
東京大学安田講堂(1925大正14)
20190912
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2019十九文屋日記夏の建物歩き(1)東大建築と三四郎池
中国で日本に留学させようという親は「うちの子、中国の有名一流大学に進学し損ねた。次に考えるのはアメリカ留学。でも英語力不足。じゃあ、日本にでも行かせようか」というところ。
日本の留学先としては、猫も杓子も「東大に行きたい」と希望します。行きたいと言えばすぐに進学できるなら、何の苦労もないけれど。うちの子、中国の香港大学北京大学清華大学などに進学できなかった学力だけど、日本の東大くらいならなんとかなるかも、と思うのが親心。
大学ランキングさまざまな種類があるけれど、アメリカMITを1位とするランキングでは中国の精華大学が16位、東京大学33位京都大学44位です。
短期留学の見学先大学としては、なんと言っても東大です。短期留学生たち、東大の古い校舎を見て、学問の歴史の重みを感じたか、こんな古い校舎で最新の研究ができるのか、と感じたか。
医学部(昭和6)

医学部壁のレリーフ

法文


理学部科学館東館(大正5年)

春庭は、近代建築巡りが趣味のひとつですから、東大の建物も何度か見学してきました。
8月10日にも、東大構内をひとめぐり。これまで安田講堂とか建物はいくつか見てきましたが、10日にはじめて三四郎池をみました。大学内の憩いの場としてなかなかいいんじゃないかと思います。
東大赤門は、1827年、将軍家の姫が嫁いでくる際の前田家上屋敷御守門として建てられました。三四郎池もまた、前田家の庭園の一部、育徳園心字池でした。漱石の小説『三四郎』以来、三四郎池という通称のほうが有名になりました。


夏休み中の平日、炎暑の中を行きかう人は、ほとんどが中国語をしゃべる親子連れ家族連れ。将来の留学を見越しているのか、みな、校舎をバックに記念写真を撮りまくっていました。
中にひと組だけ日本語で会話していたのは、若い女性の二人連れ。ひとりが「妹、来年受験だからさ、受かるわけないけど、一応刺激剤として写メ送っとこ」と安田講堂を撮影していました。

吾輩も東大には入学できなかったけれど、それは、学園紛争の影響で入試が中止になった年に受験だったから、、、、、紛争の末、安田講堂落城す。
アハハ、現役では滑り止めの地方公立大しか合格できなかったために浪人。予備校で落ちこぼれて受験断念。地方公務員になりました。50年前の出来事の記憶も薄れたけれど、安田講堂の上でヘルメット姿の学生が旗を振っていたテレビニュースの映像はぼんやり覚えています。

本郷で学ぶことはできなかったけれど、せめて安田講堂地下の中央学食で昼ご飯食べようと思ったのだけれど、夏休み中だから、14時で終了。

生協棟

同じく学食は休館中でした

東大には学生が案内してくれる無料のキャンパスツアーが催されているので、建物をしっかり見たい方は、このツアーに参加するのがいいと思います。

御殿下記念館外壁(旧野球場観覧席の外壁)

<つづく>