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夏の食べまくり2010年7月

2010-10-19 09:52:00 | 日記
2010/07/28
ぽかぽか春庭インターナショナル食べ放題>夏の食べまくり(1)ホテルニューオータニの庭

 7月中旬に、老朋友(ラオポンヨウ古い友人)が中国から訪日しました。老朋友といっても、私よりずっと若い。1994年に私が最初に中国へ赴任したときに出会ったカンさんは、当時、日本語学科の3年生でした。5月から7月までは私の中国語家庭教師、7月下旬から8月末まで娘と息子の家庭教師&ベビーシッターとして働いてくれました。その後文通を続け、カンさんが来日して日本の企業で働いたときは、家にホームステイしてもらったり、いっしょにディズニーランドへ遊びにいったり交流を続けました。

 今では、カンさんは中国国家重点大学(国によって100~200の大学に与えられている重要大学)の准教授になっています。理工系ではトップ5に入る大学の「軟件学院(ソフトウェア学部)」で、日本企業に就職したい学生や日本に留学したい学生たちに日本語を教えています。

 2009年に私が中国に赴任し、カンさんの家を訪問したときに「来年は日本へ研修訪問する計画があるので、夏に訪日するかもしれません」と言っていました。今回の来日は、その研修旅行が実現したものです。研修は彼女の所属する学部「軟件学院」の日本語教師9名が、「交換留学先として提携している大学を訪問する」という名目で「交換留学先の大学での日本語教育視察」と「日本語教師として必要な現代日本語文化を知る」という研修を行う25日間の旅行です。

 1週間は東京を中心とする関東、1週間は徳島と京都をめぐる関西の旅行。忙しいスケジュールですから、私が計画していた「姑の家でカンさんといっしょに夕食を食べる」「群馬の妹の家にいってドライブする」などはできませんでしたが、半日だけある自由行動の時間に会うことができました。

 私は自分が庭園散歩が好きなので、「日本文化研修」の一環として日本庭園を見てから食事する、という計画を立てたのですが、六義園、後楽園、浜離宮などは、入園リミット4時30分ということで、5時半の約束時間には閉園してしまいます。
 そこで、ホテルニューオタニの日本庭園を見てから17階にある回転式展望レストラン「ザ・スカイ」で食事をすることにしました。ホテルのレストランというと、ちょっと気取っていて、ニューオータニの他のレストランでは「ジーンズなどでのご来店はご遠慮願っております」なんて服装コードが書いてあったりして気詰まりですが、ザ・スカイはビュッフェ式つまり食べ放題バイキングの店ですから、それほど形式張っていません。

 気軽とはいえ、都内でも一番高いビュッフェ料金が設定されていて、食べ放題大好きの私も、今まで入ったことのないエリアです。私には高値の花のビュッフェ料理でしたが、ほかならぬカンさんへのもてなし。カンさんは私が中国に滞在している間、2007年も2009年も、サクランボ狩り、満州宮廷料理レストラン、海岸めぐりツアーなど、いろいろなところに案内してくれました。はりきっておもてなしをして、日本の研修旅行を楽しんでもらえるようにしなければなりません。

 7月15日のカンさんの研修は、「浅草界隈、浅草寺などを見学、浅草演芸館で落語鑑賞」というスケジュールでした。現地解散で浅草からニューオータニ最寄り駅の麹町駅まで来る途中、複雑な東京の地下鉄にとまどい、乗換駅を間違えてしまったとカンさんから電話があり、午後6時すぎに会えました。2年ほど日本の企業で働いたことのあるカンさんですが、東京ではなく地方の会社だったし、地下鉄の路線も変わっているので、乗換駅で迷うのも「日本の変化」を知るひとつの研修になったかもしれません。

 6時半ごろニューオータニに行き、日本庭園を散歩しました。それほど広くはない庭ですが、滝があったり池の太鼓橋を渡ったり、「外国人宿泊者向けの日本庭園」の典型のような造りの庭を見ることができました。この土地の由緒来歴を書いた説明書によると、江戸時代には彦根藩中屋敷(幕末の大老井伊直弼の藩)だったところが明治時代に伏見宮邸となり、戦後、大谷米太郎が買い取ってホテルにしたということです。庭に大谷米太郎の銅像が建っていました。極貧農家の出身の米太郎は力士として立身をはかりましたが、指の障害のため十両に上がれず、実業に転身して一代で巨財を築いたという人物です。

 7時過ぎ17階にあるザ・スカイに移動しました。17階のレストランがフロアごとぐるりと一周するという「観光名物」レストランです。1964年のホテル開業当時にオープンした「日本最古の回転展望レストラン」で、17階という高さも東京オリンピック当時には驚異的で、「てっぺんめざせ」的な人気がありました。成金的発想というか、いかにも「高度成長期」っぽくて、今となってはむしろレトロ?

<つづく>
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2010年07月29日


ぽかぽか春庭「ザ・スカイ」
2010/07/29
ぽかぽか春庭インターナショナル食べ放題>夏の食べまくり(2)ザ・スカイ

 レストラン「ザ・スカイ」の特徴は、ビルの17階にある円形のレストランが70分に一回回転し、東京の夜景を360度見ることができるっていうところ。最初に座ったときは赤坂迎賓館が見える位置。新宿副都心の高層ビル街の夜景がきれいで、しばしカンさんと話ながら見とれていました。カンさんはいっしょに研修を受けている同僚がお台場へ行ってきて「夜景がきれいだった」と話しているのを聞いてカンさんも「東京の夜景を見たい」と思ったそうで言い、彼女の希望ぴったりのおもてなしができて私も満足。

 この回転レストランができた当初は「ブルースカイ」の名で知られ、東京タワーと並んで「東京観光名所」のひとつでした。話には聞いてきましたが、一度も来たことはありません。夜景を見るだけなら、東京都庁、文京区役所などの展望スポットはいろいろ知っているし、バイキング料理としては、ザ・スカイは、私には「コストパフォーマンス的にちょっと」というところ。つまり高すぎる。

 さて、食べ放題スタート。和洋中華の料理がいろいろ並んでいます。私が普段利用する洋食ランチなどに比べれば高級料理なのでしょうけれど、ビュッフェ(料理は自分で取りに行く)ですから、気取らずパクパク食べられます。
 最初はオードブルコーナー。レストランのオードブルは、大きなお皿に品良く2,3の冷製料理が載っているものですけれど、私は、もうこれだけでおなかいっぱいになるくらい、お皿に山盛りにいろいろな種類を盛り込みました。まったく、お里が知れるというものです。

 生ビールは別料金なので、一杯だけ。
 目の前で鉄板焼きをしてくれるコーナーに行って、サーロンインとヒレを焼いてもらい、シーフードは海老、サーモン、ホタテを焼いてもらいました。次は天ぷらを揚げている和食コーナーで、野菜や海老を揚げてもらいました。和食コーナーで焼き魚や煮物なども少しずつお皿に盛り、完食。

 ここまででおなかいっぱいになってしまい、主食の「寿司」コーナーはパス。食後のコーヒー(別料金)を飲んでカンさんと話し込んでいたら、デザートを食べるのを忘れてしまいました。フルーツや各種ケーキが並んでいたのに、おなかいっぱいだったので、食べ忘れてしまったのです。おなかがいっぱいなのに無理に食べることないのに、デザートがあることに思い至らなくて「食べ放題は全種類制覇をめざすべし」というポリシーに反したので、ちょっぴり悔しい

 カンさんは、浅草演芸場で玉川スミが「芸歴87年90歳の俗曲漫談芸人の一代記」を語るのを聞き、女性の一代記として感銘を受けたと話していました。90歳で現役を続け寄席の舞台に出演する玉川スミの話、私も聞いてみたいと思いました。
 カンさん日本研修中の留守、一人娘のシンシンちゃんは、姑さんが世話をしているから安心なのですが、カンさんの旅行中にピアノの試験があるので、ちゃんと練習をしているかどうか心配だなどと、母親らしい気遣いも話していました。おばあちゃんは孫娘に大甘なので、ピアノの練習をさぼっても、母親のように叱ったりしないだろうから、と案じているのは、日本の母親たちの悩みといっしょです。シンシンちゃんに、私の娘が手作りした壁飾りをプレゼントしました。

 料理は、高級バイキングだけあっておいしかったですけれど、自分で料理を取りに行くセルフサービスなのに、サービス料はきっかり1割分とられており、サービス料が2000円。まあ、当分くることはないレストランでしょうから、たまの贅沢としていいでしょう。食べ物のほうが回る回転寿司ならよく行きますが、レストラン自体が360度回転するなんて、ほかにはないサービスですから、サービス料は席が一周した料金と思うことにします。

 なにより、カンさんが東京の夜景を喜んでくれたことが一番の満足でした。7月16日には研修先の提携大学学長の前で研修成果の発表をし、発表が終わった夜には夜行バスで徳島へ移動するというハードスケジュールだというので、レストランが一周半したところでおひらきにしました。

<つづく>
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2010年07月30日


ぽかぽか春庭「地中海料理カルタゴ」
2010/07/30
ぽかぽか春庭インターナショナル食べ放題>夏の食べまくり(3)地中海料理カルタゴ

 出講先の講師室仲間の打ち上げ。留学生とすごす日本語講師たちはエスニック料理が大好き。東京にはさまざまなエスニック料理のレストランがあるので、これまでも世界各地の料理を楽しんできました。今回の打ち上げは、地中海料理(アラブ、チュニジア、トルコ料理)の店、中野駅前の「カルタゴ」にて。
http://carthago.a.la9.jp/index.htm

 30席ほどの店なので、土曜日のディナータイム、店内は満席でした。1990年の開店以来、今年は20周年記念ということで、おなじみさんやらガイド本を見てやってくる人やらで週末はいっぱいのようです。
 私は地図で場所を確認して、駅前から徒歩3分なら、地図を印刷することもないかと思って出かけたのですが、その3分の間に道を間違え、5分ほど遅刻しました。私が最後の到着者でした。すまん。いつもの方向音痴。

 お任せコース。最初の大皿は野菜や挽肉、豆などをそれぞれペーストにしたディップ。ディップをスプーンですくって、丸いピタパンに載せたり挟んだりして、食べるのですが、私は一番最初にディップ何種類かを自分のお皿にぶんどっておきました。フムス(ひよこ豆のペースト)とクリームヨーグルトのディップは多めに、ハリッサ(チュニジアの超辛い唐辛子の入ったペースト)はほんの味見程度に。タコサラダももらいました。
料理写真はこちら。
http://carthago.a.la9.jp/newpage4.html

 シェフ一人に店内を仕切るマダム一人の店なので、マダムは走り回ってお皿を配るやらお茶を運ぶやらしていました。なので、料理と料理の間、しばし「食休めタイム」が入ります。次は「焼き茄子のムサカ」ムサカとは、ギリシャを中心に地中海全般で食べられているオーブン焼きのこと。それぞれの家や店の秘伝のソースをかけて野菜や魚介類をグラタンのようにオーブンで焼きます。次は三角形のサモサ。春巻きのようなものです。エンドウ豆ペーストを平丸にして揚げたパテフライ。

 メイン料理は深めの大皿にクスクスを盛り、その上にケバブ(マトンと野菜の串焼き、ラム挽肉団子の串焼き)を載せた料理。クスクスは、小麦粉を挽いて水で練り、1ミリくらいの小さな粒にして煮込むもので、マグレブ地方やエチオピアなどの主食です。
 日本では米を炊いたものを「ご飯」といい、「ごはん」はそのまま「食事全般」の意味になります。アルジェリアの言葉ではクスクスを表す「タアム(طعام、ta`aam、」と言う語がそのまま「食事」の意味になるというのが、日本語のご飯と共通しています。

 デザートはライスプディングと小さなもっちりしたケーキ。ケーキのお供に飲んだミントティは、小さなコップにミントの葉を入れ、緑茶とミントと砂糖をいっしょに煮立てたお茶をアラジンの魔法のランプのような形のティーポットを1メートルくらいの高さからコップめがけて注ぎ込みます。ちょっとしたパフォーマンスですが、お客は大喜び。「アラビアンティーにもいろいろな淹れ方がありますが、うちは、チュニジア風の淹れ方です」とマダムの説明。

 料理が出てくる間の食休めタイム、ワインやビールを飲みながら、今期の授業や学生の話題、それぞれの習い事や趣味の話など。私はモロッコビールのカサブランカというのと、トルコの黒ビールを飲んでみました。
 日頃は講師室の隅のほうで小さくなっている私ですが、あいづち係として気軽なおしゃべりを聞いて、楽しくすごすことができました。「小さくなっている」というのはあくまでも主観。客観的にはやたらにデカイ声と太い身体のため、小さくなっているようには見えないのが、つらいところ。講師料は90分の授業分しかもらえないのに、1コマの授業の準備や授業後の処理で何時間も費やして働く、報われない「非常勤講師」の仕事に、しばし皆それぞれが「今期もよく働いた、自分にご褒美」をして帰りました。

<つづく>
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2010年07月31日


ぽかぽか春庭「踊ってパスタ」
2010/07/31
ぽかぽか春庭インターナショナル食べ放題>夏の食べまくり(4)踊ってパスタ

 春庭の所属しているジャズダンスサークル、毎週金曜日の練習のメインタイムは7:30~9:00です。6:00~7:00と9:00~10:00は自主練習。サークル参加者募集中。
 ときどきは、練習後、「仕事が終わらないので、夕食食べずに練習にきた、ああ、おなかがすいた」というメンバーといっしょに駅前の店で夕食をとることもあります。また、懇親会として、1月下旬か2月初旬に「総会&役員決めの食事会」7月に「発表会に向けた打ち合わせ納涼食事会」9月に「発表会打ち上げ食事会」と、年に3回か4回、親睦食事会があります。

 金曜日30日の夕食は、9月の発表会打ち合わせを兼ねて、手打ち生麺というのがウリのパスタ屋さんに皆で行きました。照明や衣装の担当者、誰がどの曲で踊るかなどを決めます。4月からメンバーに加わったK子さんは初めて食事会に加わり、「ダンサーとしては発表会に加わることはしないけれど、スタッフがんばります」と宣言。

 春庭のダンサーネームは、e-Na(イーナ)です。9月の出演曲は、「イン・ザ・ムード」と「ララドゥム」。インザムードは何回か発表会でも踊った曲なのですが、ララドゥムは初めて踊る曲。振り付けの覚えが悪いのは毎度のことなのですが、後ろの隅っこで「前の人の動きを見て、半拍遅れで踊る」のがコツ。一拍遅れるといかにも「振り付け覚えていないので遅れている」と、バレバレなので、半拍の遅れにとどめるところがウデです。って、振り付け覚えなさいよ。と、セルフつっこみ。

 インザムードはおなじみのグレンミラーの名曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=bR3K5uB-wMA&feature=related
 ララドゥムは、「踊るマハラジャ」系というか、インド映画の中のダンス曲。
http://www.youtube.com/watch?v=6nJGNbj8hZA

 去年、中国赴任中にベリーダンス(東方肚皮舞トンファントゥピィウー)を習いました。帰国するとき、サークルへのお土産として、東方肚皮舞の衣装(コインがジャラジャラ付いているヒップスカーフ)を買いました。今回、そのヒップスカーフをつけて踊ります。レオタード&スラックスの上につけるので、おへそは見せないですけれど、あまりにおなかがポッコリなので、夏の間、ダイエットに励みます。
 去年、東方肚皮舞を習ったときの話は、ちょうど1年前、2009/07/28の春庭コラムに書きました。
http://page.cafe.ocn.ne.jp/profile/haruniwa/diary/d1927#comment

 発表会では、「ちょこっとストレッチ」という観覧者参加プログラムを担当することになりました。ダンサーが衣装替えをする時間をとるための「時間稼ぎ」です。イスにすわったまま手を上に上げたり首回しなどの簡単ストレッチをして、着替えの間見ている人が退屈しないように、帰ってしまわないようにするのです。
 ダンサーたち、30代から60代のメンバーは、一所懸命練習をしてきたとはいっても、なにせ身体も硬く、リズムに乗り損ねたりするおばさんたちですから、見ていただけるだけでもありがたい。着替えの時間のロスタイムに、観客が帰ってしまうと困るから、見てくれている人が、身体をほぐして、「来てよかった」と思ってもらうようにしたい、というプログラムです。

 30日の夜は、練習が終わったあと、パスタを食べながら、音響や衣装の担当者、出演曲目なども決まりました。私は、酸辣湯スパゲッティというのを頼みました。酸辣湯ラーメンは食べたことがあるけれど、スパゲッティでどういう味に仕上げてあるのかという好奇心で。他のイタリアンの店で見たことなかったから、食べてみました。中華とイタリアンの不思議な出会い。あとは、夏の間の練習&ダイエットあるのみ。ダイエットは明日から頑張ります。

<おわり>
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