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2010年歳末 2010年12月

2010-10-21 04:38:00 | 日記
2010/12/26
ぽかぽか春庭十人十色日記>歳末忙中ほっこり(1)クリスマスキャロル

 2010年の年末、さまざまなクリスマスの楽しい夜が、子供たちの胸に残ったことを願っています。私にとっても、「クリスマス」は家族が共にすごすあたたかいイメージのことばです。
 戦後の物のない時代にも、貧しいながらせいいっぱい子供たちを喜ばせてくれようとしてくれた両親の思い出、、、、。
 結婚後、自営業夫の会社は倒産寸前、一家に明日食べていくお金もないという中で娘と息子にみすぼらしいプレゼントしかあげられず、それでも娘と息子はベランダに出て、「サンタさん、プレゼントありがとう」と、大きな声でお礼を言っていたときのこと、、、、。
 様々な年のクリスマスが思い出され、さまざまな言葉にまつわるイメージが去来します。

 今年のクリスマス、22日には、娘息子と東京ディズニーランドのクリスマスを楽しみました。25日には、友人の阿子さんと『クリスマスキャロル』を観劇しました。
 阿子さんとは、音読を希望する視覚障害者と朗読ボランティアとして、図書館朗読室で出会いました。阿子さんが希望する図書を指定し、一冊の本を数回に分けて朗読し、私も自分で選んでは読むことのなかった本と出会うことができました。

 阿子さんは観劇が趣味で、視覚障害者のための音声ガイド付き演劇上演を増やしていく活動を続けていました。私は朗読ボランティアの活動をしなくなったあとも、阿子さんとは個人的に友人としておつきあいを続け、観劇にも「外出ヘルプ」を兼ねてごいっしょしてきました。

 阿子さんはご主人の仕事の関係で2010年の秋に大阪へ引っ越しました。弱視者のご主人にとって、職場は限られたところしかなく、東京での仕事がなくなってしまったあと、活路を求めて大阪へ出て、半年ほど単身赴任をしていました。大阪で生活する決意を固め、阿子さんも東京から大阪のご主人のもとへ引っ越していったのです。

 引っ越し前に、年末には東京に一度戻ってくる、という連絡をもらっていたのですが、25日に東京に行く、という電話がありました。毎年阿子さんが楽しみに鑑賞を続けてきた劇団昴の公演『クリスマスキャロル』を、今年も見る予定だといいます。大阪から新幹線で東京へ向かい、そこから東池袋にある劇場へ行くというのです。「クリスマスキャロル見ませんか」というお誘いを受け、東京駅から池袋までの外出ヘルパーを引き受けました。

 『クリスマスキャロル』は、何度も映画化されていますし、劇団昴の公演も以前に阿子さんといっしょに見たことがあります。とてもよい公演だったので、もう一度見てみるのも悪くないし、阿子さんのガイドヘルパーをするのは、私にとってもとてもよい時間の過ごし方なのです。阿子さんは引っ越したばかりの大阪で、まだ自宅から離れたことのない生活を続けているのだそうです。

 新大阪から一人、新幹線で上京してきた阿子さん、駅員さんの案内で東京駅南乗り換え口に12時半すぎに着きました。私は東京から一つ目の有楽町へ行って有楽町線で東池袋へ行くルートが一番いいと提案したのですが、阿子さんの希望で山手線で池袋まで行くことにしました。ところが新宿駅構内での事故のため山手線は上野駅で止まってしまい、他の路線に乗り換えて下さい」という放送が入りました。仕方がないので、秋葉原まで戻り、飯田橋から有楽町線に乗り換えました。

 開演まで時間があったら、お茶飲もうかと言っていたのが、開演ぎりぎりに東池袋のアウルスポットに着きました。2時開演。
 視覚障害者のための音声ガイドが充実している舞台のため、阿子さんの盲学校時代の同級生のほかにも視覚障害者が観劇に来ていました。いつも昴の公演で見かける盲導犬を連れた方も来ていました。
 阿子さんと障害者の会で活動を共にしてきたケイ子さんは、隣の車椅子席に。阿子さんが大阪へ引っ越してしまうと言うので寂しがって泣いていたという阿子さんの学校時代のお友達2人は、私の後ろの席になりました。

 ディケンズの原作『クリスマスキャロル』は、世界でもっとも知られたクリスマスストーリーのひとつ。守銭奴のスクルージが、クリスマス一晩の出来事で心温かな人間に生まれ変わるという物語です。
 今回も、昴の公演は「視覚障害者用音声ガイド付」です。台詞だけで演劇を鑑賞する視覚障害の方のために、音声が聞こえず目に見なければわからない舞台上の動きを解説したイヤホンがあり、「未来の精霊が上手から登場し、声を出さずにスクルージの前に立つ」などの説明が入ります。

 阿子さんは、劇団昴が20年間年末の『クリスマスキャロル』を上演してきたうちの後半10年間は連続で毎年舞台を見ています。もう台詞も劇中歌もすっかり覚えているくらいですが、今年も楽しかったと言っていました。スクルージ役の金子由之はこの役を演じて4年目。他の役者もアンサンブルは抜群でした。
 終演後、役者と演出家によるトークショウがあり、観客からの質問に答えたり、稽古中のうちわ話も披露されました。アウルスポットでのクリスマスキャロルは今年で最後ということですが、毎年見ているという観客も多く、劇場を他に移しても来年も上演して欲しいという希望が観客から伝えられました。

今日26日の公演が千秋楽。
 昴の公演案内サイト
http://www.theatercompany-subaru.com/public.html

<つづく>
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2010年12月27日


ぽかぽか春庭「夢の国で年忘れ」
2010/12/27
ぽかぽか春庭十人十色日記>歳末忙中ほっこり(2)夢の国で年忘れ

 21日で年内の授業を終えました。12月22日、久しぶりに娘息子といっしょに東京ディズニーランドへ出かけました。
 子供たちが小さい頃、バブル真っ盛りの時代で「一家で海外旅行へ行った」とか派手な家族サービスの話が飛び交うなか、自営業のわが家は貧乏続きでした。明日食べるごはんも定かでない生活で、親子4人での家族旅行というのは、1度もしたことがありませんでした。2年に1度くらいの割合で東京ディズニーランドに行くことが、家族ですごす最大の贅沢でした。娘と息子にとって、ディズニーランドは最高に楽しい場所となり、ディズニーリゾート大好きっ子になりました。
 
 息子が中学生になったくらいから、親抜きで娘と息子ふたりで、毎年春休み夏休み冬休みごとにディズニーランドやシーに出かけるようになり、「ディズニーファンクラブ」というのにも入会しました。「ディズニーファン」という雑誌が届けられ、年末にはキャラクター満載のカレンダーが届きます。ディズニーランドやシーの情報をせっせと集めて、グッズもいろいろ集めました。わが家のカップやハンドタオル類はほとんどがディズニーキャラクターの絵がついているものです。

 しかし今年は、息子の卒論執筆が終わるまでディズニーランドも「おあずけ」ということで、一度も出かけていませんでした。22日は、私も授業を終えたし、息子も卒論やレポートも提出できてほっとしたところでした。
 「母もディズニーランドへ行く?」と聞かれたので、「冬は一度出かけて寒くてふるえたので、いやだ」と言ってきたのを撤回して出かけました。幸い、22日は「11月並みの気温」という予報が出て、予報通り暖かな一日でした。零下20度にもなる中国東北地方にも着ていったダウンコートを着込み、毛糸帽子に手袋の完全冬装備で出かけたのですが、途中コートは脱いで過ごしたくらい日中は暖かでした。

 園内はさまざまなクリスマスデコレーションで飾られていました。入り口アーケードには巨大なクリスマスツリー。シンデレラ城にも大きなクリスマスリースが飾られています。一度真冬に出かけて、あまりの寒さに閉口して以来、私は冬には出かけたことがなく、ディズニーランドのクリスマスを見るのは初めてです。
 昼のパレード、午後のクリスマスパレード、夜のエレクトリカルパレード、ミニーのラテンダンスショウ、カントリーベアのクリスマスショウなどを楽しみました。復活したキャプテンEOも見て、若いマイケル・ジャクソンに再会。なつかしかった。

 久しぶりの私には、アトラクションもいろいろ新しいものがありました。シューティングライドゲームの「バズライトイヤー」というのをやってみました。トイ・ストーリーのキャラクターになって、乗り物に乗って移動しながら光線銃で的を撃つ、流鏑馬(やぶさめ)現代版みたいなゲームです。私は7500点獲得。レベル2でした。いっしょに乗り物に座っていた娘は何度もやっているので78000点もヒットしました。私はただ見えた的を撃っていたのですが、点数の高い的と低い的があるので、娘は一度に5000点も出る高い点数の的を狙った結果の高得点でした。

 あと、モンスターズインクのかくれんぼ、というニューアトラクション、これは娘と息子も初体験。ぐるぐる回る椅子にのって移動しながら、隠れているモンスターをライトで照らして捜し出すゲーム。

 最後におみやげ。私は紅茶缶。息子はマグカップ、娘はミニーのハート型マウスパッドを買いました。マウスパッドは、母へのプレゼント。ディズニーファンクラブ会員に用意されたスペシャルカードもゲットして、お昼ころに入園して、閉園近くまで楽しい一日をすごすことができました。シンデレラ城の前で待っていた夜の花火が「風のため中止」となってしまったのは残念でしたが、午後2時すぎの遅いお昼ご飯となったイーストサイドカフェでのクリスマスランチもおいしかったし、幼かった子供たちとすごした日々を思い返しながら、「夢の国」での年忘れ。大人になった娘息子と老親とですごすディズニーランドもいいものです。

<つづく>
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2010年12月28日


ぽかぽか春庭「ダンスィング忘年会」
2010/12/28
ぽかぽか春庭十人十色日記>歳末忙中ほっこり(3)ダンスィング忘年会

 私が参加した忘年会、今年はひとつだけ。17日、所属しているジャズダンスサークルの忘年会でした。毎週金曜日の夜にダンスの練習をしている文化センターの向かい側に焼き鳥屋ができたので、今年はいつものチェーン居酒屋ではなく、ここを「お試し」してみよう、ということで、メンバー10人ほどで入店。

 飲めない人のほうが多いサークルの忘年会、3人はビールや日本酒を頼み、あとの人はウーロン茶で「今年一年お疲れ様」と乾杯しました。私、飲める方のひとりとして「生搾り柚サワー」を注文。生搾りというので、生の柚を自分で絞ったりするのかと思いきや、「生搾りゆず」という瓶ジュースをチャッチャと混ぜて作った酎ハイでした。

 忘年会の前に、文化センター学習室で、来年の活動案を審議しました。サークル会費を値上げするかどうか、発表会で踊る曲目は、どうするか、係の入れ替えで誰が何を担当するかの話し合い。

 一番たいへんなのは会計係。皆から集めた会費をまとめ、センターの会場費を払ったり、先生への謝金を渡したり。私はこの係、絶対に無理。計算ができず、整理整頓ができないので、必ずお金の帳尻が合わなくなる。
 私は今まで書記係として、スケジュール表を書いたり、サークル通信を書いたりしてきました。そろそろ他の係もやらなければということで、私は来年は発表会係をすることにしました。書記はK子さんに頼みました。ミサイルママは、副会長。

 来年の発表曲候補は、
・美空ひばり歌唱の「ペーパームーン」
http://www.youtube.com/watch?v=NDHnTRp-Ta8
・美空ひばり映像付き(ミュージックフェア録画)
http://www.youtube.com/watch?v=R35mt-kDDtU&feature=related

・アンスクエアダンス(デイブ・ブルーベック)
http://www.youtube.com/watch?v=iFqoPfP1KHc
・コパカバーナ(バリー・マニロー)
http://www.youtube.com/watch?v=b2f7281slDE&feature=related

 狭い店内でしたが、私たちのグループのほかは女性4人だけで、「昨今はやりの女子会だねぇ」と乾杯しました。今年もよく、踊った!
 来年早々には、私たちのジャズダンスサークルのメンバーのひとりが出演するミュージカル公演が赤坂区民ホールで行われます。私は土曜日の公演を見るのですが、ミサイルママは土曜日は仕事があるので金曜日夜に行くことにした、などの話で盛り上がりました。
 
 私はなぜかこの公演チケットを2枚注文したということで、2枚分の料金を支払いました。体調悪く忘年会に参加せずに帰宅したK子さんに、「私はなぜか2枚注文したことになっていたので、1枚K子さんにプレゼントします。1月15日のご都合良ければごいっしょにいかがですか」とメールをしたら「その1枚は私が注文した分です。11月3日に江東区バレエフェスを見たとき、いっしょにまとめて2枚申し込んだじゃないの」という折り返しのメールが。
 あはは、何でもかんでも忘れてしまう私の脳細胞。忘年会はその年の悪い出来事を忘れ、来る年に希望を託す会なのですが、私はいいも悪いも全部忘れてしまう。注文したのだから料金は払うというK子さんに、エジプト旅行のおみやげをいただいたり、いろいろしていただいたお礼だからとプレゼントを強要しました。

 去る年のあれもこれも、辛かったこと悲しかったこと苦しかったこと、踊って忘れてリセット。来る年はきっとよい年です。

<つづく>
05:11 コメント(2) ページのトップへ
2010年12月29日


ぽかぽか春庭「オペラおでん」
2010/12/29
ぽかぽか春庭十人十色日記>歳末忙中ほっこり(4)オペラおでん

 忙しい1年、忙しい12月でした。とはいえ、気分をほっこりさせたいときは、ジャズダンス踊るもよし、歌を聞くもよし。
 12月8日に、ダンス仲間のミサイルママに誘われて、「二期会オペラ研修所コンサート」に行きました。音楽大学や大学院を卒業した新人が二期会のオペラ研修所で研鑽を積み、3年間の研修の締めくくりとしてコンサートが開かれるのです。2010年のコンサートでは、54、55、56期の研修生が歌声を披露しました。

 皆、朗々とすばらしい歌声でした。男性はテノールが4人。女性はメゾソプラノが2人、14人のソプラノ。それぞれの得意のオペラアリアを2時間にわたって聞きました。オペラといえばよく知られたポピュラーなものしか聞いたことがない私には、はじめて聞く曲ばかりでした。合唱団に入っているミサイルママは、「あ、この曲練習したことがある」って曲もありましたが。
 フィナーレの出演者全員合唱のレハール「メリーウイドーワルツ」を観客もいっしょに歌いました。鼻歌ではなく、腹式呼吸で久しぶりに歌って楽しかった。
 
 オペラアリアを楽しんだあと、駅裏のおでん屋へ。「とにかく安いから」と、ミサイルママを誘ってみました。「オペラのあとは、ワインとイタリアン」などと発想しないところがミサイルママと私。
 先日yokoさんと初めて入って、穴蔵のようなスペースでおでんを食べるのが気に入ったので、また行ってみようと思っていたのです。

 ミサイルママも私も、牛丼屋でも蕎麦屋でも「おひとり様」で食べるのは平気なのですが、立ち飲み屋におっさんが居並ぶ中で、ひとりおでんを食べる勇気はないのです。中途半端に強いふたり。でも二人いっしょなら立ち飲み屋も平気!と、入って行きました。

 立ち飲みのオッサンたちが壁側とカウンター側に背中合わせに並んでいます。1メートルの幅もないところに背中と背中をくっつけて飲んでいる中、「すみませ~ん、太いのが通りま~す」と声をあげながら通り抜け、奥の狭くて小汚いスペースへ。この小汚さが平気な人、女性にはあまりいないけれど、大丈夫という人なら私と気が合うはず。
 おでん定食ふたつのほか、おでんの盛り合わせを一皿。私は生ビール、ミサイルママは燗をつけたコップ酒でよもやま話を楽しみました。

 ミサイルママの息子、演劇を続けている長男くん、「東京ディスティニーランド」という芸名を変え、「幸せの靴」という名にするのだという話。「36歳になっても演劇を諦めようとも定職をさがそうとも思わずに、続けていくって言うんだから、私もそういう息子を持ったんだから仕方ないと思って、普通のおばあちゃんになって孫のお守りとかするのは諦めるしかない」と言います。

 私も「大学4年の息子が大学院に合格して、来年4月には進学することになったんだ。博士号まで頑張るとしても、昨今のオーバードクター(ハカセ余り)で、たぶん就職はできないだろうね。でも、そういう息子を持ったんだから、仕方ないと思って研究を続けたいというのを応援するしかない」といい、互いに「フツーに孫の世話でもして暮らす老後」にはなれそうにない仲間同士、時には愚痴こぼし合って、ときにはダンスや歌を楽しんで生き抜きましょうと、励まし合いました。

 とにかく「安い!」ここなら、いつでも懐を気にせずに飲めるから、小汚い穴蔵が平気な人はごいっしょしましょう。

<つづく>
07:04 コメント(2) ページのトップへ
2010年12月30日


ぽかぽか春庭「あたたかい年の暮れ」
2010/12/30
ぽかぽか春庭十人十色日記>歳末忙中ほっこり(5)あたたかい年の暮れ

 去年から火が付くときに「ボ~ボッ」と大きな声をだし、不完全燃焼しているのではないかと恐くなった石油ストーブ。「不完全燃焼して酸欠死する前に買い換えよう」と12月早々に新しい石油ファンヒーターを買ってきました。
 自治会販売の灯油購入チケットも買ってきたのに、12日日曜日の朝、石油販売車が回ってきたのに気づかず、19日、ようやく石油ゲット。暖をとる初日が12月19日になりました。年末年始、あたたかい夜を過ごすことができます。

 ボーナスもないわが家ですが、石油ストーブのほかにも年末の買い物がありました。プリンターがないと仕事にならないので、新しいプリンターを買うことにしたのです。
 夏からプリンターの調子が悪く、コピー機能が壊れてしまっていたのをだましだまし使っていましたが、インク切れになったところで買い換えると決めていたのです。

 数年前に型落ちのヒューレットパッカードを買いました。本体が安いことは安かったのですが、インク代が高くて、結局新しい機種を買ったのより、割高な買い物になってしまった。安物買いの銭失いはいつものことですけれど。
 28日、池袋東口のビックカメラとヤマダ電機を往復して、どちらが安いか、インク代はどれがお得か、店員さんの説明をよ~く聞きました。どちらの店も店員さんの応対は丁寧です。悩んだ末にエプソンの型オチを選びました。最新機種は写真の印刷がきれいに出来るというのですが、わが家に必要なのは、白黒印刷の文書が早く大量に印刷できること、という息子の意見に従い、写真はきれいでなくてもよいからと、安いほうを買ったのです。これまた安物買いの銭失いになるかどうか。

 買い物を終えて、遅い昼ご飯というか早い夕ご飯かという中途半端な時間でしたが、ヤマダ電機(元池袋三越)の7階にあるレストラン街で中華を食べました。いつもなら中華屋ではラーメンに餃子くらいの注文ですが、息子の「延期していた誕生日&卒論提出祝い」なのでいつもよりはちょっと豪華に、といってもたいしたことのない「年末お得コース」というのを3人で食べました。

 全10品。前菜三種盛合せ、エビマヨネーズ炒め、白身魚の唐揚げ葱油ソースかけ、ブロッコリー入り四川風ホイコーロー、若鶏の唐揚げ葱油ソースかけ、肉団子中華海鮮鍋、自家製焼餃子、五目炒飯、野菜玉子スープ、杏仁豆腐。辛いものが食べられない娘は四川風回鍋肉はパス、息子は杏仁豆腐が嫌い、炭水化物を避けている私は炒飯を一口だけにしてと言う具合でそれぞれ食べられないメニューはあったものの、「フカヒレとかアワビとか北京ダックなどはないけれどまあまあおいしいね」と言いながら、大食いの娘も少食の息子も満足して食べました。

 家族一同雨露寒さを逃れて過ごすことができ、贅沢はできなくても飢えることはなく、病院通いしつつも寝付くほどの大病はしない。姑も85歳の日々を、耳が遠くなった足がおぼつかなくなったと言いながらも無事すごしている。ほんとうにありがたいことと思いながら2010年をすごすことができました。

 カフェ友の身の上に思いが及ぶと、ご家族の介護を続けていらっしゃる方、年末に交通事故にあって、持病の上にさらにつらい身体症状が加わった方、身体状況の改善を願って手術を受けたあと、逆に首から下がまったく動かなくなってしまい24時間介護の寝たきり生活を余儀なくされている方、それぞれのつらい状況に心が沈みますが、どうか、来る年がよい方へ向かうよう、祈らずにはいられません。

<つづく>
01:34 コメント(9) ページのトップへ
2010年12月31日


ぽかぽか春庭「よいお年を」
2010/12/31
ぽかぽか春庭十人十色日記>歳末雑感(6)よいお年を

 2010年、持病悪化やら漏水事故やら悪いこともいろいろあったけれど、きっとそれは塞翁が馬、禍福糾える縄のごとしだと思うし、姑を連れての箱根温泉旅行など、楽しい思い出もたくさん残すことができました。

 春庭コラムを読んでくださった方々、ありがとうございました。拙い論考や雑文にあたたかいコメントをくださった皆様、ありがとうございました。

 みなさまの来る年も、すばらしい1年になることをお祈り申し上げます。
 皆様、よいお年を!



コメント
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