20220913
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2022ふたふた日記秋(4)青い鳥リハビリ&ミサイルママダンス
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2022ふたふた日記秋(4)青い鳥リハビリ&ミサイルママダンス
青い鳥さんからラインでリハビリ中の写真と動画が送信されてきました。
青い鳥さんは2008年の脳性麻痺改善手術後の医療事故により首から下がまったく動かないという状態になりました。そこから14年間、リハビリに励み、「足の指が少し動いたので、足の指をつかってパソコン操作した」「支えられれば少しの間立っていられた」など、驚異的ながんばりによって少しずつ回復し、「いつか自分の足で歩き、孫をだっこしたい」という希望に向かって毎日を過ごしています。
青い鳥さんが送ってくれたリハビリ中の動画、器具につかまり体をうごかしています。周囲にいる理学療法士さんらの励ましの声も聞こえます。
青い鳥さんのがんばる姿に、こちらも励まされます。いつか、歩ける日がきっとくるよ。
青い鳥さんがぶどうを送ってくれました。
旧居のほうに「ぶどうが届いた。冷蔵庫にいれてある」と、息子からメール。
2019年夏に今の住まいに移ってきて、青い鳥さんに毎月10枚送付していた絵ハガキの差出人住所も、現在の住所にしていたのですが、おそらく依頼を受けた業者が、以前に送付したことのある古い住所のほうに送ったものとみえます。
9月11日、ぶどうを受けとりに、前の住まいへ。娘から「うちの中ぐちゃぐちゃに見えても、絶対に手を触れないこと。母が片づけるとものがどこにあるのかわからなくなるから。賞味期限切れの食品見つけても触らないこと」と、くぎを刺されていたので、自分の冬物の衣類とぶどうだけを、持ち帰りました。
こんなおおぶりの房をはじめてみたというくらい大きいシャインマスカットと、クイーンニーナ、そして「ぶどう」という3種類が二房ずつ入っていました。青い鳥さんごちそうさま。

リハビリの器具の前にいる青い鳥さん。自分のできる力を込めてがんばるようす、すばらしいです。
9月11日に旧居に寄ったのは、区の文化センターで開催された「文化センター祭」を見るついでです。
文化センター祭に旧友ミサイルママが出演してジャズダンスを踊る、という連絡を受けていたのですが、今の住まいから遠いし、「行けたらいくね」というあいまいな返事のみ返していました。しかし、ぶどうがあるとなると話は別。14時半からのジャズダンス発表を見て、それからぶどう受け取りにに行きました。
私が2005年12月から金曜夜に文化センターに集まって練習を続けていたジャズダンスサークルは、2021年末をもって解散しました。会員の高齢化、ケガなどで会員減少のためです。私は他区に住まいを移したため、夜の練習には出られなくなりました。
現在私が体を動かすのは毎朝出勤前のテレビ体操のみになってしまいました。(テレビ体操、最近イケメンが3人が画面に映るようになってうれしい)
しかし、いっしょに練習してきたミサイルママは、仕事をリタイアして昼も時間がとれるようになったので、古巣の水曜日午前中に練習を続けてきたAダンスに復帰し、ジャズダンス練習を続けています。
9月11日日曜日は、昨年一昨年とコロナ禍で中止になってきた文化センター祭が開催され、Aダンスもジャズダンスの発表を行いました。
Aダンスもメンバーが減ったうえ、今年は家族の介護や孫の誕生、体調不良などの都合でセンター祭発表会に参加できない人が多く、5人でのフル出場となりました。5人フル出場で、20分間の持ち時間を踊りきりました。
発表曲目のうち、セビジャーナス、ソング・フォー・ユー、アメリカは、私もAダンスやSダンスで発表したことのある曲。プレスリーのフィーバーと、もう1曲スーパーソニックは私の踊ったことのない曲。見ていると体を動かしたくなってきます。
なかでも「アメリカ」は。最近リメイクのウエストサイドストーリーを映画館で見て、1961年のオリジナルの録画ビデオも見て、「いいなあ、この曲。ほんと、踊りだしたくなる」と思っていたところでしたから、見るほうも気合が入りました。
Aダンスのメンバー5人。一番若いマリちゃんが45歳のほか、4人は私と同世代、70代です。むろん、若いころに比べれば足は上がらなくなっているし、ダンスのキレが衰えているのはしかたなし。
それにしても、ミサイルママ70歳、リーダー格のマサ子さん74歳。がんばっていました。
ウエストサイドストーリーを見た方、思い浮かべてください。あのリタ・モレノやリメイクのアニタ役アリアナ・デボーズがはつらつと踊っていた曲。それを振り付けは異なるけれど、70代のメンバーが踊り切ったのです。私は拍手拍手でした。
ミサイルママはフィーバーは踊りませんでしたが、マサコさんは5曲全部に出演。最後はへとへとになっていました。
Aダンスのメンバーは、コロナ禍に配慮して終演後の打ち上げは今年はなし、ということなので、もとメンバー5人でお茶。現役メンバーがオーナーであるカフェに行きました。
シャンソン歌手のユミさんの隣に座り、お話拝聴。ユミさんは、専業主婦から一転40歳から歌手活動をはじめ、現在は東京のほか名古屋や奈良にシャンソン教室を持ち、大勢のお弟子さんにシャンソンを教えている歌手。NHKのパリ祭にも毎夏出演している方です。
私はユミさんの話を聞くのが好き。日本全国でのコンサートを続け、東京のシャンソンカフェなどにも出演している人のお話、おもしろいです。
ご主人に先立たれてだいぶたちますが、歌唱やシャンソンの訳詞というやりがいのある仕事を続けているので、75歳過ぎても若々しい。芸能人だから一般の女性とは違うのは当然とはおもうけれど、キラキラ輝いています。
今回は、「いくつになってもトキメキを感じていなきゃだめよ」というユミさんの自説を披露。現在トキメキを感じるのは、竹内涼真だそうです。
新しいウエストサイドストーリーのトニー役アンセル・エルゴートが1961年のトニーより気に入った、という意見が私と一致。
ゆみさんはご自身が芸能活動を続けているので、芸事には厳しい。
今回5人がフル出場したダンス発表について、「1曲おきくらいの出演にしないと、最後疲れが客に見え見えで、見ているほうがつらかった。70代での体力はコントロールしていかないと」と、苦言を呈する。
発表会参加人数が5名になってしまったので仕方がない面もあったけれど、曲目を減らして1曲踊ったら次の曲は休んで体を回復させる、というふうにしないともう続けるのは無理、というと、このユミさんの意見でした。
たしかに、最後の曲アメリカを踊り切ったあとは、疲れていたのはわかりました。一番ダンス経験の浅いひとりは、回転のふりつけのあと、目が回ったらしくふらふらしていました。(目を回さないように回転するのがダンス技術ですけれど)
でも、70代でよう踊った、と思っていましたし素人のダンサーがよくやった、と、そちらのほうに、私は感嘆しきりでしたが、やはりユミさんは、現役の芸能人ですから、芸ごとに厳しくなるのはわかります。
ユミさんは「若い時と同じ振り付けで踊るのは、もう無理。振り付けをもっと簡単にして、簡単な動きでもそろえばきれいに見えるから」という意見。これも私と考え方は一致。
指導してくださるミワ先生は、ご自分の振り付けにプライドを持っていらっしゃるので、ふりつけを簡単に踊れるよう改変することは絶対に許さない。ミサイルママもマサコさんもきちんと振り付けを覚えて踊れてしまうので、先生も「振り付けをかんたんに動けるように改変する」という気にならないのでしょう。
でも、他のメンバーのことも考えて、そろそろ「簡単なふりつけでそろえて踊る」というのもいいのではないかしら。私は数年前のダンス発表で、ミサイルママが振り付けたかんたんな動きの「恋のメキシカンロック」など楽しく踊れました。
もとのサークルのメンバー、ひとりは「スクウェアダンス」というイギリスのフォークダンスサークルに入り、踊りをつづけているし、Cozさんは競技ダンスを復活させる予定。
私も、ラジオ体操だけでなく、踊れる何かを探したい。
青い鳥さんのリハビリ、ミサイルママのダンス。がんばる友人の姿に、私も元気をもらえています。
<おわり>