お台場自由の女神
20180703
ぽかぽか春庭アート散歩>キッチュtokyoめぐり(1)リベルタカス自由の女神
世界中にある彫刻の中で、そのシルエットだけでもそれとわかるよく知られた像のひとつ「自由の女神」。
ニューヨーク港の入り口、リバティ島にある像は、正式名称「世界を照らす自由 (Liberty Enlightening the World) 」。
頭の部分までの高さは33.86メートル、かかげたたいまつの先までは46.05メートル、台座の部分からたいまつまでは93メートルです。
欧州を食い詰めて、あるいや宗教的自由を求めて新大陸にたどり着いた移民たちは、アメリカ独立100年を記念してフランスから送られたこの自由の女神像(フレデリク・バルトルディ設計)を目にすると、新天地への意欲をたいまつの火のようにかき立てられました。
現在では送り主のフランスをはじめ、世界中にレプリカやミニチュアがあります。
フランスからアメリカに送られた自由の女神の返礼として、アメリカからフランスに送られた像もあります。フランス革命100周年記念としてパリのセーヌ川グルネル橋のたもとに建てられている像は、高さは11.5メートル、重さは14トン。
日本にも、ニューヨークと同緯度40度40分のおいらせ町に4分の1縮尺のレプリカがあるほか、ミニチュアはあちこちに。
お台場の自由の女神は、「レプリカ」という扱いではなく、ニューヨークとフランスの「本物」と同じく「正式な像である」との認定つきなのだそうです。上野の西洋美術館にあるロダンの「考える人」「カレーの市民」なども、もとになる石膏像から作られた数体のブロンズ像の「本物」のひとつとされており、像ってのは、本物が複数あってもいいみたい。
お台場自由の女神は、ニューヨークではなく、フランスの像と同じものです。
1998~1999年に、フランスからお台場にやってきた像を返還したのち、おなじ像を複製しました。台座からの高さ約12.25メートル。重さ約9トンです。
私は、娘息子といっしょに、お台場の科学未来館へディズニー原画展を見に行った帰り道に、立ち寄りました。
夕暮れどきに背中からみた女神様
お台場全体が、アジア各地からの観光客でごったがえしていましたが、自由の女神のまわりにも、写真を取り合う観光客がいっぱい。女神様、人気者です。
みな、自由が好きなのね。
みな、願いを込めて写真を撮っています。私も自由が好き。女神のたいまつのかわりにかかげたのは、ペットボトルだけれど。
世界中の国が自由な国でありますように。
<つづく>