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ぽかぽか春庭「東京駅ステーションホテル見学」

2019-09-14 00:00:01 | エッセイ、コラム
20190914
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2019十九文屋日記夏の建物歩き(2)東京駅ステーションホテル見学

 古来稀なる70歳。昔に比べればレア感はまるでなくなり、戦後ベビーブーマーが大挙して古希になっているんだから、そこらじゅうに古希はうじゃうじゃ。うじゃの一員ではあるけれど、娘が古希を祝ってくれました。

 私が建物見物が好きなことを知っている娘、「東京駅ステーションホテル建物見学ツアーつきディナーコース」というのに申し込みをして招待してくれました。
 
 数年前にステーションギャラリー観覧したとき、大正時代に完成した当時のレンガが残されている部分を見学したし、東京駅ドームのレリーフ写真を撮るためだけに丸の内北口南口に降りたこともあるのですが、ホテルの中にはとんと縁もなかった。ステーションホテルのレストランに行ったときは「ただいまの時間、予約の方以外はお席がとれませんので」と言われてすごすごひっこんだ思い出のみ。
 
 東京駅の説明。
 国の重要文化財である東京駅丸の内駅舎は、明治時代建築界の第一人者と言われた辰野金吾の設計により1914年に開業。しかし、1945年の東京大空襲で南北のドームと屋根・内装を焼失。その後、屋根の形状を変更するなどの修復工事により復興。
 そして、2007年より駅舎を本来の姿に復原する工事が行われ、2012年10月に美しい赤レンガの駅舎が完成


 辰野金吾作品がそれほど好きではないと、書いているのに、東京駅は別物。東京のランドマーク建物ですから、毎年のように東京駅前で撮った写真をUPしていました。最初にブログにのせた写真は、まだ復元前の、工事中のもの。
 外から眺める東京駅、復元中の写真や復元後、丸の内北口と南口でドームの装飾を撮影してUPしてきました。

2012年 復元工事中


2012年12月 夜の東京駅


2014年3月


2016年6月


2019年9月5日


 東京駅丸の内改札ドーム、通勤客も旅行客も、急ぎ足。ドームの天井部分を見上げる人は、そう多くはありません。

 丸の内南口の改札外


 足元をじっくり眺める余裕のある通勤客旅行客の方々、時間があったら、トラやカフェがあるドーム2階の回廊を歩いてみてください。床が立体的に見えるはず。


 東京駅丸の内南口の改札出口の床から真上にカメラを向けて撮影。人通りが少ないわずかな時間を狙って撮りました。

 
 東京駅館内ツアーの参加者は、6時に集合。ステーションホテルのアシスタントマネジャーさんの案内でホテルの中を見て回りました。

 このドアは開かないのですが、外の丸の内改札南口ドームが見えます。



 丸の内北口南口ができた当初、八角形のドームでした。辰野がドームの飾りとしてつけた十二支のレリーフのうち、八つの方角に合わせて8つの動物が飾られました。しかし、4支は東京駅には収まらず、いったい残りの動物はどこへ消えたのか、というのが長い間東京駅ミステリーとして語り継がれてきました。
 残りの4つの動物は、辰野金吾の故郷である佐賀県にあることが数年前に判明。

 1915(大正4)年に完成した、辰野金吾設計の佐賀県武雄市のシンボルとなっている武雄温泉楼門。釘を一本も使わずに建てられているのが特長の楼門を2013年に解体修理した際、東京駅にない4支、卯(東)、酉(西)、午(南)、子(北)が見つかりました。

 東京駅南北ドーム8角形のレリーフは、丑、寅、辰、巳、未、申、戌、亥
 私のコンパクトカメラでは、望遠レンズなしの高い天井のレリーフはあまりはっきり写りません。一番形がよくわかる「巳へび」を。



 ヘビのレリーフ。他の八支も復元後は、青い円形の中に白い形が復元されていますが、白黒写真しか残されていなかったために、ほんとうに青の円だったかどうかは定かでありません。ドーム内部の壁の色も、白黒写真と「壁は黄土色」などと色についての記述がある文献をもとに、薄い黄土色に塗装されたそうです。

 廊下にあった駅舎ドーム復元の解説


 南北に長い東京駅なので、ホテルの廊下も長いです。これは半分の150m分。全体では300mつづくホテルだそうです。


 案内図を見ても、迷子になりそう
 

 ホテルの廊下に飾ってある、歴史的な東京駅の写真を解説付きでながめ、長い間東京のシンボルとして人々の往来を見てきた駅の月日を思いました。

開業直後の東京駅錦絵


 古絵葉書や写真




 廊下をぐるぐる回りながら、東京駅の歴史について説明を聞いて、さて、一番の目玉は、客室(メゾネットスイートなど)の見学です。見学できたのはひとり一泊28万円という部屋。一番高い部屋は一人一泊99万円というので、28万は「あら、お安いですわね、オホホ」と言いながらの見学でしたが、むろんのこと、泊まる予定は一生なし。

 メゾネットスイート2階寝室

 1階のリビング


 泊り客になったつもりで


 見学を終えて、レストランでの古希ディナー。

<つづく>
コメント (2)
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