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ぽかぽか春庭「ジュピター、パイプオルガン by 澤菜摘」

2018-07-29 00:00:01 | エッセイ、コラム
20180729
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2018十八番日記絆音楽(3)ジュピター、パイプオルガン by 澤菜摘

 ジェイコブ・コーラーの演奏開始を、3時と思い込んだ理由があります。翌22日日曜日の「オルガンコンサート」の開始が3時からだったからです。澤菜摘さんのオルガンコンサートと、ごっちゃにして思い込んでいました。

 無料パイプオルガンコンサートは、毎月最終週日曜日に、北とぴあで開催されます。21日の失敗にこりて、3時からの開演に2時10分には会場に着き、だいぶ待ちました。いつもすぐに座席がいっぱいになって、立ち見(立ち聞き?)になることもあるのに、22日は、「用事の無い人は外出するな」という警報が出ている猛暑日でしたから、3時になっても余裕で座れました。みなさん猛暑ではオルガンどころではなかったか。

 澤さんは、2017年10月から、横浜みなとみらいホール、ホールオルガニスト・インターンシップ・プログラム第16期生として研鑽を積んでおられる若いオルガニスト。2017年3月に洗足学園大学オルガン専攻科を卒業した若手です。

 横浜みなとみらいホールのオルガン前で


 演奏された曲目のうち、バッハの「主よ、人の望みの喜びよ」は、オルガンの定番曲ですが、ホルストの「ジュピター」は、オルガンでは初めて聞きました。オーケストラや 平原綾香の歌ではおなじみですが。

 曲の紹介をする澤さん(フラッシュ使わなければ撮影OKでした)


1 G.ムファット「トッカータ第3番イ短調」
2 J.パッヘルベル「シャコンヌ ヘ短調」
3 G.ホルスト「ジュピター(組曲惑星より)」
4 J.S.バッハ「主よ、人の望みの喜びよ」
5 J.S.バッハ「パッサカリア ハ短調」

 演奏中の澤さん


 猛暑日に集まったジジババたち、いつものように居眠り組もいましたが、ま、この暑さですし。
 若さあふれる演奏を聞きながら、ひととき、木星にみつかった12個の新発見衛星に思いをはせました。
 12個の新衛星のうち、他の衛星とは逆方向に木星のまわりをまわっているのもいるそう。ふふ、そういう反逆もん、大好きです。

 1610年に、ガリレオが初めて4個の衛星を見つけてから、木星はどんどん大家族になっていき、12個を加えて79個の衛星を従えていることとなりました。衛星一個だけの地球からみると、そんなにぐるぐる周囲を回られて、大家族の束ね具合は大丈夫かと、天文学知らぬ「この地球の片隅で」生きている婆は思いますけれど、きっと大ジュピター大ゼウスはうまくさばいているのでしょう。

 79個のうち9個は逆回り。そんな逆走衛星の存在を許しているところから見ても、ジュピター、大物です。この地球の片隅では、同調圧力高まるばかりで、上目遣いの忖度ばかりが幅を利かしていて、ジュピターとは大違い。

 木星の衛星たち。緑色の小さいのが逆走衛星。がんばれ、同調しないやつ。


 たった4人の小家族さえさばけずに、うろうろ夏を過ごしている身としては、ひとときのオルガンの音色に癒されつつ、さて、この先、8月の夏休みを楽しみに。

<つづく>
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