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ぽかぽか春庭「雅楽 in 東京都写真美術館」

2018-01-06 00:00:01 | エッセイ、コラム
20180106
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2018十八番日記1月(4)雅楽 in 東京都写真美術館

 三が日のうち、なにかひとつくらいお正月らしいことをしとこうか、と思って、久しぶりに東京都写真美術館へでかけました。毎年「雅楽演奏」が2階ロビーで行われるからです。

 北風強い中、恵比寿ガーデンプレイスを写真美術館まで急いで向かうと、ちょうど獅子舞の一行と出会いました。通行者は獅子に頭を噛んでもらっていますので、私も「お願いします」とひと噛みしてもらいました。
 噛んでもらえばこののち1年は病気知らず、風邪引かない。おお、インフルエンザ予防接種の予約しようとしているのに、去年からずっと「ワクチン注射液が不足しているので当院では接種できません」と言われ続けてちょい不安でしたが、もうこれで風邪引かない。よかったよかった。イワシの頭も信心から。獅子のひと噛みもありがたやありがたや。



 恵比寿ガーデンプレイスに11月から1月8日まで飾られているバカラシャンデリアも、いっそう私のために輝いてありがたき正月気分。


 これまで、何度か美術館ロビーで雅楽を聴いて、お正月らしい気分になってきたのですが、今年はじめて、なぜ、写真美術館で雅楽演奏が行われるのかわかりました。

 鳳笙(ほうしょう)と司会:下宮高純
 篳篥(ひちりき):金子隆一
 龍笛(りゅうてき):内田慈庸

 ひちりき演奏の金子隆一さん、写真美術館の学芸員であり、芸術写真と写真史研究家であり写真集コレクターとして、写真研究界では有名な方でした。そして、東京谷中の正行院の僧侶。雅楽は、橘雅友会のメンバーとして演奏会に出演しています。

 写真研究者としては、「2018年1月5日(金) 18:00~19:30に写真史家金子隆一が東京都写真美術館1階スタジオで講演します」というアナウンスがありました。
 雅楽演奏者としては、昨年11月にも橘雅友会として銀座王子ホールで演奏会がありました。
 お坊さんとしてのおつとめも、谷中のお寺でなさっているのだと思います。

 司会をした下宮さんが「金子さん講演会」のお知らせをして、私は初めて演奏者自身が写真美術館の学芸員とわかりびっくりでした。どうして写真美術館で雅楽演奏なのか、という謎が解けました。

 下宮さんも、橘雅友会楽頭として各地で演奏活動を行い、また、雅楽の編曲なども担当している方で、私が気楽に見ていた「おじいさんが退職後の趣味として悠々自適に雅楽を奏でている」というのとはイメージが違いました。

・平調音取(えいちょうのねとり)
・平調越天楽
・嘉辰(朗唱)
 「♪嘉辰令月 歓無極 万歳千秋 楽未央」という漢詩を、かあああああしいいいいいんれえええええええ、、、、、というように長くひっぱる発声で、歌っていました。雅楽でこのように声で演奏するのを初めて聞きました。
・家路(ドボルザーク交響曲第9番より)毎年ラスト曲は、童謡やクラシックなどをアレンジした曲。今年は♪遠き山に日は落ちて~の曲でした。



 以上の4曲で約20分間。正月気分を味わいました。担当係員が、写真も動画も取り放題で、ネットUPしてください、という事前挨拶していましたので、写真を撮らせていただきました。ネットで橘雅友会を宣伝してください、というご挨拶でしたので、昨年の演奏会ポスターを。去年はチケット4000円。お正月ゆえ、タダで聞けてありがたや。


 昨年は酉年だったので、鳥にちなんだ曲が選ばれたようですが、今年、戌年に関わる曲が雅楽にはあるのかどうか、わかりません。曲のテーマは何になるでしょうか。

 というわけで、私のお正月はめでたくおひらきに。もれなく餅太りがついてきたけれど、まだ風邪ひいていないし、めでたく平日へ。

<つづく>
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