいなかった。
おまけに、エキジットで、片フィン落とした。
「フィン落とした~」と言ったら、ジェリーがすぐに飛び込んでくれたが、沖で底がないところなので回収不能。
短いご縁だった、スーパーミュー。
明日から、なにか借りなきゃ。
母船に戻ると、「ジェリー、フィン貸して~」「エリエル、レンタルフィンないの~?」を連呼。

4ダイブを終え、マブールに戻る。
おやつはバナナフリッター。
ナイトはパスし、ディナーをはさんで、規定のビール2本を空け、おやすみなさい。

9月、シパダン、セレベスエクスプローラー(3) 9月18日(日)乗船の日

2011-09-27 23:54:01 | コタキナバル
9/18 タンジュンアルの朝
午前8時にアラームをかけておいたが、7時半すぎには目が覚めた。
シャングリラやメリディアンなど、いいホテルだと、枕もよいものを使っているので、安眠できてすっきり。
ただ、リゾートにどっぷりで、ダイビングモードに切り替わってこないのも、また事実。

フライトは13:15。
朝のホテル散策&朝食に出かけよう。
部屋の通路側は、リゾートの裏ビュー。
でも、今朝は部屋を出たら、屋根のむこうにキナバル山がちょびっとだけ顔を出している。


ホテルの遊歩道からもキナバル山。


さて、もちろん、われわれがこのホテルで朝食をとるはずもなく。
ベルおじさんに、タンジュンアルのクダイ・コピにゆきたいと相談。
歩けるか聞いたら、20分はかかるので、タクシーに乗ることをすすめられた。
タクシーが来ると、ベルおじさんは親切にも、ドライバーに、私たちを降ろす場所まで指定して送り出してくれた。

タクシーが止まった店はとても混んでいて、空きテーブルはなかった。
クダイ・コピがひしめきあう区画なので、一帯にあるクダイ・コピをもれなくチェック。
小規模サンデーマーケットもたっていて、野菜やピサンゴレン、ロティやナシレマも売っている。
フライトの時間から逆算すると、ランチは空港でとるしかないから、なんか買っておこうかな。
でも、まずは朝食をすませてからだ。
結局、タクシーを降りた場所に戻り、満卓だったテーブルがタイミングよくひとつ空いたところに入る。
店内、超混雑。


アニマル浜口似の親父が店主らしい。
「みぬむ?」は、けさもテタレ。


「マカン?」は、隣のテーブルのローカルが食べているものがおいしそうなので、「同じものを」とオーダー。
こうして、期せずして、2日連続、コンローミーの朝食となった。
今朝の店は、ポークのいっぱい入ったコンローミーで、期待どおり美味。スープも具沢山。


あっさりしているけど、満腹。
コンローミーが一人5リンギット、テタレが2リンギット。
180円もかけずに満足度の高い朝食。
ホテルで、一人、1000円以上も払って、無難な味のものばかりを食べている場合じゃないね。
交通費(タンジュンアルまでのタクシーが、片道10リンギット)の方が、高くついているけれど…。
(あとから聞いたら、このアニマル浜口の店のコンローミーは有名らしい。)

ランチにサンデーマーケットのナシレマを買うつもりでいたが、このクダイ・コピでテイクアウトをする人を見かけて、「そうだ!テイクアウって手があったじゃん!」と気づく。
店の女の子(「まかん?」と聞きにくるとき以外は、えてしてやる気がない)に、ナシゴレンをテイクアウトでたのんだが、すっかり忘れられたので、他で買うことにした。
このクダイ・コピ激戦区を、再度右往左往するのも面倒くさいので、すぐ隣のすいているチャイニーズのクダイコピに入って、ナシゴレンをテイクアウトで注文。
なぜすいているのか?
どいうやらメニューを見ると、おとなりより50センほど高いようだ。
いつもはナシゴレン・シーフードを食べるが、ショーケースの焼き豚をみたら、これはやっぱりポークでしょう。
ナシゴレン・ポークを2パックで11リンギット。
さあ、ランチもGETしたので、残り少ないリゾートライフのために、ホテルへ帰ろう。
アニマル浜口の店の前にはタクシーが止まっているが、ドライバーの姿はない。
客待ちで止めてあるようにも見えるし、でも無人ということは、食事のために止めてあるだけか!?
ま、ホテルまで20分だし、最悪歩くか。

クダイ・コピから、まずはホテルに通じる広い通りに出る。
歩く覚悟を決めたわりには、暑いし、とても長い一本道なので、すぐにめげてきた。
とりあえず、ホテルに通じる車線側の歩道に横断するが、ホテル方面へゆくタクシーはもれなく人を乗せている。
KK方面へ向かう車線側には、ときどき空車が通る。横断したのは大失敗。
タンジュンアル・プラザ前の通りを、空車が来ないか振り向きながら歩いていると、対向車線を走ってきた空車がUターンして戻ってきてくれた。食べたら、なんとなく腸が活動をはじめた感があったので、早くホテルに帰れるのは助かる。
ホテルに着くと、ベルおじさんに、コンローミーはおいしかったとお礼を言って部屋へ戻る。

12時前にチェックアウトしにゆくと、レセプションは大混雑。
チェックインといい、チェックアウトといい、なんでこんなに時間がかかるんだろう。
まさか、一流ホテルチェーンのチェックアウトに15分も待つとは思わなかったし、ゲストの両替をちんたらやっていたりするので、両替中のスタッフに、13:15のフライトに間に合わなくなるから、早くするように頼むが、それでも、チェックアウトまでさらに5分も待たされた。
シャングリラ・タンジュンアルは、KKの老舗ホテル。
お客様への対応面では、同じリゾートホテルのマジュランや、他のどこよりもすぐれているはずだったのに、レセプションはなんでこんなにダメになってしまったんだろう。
シャングリラ・タンジュンアルは、全体的には満足、ただ、レセプションの無能ぶりには不満を残して、タクシーでKKIAへ。
タクシーでKKIAへむかう途中、もう昼だというのに、キナバル山の全景が正面に見えていた。


MH2137 コタキナバル13:15 タワウ14:00
KKIAに着くと、モバイルチェックインをしてあったので、WEBチェックイン専用のBAGのドロップカウンターへ直行。
私の前には、手続き中の一組だけだったので、すぐに順番が来た。
iPhoneのQRコードを提示するが、思うように、画面が回転せずに、ちょっともたもた。
WEBチェックインのときに、自動的に通路側がアサインされたが、きょうは、この時間でもキナバル山が見えているので、窓側A列に変えて欲しいとたのむと、「EXIT ROW1席しか残っていないけれど…」とのことで、変えてもらう。

カウンターを出て、斜め左前にあるハンディクラフト系みやげ物屋に、なまこ石鹸が並んでいた。
GW明け、虎ノ門の薬局ケイズやナチュローで、「ボルネオのなまこ石鹸」を見て、手にとってまじまじとながめたものだ。
確か、1000円弱くらいだった気がする。
チラ見すると、女性店員が、「せっけん~、なまこ~」と日本語だ。
1つ600円くらいのようだ。
POPも日本語で、どうやら日本人ターゲットの土産物のよう。
ラベンダー、ココナッツ、シナモンなどの、香りはなかなかよい。
なまこはミネラル豊富そうだけど、ちょっとすぐには決断できず、時間もないので、ゲートへ向かった。
セキュリティを通過し、ゲートに着くと、もうボーディングを開始していた。
とてもナシゴレンを食べる時間はないし、おなかもまだ減ってこない。

機内、EXIT ROWは、まさにEXTRA LEG ROOMだ。


わずか45分の飛行時間なので、あまり恩恵はないが、羽田-KKなら、この場所、いいなあ。
離陸し、キナバル山と南シナ海が一度に見える景色が好きだが、曇っているのが残念。



それに、EXIT ROWは、ウィングが超邪魔。


キナバル山を見るなら、ウィングの影響が少ないA列の最前列か最後列かな。


タワウ~センポルナ
タワウに着き、おなじみの、C/E送迎ドライバーおじさんとも無事MEET。
これからナシゴレンを食べるのに、飲み物がないので、ドライバーさんに、車に乗る前に、ミネラル・ウォーターを買いたいので、ちょっと待っていてほしいことと、センポルナでスーパーに寄ってほしいことを伝える。
ミネラル・ウォーターは、空港の建物内にある売店に走って買いにゆくつもりだっが、今回は、到着ホールを出た横に売店が出ていたので、小戻りしてGET。
車に乗り込むと、われわれ二人だけなので、一列ずつゆったり座り、さっそくナシゴレンをあける。
う、うまい。
焼き豚もスモーキーでおいしすぎ。
さめてもこんなにおいしいんだから、アツアツははぞおいしいに違いない。
テイクアウト、これに味をしめてしまいそう。


センポルナ
きょうは1時間でセンポルナに到着。
いつもドライバーさんは、スーパーに寄ってと頼んでおけば、それを忘れることはないのだが、きょうは、車はスーパーにも寄らず、New Jettyにも行かず、シーフェスト・ホテル前のJETTYで止まった。
そこには、天然パーマだったC/Eのタンクボーイがいて、今は坊主頭で、カラテカ矢部みたい。
ドライバーさんとカラテカくんから、ボルネオ・グローバルの中で20分待つように言われたので、「その間にスーパーに行ってくる!」と言ったら、「えっ!?スーパーに行きたいの?」みたいな感じだった。
どうも空港でミネラル・ウォーターを買ったことで完結したと思われたくさい。
われわれには、スーパーでタイガー・ビールを買うミッションがある。
今朝、ひと足先に乗船した友達からも、頼まれているのだ。
スーパーにむかって歩き出そうとしたら、ドライバーさんが、車で連れて行ってくれると言う。
ミレメワで降りて、一緒に乗ってきたカラテカくんに、「15分後に迎えに来る!」と言われた。

ところが、ミレメワには、缶ビールはまるでなかった。
タイガーなくても、置いてありがちな、カールスもギネスもなく、瓶のタイガーたけ。
瓶はちょっと…と思い、新しくできたなんとかマートにも行ってみるが、お酒自体、置いていない。
ミレメワに戻り、友だちと瓶を持ち込むか協議しているところに、カラテカくんが、もう迎えに来た。
「え!?まだ買い物、終わってないんすけど…」
ぶっちゃけ、買い物と言ったって、ビールだけである。
そこにドライバーさんがやって来て、「行くよ。」と言うので、船にビールがなければこれを積みたいというと、「船に聞いてみる」と、どこかへ消えた。
その間に、すぐ横のレジにいるお姉さんに、「ぶらぱ?(おいくら?)」と聞くと、お姉さんはレジを出て、タイガーの箱をめりめりと空け、1本レジに持っていって、バーコードでピッとやって、「6.9リンギット!」
出てきた瓶が、思っていた大瓶ではなく350mlボトルだったので、「な~んだ。大瓶じゃないんだ。なら、買っちゃお!」
まさに2カートン分支払ったところに、ちょうどドライバーさんが戻ってきて「船には5カートン、ストックがあるって!」と知らされたが、もう買っちゃったも~ん。
カラテカくんに手伝ってもらい、ビールを車に乗せ、再度、シーフェスト前へGO。

C/Eの送迎ボートの横には、ポンポン島へゆくボートが止まっていた。
ポンポン島のボートには、おととしC/Eのボートマンだった、おじさんがいて、微笑みかけていた。
そして、カラテカくんが、今はボートマンをやっていることをはじめて知った。


セレベス・エクスプローラー乗船
カラテカくんの操縦するボートは、順調に走ったが、マブールにいるC/Eまで1時間10分かかった。
C/Eには、見慣れぬスタッフもいた。
ゲストリレーションズのエリエルは、私を見るなり、「この間より太ったけど、どーしたの?」とずけずけと言って来る。
そう、減量しようとジリアン・マイケルズのエクササイズをやったら、筋肉太りで体重増加中なのだ。
でも、筋肉ついてからでないと痩せてこないとみんな言うし、仕方がないのだーーー。
ハウスキーピング兼ゲストリレーションズ見習い的なライアンに、ゲストカードに記入するように言われ、記入したが、チェックにも回収にも来ないので、勝手知ったる置き場所に、はさんでおいてやった。
ダイブステーションで、荷物からダイビング器材を取り出しているところにちょうどジェリーがいたので、ジェリーが切望していた、ポークエキス入りのカップヌードルを、友だちと1個(!)ずつ渡す。
けちくさすぎだが、カップヌードルは軽いけど、かさばるから、パッキングの妨げになり、多くは持てないのだ。
乗船早々、カップヌードルを渡したら、ジェリーはなんだかとても親切。

友達とも再会し、ちゃちゃっとC/Eの様子を聞くと、ゲストはシニア主体、外人はドイツ人カップルだけ、トムとキャプテンのダスリはホリデーとのこと。
うるさいダスリがおらず、説教くさいトムもいない。
その事実にほくそえむが、「二人とも、水曜日に帰ってくるんだって~。」
な~んだ。
でも、トムいなかったら、ダイブマスターはどないなことに?と思ったところに、ダイビング・ボートが帰ってきた。
なんと、屋根がない!
ダイブマスターより、「船に屋根がないとは、ナニゴト?」
友だちが、「前の週の台風でこわれたんだって。」
「なんですと!?」
サバはLand below the wind、台風は来ないんじゃね?
エリエルいわく、「屋根はもうオーダーしてあるけど、いつ来るかわからない」んだそーだ。
さすがC/E。何も不具合がないことはない。
さて、屋根のことばかりに気をとられていたら、ボートの先端には、女の子だと思うんだけど、フードをかぶっていて、黒尽くめのローカルが乗っていることに気がついた。
ガン見してたら、ボートから、「Hi!」と感じのよい笑顔。
クリスチーナという、ボルネオ・グローバルで働いていた、Newダイブマスターだそうだ。

さて、今回、ダイコンのバッテリーが切れるかな~、と思いながらやってきた。
今頃は、D9とトランスミッターつきのはずだったが、キャンセル待ちをしてあった11月のバア環礁クルーズがとれてきたので、ダイコン購入を見送ったのだ。
GWには、まだ大丈夫だったので、なんとかもって、と思いつつ…
しかし、ここで水につけたら、ONにならない。
まあ、そんなこともあろうかと、交換用のバッテリーは持ってきてある。
本来、日本では市販されていないタイプのバッテリーなのだが、マレーシアやシンガポールでは買えるのだ。
日本では、メーカー出しで、7,000~8,000円かかるが、バッテリーだけならいくらもしない。
実は、家で、バッテリー切れに備え、バッテリー交換を試みたら、ネジが1本、どうしてもはずれなかった。
プラスドライバーが、ねじ山とかみあわないのだ。
WEBで調べたら、「ネジ山救助隊」という商品が、こわれたネジ山に有効というのを知った。
会社の近くにある、有名なネジ屋さんに行って、「ネジ山救助隊ありますか?」と聞いたら、「在庫が残っていれば…」とみつけてはくれたが、「これはネジをはずすより締める方なんで、逆ですよ。」とのアドバイス。
「このネジ1本だけが、どうしてもはずれないんです。」とダイコンを見せたら、「ネジ山はこわれてなさそうなので、何か家にある油をさして、時間をかけてゆっくり開けるようにした方がいいですよ。海に持ってはいるものだと、どうしても潮がかんだりしますからね。」と言われた。
ふむふむ。家に帰り、油をさしはみたが、改善がなかった。
「ジェリー、落ちてたダイコンとかない?」と聞くと、「ワタシモダイコンバッテリーナイヨ」との返事。
今、ダイコン使えない状態だから、深くいけないと…。
そんなことでよいのか?
ジェリーに、「バッテリーはあるけど、交換できない」と言ったら、貸せと言われ、いとも簡単に、私にはずせなかった4本目のネジをはずし、交換してくれた。
カップヌードル1つで、ご親切に、ありがとう!

C/Eに午後乗船の場合は、NO DIVING。
友だちがしっかりナイトまで行くのを見送り、ぐうたらしているうちにディナータイム。
本日入荷のビールが冷えるのを待ち、ディナーでやっと乾杯。
今回、厨房には、マズウィンという、やや天然で、無表情な男子しかいない。
マズウィンは、以前、エリエルのようなゲストリレーションズの仕事をしていたが、いつもビールの本数があわなくて悩んでいたので(まあ、つけないゲストが悪いのだが)、大丈夫かちょっと不安。
でも、メインのアダムがいなくても、マズウィン、ちゃんとおいしく料理を作っている。
マズウィンひとりでできるじゃん!
なんだか、めっちゃほめてしまった。

明日は6時モーニングコール。
夕食後、22時前には、おやすみなさい。

9月、シパダン、セレベス・エクスプローラー(2) 9月17日(土) けちでラグジュアリーな1日in KK

2011-09-27 23:00:42 | コタキナバル
飛行機を降りたのがあとの方だったわりには、入国手続きは6~7分待ちで完了、荷物もすぐ出てきた。
きょうの泊まりは、ひさびさのシャングリラ・タンジュンアル・リゾート。
GWの安ホテル利用失敗への反省と円高から、ちょっとだけデラックスにしてみた。
あしたからは、お世辞にも快適とは言えないC/E上の人となる。
せっかく南の国に来たのだし、少しはリゾートライフも味あわなきゃ。

KKIAの到着ロビーには、日本の旅行会社のプレートを持った係員が何人も待っていた。
でも、個人手配の私たちに、もちろん迎えはない。
両替は、空港のレートは不利なので、最小限にしたいところ。
いつも「どーせまたすぐ来るし。」で、私の財布の中に、リンギットは、時に円よりも高額入っていたりすることが多いのに、今回は、タクシー代くらいしか残っていなかった。
たまたま友達が、200リンギットほど手持ちがあるというので、当面はそれで十分足りるし、両替は町ですることにした。
タクシーカウンターにいくと、ブースはもぬけのから。
「まぢ?」と思うが、1、2分でお姉さんがやかんを持って戻ってきた。
「Shangri-La's Tanjung Aru!」と告げ、クーポンになるレシートを受け取り、タクシーに乗り場へむかう。

ダイバーのでかい荷物2つ、なんとかトランクにおさまりKKIAを出発。
タンジュンアルは、空港から近い。
でも、車は、タンジュンアル方面へ曲がる通りをすぎてしまったような気がする。
あ~れ~、KKに向かってる!
迂回かな?と思っているうちに、車はマジュラン・ステラハーバー・リゾートの敷地に入りかけ…。
「ノー、ノー、タンジュンアル!」とUターンしてもらうが、レシートを見たら、しっかり「ステラハーバー」の印字。
やかんの姉さん、寝ぼけたな。
いくら発音が悪くても、シャンとスは間違えないだろう。
それに、KKの町からKKIAより、タンジュンアルからのタクシー代金が安いから、きっと高く払ったに違いない。
きょうに限って、タクシークーポンの行き先をチェックしなかったし、いつもはドライバーが「どこ行くの?」とたずねるのに、きょうに限って、聞いてくれなかった。
まあ、いずれにしても、チェックしなかった私たちが悪いのだから、ドライバーには大げさに謝っておく。

シャングリラに着くと、まだ7時なのに、チェックインまちの人、チェックアウトに並ぶ人、オプションの送迎待ちのひとで、ロビーはにぎわっていた。
リゾートは、隠れ家ふうやヴィラにひかれるけれど、なぜだか、ここの古典的な、ザ・大型リゾートホテル、といったたたずまいが大好きだ。
それでいて、ベルボーイやベルガールはカダザンの民族衣装を着ていたり、ローカル色も取り入れているところがよい。
荷物は、タクシーを降りた瞬間に、ベルボーイがさくっと預かってくれた。
レセプションへ行くと、カダザン族によくいる小顔のかわいらしい女の子が対応してくれた。
ゲストカードに記入し、レジスターだけすませておく。
予想通り、部屋に空きはなく、「午後2時になったら、ルームキーをとりに来てちょうだいね」とのこと。
ロビー横のトイレで、顔を洗い、歯を磨き、朝のプールサイドをちょびっと散策。
プールサイドには、以前に泊まったときにはなかったものが、たくさんできていた。
まずは、なぜかジュゴン。


そして、前はなかったウォータースライダーが出来ていた。
けっこう大掛かりで、こどもは大喜びだろうけれど、ナチュラルな景観を損ねていることは否めない。
7時台という時間帯がら、宿泊客の多くは、ホテルのレストランでブレックファスト中。
旅行者用にアレンジされた味では満足せず、かつ、ケチな私たちは、ホテルで食べようなんてゆめゆめ思わない。


じゃらんじゃらん ちゃりまかん
KKの町へゆくホテルのシャトルは9時までないので、タクシーでガヤストリートまで行くことにした。
じゃらんじゃらんちゃりまかん、食べ物をさがしに町歩き。
混んでいるクダイ・コピ=おいしいにちがいない。
より混んでいる店を「ちゃりちゃり」探して、「じゃらんじゃらん」散歩である。
あるクダイ・コピの前に、バナナリーフに包まれたご飯、ナシブンクスが並んでいるのを発見。


ナシレマ1.5リンギット!今のレートで40円しないくらいだ。
賞味期限は16時まで。
ランチにでもと、とりあえず、買っとく。
多くのクダイ・コピのショーケースに、北京ダックがぶらさがっていて、おいしそう。


ガヤ・ストリートには、ミーゴレンかミースープを「ちゃりちゃり」しにやってきた。
でも北京ダックや、店頭に並ぶ点心にも心ひかれて、すっかり優柔不断。
ちょっと店をのぞけば、女の子が「まか~ん!」と駆け寄ってくるが、もうちょっと先の店も見てから、と思っているうちに、ガヤストリートを往復し、タクシーを降りた、ガヤストリートの入り口に戻ってきてしまった。
「いっそ朝っぱらからマレー料理行っとく?まだ開いてないかもだけど…」と、そのままカンポンアイルまで歩くと、SEDCOコンプレックスの向かいの通りの角に、満卓で、朝から行列ができている店を発見。
これはおいしいに違いない。
テーブルはなかなか空かず、しぶとく待っていたら、相席で入れてくれた。
先客は、悪人顔でメタボのチャイニーズ。翡翠の指輪をしている。
まあ、そんなことはどうでもよい。
店の女の子に「みぬむ?(飲み物は?)」と聞かれ、迷わず、「テタレ・セジュッ!」と、冷たいテタレをオーダー。
濃いリプトンと練乳で、血糖値があがり、元気になる。
「まかん?(何たべる?)」と聞かれ、「ミーゴレン・シーフード」と答えると、「ティアダ(ありません)」
「ミースープは?」
これも「ティアダ。」
そして、「コンローミー!」と返ってきた。
この店は、コンローミーだけなのね。
これだけ混んでるんだから、ここのコンローミーはおいしいにちがいない。
「OKら、コンローミー。」
その様子をみて、悪人顔のオヤジたち、「日本人?」とたずねてきた。
「そーですよー。」
「コタキナバルははじめて?」
「いーえ、何回も。」
なんて、あたりさわりのない会話を展開。
おやじ、去りがてら、名刺をくれた。
アピアピのコンドミニアムを斡旋してるらしい。
ジャンボが当たったら、KKにコンドの1件も持っときたいので、「お~!あぴあぴ!」と笑顔で受け取っとく。

そして、ふだん、選択肢にすら入ってこないコンローミーはおいしかった。


アピアピオヤジが去ると、新たに家族連れがやってきた。
現在こちらでは最旬ヘアスタイルらしい、前髪のやたら重いハタチ前後の息子と、不自然にストパーな20代女子と、80年代を思わせるレイヤードカットのお母さん。
しばらくすると、またまたメタボで人相悪めのチャイニーズのお父さんがjoin。また翡翠の指輪。
ローカルチャイニーズの富裕層には翡翠の指輪がマストアイテム?

食べ終わった時、時計は9時半になろうとしていた。
ちょうどスーパーが開く時間だから、両替屋も開くことだろうし、センターポイントへ両替に行こう。
「ちぇっくぷり~ず!」で、コンローミーと具沢山のスープとテタレを2名分で16リンギット60セン。ひとり216円もしない。
コンローミーはあんまり食べないけれど、また食べたくなったときのために、店の名前を一応チェック。


リム…右の二文字が読めない。う~ん、ハヤシさんと覚えておこう。
イヤミのような髪型の店主がいるので、きっとみつけやすいだろう。

そしてセンターポイントへ行くと、いつも利用している、レートのよい「City Parade」なる両替屋は閉まっていた。
まだ営業開始していない店が多いので、きっとまだ早いんだ、と市場へ時間つぶしにゆくことにした。


コタキナバル市場
トイレだけのためにメリディアンに寄ったあと、市場へむけてじゃらんじゃらん。
空はすっかり晴れて、日差しも強いが、海風があるので暑さはあまり感じない。
フィリピノ・マーケットで、足踏みミシンをかけるおじさんたちを横目に市場へ。

市場のすみっこ、半屋外には、ココナッツ・フレーク。
これ買って、ボディ・スクラブしたい。


その奥には米コーナー。
米は、手続きをすれば、年間100キロまで免税で持込めるとか。
私は、香り米も、細長いお米も、つや姫も、南魚沼産コシヒカリも大好きだ。
ナシゴレンを作るときには、やっぱり南の国の細長いお米が必須だから、いつか手続きしてみよう。


カラフルなサゴでんぷん。


さまざまな豆。


乾物コーナーには、小魚や干し蝦。




ハリア…生姜。


聞いてもよくわからなかった野菜とチリ。


クッキーコーナーのクッキーもカラフル。


カラフルな果物コーナー。












大好きなヤム。




肉売り場もしっかり見たあと、魚の部に移動。

























けちけち両替
ダイバーが好きな魚市場見学を終え、10時になったので、センターポイントへ戻ることにした。
いつも気になる、シンスランの洋品店のぶりさがりマネキンが見えれば、almost there。


センターポイントに入ると、City Paradeに直行するが、今日はお休みらしく、10時になっても閉まっていた。
地下と1Fの両替屋を見て回るが、どこもJPY1は、「We buy 0.0380」である。
10,000円で380リンギット、1リンギットが26.32円程度。
ちょっと前までは、1リンギット30円で考えていたわけだから、じゅうぶん安くはある。
それでも、きっとCity Paradeだったら、もっとよいに違いないと思うと、両替にふみきれない。
インフォメーション・カウンターにゆき、両替屋はどこに行くのがおすすめか尋ねると、返事はCity Parade。
でも、やっていない。

そこで、ご苦労にも、ウィスマ・ムルデカにゆこうということになった。
市場から行けば、すぐだったのに。
こんどは郵便局前の道を通って、またまたクダイ・コピにぶらさがる北京ダックや、パン屋のエッグタルトに気をとられながらじゃらんじゃらん。
ウィスマ・ムルデカに入り、最初に見た店が「We buy 0.0388」で、「やったー!」と感嘆。
来たかいありと思い、いつもの中国人のところへゆくと「0.0392!」で狂喜。
10,000円で392リンギット、センターポイントで両替するのとでは12リンギットの差がでる。
麺2食は食べられる。
ちっちぇー話だが、なんとなく勝ち誇った気分。
まあ、けっこうな金額を両替したので、足を棒にした価値はある。


郊外へ
きょうは、KKの郊外にある、CE本舗であるアドベンチャー・ジャーニー・ワールドを訪問。
付近は瀟洒な戸建て住宅も多く、いい感じのところだ。
タクシーにおおよその場所を告げてあったが、住宅街で止まられた。
うちらは個人宅訪問か!?
セコムしていないけれど、けっこうみんな、門扉、セキュリティ固そうで、簡単には入れてもらえそうにない。
ここで降ろされても万事休すだし、かんじんのオフィスには、一度だけ行ったことがあるが、うる覚え。
クダイ・コピが角にあったことを鮮明に覚えているので、クダイ・コピが入っているビルで止めてとたのむ。
降りた場所は正解。でも、こんどはオフィスの入り口がわからず、前を通ったのに通過したりで、結局電話してたどりつく。
小一時間、オフィスにお邪魔して談笑。
帰りは、もしタクシーが来たらタクシーでホテルへ、ミニバスが来たらミニバスでいったんKKに出ることにした。
オフィスを出て、通りに出たら、すぐにミニバスが走ってきた。
そいつを止めてもらうが、車はすぐに止まれないので、止まった場所から「走れ~!」と叫ばれ、数十メートルDASH。
これで1リンギットでKKまで帰れる。
ローカルは、走ってきてまで乗ったのが、外国人で珍しそう。
車内混雑ですわる場所はなく、つり革もなく、つかまりどころが少ない。
車内では、勉強中のお姉さんとか、大きな荷物を持ったおじさんなど、ローカルの日常を垣間見。
ずいぶんとばすが、椅子の背もたれの角っこくらいからつかまるところがなく、キケン。
ワワサン前の終点でバスを降りて、タクシーでタンジュンアルーへ戻る。


CHIスパ
ホテルに戻ると12時20分。
ロビーでは、民族衣装のお兄さんが、民族楽器を奏でている。
いい音。
お兄さん、いろんな人にカメラを向けられ、そのつど、どや顔で対応。


そしてチェックインまでの時間つぶしと、フライト疲れをとるために予約しておいた、Chi Spaへゆく。
「ボルネオ・セラピー」という1時間15分のマッサージ、400リンギット+税サ15パーセント。
本当は、スクラブ、フェイシャルまでやりたいが、あすからC/Eでばっちくなるので、マッサージだけにした。
なんといっても、このChi Spaは、施術室が一棟独立型ヴィラで、素敵すぎ。






スパのパンツが紙パンツではなく、ニットにグレードアップしていた。
サバの強めのマッサージは、フライトでかたまった体によく効く。
最後は意識がなくなっていた。
これで、せせこましいフライトの疲れも、ぜーんぶとれた。


チェックイン
スパが終わり、ちょうどチェックイン時刻の2時なので、レセプションへルームキーをもらいにゆく。
三段腹のチャイニーズの女性スタッフがにこやかに対応。
後ろ姿はそうでもないのに、スカートでお腹を無理に閉めつけているようで、はみ出たぜい肉が、ウェストのうえで段々になっていて、他の人たちの腹をすっぽり覆うケバヤ風ユニフォームの前が閉まらないほど。
見ているだけで苦しく、私も腹筋しなきゃ、と思ってしまう。
三段腹さんは、BOXや所定の場所をさがしても、キーがないらしく「?」となっている。
端末を確認したり、再度パスポートをチェックまでされ、朝のレジスターは、ほとんど無意味。
しばらくたって、朝対応してくれた、かわいらしい子が呼ばれ、「なんでルームキーがないのよ!?」みたいなことを、三段腹さんに聞かれている。三段腹さんは、かわいい子に私たちを引き継ぎ、感じのよい笑顔でその場を去っていった。
結局、かわいい子から、「前に泊まっていたゲストが、13時半にお部屋を出たばかりなので、まだお部屋の用意ができていません。」と、これまた感じよく、一生懸命謝るので、戦意喪失。
仕方がないので、ロビーにあるボルネオ・ラウンジ&バーでお茶を飲みながら待つことにした。
アイスコーヒーを飲んでいると、白人のちょっと気難しそうなご老人が通りかかり、バーカウンターへ行った。
「めんどうくさそうな人だねぇ…。」
やがて私たちのグラスが空になると、ラウンジスタッフの女の子が、アイスコーヒーのおかわりを持ってきた。
「あちらの方からです。」と、面倒くさそうなご老人の後姿の方をさす。
「あちらのお嬢さん方に(厳密にはオバサン!?)」とご老人からの差し入れらしい。
ご好意はありがたくいただく。
2杯目も飲み終わり、ご老人にごちそうさまのお礼を告げにゆくと、一言、「Enjoy」と。
ラウンジを出たところに、かわいい子が「So sorry!」と駆け寄ってきて、1時間強遅れでやっと部屋に入れることに。

タンジュンアル・リゾートには、本館タンジュン・ウィングと、新館キナバル・ウィングがある。
今回は、タンジュン・ウィングのオーシャンビューのお部屋。
チェックインが遅れたお詫びで、一番上のフロアにしてくれたんだと。

部屋からは、大きな木が1本、視界をさえぎりはするものの、タンジュンアルーの、遠浅なビーチが見える。


広いバルコニーには、蚊遣り豚ならぬ蚊遣りサカナが。




もうすぐ時間ぎれになるナシレマで遅いランチ。


おいしー。
小さなブンクス(包み)で、足りないかと思ったが、けっこう食べごたえがある。
40円でこの旨さと満腹感。
素晴らしいコストパフォーマンス。
だからローカルフードはやめられない。

KKのサンセットはだいたい18:30。
18時すぎになって、部屋から外をながめるが、ぱっとしない色彩。
「きょうのサンセットはたいしたことなさそうだから、もうディナーに行っちゃおうかー?」ということになった。
ロビーに降り、いちおう、「外見とく?」、とプールサイドに降りたら、いい感じのトワイライト。
サンセットのビュースポットには、こんなに人がいたんだと思うほどの人だかり。


予想外にきれいなサンセット。
スルグ、マムティック、と思い出深い島々…。






ホテル側の、いかにもトワイライトタイムな感じもよい。




夜のプールサイドの静けさ。


キナバル・ウィング側に歩いてゆくと、日没後のわずかに明るさが残る群青色の空に、キナバル山の全景が、黒く浮かび上がっているのがみえた。たぶん、キナバル山を知らなければ、気づかないだろう。月の明るい夜中に、見てみたいものだ。

さあ、とっぷり暮れたので、心おきなく街へディナーへ。
ロビーへあがる手前、ジムで鍛えている人たちが結構いた。
なにもせっかくのサンセットタイムにしなくても…。デリカシーのない人たちだなぁ。

さて、KKでの大事なイベント、ディナーは、きょうも「發記」で、レモンチキンとサユルマニスにしたい。
ベルボーイに、タクシーで發記のある「Ang's Hotelまでゆきたい」と告げるが、わかってもらえず。
「ウィスマ・ムルデカの向いの…」とマレー語で答えると、「君はマレー語を話せるんだね」と喜ばれ。
サバハンは、英語の語尾にバをつけるので、英語のときは、バーバー言ったら、「君はサバハンイングリッシュも話せるんだね。」とほめられ。ここでしか使えない英語である。

土曜日、タンジュンアルからKKに向かう大通りに出るまでの道は渋滞。
大通りまで来ると、スムーズに流れた。
Ang's Hotelは、タクシードライバーにもピンと来なかったようなので、すぐ近くの「リトル・イタリーまでお願い」と言ったら、すぐにわかってくれた。
タクシーをおりて、發記に着くと、店内大混雑。
外で待つ人も、15人をくだらない。
しばらく粘るが、あきらめてバクテにゆくことにした。
こちらも満卓で、しばらく待ったが、店の人が、強引に席を作ってくれた。
佑記バクテで、もう1人の友だちも合流して3人前。


友だちは、私が臭いといったガヤ・センター泊。
いわく臭くないそうだ。
アゴダのレビューには、洋の東西を問わず臭いのコメント続出だし、おいそれとL字管をU字管に交換はできないだろう。
彼女は明日、午前7時半発のMH2121便でひとあし先にC/Eに乗り、しっかりマブールダイビングもする。

バクテのあとは、BBカフェへBEERを飲みに行く。
21時すぎに、ローカルの生バンドがはじまったら、会話の妨げになるので撤収。
店を去るとき、クラプトンのワンダフル・トゥナイトを、女性ボーカルふたりが熱唱していた。

どこ行こうか、という話になるが、ハイアットのロビーの楽なソファでしばらくうだうだして、23時頃解散。
私たち、いつもなら、深夜早朝まで飲んでいたいタイプだが、せっかくのリゾート・スティなので、きょうは素直に帰るのだ。
本来、最終日にKK1泊とするところ、今回は、初日になってしまったので、なんだか早くも旅の終わりな気分。
MHは、絶対、今と逆のスケジュール、羽田昼発KK夜着、KK深夜発羽田早朝着に変えるべきだ!
だって、羽田に23時台についても、都心に住んでいない限り、公共の交通機関で帰れなくなってしまうもの。
コンプリメンタリーの、ボー・ティーのカモミール・ティーでほっこり、おやすみなさい。

9月、シパダン、セレベス・エクスプローラー(1) 9月17日 羽田-KK直行便初搭乗

2011-09-27 22:12:21 | コタキナバル
毎年9月にとる遅い夏休みは、今年も、セレベス・エクスプローラーでシパダン・ウィーク。
日曜に乗船して、月曜から土曜まで、6日連続毎日シパダン。
天候さえ許せば、シパダンだけで23ダイブ♪
6日間連続でシパダンに潜るのは、シパダンがクローズして以来、はじめてのことだ。
過去、9月で大潮にあたらないとき、ハンマーヘッドを何度か見ているので、ハンマーに期待。

9/17 MH85便 羽田発01:35 コタキナバル着06:20
羽田からのKK直行便が就航して間もなく1年。
遅まきながら、やっと、長年待ち望んでいた羽田→KK直行便で飛ぶことになった。

金曜日1日仕事をして、家に帰って、パッキング。
シャワーして、ごはん食べて、余裕で22時半頃家を出て、23時をちょっとまわった頃には羽田。
そしてフライトは、午前1時半すぎの出発で、朝7時前にはKKにいられるという、無駄のないスケジュール。

セレベス・エクスプローラへの乗船は、9/18、日曜日。
日曜の直行便からタワウゆきに乗り継いで、午後にはマブールでドボンというスケジュールが一般的。
でも、せっかく土曜日はお休み。
東京にいるより、迷わずKKで1泊。
さらに、早起きがいやなのと、マブールでのダイビングよりもKKが好きなので、日曜のKK→タワウは午後便にして、セレベス・エクスプローラー乗船は午後おそめ。
マブールでのオリエンテーションをスキップして、月曜朝のシパダンからダイビング。
私的には、PERFECTなプランである。

さて、マレーシア航空は、空港チェックインだと、チェックインカウンターオープン直後でも、ど真ん中の席しか空いていないという憂き目にあうことが多いので、Webチェックインをしておいた。
私も友だちも、窓側に引きこもって爆睡したかったので、各自窓側をとっておいた。
ただ、せっかくWEBチェックインをしても、羽田にWebチェックインずみの人むけのカウンターがなく、普通に行列。
荷物をドロップするだけなのに、20分弱並んだ。
敬老の日と秋分の日の祝日を控えた週末なので、混んではいるが、1組あたりのチェックインにかかる時間が長すぎ。
私も荷物を預けるだけなのに、思ったよりも時間がかかった。

三席並びの隣に座ったのは、地味で一風変わったカップル。
女子は、座る、という動作以外、自分では何もしなかった。
ブランケットすら自分でかけない。
ジミー大西似の彼氏が寒くないようブランケットをかけるや否や、彼女はすぐに眠ってしまった。
まあ、午前1時半だから無理もない。

水平飛行になり、クルーがマレーシアへの入国カードを配りにきたときも、ジュースのサービスをしにきたときも、毎回隣のカップルの彼氏=ジミーちゃんが張り切って、えへらえへらと「2人分です!」を強調し、Vサインを出すので、クルーは2つ置くと去っていってしまう。
なので、毎回私はクルーに「ちょっと待った!」状態。
ピーナッツは、ジミーちゃんのせいでもらえなかったが、クルーを呼び止めてまで欲しくもないので、許してあげよう。
一方、女子は、何をしていても、すぐどろどろと眠ってしまう。
入国カードを前に、ペンをにぎるが、パスポートの自分の写真のページをしばしなでていたかと思ったら、入国カードを書きながらまた眠る。

「Fish or chicken?」
日本時間の、深夜3時ちょっと前に、ミールのサービス。
過去に、この羽田-KK直行便に乗った人々は皆、真夜中のミールがとてもつらいと言っていたが、夜の空港、滑走路の誘導灯、夜景ずきの私は、らんらんとして起きていたので、どうってことない。
毎回、私がジミーちゃんのVサインに阻まれているのを学習したクルーは、先に私に声をかけてくれた。
あらかじめ、フィッシュミールをリクエストしてることを伝えると、すぐに持ってきてくれた。


狭い機内とサービスには変わりがないものの、関西線に比べると、羽田線のクルーはずっとプロフェッショナルだ。
ドリンクの希望を聞かれ、本来なら「Tiger」というところ、眠り呆けている隣の女子を起こしてトイレにゆくのは、面倒なことになりそうなので、「7up please...」にしておいた。7upをギャレーから持ってきて、差し出しかけたクルーは、つぎが悪かったと、わざわざギャレーに戻り、注ぎ足して持ってきてくれた。

そして、ジミーちゃん、ミールをたずねられ、眠る女子の肩を何度もたたくが、女子は目覚めない。
明らかに、ミールはいらないのだろうが、男子は、しばらく思案して、チキンとフィッシュをひとつずつオーダー。
ミールを目の前に置かれても意識不明の女子をゆすり起こし、
「ひとつずつ頼んでおいたから♪」
すると女子は、おもむろにデジカメを取り出し、ミールの写真をとった。
サカナを2、3口食べ、また箸を持ったまま眠りの世界へ。
結局、ジミーちゃんが、「こっちの方がおいしいぞ!」と言いながら、女子のミールをぺろり。
1個ずつたのんだのは、あんたが両方食べたかっただけじゃん。
そして、「あしたは朝食がついていないからね。」となんども無反応な彼女に力説し続けていた。
食事がツアーについていなきゃ、食べない気だね。
ちなみに、フィッシュミールの中華風あんかけよりも、普通のミールのイタリアン風トマトソースかけのほうがおいしそう。
私も、食べ終わったら、さっさと就寝。

あまり時間の経過を感じないまま目が覚めると、外はしらみはじめていた。
眼下に広がるのは、雲ばかり。
少したつと雲のあいだから、もう、キナバル山の頭が見えて来た。


下界には、朝の静かな海、緑の大地、泥んこの河。ああ、ボルネオ。


キナバル山の頂上は、いつもKKから見る形とは違う。


裏キナバル山だ。
機体が下降しているため、すぐにウィングにはばまれ、そのあと雲の中に突入し、みえなくなってしまった。
やがて、緑だけだった陸地に、ところどころに集落が見え始め、1Borneo、UMS、ヤヤサン・サバ、リカスを通過。


あっという間にKKの町の上空に到達。


ハイアット、センターポイント、ストゥラ・ハーバーを過ぎ、ランディング。



まだ新しいKKIA(コタキナバル国際空港)。
なのに、すでに空港名、全部点灯してないぞ…。
このとき6時18分。ほぼ定刻。
みんな、KK直行便はきゅうくつでつらいというが、5時間50分で着くのはありがたい。
確かに、マレーシア国内線より狭い座席というのはひどすぎる。
ビジネスクラスも、これがビジネス?と思える小スペースだ。
でも、KL乗り継ぎをするよりは、ずっとましだ。
お隣のカップルが、仲良く手をつないで降りてゆく後姿を、生暖かい目で見守りながらあとに続く。
それにしても、見渡す限り、外国人は1カップルだけ。
見事な日本人フライトだったなあ。