くらぶとろぴか

きもちはいつもシパダンの海の中。シパダンとコタキナバル旅の備忘録、ときどき弾丸、そしてホームワークアウトおたく。

シパダン2014(6)11月22日(土)

2014-12-31 16:19:29 |  ダイビング
真夜中、なんとなく目がさめた。
次の瞬間、部屋のドアが開いたのがわかった。
C/Eでは鍵がこわれて部屋から出られなくなったカップルがいたり、鍵トラブルもあるから、鍵なんてかけちゃいない。
最初はドアの締めが甘くて自然に開いたかと思ったが、次の瞬間、超酒臭い。
ビールだけではない。
赤ワインも混じっている。
それも質の良くない・・・。
そして、ドアの外で立ち尽くす人かげ。
ブッシュだ。
向かいの部屋のブッシュが、間違ってこちらを開けたようだ。
ベッドの位置が逆なので、勝手の違うレイアウトに立ち尽くしているとみた。
「U opend the wrong door!」と告げたらさらに数秒固まり、開けたドアも閉めずに反対側のドアへと消えていった。
開けたもんは閉めてけよーーー!
ちっ、と起き上がってドアをしめにゆくと、廊下に酒臭さ充満。
思わず、「くさーーーーーっ!!!!!」
同室の人が、気の毒すぎる。

新月で眠りが浅いところ、ますます寝つきが悪くなり、朝が来て・・・


朝、ボートでもブッシュはまだ臭かった。
なんの詫びもないし、ほんとーに腹立つー!!
まあ、あの酩酊ぶりと、けさの臭さでは、たぶん何も覚えていないだろう。


1st dive Drop Off
今朝もカバーンからスタート。


Giant barrel spongeが朝から産卵中。












性転換中のスミレナガハナダイ。あとひといき。


クマザサハナムロは忙しく・・・


ハダカハオコゼは、サウスでリクエストしていたのに、ドロップオフで実現。







ホンマン、リクエストにお答えいただき、ありがとう。


2nd dive Barracuda Point
最初に目に入って来たのはアオヤガラのグループ。

誰も注目しないので、いちおうパチリ。

おはよー、ギンガメ。




空まで見える静かな海。


ナポレオンぷかぷか。


う~ん、平凡。




3rd dive Barracuda Point

ふたたびBP。
1日に2度BPがあると、「またさっきのところ?」というヨーロピアンがいる。
シパダンがベストとか言っときながら、わかってないなー、君たち、と思う。
バラクーダポイントこそ、シパダンのベストなのに、潜らせてもらってありがたく思えーーー、なのだ。
とはいっても、今回のBPは地味である。
だからといって、退屈な訳ではない。
ここのアベレージは、ほぼ他のところのベストに匹敵するのだから。

ホンマンがボートからカンムリブダイをみつけて、ふたたびBumpheadsタイム。

入った時には、すでに白砂の素が拡散ずみで視界不良。









そして、白砂の素をたんと浴びたころには、ギンガメもかけつけてくれた。
(てゆうか常駐)






ギンガメたちよ、きみたちともっと一緒にいたいけれど、またしばらくお別れだよ。
また来年!

今回は、いつもより少ないアケボノには、背をむけられがち。


出会ったカエルウオには、すべてストーキング。




ラストでも、1分たりとも延長なく上がるホンマン。
このあたり、ホンマンのおもしろみのないところ。
アオウミガメのけだるいまなざしともしばらくお別れ。


13ダイブ、レアもの大物不在だったけれど、やっぱりシパダンはいい。
今年もシパダンで潜れてよかった。
さあ、下船だ、下船だー!


センポルナまで3時間半
ダイビングが終わったら、センポルナに着くまでに、器材をすすいで、かわかして、パッキングなので、けっこうあわただしい。
いままでは、ダイビング当日中の下船のときには、エンジン担当にお願いして、ジェネレーターの力で乾かしていたが、今のエンジン担当はいんちきマジシャン。
シャツをまくりあげて太鼓腹をよくさらしているのもうざく、何かを頼むなんてありえない。
幸い好天。
器材にはよろしくないが、炎天下にガンガン干してやる。
ひと通りの作業を終え、いざランチ、と思ったら、ホンマンにマラトゥアのブロッシャーを渡された。
マラトゥアのブロッシャーには、ダイブマスターとクルーへのチップを入れる封筒がはさまっているのだ。
あらまー。リピーターにはチップ袋渡さない船ではなかったの?と若干心外に思いつつ、それがなんであるかわからない体で、笑顔で受け取る。
もらったって、封筒を使うかは私の裁量さ。
まあ、この人にガイドしてもらうのははじめてだから、私をリピーター認定してくれないのかも。
チップを渡すとしても雀の涙。
残念ながら、リンギットをそんなに持ち合わせていないのだよ。
もともとマレーシアはチップの国ではないので、何か頼み事をしたり、ダイビングでかなりGood job!でなければ差し上げない。
ジェリーなんて、ミレニアムのときから知っているが、まず私がチップを出すなんて思ってなさそう。
日本のカップ麺が欲しいと言うから、荷物にスペースがあればカップ麺を渡すくらい。
おととし、ちょっと無理なことを言ったときに、外に呼び出して、握手とチップを渡したら、驚きのあまり、チップを取り落とされたくらいだ。
オランダ人夫妻も、ためつすがめつ封筒を眺め、なんだかなー、って顔をしていた。
部屋に戻って、ごろごろしながら考えた。
白い自分が「ハダカハオコゼを見せてくれたじゃない。」
それにたいして、黒い自分が「1匹だけじゃん。普通、頼まなくても、みつけてくれるし、頼めばいくつでもみつけてくれる。」と言う。
白黒抜きに、冷静に検討すれば、シーフェストホテルのチェックインでデポジットを要求されるかもしれないから、リンギットのCASHは多めに残しておく必要があるといえよう。
治安の悪化が噂されるセンポルナの町を夕方ほっつき歩いて、メイバンクまで行ってキャッシングするのもごめんだ。
悪いが、今回はチップは見送りとさせていただこうかな。
そもそもシパダンダイブセンターなんて、チップどころか、ダイブマスターは会社から接待費を支給されてたそうで、自分の懐をいためることなく飲み放だったし・・・。
これまでいろんなダイブマスターと潜り、もっといい仕事をした人びとにさえあげていなかったのだから、このチップの風習のない国で、フツーのダイブマスタリングでチップを出す必要はないと結論づけ。
こんな葛藤をよそに、センポルナに着くと、あれよあれよという間に下船。


Seafest Hotel
C/Eのボートがシーフェスト前に着くと、工事現場のすみっこから地上へ。
ブッシュも、EU組も、みんないそいそとセンポルナの散歩に行った。
ロナルドが親切に荷物を持ってレセプションまで運んでくれる。
こーゆーのこそチップもんなのだ。
まあ、先立つものがないので、しゃーないね。

案の定、レセプションではチップとして50リンギットを請求された。
レセプションの女子、感じ悪め。
部屋に入ると、下の方から子どもたちがはしゃぐ声が聞こえる。
カーテンを開けて見えるのは、向かいの部屋の窓。
そして、ななめ下にプール。
こどもがぎょーさん。


7年前に一度だけ泊まったことがあるシーフェスト。
カベも薄かったし、すべてがちゃっちくて嫌いだった。
アゴダやTrip Advisorのレビューは、センポルナではいちばんまし、といった評価で、不満も多い。
でも、セレベスの後だから、微妙に快適に思えてしまう。


ビリッマンディ。浴室。
まあ、こんなもんでしょう。




アメニティのボックスは、頑張ってるかも。

中身はシーフェストですから・・・

そして、腹ごしらえ。
治安については、ここにいる限り、あまり変化は感じられないけど、近くでごはんたーべよ。
そして、すぐ隣にある、レストランに行った。


海豊美食館
まいにち飲みたいココナッツジュース。

ただし、ココナッツパンダンで、パンダンの風味づけがしてあるので、ちょっとくせがある。

まいにち食べたいサユルマニス。


週3回は食べたいミバサシーフード。


またまたご満悦。
レストランを出たら、すっかり夜。まだ18時10分なのに。


部屋に帰って、Tigerを飲んで就寝。
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シパダン2014(5)11月21日(金)

2014-12-26 10:22:00 |  ダイビング
暗い朝。
グレーなシパダン。


でも、50分後にはダブルレインボー。(わかりにくいけど)


しかも、パーフェクトに弧を描いていた。(これもわかりにくいけど)


朝のシパダン島は、ぶわーん、ぶわーん・・・
サバ・パークスの人が落ち葉掃除機(?)をかけていてうるさかった。
鳥の声が聞きたかったのにのにのに。


1st dive Staghorn Crest

朝のスタッグホーンならハンマーを狙いたいところ。
でも、ホンマン(ダイブマスターのRaafさんのこと)筆頭に、みんな行儀よく壁の近くにとどまっている。
新しいダイブマスターふたり(といっても去年もいたが)、ホンマン、ブーともども、本名が覚えられない。
特にブーちゃんの名まえはむずかしい。
ホンマンのガイディングは手堅いと思う。
ゲストより先に、朝食昼食をがっついているのはけしからんと思うけど、ガイドは決して下手ではない。
何かが通れば、まっさきに見つけて知らせてくれている。
先週はジンベイも見たというし、たとえ単体でもハンマーもだし、大物運も悪くはなさそう。
ただ、積極的に大物探しをしようという気合いは感じられない。
小物はエビやウミウシばっかだから、魚類についてはまだまだ発展途上か?
ホンマンだって全然若くないが、ベテラン過ぎるトムやジェリー級のマクロ眼、マクロ探知力を求めるのは、酷というもの。
トムは経験に裏打ちされた実力派、それに頭も使っている。
ジェリーはどちらかというと野生のカンと奇跡の視力か。
もっとも、トムジェリは最近、ファンダイブのガイドはほぼしていないようだから、鈍ってるかも!?
今回、見ている限り、トムはカバーンダイブ希望者対象にカバーンに潜るだけ。
きのうもけさも、カバーンに入って行った。

ジェリーにいたっては、トムとウェイトさがしにゆくだけ。
ここではウェイトがとても高いものにつくそうで、落としもののウェイトを地道に回収しているようだ。
トムジェリは、現役ガイドふたりがホリデーだったり、故障したときくらいは、ガイドするんだろうか?
そういえば、来週はイタリア人グループが来るから、ケアしなければいけないと言っていた。
しなければいけないのではなく、すすんでするんだろーに。
イタリア、ロシア、アメリカ・・・
チップ大国のグループが来るときは、もれなくいるトム。
でも、日本人チャーターのときはほぼいないという事実。

ジェリーは今何の担当なんだろ?
去年は会計してたけど・・・
たずねても、「ワタシハモウオジイチャン」としか言わない。
はっきりしたことを言いたがらない。
そんなジェリーはガイドが主たる業務でなくなったら、てきめんに腹が出た。
ここのガイドはみんなピグミーシーホース腹。
みんなミスターサカナダイビングサービスにあずけてきたえなおしてほしい。
期待するような出物がないから、そんなことをぶつぶつ思いながら漂っていた。

さて、ホンマンとは気心知れていないうえに、ホンマンが保守的な潜り方をする人だから、あまり個人行動をとるのもはばかられる。
だってホンマン、伊勢エビとかでも、遠くから一生けんめいライト振って呼んでくれるんだもん。


というわけで、彼らからは着かず離れずな位置をキープせざるを得ない。
あと10メートル深く、あと20メートル外洋に出たら、もっとサメとお近づきになれるのに。
たまにはハンマー探しに行こーよー、と思うのだった。

そしてあっさとサウスポイントに流れ着いた。

ホワイトチップが川の字で休んでいて、なんかかわいい。
と思ったら、ブッシュが寄り過ぎて、さっさと解散。
うがー、ブッシュめ・・・。

あとは、ベラウォッチングをしていた。


2nd dive South Point

1本目から、to be continuedな感じでサウス。
スタッグホーンクレストもサウスポイントも大好きなので歓迎だ。

シパダンではサウスくらいでしか見ないヨスジ。
モルディブのヨスジとは違って控えめだ。

モルディブのヨスジは、鼻面がこちらに迫って来るが、ここではそそくさと背を向ける。

外洋にグレーリーフが現れては消え・・・

でも、遠い。

イソマグロも通るが遠い。


浅瀬のサンゴは、あいかわらず、うりうり、ぴきぴき。


ここ3日間、毎日海が静かなのはとてもよい。
水面にカメの背中が映るくらいペタペタなのだ。


せっかくこんなに静かなんだから、もっともっと南側で潜りたい。


3rd dive Barracda Point

ホンマンは、ゲストになんとかカンムリブダイの群れを見せなくては、と思っているのだろう。
ボートを止めるところにかなりこだわって、カンムリブダイのいるところをさがしあててエントリー。
そこにあるチャンスはのがさない、こんなところはホントに手堅い。




真昼のバラクーダポイントでカンムリブダイの群れを見るのははじめて。




Low tideのBPでは、みんな生き生きとしている。

臆病なチンアナゴも、きょうはよくのびて、あんまり引っ込まない。
ときにエグザイルのチューチュートレイン状態になっていた。
ヤノダテハゼも、ときどきひゅるっとホバリングしてたりした。
きっとプランクトンがいっぱい浮遊してるんだろうな。

一方、ホワイトチップたちはつぎつぎと着陸して休憩。


Lowだから、ロックに行けばアオウミガメたちがクリーニングしているはず。
近づいてみれば案の定・・・


まわりこめば・・・


きょうはまだ大潮ではないので、一度に集まるカメはまだ少なめだけれど、1匹来ては去り、クリーニングステーションは好評営業中。

(よく見えないけれど3匹いる。)


4th dive West Ridge
ひさびさのウェスト・リッジ。
まったりしよう。

ウェストリッジでのダイビングには派手さはないが、地形が入り組んでいて、鬱蒼とした雰囲気がよい。
リーフエッジから真下をみおろしたときの、深海の誘いもたまらない。


それに、レアものも大物も期待できないとはいっても、よそではレアなものがここでは普通種。
ウェストリッジには、ニチリンダテハゼやオドリハゼがたくさん棲んでいる。
他だったらタンクカンカン、シェイカーしゃんしゃんもののアオウミガメ、ナポレオン、イソマグロ、サメなんかは普通に通る。
きょうは、ハナダイウォッチ、スズメダイウォッチに没頭し、オドリハゼにかかわっていたら、予想はしていたが、他のダイバーは消えていた。
今回、EU組は、みんなGoProだから、自称マックダイブとマクロを愛するビデオ持ちのブッシュと、TG3でマクロもいける私は遅れがち。
ダイビングボートで物静かなお一人さまフランス人に「どうして君はいつもあとから来るの?」と聞かれた。
GoPro組とペースがあわないのは当然だと思うけれど、スズメダイやハナダイを網羅しているといちいち説明するのも面倒くさいので「私は泳ぎが遅いんでね。」とお答え。
同じフランス人でも、終日しゃべりっぱなしのオネェ&3老人のフレンチ4人衆と違って、お一人さまフランス人は、超もの静か。
そのわりに、けっこう知りたがり屋だった。
それが、フレンチなまりの強い英語なうえに、声が小さいので、「そーりー?」「ぱるどん?」「かむあげーん!?」となってしまう。
トムが私のワープミニを珍しがり、はいてみたいというので、BPでウェイト回収ダイブをしていたトムに出くわしたとき、フィン交換したら、一部始終を見ていた彼から、「なんで君たちはフィンを交換していたの?」と小さな声でたずねられ・・・。
「トムが試してみたいと言ったからなのだよ。」と私も小さな声でお答え。
昔、デイヴ・リー・ロスが、何かの賞をのがしたとき、マイケル・ジャクソンが電話をして来て、マイケルが小さな声で「君にナントカ賞が行かなかったことを憤慨している」と言うので、デイヴが「俺も小さな声で答えたぜい」的なインタビューを読んだのを思い出したりした。
さて、トムも言う通り、ワープミニはダッシュをかけると、とても早くて、ぜんぜん疲れない。
透明度がまあまあいいので、目を凝らせばバブルが見えて来て、GoProたちにはダッシュで追いつく。
本当は私はフィンスイムは早いのだ。
IDCのスノーケルスイムでは、KKの海で、イタリア人を1週分ぶっちぎったくらいなのだ。

ワープミニは、ミューフィンよりも好きだけれど、もっと蹴ってる感が欲しいかも。

流れは変わることなく、ドロップオフまで泳ぎつけた。
そして、Jettyの一部が沈んでいるのを見るたびに、ちょっと悲しく思う。


と同時に、ビーチまでたどりつくとうれしくもある。


陸も海も、シパダンの原点はここからだから。

ドロップオフのエントリー/エキジットポイントの白砂の砂地はとにかく明るい。







さあ、あしたはもう下船日。
シパダンでのダイビングが終われば、この船にとどまる理由はない。
日本の旅行会社のパッケージでは、日曜朝下船&シーフェストを昼までデーユースが一般的。
今回は、マイレージの件もあったので、クルーズ手配だけジスコにお願いしたのだ。
昨今の円安と海外送金の面倒さで直接予約のメリットはなく、今は旅行会社にたのむのがベターだ。
私は、シーフェストはデーユースでも1泊分まるっとかかるのを知っている。
だったら1泊したい。
でも、パッケージではそうしたイレギュラーはNG。
デーユースははずしてもらって、こっちに着いてから、Agodaでシーフェストを予約。
そしてトムに「あしたセンポルナに着いたら降りるからね」と申告して「わかった」。

ディナー後、オランダ人夫妻と話していると、ビールだけでいい具合に出来上がったブッシュがやって来た。
ブッシュはいろいろからみたいようだが、オランダ人夫妻は迷惑そう。
そういえば、けさ、お一人さまオランダ人が、ラックにある本を見ながら突然崩れ落ちた。
ドーンと音がしたので、ラックが落ちたのかと思ったくらいだが、オランダ人が床にへたりこんでいた。
190センチ以上ある大男なので、150センチ代のスタッフがふたりがかりで抱え上げていた。
自分ではなにが起きたのかわからないようだった。
あとはケロっとしていたけれど・・・。
単なる尻もちだったら、自分で立ち上がるはずだし、何かの発作とかじゃないんだろうか。
1本目だけ休んで、あとは潜っていた。
結果、無事だったけれど、それでいいのか!?って思った。

そのことについて、オランダ夫妻にひそひそと話しているブッシュがいやだった。
その後、ブッシュは、声高にレンベの思い出を話している。
レンベで一緒に潜った還暦の日本人女性と意気投合したらしい。
そしてまた、レンベとTG3初期不良ネタが始まり、面倒くさいので、私はさっさと撤収した。
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シパダン2014(4)11月20日(木)

2014-12-20 11:16:53 |  ダイビング
朝6時に、強制モーニングコールが来た。
一部屋ごとノックして「Good Morning!」
ひと部屋たたけば、みんな起きるね。

まずはシパダン島をおがみにトップデッキに上がる。
なんて静かな海・・・。


じゃろー・ぐみらん(マレーシア国旗のこと)ごしに虹。


さて、毎度おなじみの、早朝超薄切りケーキがないっ!
このないないづくしは経費節減?それともスタッフの怠慢?
はいはい、お菓子がなければパンを食べますとも。
が、トースターは常時ふさがっている。

午前7時。
ダイビングパーミットのサインをしにシパダン島上陸。
新Jettyは使わず、ボートのへさきから波打ち際に降りる。
Jettyはなんのため?

けっこう長いJettyだから、ビーチに乗り上げた方が、歩かなくてすむから?

古いJettyは悲しいことに。

遺物って感じ。

そしてボートに戻っても、ラダーはおろしてくれない。
おフランスのじい様たちが、よろっと上がってるから、しゃーない、私もよじ登るとするか。
と思ったら、先にはいあがったじい様に手をさしのべられ。
うっふ、めるしーぼく。



1st dive ホワイトチップアベニュー


まだHigh tideだからBP(バラクーダポイント)は2本目とラフさん。
潮の高さから、カンムリブダイがこの辺にいるだろうという読みでWTAにしたとみた。
でも、あっちに一匹、こっちに一匹、てんでんばらばら。


あとは見慣れた光景が繰り広げられただけ。










見せ場のない1本。
でも、サンゴがきれいで大好き。

2nd dive バラクーダポイント
一天にわかにかきくもり、


だけれど、Low tideの時間帯に突入したので、水中には期待が持てる。
ギンガメは、リーフ上にはぱらぱら。
残っているものたちは、クリーニング中。


潮が高いとほとんどいないカメが、しょっぱなからやってくる。


カンムリブダイはいるにはいるけれど、単独行動で群れない。


ギンガメたちは、きょうはリーフからはなれたところにどっちゃり。






ホワイトチップにアターック。

みんなサメはだが大好き!?
寄生虫を落としていると聞いたことがあるけれど・・・


ギンガメと10分程度遊んで、深度をさげる。


今回は海も青く、水温も高いので、ハンマーの気配はない。
カベを観察。
アケボノハゼちらほら、アオマスクいっぱい、スズメダイ系、ハナダイ系多数。


やがて、ラフさんがタンクを鳴らしている。
指差す先は沖。
沖だと、すわサメ?と思いきや、バラクーダ。


最初は雲霞のごとく。


おいついて。


だんだん形を変えて・・・


トルネード開始。






最後は巻かれて壁となり。


BPらしい1本。


3rd dive ミッドリーフ
すっきりしない空。
ジャイアントクラムのところでスタート。


欧米人は、こーゆーの「Huge!」とか言って好きそうな気がするが、みんな無関心。
ガイドの心情を察して、いちおうシャコ貝のまわりをぐるりとまわったら、なんか動いた。
ハゼが棲んでいる。
ガラスハゼ系?


写真に撮ってみれば、シャコ貝の身はけっこうメタリック。
そこにハゼさんはよろしいわー。
でも、ハゼの目つき、悪。
で、みんないなくなっていた。

あとは地道なフィッシュウォッチング活動。
ベラもブダイも、なんでも見る。

シパダン的にレアなものはいないのだけれど、砂があればハゼさがし。
砂があればニチリンはいるけれど、全身でなかったり、ニチリンマークが見えなかったり・・・


オドリも警戒したら、これ以上出て来ない。


そんなこんなで、いつも遅れがち。
前を行くダイバーのバブルが見えなくなりそうになると、数十メートルダッシュして追いつく。
知らない人びと、よく知らないガイドなので、いちおう単独行動もほどほどに。

遅れがちな私を待ってくれてまでガイドが教えてくれたもの。

オランウータンクラブはよしとして。


黄色いカイメンにはちょっと脱力。


4th dive ハンギング・ガーデン
天気は回復♪


陽は西に傾き始めているが、浅瀬にはまだまだ強い日差しが差し込む。


先週、4本目でハンマーヘッドが出たそうだ。
私も何年か前のGWに、ここで単体を見たけれど。
ただ、ガイドにハンマーヘッドを探そうという気合いがないのは明白で、いればラッキーってところだろう。
まあ、下を凝視していたけれど、いない。

ごく平凡なシパダンの海の生き物たちを観察。
きょうのハンギングガーデンのスボンジには、ことごとくミゾレウミウシがついていて。


ちょっと入りくんでいるところを見上げると、ツバメウオが棲んでいる。


エキジットすると、前のビーチのジャングルがやせ細っているのがありありみえて悲しい。



というわけで、平凡な4ダイブだったけれど、どれも、Good diveだった。

EUのひとびとと社交をしないオランダ人ご夫妻と、食事のときだけあたりさわりのない会話をして、あとはごろごろしているか、潜っているか、サバティー飲んでいるか、つながらないWiFiと格闘しているかの日中だった。
18時以降の航行禁止が発令されているいま、サンセットもナイトもできない。
シパダンからマブールへの移動中は、シャワーしたらサバティー飲んで、それからビール飲んだらまた昼寝、ディナーでもうひと缶あけたら就寝。

C/Eの食事は、コックがかわろうと、メニューは変わらないのだが、フライドポテトにまったく塩がふってなくて味がなかったりといった残念な感じで、おかわりしようという気にならない。
間食をしようにもパンしかなく、1日になんどもパンにジャム塗ったくって食べるのもなんだかなあ。
こんどはカヤジャム(ココナッツジャム)持ってこよーっと。
バナナはまだ青いし、マンゴも出ないし、味のないメロンかスイカばかり。

オランダ人夫妻は、奥様もダンナも無表情だけれど、ニッと笑えばいい感じ。
オランダ野郎が一度だけ加わったが、英語で会話がすすみ、「あなたはどちらから?」「オランダ」という話になるまでは、お互い同国人と気がつかないのが、なんだか不思議だった。
そして、そのあとはまた、オランダ人同士、仲良くすることもなく。

ブッシュは、私がきのうレンベの写真をぜんぶ見ずに去ったことに気を悪くしたようで、私にはからんでこなくなった。
こんどはオランダ人夫妻になにかとからむが、どうみても夫妻は迷惑しているのがありありとみてとれた。
ようはブッシュはKYなのだ。

今回は、同室の人もいないし、リセッシュをまいた安心感とマスク持参で、部屋で安心して眠れるのだ。
とはいえ、快適からほど遠いけれど、シパダンで潜るためと目をつぶる。
コメント (3)
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シパダン2014(3)11月19日(水)シパダンへ

2014-12-16 15:16:24 |  ダイビング
夜明けのレッドブル
ひさびさの始発便利用で、5:30起床。
窓の外、丘の上空には、やせ細った三日月が光っていた。
きのうの洗濯物はいい具合にかわいてくれて、急いでスーツケースにつめこんでいるうちに、どんどん明るくなってきた。

5時50分、茶色い瓶の、東南アジア版レッドブル@RM1.60をぐびっと飲んで、6時にチェックアウト。
ホテル前にはタクシーが何台か待機していて、即、KKIAへ出発。
早朝は、変わらずRM40.00。


KKIA
カウンターで荷物を預けたら、車寄せへ出て、しばしキナバル山をながめる。

透明度はいまいち。
時間は6時半。


ナシレマ@カヤ・コピティアム
きのう目をつけたコピティアムで朝食。


店の前には、テイクアウト用にボックスのナシレマ@RM5.00が積んである。
カヤトーストと迷うが、テタレが飲みたくて、甘×甘を避けるためにナシレマ。
ボックスナシレマはプレーンで、店内で皿に盛って出すのはアヤム(鶏)いり。
ボーディングまであまり時間がないので、ボックスにしておく。

味はまあまあ。
空港にしては安いけれど、町のKEDAI KOPIのナシレマRM1のほうがおいしい。
今朝もテタレ。でもホット。


MH2121 コタキナバル07:20 タワウ08:05
離陸して海とキナバル山が一度に見える瞬間が大好き。


時間的にもう、金色に輝くキナバル山は見られず、青いキナバル山。


けさはバルクヘッドの窓側の席。
わずか45分の搭乗時間なので、足元が多少あいていようが、あまり恩恵はない。
ジュースは最初にサーブされたからか、めずらしくマンゴネクターの氷は溶けてなくて、薄味になっていなかったけれど。
最前列の利点は早く降りられること。
最前列の難点はトイレが遠いこと。
タワウ空港のトイレは超汚いので、いつも到着しだい、機内のトイレに行ってから降りるのだが、さすがに最前列から最後尾のトイレまで降機時に行くのは川を遡上する鮭状態でヒンシュクなので、遠慮しておく。


タワウ空港~センポルナ
荷物をピックアップして車寄せに出ると、いつものドライバーさんが迎えに来ていた。
ピックアップは私だけ。
センポルナまでの1時間ちょいは、眠って過ごそう。
小一時間走り、ドライバーのケータイが鳴り、なにやら話してると思ったら、車が突然止まった。
道の両側は椰子の木農園。
こんなところで、なんだなんだ?
ドライバーさんが「TOM」とひと言。
前を行くミニバスが止まり、トムが「オハヨー」と乗り込んできた。
先走ってるんだし、わざわざこんな中途半端なところで乗り換えなくても・・・と思ったが、考えてみたら、ミニバスはエアコンなしのぎゅうぎゅうだし、そりゃ、ガラガラのこっちに来るよね。


センポルナ
9時半すぎに、センポルナに着いた。
いつもはC/E系列のダイビングサービス「ボルネオグローバル」で時間つぶしをさせられるのに、きょうはシーフェストのロビーで待つように言われる。
珍しいなと思ったら、シーフェストで10時にひとりピックアップするらしい。

サザンフィリピノの相次ぐチャイニーズ誘拐で、チャイニーズツーリストが激減と聞いていたのとは裏腹に、チャイニーズばっか。
しかも、ひとめで大陸からとわかる人びと。
全身びしょびしょ、海パン一丁で、ロビーを歩いたり、ありえない。
いくらシーフェストが田舎のホテルだとは言っても、一応、ホテルだ。
ホテルスタッフ、注意しろー!

こうしたチャイニーズの滑稽な挙動を横目に、売店をひやかしに入ると、またもアイスクリームの誘惑に負けた。
けさもヤム。
ヤムアイス片手にサバのローカル誌を読み始めたら、まだ10分以上あるのに、トムが「もう行くぞー」とせかしに来た。
「へ⁉︎まだ10時まで10分もあるけど…。」

シーフェスト前の船着場は、ただいま何らか建築中。
その横に、かろうじて小さなjettyが残っていて、沖からのろのろとC/Eのボロいトランスファーボートがやって来た。
ああ、ラパスの快適ボートが恋しい。
さっさとC/Eのぼろいトランスファーボートに乗せられたものの、もうひとりは来ないわ、暑いわ、建築現場がうるさいわ。
くい打ち機でカーン、カーン、カーン、カーンとやっている。
底は砂地の海中だから、やわらかい地盤で手応えなくずぶずぶっと行きそうなものの、やはりうるさいことには変わりがない。
やがて、ムダに背の高いヨーロピアンがひとりやってきた。


センポルナ~セレベス・エクスプローラー乗船
さあ、危険な海域の航行をいよいよ開始。
夜間航行禁止で不審船は一目瞭然としても、昼間はどう警備しているのかね?
外務省的には危険エリアなのに、そこで流木踏んだりで、あいかわらずよく止まるC/Eボート。

シパダンは見えてきたが、シーベンチャーまでも距離がある。
ノンストップでシパダンにつけることなんて、まあ、ないだろうな。
ただ、危険と言われる海域に浮かんでいても、特にヤバい感じはしない。


船上の人びと
母船に着くと、出迎えのスタッフには、知らない顔がふえていた。
さっそくゲストのひとり、フレンドリーめな白人のおっさんが「ないすとぅーみーちゅー」を言いに来た。
見渡す限り、女性は白人カップルの片割れ一人しかいなさそう。
あとはフレンチ4人衆で、3人はじいさま、残る1人は30代だが、見た瞬間にオネエ。
プラスおとなしそうな白人2人。
ゲストは私以外、みんな欧米か⁉︎(古っ!)
11月23日の旗日もあるし、日本人いるかと思ったのに・・・

ジェリーは、もうガイドはしていないのか、ピグミーシーホースのような腹になっていた。
単にアラフォーで代謝が悪くなったのか?
20代前半と思しきスタッフ以外は、皆、同じ腹をしている。
ここのサラダ油満載の、栄養の偏った食事のなせるわざ?

ゲストリレーションズは新人で、腹は出ていないし、まだ若いが、なんだか微妙にくねっとした男子。
話をするときには、超営業スマイルをふりまいてくる。
とるものもとりあえず、器材をとりだしたくて、スーツケースにちょっとさわっただけで、新人くんは飛んできて、ノーノーノー、僕が運ぶから、みたいな感じ。
ある意味、プロ意識が強い?

さて、きょうからSプロの新しいBC。
最安値を求めて、BCとパワーインフレーターを別々に買ったので、パワーインフレーター用中圧ホースのファーストステージへの付け替えはDYI。
でも、私は必要なレンチやスパナを持っていないし、慣れてる人にやってもらった方が無難なので、C/Eに乗ったら誰かに頼もうと思っていた。
きょうは幸い、この船では一番信用のおけそうなトムがいるので、トムにお願い。


さらに劣化のC/E
ダイニングでゲストカードに記入したら、私にはブリーフィングもなくルームキーを差し出され。
部屋は6号室。
ベッドのリネンがすりきれているし、タオルはしみだらけだし・・・。
洗面の床はジメジメ。
たぶんなんらか水漏れしてそう。
ホテルから持ってきたスリッパじゃ、水がしみてきてダメだ。
裸足でいると、床に貼ったつぶつぶがはがれて、足裏に小石がくいこみ痛い。
やはりDAISOでプラのスリッパかサンダルを買っておくんだった。
少しでも不快度数を下げるために、まずは、家から持って来たリセッシュを、枕にシーツにシュッシュ。
99.9パーセント、除菌してね。
そして除菌クリーナーでテーブルをふいてから、私物を置く。
あらためてC/Eの居住空間の最悪だー。

部屋に入ってわずか5分。
外から「Diving?」とジェリーの声。
「いますぐ?」と聞いたら、「早く!」
もうひとりへのブリーフィングはちゃんとしたのか?
乗って20分もたたないうちに1本目に出発である。

ガイドはラフさん。
去年もいたチェホンマン似のガイドだ。
もう一人は高木ブーだったな。
ブーはまだいるのかな?

忘れ物があるんだかないんだかもわからない状態で、即ウェット着てボートへ乗り込む。
ふたたび、さっきのフレンドリーな外人が握手を求めてきた。
私がTG3を持っているのを見て、「私のTG3は、KLで買ったんだが、10分でシャットダウンして、起動しなくなった」と嘆くので、That's too bad.
さらに、その前はTG2で、すぐにこわれたと言うので、What a shame!
私が日本人だから、日本製品にたいしてクレームか?
それにしても、初期不良をたて続けにひくとはお気の毒。
アブダビに住むアメリカ人らしい。
ちょっとブッシュ元大統領がお。
さて、他のダイバーズは、おとなしいフランス人、器材装備がマニアックなスペイン人、私と同じボートで来たオランダ人で、ダイバー5人にホンマンさん。
EU3人がそろいもそろって真面目で静かな36才って感じなのに、いちばん年配なブッシュがいちばん落ち着きがないとみた。


1st dive Barracua Point
買い替えたBCで、浮力が大きくてテンパるかと思ったら、びっくりするほど沈む。
日々のワークアウトで筋肉が増えたと思いたい。

さて、ギンガメの群れに飛びこんでダイコン見たら、12時15分。
ギンガメは、あいかわらず大量。

だけれど、なんか去年までよりよそよそしく思えるのは気のせい?

目を合わせない!?
私が来なすぎた?
んなわけはないのだけれど・・・
アケボノハゼは大人ばっかりで団地化していなかった。


バラクーダポイントの砂地のあちこちにいるホワイトチップ。
それをブッシュがいちいち教えてくれるのがうっとおしい。
月曜からシパダンで潜ってるなら、ここでは誰も指ささないことに気づいておくれ。

Hig Tideのバラクーダポイントは、のっぺりした1本。
でも、シパダン。
やっぱりシパダン。
そしてバラクーダポイントに勝るものなし。


船上の人びと 続き
戻って来てランチ。
厨房にダイブマスターの高木ブーがいた。
ブーは調理に携わっているのではなく、たまたま厨房にいただけのようだ。
残念ながら、去年の9月にいた、中華レストランで働いていたファンキーなシェフはいなかった。
かわりに、昔、アシスタントコックをやっていたつり目の子がメインコックになっていた。
プロのあとなだけに、味はちょっと残念な感じが否めない。

みんなが食事をとり終えた頃に、明細パンツに黒Tの人びとが、厨房に見え隠れ。
このひとたちが今、船を警備している警官なのかな?
きっとそうなんだろう。
みんな安田大サーカスや内山君を彷彿させるルックス。
平たく言えば、デブ、でぶ、DEBU!
セレベスの人びとのピグミーシーホース腹ではなく、しっかり三段腹。
敏捷性なさそー。
ちゃんと格闘とか、できるのかしら?
皿は特盛りなんてもんじゃないごはんのボリューム。
いざというときは、ドンバチやってもらわなければいけないのだから、彼らのことは、生暖かく見守りたい。

サバティーを入れようと、ポットの注ぎ口の後ろにあるスイッチをマグで押してみたが、思うようにお湯が出て来なかった。
それを見ていたフランス人オネエから「ノンノン、うえのボタンを押すのよ」と、ご親切にご教示いただく。
もちろん知ってるよーん。
「ここを押しても出るのよ」と教えたら、なんだかスネたもよう。
うーん、オネエらしい。
しかし、このフレンチ4人、口っきらずにしゃべっている。
おとといのバスといい、よくしゃべる国民性だな。

ランチのとき、ブッシュから、ウミウシとかみつけたら教える、見つけたものをシェアしたい、との親切なお申し出をいただく。
「是非お願いします・・・」と、心とは反対の、大人の対応をしておく。


2nd dive Drop Off
タートルカバーンからエントリー。


カバーンの入り口にギンガメがいて、カベにはフチドリハナダイが舞い、と、撮るものはいつも同じ。
TGシリーズより立派なビデオを持つブッシュが狙う被写体は、日本人にはうーん、と思えるものばかり。
撮りたくないものを紹介されそうなので、なるべく距離をおいて、趣味のハナダイ観察、スズメダイ観察にいそしんだ。

JETTYの方に泳いで行ったら、JETTYらしきものが水中に!


エキジットしたら、島はさらに痩せ、私たちの思い出のJETTYもスカスカになっていた。



もう寝るしかないアフターダイブ
午後のダイビングが終わると、コックお手製のおやつのはず。
が、おやつがないっ!
おやつが出なくても、クッキー缶常備だったのに、クッキー缶もない!
私と一緒に乗って来た、まだまだ青すぎるバナナがぶらさがっているだけ。
バナナはやや渋めが好みだけれど、手を出そうと思えぬ青さ。
常にあるのはパン。
これじゃ「お菓子がなければパンを食べればいーじゃない」だ。
しかーし、常時誰かがパンを焼いていて、トースターはなかなか空かない。
てゆうか、トースターがへたっていて、焼けるのに非常に時間がかかりすぎるのだ。
おやつもないし、昼寝昼寝。
19時半まで眠るが、いっこうにディナーが始まらない。
ビールは1日2缶と心に決めているので、てもちぶさた。
結局、ディナーは20時15分になってはじまった。

さて、食後にGatewayのラップトップを持って現れたブッシュ。
ホップ臭が強烈。
Bar Billのタリー式カウントが、たいへんなことになっている。
食前にビールを半ダースはお飲みになったようで、上機嫌。
そして、TG2もTG3も1日で動かなくなったと、くだをまく。
たぶん、おもしろおかしく言ってるつもりなのだろうけれど、面倒くさい。
ろれつもまわっていない。
オズの魔法使いの「Over the Rainbow」が好きで動画を観るとか言い出し、さらに面倒くさい。
ラジャアンパットに行った、レンベに行ったというので、オズの魔法使いの動画ではなく、ラジャの写真を見せてと言ったら、いいよと言っておきながら、なぜかレンベのファイルを開ける。
そして、いちいち「これなーんだ」的なクイズになり、面倒くさすぎ。
こんなことなら、2~3分で終わるOver the Rainbowを聴いておけば良かった。

さらに、C/Eの新しいエンジニアを「Oh, my good friend」と呼んできた。
ものすごく色黒な、図体のでかい、ピグミーシーホースのおじさん。
ブッシュは「彼のマジックはすごいんだ」とかほめたたたえ、不吉な予感。
すべてがそうとは言わないけれど、素人マジックって、望まないところにやって来て、むりやりマジックに付き合わせるKYが多いんだよな・・・。
エンジニア、「水が一瞬にして消えるマジックやります」と言ったものの、水がなく、ブッシュのビールをとりあげて水代わりにしたら、結果、ビールはこぼすし大迷惑。
私はもう、「おこ!」な感じ。
不幸中の幸い、マジック失敗の気まずさからエンジニアはさっさと撤収し、ほっ。
が、こんどはブッシュがレンベの写真を見せながら「これはTG2で撮ったのに、故障して使えない。おまけにTG3は10分で・・・」とまたまた堂々巡りスタート。
で、写真がかわるごとに、コレなーんだ?
TG3、TG2とレンベのこれなんだクイズの無限スパイラルに突入だ。
「22時になったので、もう寝ます」と言って撤収した。
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シパダン2014(2)11月18日(火)コタキナバル まかんまかん、じゃらんじゃらん

2014-12-15 17:19:19 |  旅行
消えぬ早朝ドリアンケーキの余韻に、歯みがきを切望。
なのに「MH2604 to Kota Kinabalu is now ready for boarding」のアナウンス。
前に一人、のろのろ歩く白人のおじさんがいるだけで、他にはゲートへ向かう人の姿もない。
これはもう悠長に歯みがいてる場合でもないかと、ふだんは動く歩道を決して歩かない私も急ぎ足。
これで機内食までドリアン臭と決別できないな・・・。

MH2604 KL0730 KK1005
KKゆきのゲートは奥の方で、またも延々歩いた。
ゲートでは先客たちがお行儀よく座っていたが、まだボーディングは始まっていなかった。
なーんだ、歯磨いてくればよかった。
いつのまにか夜は明けていた。

B738さん、鼻面が汚れてますよ。

それにしても暗い朝。


そして、エコノミークラスには、またまた男性クルーしかいない。
もうMHは女性はアッパークラスにしか配置しないのかな?

水平飛行に移ったら、さくっとミールが出て来た。


アジアン・ベジタリアン。

写真、めちゃめちゃボケた。
これ、前にも食べたことがあるかも。
ダル豆のカレーはよいのだけれど、ナンぽいかたまりが微妙。
そして、こんどこそは「ヘラクレス」を観ようと思ったが、眠い。
KKに着いたらじゃらんじゃらんするから、今は眠っとこう。

ボルネオ上空に入ると、いい天気。
プロゥティガだったかな?


やがてにごにごの水域があらわれる。
これは、ボルネオのメインランドの河口から流れ出た泥んこの水。


プロゥディナワン。


南シナ海に機体の影くっきり。



What's new in KKIA
1月2日以来のKKIA(Kota Kinabalu International Airport)。
並んでいるお店が、ちょっと変わった。
コピティアム(ローカル風コーヒーショップ)ができているので、明日の朝はここでお茶を飲もう。

マレーシアは国内線でも、他の州から来ると、またパスポートコントロールを通らなければならないのがめんどう。
これだからKL乗り継ぎはいやだよ、なんて思ったものの、さくっと順番が来て、さくっと通過。
荷物もあっという間に出て来て、さっさと外へ。

タクシーカウンターでクーポンをGETした次の瞬間、「エアポートバス」のバナーが目に飛び込んで来た。
たったのRM5.00。
ショーック!RM30でクーポン買っちゃったよ。
まあ、きょう泊まるDreamtel Kota Kinabaluは場所はだいたいわかっているものの、はじめてだから、万が一迷ったらいやだし、バス停からも離れてそうだし、荷物もあるからあきらめるとすっか。
外に出ようとすると、2人のローカル女子が駆け寄って来て、「どこから来たの?KL?」
手には何か冊子を持っていて、寄付かセールスの香りがぷんぷんする。
「じゅぷん!」
「え?日本人なの?それならいいわ、ごめんなさい。enjoy your stay」と去って行った。
どうやらマレー半島人と思われたらしい。


朝のうち晴れ
KKIAの滑走路、誘導路ぞいの、水たまりの多い緑地帯には白い鷺がいっぱいいるが、けさは車寄せを出たあたりの植え込みにまでいた。
ドライバーに「だりまな?(どこから来たの?」とマレー語で問われ、「じゅぷん」と答えたら驚かれた。
きょうの私はマレー半島人っぽいんだろうか?
適度にフレンドリーなタクシドライバーのおっちゃんの運転で、ドリームテルへ到着。


レセプションにはかなり若いお嬢さん。
まだ研修中らしく、「上の人」にあたる女性の手順を超ガン見。
吸収しようと言う気迫を感じて、ちょっとひいた。
最近、デポジットを要求しないホテルが多いけれど、ここはどうかなー?と思っていたら、要RM50.00、
キナバル山のときにあまったリンギットがけっこうあると思っていたら、タクシー代でほぼ終わっていた。
長年、財布にリンギット紙幣常駐なので、ろくにチェックしていなかったけれど、そういえば、3月のマーレへのトランジットのとき、使ったんだったけか。
時計はまだ10時半をまわったところ。
「両替して戻ってくるけど、何時に部屋に入れてもらえる?」と聞いたら、「すぐにでも」と優しいお返事。

さっそく外に出る。

それにしても本当にいい天気。
でも、午後は確実に雷雨になるだろう。
両替したら、さっさとランチにして、ホテルで休もう。

なんとなく、スーパーのミレメワをパトロールしてから、ウィスマ・ムルデカへ向かう。

いつものレートの良い両替屋に行くが、さすがに昨今の円安で、1リンギット35円弱といったところか。
安倍ーーー!と思うのだった。

ウィスマ・ムルデカの海側から出て、市場に向かって歩く。







気持ちのよい青空。
暑い。
この暑さはココナッツウォーター日和。


ココナッツウォーター@フィリピノマーケット
フィリピノマーケットには数軒のヤングココナッツ売りのテーブルがある。
別にどの店も値段に変わりはないし、なんの違いもなさそうだけれど、横目で全部見てたら、いちばんすみっこまで来てしまった。

テーブルに並ぶココナッツ。

常温はRM3.0。
ココナッツ売りの女性は、スイカのようにたたいてよさそうなのを選んでくれる。
アイスボックスで冷やされたものがRM3.5。
この暑さじゃ、冷たいのが飲みたい。
「くらぱ むだ せじゅっ!」(Kelapa=Coconut, muda=young, sejuk=cold)

一口すすった瞬間、もう日本でココナッツウォーターなんか買わない!と心に誓った。
(いつまで日本でココナッツウォーターなしに耐えられるか自信がないが)
わずかな酸味とかすかな甘み、無臭。
やっぱりココナッツウォーターはこうでなくちゃ。
高いだけで、変な風味の輸入物の紙パックのココナッツウォーターが心底ばかばかしいと思えて来る。
なんで、紙パックにするだけで、あんなに変な風味になるんだろう?
ココナッツパルプもしっかりけずりとり、大満足。
ただ、ここのスプーンが衛生的だとは思えないので(まあ、これまでさんざんっぱら使って来たのだが)、こんなこともあろうかと思って(?)、機内食についてきた、未使用のプラのスプーンを持ってきてある(たんにバッグに突っ込んであっただけ・・・)
Myスプーンでココナッツパルプを食べる、私はそうとう変な人。

各販売所のココナッツのストックは、大きな鉄かごにぞんざいに入れられていて、リゾートで出すようなべっぴんさんココナッツばかりではなく、色もさまざまだし、キズだらけ。



サユルマニス@スリメラカ
ココナッツ・ウォーターでおなかはたぶたぶだけれど、11時半だから、混む前にランチに行っとこう。
通りを歩けば、すぐに暑くなる。
暑いから、エアコンがきいているスリメラカ(Sri Melaka)にしーようっと。
スリメラカはマレー料理屋。

とはいっても、お目当てはマレー料理の王道メニューではなく、サユルマニス=サバベジだ。
たぶんサバでしか食べられないと思う心理が働いているからだろうけど、ほかのどんな野菜炒めよりも、サユルマニスが好きなのだ。
でも、たまーにサユルマニスが売り切れていることがあるので、要注意。
スリメラカは全体的においしいのだがKK的には高い店だ。
だから、サユルマニスがなければ店を出る勢いで、ウェイターが近づいて来るや否や、「あださゆるまにす?(サユルマニスありまっかー?)」と確認。
ウェイターの「あだ~(あるで~)」に安心して着席。
「みぬむ?(minum=to drink)」と聞かれ「テタレ せじゅっ!」

このあわあわと、特濃紅茶に練乳がたまらない。


やはり、ここのサユルマニスガーリックは絶品。
至福の一時。

この店は、フィッシュカレーなんかもおいしいが、大容量ココナッツウォーターのあとだし、一人だし、そうそう入らない。
あなんとなくエビが食べたくて、フライドプローン。

ココナッツウォーター腹に揚げ物は、後半きつかった。
ここのメニューは、SMLの3サイズ展開なので、サユルマニスSプラスエビSではなく、サユルマニスL一品にしとけば良かったと、ちょっと後悔。
でも、白いごはんも含め、しっかり完食。
日本円にして1000円くらい食べ、KK的には高いランチ。
ちなみに、スリメラカは店構えはこぎれいだけれど、ここのトイレにはもう入らないようにしようと思った。


昼過ぎから曇り
うーん、苦しい。
ランチを終えたらホテルに帰るつもりだったのに、これはちょっと歩かないと。
そういえば、明日からばっちいセレベスに乗るのに、スリッパとマスクを忘れて来た。
ダイソーに行ってGETしよう。
というわけで、DAISO JAPANのあるセンターポイントへ逆戻り。
ところが、あったはずのフロアにDAISO JAPANがない。
スリアサバにできたから、なくなっちゃったのかな?
各フロアをテキトーにひやかし、地下に降りてスーパーPacific Ngiu Keeをパトロールしだしたら、トイレに行きたくなったので、足早に撤収。

センターポイントの汚いトイレにチップまで払って入りたくはないので、斜め向かいのメリディアンのをお借りしーよおっと。
外に出ると、すっかり曇り空。
急がねば。
メリディアンに宿泊客の体で入り、ホッと一息。
トイレから出ようとしたとき、お掃除担当のおばさんが入ってきた。
「あなたは日本人ですね!?」と声をかけられた。
きょうはじめて日本人と認識された。
「ここのお部屋はどう?」と聞かれ、今回は泊まってないのに、「お部屋は狭いけれど、ベッドの寝心地は快適ですよ。」と答えておく。
メリディアンは、寝つきの悪い私がぐぅぐぅ眠れる数少ないホテルだったのだ。
おばさんの日本語が習いたいとか、日本のものが素晴らしいなど、ありがちな立ち話にしばらくおつきあい。
DAISO JAPANもすばらしいと言われ、「センターポイントのダイソーって、まだあるんですか?」とたずねたら、「今もあるわよ」との返事。

あるならダイソー、行っとこう。
もういちどセンターポイントに戻って、ダイソーの位置チェックのためにインフォメーションへ直行。
こわもてのオバチャンに「ダイソー何階?」と聞いたら、「ダイソーまだあったっけー?」ともう一人の若男子にたずね、若男子が「もうないよー」「そうだったわよねー。移転したわー。」なんて展開。
どうやらセンターポイントからは撤退したらしい。
まあ、スリッパもマスクも、なければないでやってけるんだから、いーか。
とにかく、雨が降らないうちにホテルへ帰ろう。
と思ったが、殺菌作用のあるウェットタオルくらいは持っておいたほうがいいなと、センターポイントにもあるのに、わざわざまたワリサンのガーディアンに行ってGET。


おやつにヤムアイス from Orange 24hours mart
もうツバメたちは低空飛行。
早くホテルに帰らなくちゃ。
あ!洗濯洗剤をわすれた!
C/Eで洗濯はできないけれど、KKのホテルでは必要。
いつ降りはじめるかとびくびくしながら、町の北側に点在するコンビニのセブン、オレンジ、ドラッグストアのワトソンズ、ガーディアンにことごとく出入り。
ドラッグストア系は、シャンプーやボディウォッシュはあっても、デタージェントは置いていない。
コンビニはどこも、染み抜き用しか置いていない。
スーパーはご家庭用の大袋ばかりだし。
洗剤さがしのはずなのに、アイスクリームケースはかかさずチェックで、いけないと思いつつも、オレンジでヤムアイスをGET。



ああ、ヤムスイーツは、なんておいしいんだろう。
手のこんだ日本の紫芋スイーツより、マレーシアの素朴な味わいがむしろ好きだ。
しかも、たったのRM1.50!

結局、洗濯石けんは、灯台下暗し、ホテルの並びにある、レトロな中国人経営の「あらものや」さん的な店でGET。


午後は雷を伴うにわか雨
ホテルに戻り、部屋に入ると、前は裏山、斜め下は、パダンムルデカ。
そして、ものの10分も立たないうちに、まっすぐに縦に大雨が降って来た。
セーフ。
乾燥したホテルの部屋だから、洗濯物わ乾くだろうと、さっそく洗濯。
洗濯のあとは昼寝しようと思ったのに、マレーシアのテレビ局のドラマをみてしまった。


雨上がりの夕方
そうこうするうちに午後5時。
雨はやんだ。


あしたの朝は早いので、さっさとごはん食べて、さっさと帰って来て寝よう。
そして、今夜もやっぱりバクテが食べたい。
バクテがスタートする17時半と同時に店に入ってやる!と10分前に部屋を出る。
KKのバクテ屋といえば、ジェッセルトンむかいの「佑記肉骨茶」なのだが、きょうは土鍋でぐつぐつ出て来る「新記肉骨茶」気分。
いそいそと新記にゆくと、シャッターが閉まってる~!OMG!
しょーがない、佑記へ行くか。


肉骨茶@佑記茶室
きょうは新記にしたかったので、なんとなく気乗り薄で佑記へ。
が、スープをすすった瞬間、やっぱり佑記サイコー!
来てよかった!

たったのRM9.00!


宵のうち晴れ
バクテ屋を出て、まだ18時をちょっとまわっただけなのに、とっぷり暮れてしまった。
まだ早いし、スリアサバのDAISOに行こう。
スリッパはホテルの部屋にあった使い捨てを持ってゆくとして、備えあれば憂いなしで、マスクはやっぱり買っておこう。

さて、DAISO JAPANは値上げで、ALL RM5.00になっている。
値上がりと円安のダブルパンチ。
いまのレートじゃ一品175円じゃん。
日本で108円のものばかりなので、すごーく損した気分。
安倍ーーー!とまた思う。
円安がプラスにならない会社につとめる私は、公私ともに円安は大迷惑なのである。


食後のデザートはマグナム
マスクをGETしたら、ふと、セレベス、ビール載せてるかな?と心配に。
たぶんあるだろうけど、ないかもしれないから、やっぱり持ち込もう!
KKプラザのServayに向かい、Tiger半ダースにセブンアップ3本、そして明日の朝の気付のためにRED BULL。
さらに、マグナムの誘惑に打ち勝てず。

アーモンドにしたいところだけれど、がまんしてチョコレートコーティングのみのクラシックにしておく。
正統派マグナム。


夜のコタキナバル市役所
ドリームテルにむかってゆくと、市役所がさわやかだ。


と思ったら、市役所が・・・市役所が・・・
どんどん変色してゆく。




パープルとか


レッドとか、

けっこうどぎつい。



いったい何色パターンがあるんだろう?と2巡くらいするのを見てからホテルにもどったら、マグナムがでろでろになっていた。


仕上げはTiger Beer
きょうは、良く食べ、スーパーとコンビニとドラッグストアばかりだけれど、よく歩いた。
まかん(食べる)とじゃらん(歩く)だけに費やした感じ。
朝のドリアン・チーズケーキ、昼のテタレ、昼下がりのヤムアイス、夜のマグナム、ハイカロリーな乳製品まつりは、どう考えても違反だな、と思いながらも、1日のしめくくりにタイガーをプシュと開けるのだった。
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シパダン2014(1) 11月17日(月)KLへ出発

2014-12-09 15:35:01 |  旅行
シバダンゆき決行
外務省の渡航延期勧告で断念した9月のシバダン。
いまのところ、外務省の危険情報に引き下げはない。
誘拐されたチャイニーズのビジネスマンも、マブールから拉致されたマリンポリスも、これまでに解放されたというニュースは聞いてはいない。
それでも、94年からのシパダンがよいを今年で途切れさせたくなかった。
それに、9月に1日4ダイブのシパダンで1800本記念ダイブの予定だったものが、1日3ダイブのラパスに変わったことで、本数到達しなかったこともあり、記念ダイブなんて単なる通過点にすぎないと言いつつも、どうせならシパダがいいかなと。
そもそも11月は、バア環礁クルーズに早々とエントリーしたのに、早々と催行中止になって、年休が浮く。
さらに、9月に予定していたシパダンのために、マイルでとってキャンセルしたKKタワウのチケットも、オープンのまま残ってる。
微々たるマイルとTAXだけれども、みすみすムダにするのもしゃくだ。
おまけにMASは、2度の事故での風評被害で利用者激減か、ものすごく安いセール運賃を出している。
LCCのAir Asiaよりも、はるかに安い。
これはもう、何かのめぐり合わせ?
渡航延期勧告後にマブールに行った人びとの話によれば、現地にいる限り、のんびりしたもんだとか。
去年の9月から潜っていないシパダンで、もうシパぎれ・・・。
KKだって、年末年始の弾丸キナバル以来行っていなくて、KKぎれ・・・。
こんなに長くサバ州へ行かなかったのは開闢以来!
やっぱりシパダン、行っとこう。
もう何十回もシパダンに行ったぶんだけMASに乗っている私にとっては、マブール界隈の治安にも、MASにもびびりはなかった。


いろいろ禁断症状
今回もセレベス・エクスプローラーに乗る。
できれば乗りたくないけれど、シパダンで確実に潜りたいと思う以上、まさにNO CHOICEなのだ。
シパダン・ジャンキーとしか言えない私でも、お一人さまであの船にこもるのはしんどいので、水曜乗船、日曜下船のショートにしてみた。
各国が出しているサバ州東海岸への渡航自粛や、相次ぐMASの事故といったネガティブ要因もなんのその、セレベス・エクスプローラーが空いている日は、かなり限られていて、乗船は11月19日(水)に決定。
ああ、これでまた、ギンガメとバラクーダにぐるぐるしてもらえる。
そして、禁断症状はシパダンだけではなかった。
バクテ、サユルマニス、ミバサといったローカルフードにもで、私にはKKでの時間が必要。
そこで、往復ともKK1泊ずつすることにした。
11月17日の月曜にはKK直行便があるけれど、時間的に中途半端なので、ナイトランのKL乗り継ぎにした。


いろいろ進水式
成田発のナイトランだと、会社から成田へ直行することになるので、荷物は空港宅配にするつもりでいた。
が、毎度のことながらパッキングが間に合わず。
軽さがとりえのクレッシのキャリーケースがボロボロになったので、スーツケースにしたら、o.me.rのセミロングフィンが入れられなくなってしまった。
あったはずのロングフィンのケースが見つからず、スーツケースにおさまるフィンを買いに行くのが前日になったので、結局、158㎝サイズのスーツケースをごろごろしながら出勤するハメに。
朝、駅のコインロッカーにつっこんで、さりげなく出発するつもりだったが、大型は800円もする。
もったいないので、いかにもきょうから旅行に行きますないでたちで出社することとなった。

ところで、きのう、新宿のサンドウェーブにフィンを買いにいったら、スントのセールをやっていた。
私が長年使っている、もはやレガシーデバイスなダイコンが、次に電池交換を迎えたら、買い替えようと思っていて、D9かD6かずっと迷っていた。
デザイン的にはD9が好きなのだが、明らかに使わない機能が搭載されている。
それでも2万の違いなら、デザイン重視でD9かと悩み続けて来た。
お店の人に「D9とD6は、おいくらですか?」と興味本位で聞いてみた。
D9は他のショップより安くて、キラーン!
「D6なら何色がいいんですか?」と聞かれ、色で違いがあるんかいと思いつつ「黒!」と即答。
お店の人、しばらくごそごそして電卓を叩き、「白なら・・・」と、信じがたいディスカウント提示。
D6の白とは考えていないパターンだったが、あまりの安さに動揺。
ブレスレット交換してもおつりが来るじゃん。
なんでも、ブレスレットにちょっとだけ汚れがあってのことらしい。
その汚れたるや、言われて凝視して、かろうじて認識できる程度のもの。
「か・・・考えてみます・・・」と動揺したまま店を去り、翌日、昼まで考えた。
やはり、あれを逃す手はない。
昼休み、もうランチはどうでもよく、丸ノ内線に乗って新宿に行き、D6白をGET。
BCもラパスから帰って来たら、パワーインフレーターが裂けていたので、買い替えたし。
こうして新器材は、ぜーんぶシパダンで進水式できることになった。


京成バスで成田へ
成田発が21時40分なので、18時すぎに会社を出ても余裕。
19時東京駅八重洲北口発のバスに乗れば、じゅうぶん間に合う。
しかも、京成バスの「東京シャトル」は、900円で成田空港まで連れて行ってくれる、おさいふに優しいサービス。
日本橋からバス停は数分なので、ラッシュ時の銀座線に、またまたスーツケースごろごろ。
すいている車両に乗ったつもりが、銀座からワッと人が乗って来た・・・
まわりの人たち、さーせん!

さて、バス停に着くと、そこは長蛇の列。
スーツ姿のビジネスマン、ビジネスウーマンが多いが、出張ってわけでもなさそう。
不思議に思って並んでみる。
1月2日にKKから帰って来て、下山後でイテテと言いながらバスのステップを降りたのはまさにここ。
それに、ちょうど降車中の人びとが、スーツケースやかばんを受け取っているから、ここであっているはず。
ほどなくバスあっせんのおにいちゃんがやって来て、「補助席でもいーですか?」と問われ、「予約してあるのに補助席ですかー?」と答えたら、「予約は受けてないですよ、成田はあっちです。」
京成のバス停はひとつだが、そこはユーカリが丘ゆきの列だった。
通勤のひとびとがこんなに並ぶなんて、都営浅草線から京成乗り換えより、楽なのかな?

成田空港側の列に移動すると、閑散。
4人しか前におらず、反対側から来たら、成田ゆきの列があるなんて認識できない。
やがて背後からプーンと強いトワレのにおいとフランス語。
3人連れで、車内すいているのに、ごていねいに私の後ろにすわったものだから、臭いわ、口っきらずにしゃべり続けてうるさくて眠れないわ。
最後まで鼻が麻痺することなく臭かった。
つけすぎ。
私も昔は、めちゃめちゃオードトワレをつけていた。
今となっては、当時の同僚や、お会いした人びとにお詫びしたい。


成田空港第二ターミナル
夜の第二ターミナルはすいていた。
バスから降りて入った空港ビルは、すみっこで人気がない。
人気のないのをいいことに、スーツケースを全開にして、コートとマフラーをしまいこんだ。
あれれ?しまらなない。
ピーンチ!
そこはソフトタイプと違って、ハードケースはケツ圧で閉められるのがいいところ!?

MASのカウンターまでは、けっこうてくてく感があった。
カウンターで荷物を預けると、本日のウェイトは20.3キロ。
フル器材を持ったダイバーにしてみれば、軽い部類なのだが、クレッシーのバッグだと、だいたいいつも16~7キロだったので、「重っ!」とびっくり。
バスが着いたのが20時を回っていたので、あんまり時間がなく、上のショップを冷やかすこともままならず、さっさと出国。
免税も閉店準備モード。
MASのゲートは、いちばんすみっこにあてがわれており、またまたてくてく。
途中に現れた三省堂になんとなく入り、たまたま見かけたスイカのペンギンのマグカップを、ついつい、かわゆすと買ってしまった。
なんで本屋で旅行前にマグカップと思いつつ。
MASのゲートがもっと手前ならば、こんな無駄遣いしないのに。
それにしても、どの店も閑古鳥。
動く歩道にも、人影はまばら。
なのに、ゲートに行ったら、思ったより人がいっぱいいて、適当なベンチをさがさなければならず、あれれ?


11月17日(月)MH71 成田21:40 KL04:15+1
機内に乗り込んで少したつと、なんだか違和感がある。
あ、マレーのおっさんしかおらず、なんと、サロンケバヤ姿の女性がひとりもいない。
人員削減や、相次ぐ悲劇に精神的ダメージを受けているクルーが多数と聞いていたが、女性クルーは大挙して辞めてしまったのか?
それともナイトランだから?
やがて流れて来たアナウンスで、ビジネスクラスに日本人女性クルーがひとりいることはわかった。
でも、エコノミーは野郎ばかりなのだ。

夜、滑走路に出るまでの誘導灯を眺めるのが好きなので、窓側をとっておいた。
あえて後方の座席を選び、隣には誰も来ないだろうと踏んでいた。
事故の後、みんなが乗りたくないというマレーシア航空。
航空券も安かったし、月曜夜と言うド平日に加え、オンラインチェックインのときに、非常口やバルクヘッドを除いては、座席はとりたい放題だったので、ガラガラに違いない。
が、考え甘く、私の視界が届く範囲で空席はなかった。

さて、機内限定ベジタリアンの私には、アジアン・ベジタリアン。

アエロメヒコと違って、ミールはあつあつ。
もうちょっとオイル少なめがよいけれど、悪くない。
Tigerをお願いしたら、ビールはJapaneseしか乗せていないとのことで、ひさびさにアサヒスーパードライを飲んでみたが、アエロメヒコとは真逆で、冷えが足りず、微炭酸っぽく思えた。
そういえば、きょうはナントカ流星群が見えると聞いていたが、星なんて見えやしない。
MASのB777は、ちょっと古い感じがしたが、機内エンターテイメントは、アエロメヒコの最新鋭のドリームライナーよりは、ずっと充実している。
機内エンターテイメント紹介ページでフィーチャーされていた「ジャージー・ボーイズ」に目が止まった。
60年代に活躍したフランキー・ヴァリとフォーシーズンズの話だということだ。
ロックオタクだった私は、「僕らが産まれてくるずっとずっと前にはもう」メジャーだったこのグループのことは知っていた。
それに、リードヴォーカルのフランキー・ヴァリのファルセットが印象的で、一度聞いたら忘れない。
ロックンロールの歴史的な特集がなされると、モノクロの映像に映し出される実物のフォー・シーズンズは、オールバックのイタリア系のおじさんたちで、スーツだったり、カーディガンだったり、わりと保守的ないでたちで、常に笑顔マーク。
私はオールディーズも、50~60年代のアメリカのカスタムカーを見るのも好きなので、迷わずPLAY。
フォー・シーズンズの楽曲は、ロックと言っても、どちらかというとポップなイメージで、悲恋すらも笑顔で歌い上げるイメージ。
そんな明るくクリーンなイメージとは裏腹に、映画では、マフィアの庇護を受け、逮捕歴もあり、家庭崩壊などの黒い部分が描かれていた。
そんな過去があるのに、それがほとんど語られていないのは不思議だなー、と思ったりした。
実力で成り上がった4人の若者の、栄光、名声、挫折、再生を描いていると言ったところか。
ただ、私にはドラマはなんか中途半端な感じがして、おもしろくもなんともなかった。
それでも最後まで観通したのは、フォー・シーズンズの生み出した曲の数々が聞きたかったからとしか言いようがない。
結局、「君の瞳に恋してる」が頭の中をいつまでもぐるぐる。

「ジャージー・ボーイズ」が2時間強と長かったので、次は短くて、もっとテンションがあがりそうな「ヘラクレス」にした。
が、そこは夜這い便。
戦闘のさなか、不覚にも寝落ち。

着陸前にリフレッシュメントのサービスが来た。
シーチキンのおにぎか、卵ロールのチョイス。

トブラローネのチョコつき。


KLIA(Kuala Lumpur International Airport)トランジット
午前4時半のKLIA。
7:30発のKKゆきまで、まだ3時間ある。
苦手に思っていたKLIAのトランジットも、さすがにテンパらなくなった。
なんでチャンギのように、到着ターミナルですぐにイミグレ通過できないのかね?と思いつつトレインへ。
みょうに気になるたこたこトレインが来た。

CIMBというマレーシアの銀行系会社のペイントカー。

空港は寒いが、ここは夏。
夏姿になるためにトイレに入るが、夜間で長時間掃除が入っていないようで、ことごとく汚い。ぶつぶつ。
しかもトイレットペーパーも補充されていない。ぶつぶつぶつ。
だいたい、なんでKLIAの便座は四角いんだ。人間工学的におかしいぞ。ぶつぶつぶつぶつ。
洗顔、歯磨きをしたかったが、タウパーが空じゃん。ぶつぶつぶつぶつぶつ。
もーこんなんで、空港税なんて取んなー!と叫びたい。

半袖で寒々とイミグレに降りると、日本人の列はすいすい。
指紋も取られなかった。
寒いので、熱いテタレが飲みたい。
税関出口を出ると、まずはダンキンドーナツのショーケースにくぎ付け。

どうやら陳列直後らしく、気持ちいいほどびっしり並んでいる。
目が欲しがるが、私が望むのは、マレーシアならではのものだから、ドーナツはやりすごす。
続いてマレーシアらしいミー(麺)やナシレマが食べられるスタンドに心ひかれるが、これはKKに行ってからでいいかな。
お次はコンビニ。
パスタやらローカル風の冷凍食品があって、チンしてくれるのかな?なんて思いつつ、でも、ここで冷食じゃないっしょと冷静に。
パンやクエ(お菓子)など、スタッフたちがテンパって商品を陳列している。
完了した棚は、ここもまた、こぼれおちんほどびっしり商品が詰まっている。
そんな時間はないけれど、帰りにここ寄りて~、と思うのであった。

出発階にあがって、どこかで座ろう。
早朝すぎて、出発階も、オープンしていない店が多い。
オープンしているっぽくても、レジはもぬけのからだったり、お店のソファーやベンチで横になっている人がけっこういて、KLIA、このゆるさはいいな。
そんな景色を横目に歩いていると、ショーケースに、ホールケーキが見事に並んでいるではないか。
ついつい吸い寄せられるように近づくと、「Secret Recipe」。
シンガポールなんかでも見かけるカフェなので、な~んだ、シークレットレシピかぁ・・・と思ったが、ひとつだけカバーされているのが気になる。

見せられないほどスペシャル?
DURIAN CHEESE!
瞬時にテタレのことなど忘れて、「ドリアンチーズケーキとコーヒー!」とオーダーすると、「今時間はミネラルウォーターしかありません。」
温かい飲み物が欲しかったが、どうしてもドリアンケーキが食べたいので、体は温まらないがしようがない。
ケーキが7.50リンギ、ミネラルウォーターが3リンギ。

見た目は単なるチーズケーキ。
ホントにドリアン?と思いつつ、ひとかけら口に運んだ瞬間、く…くさい。
かなりドリアン。
でも、おいしくいただく。
カバーがかかっていたのは、まさに臭いものにはフタだったのだ。

さて、疲労はピークに達し、おもしろくなかった「ジャージー・ボーイズ」を見ないで、寝とけばよかったと思える今。
なんの予備知識もなくこの映画を観た私は、世間の人は、この映画をどう思ったのだろう?とググったり、どこまで事実なのかとフォー・シーズンズをウィキったりしてみた。
結果、映画は、アメリカでは酷評も、日本では大絶賛らしい。
私が異端なんだ・・・。
もともと「ジャージー・ボーイズ」はミュージカルを映画化したもので、どうりで、ミュージカルになんの関心もない私には、なんの訴求力ももたないわけだ。
しかも、「君の瞳に恋している」誕生経緯や、ストーリー展開における出来事の時系列が事実とは異なると知って、ますます、なーんだ、と思った次第。
そうこうするうちに、6時半を回り、KKゆきの1時間前を切ったので、ゲートに向かおう。
それにしても、「君の瞳に恋してる」が頭を回り、お口の中は、ドリアンワールド。
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