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ぽかぽか春庭「陸王」

2018-01-04 04:40:44 | エッセイ、コラム
20180104
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2018十八番日記1月(3)陸王

 お正月恒例の駅伝応援。元旦はニューイヤー駅伝を応援しました。正式名称は、全日本実業団対抗駅伝競走大会。
 駅伝大好きの娘は見てきましたが、私は、これまで企業チームの駅伝は、あまり熱を入れて見てきませんでした。特に応援するチームもいないし、故郷群馬を走るのでなければ、見ないかも知れないと思うくらい。群馬大橋とか赤城山の景色をみるのが楽しい。

 でも、今年は「だれかひとりくらい、タビランニングシューズを履いている選手いないかなあ」と思って見ていました。インタビューに出てきた行田市だったっけの市長も「タビシューズを履いてほしい」というようなコメント出していました。『陸王』視聴で、にわか実業団駅伝ファンも増えたんじゃないかしら。
 娘は母校出身の選手がいるチームを応援していました。

 2日は、大学駅伝。今年は娘の母校は予選会落ちだったので、娘の応援は、これまでほどは熱が入らなかったですが、一家でぼうっと正月を過ごすには、いい時間です。
 人が走っている姿を見ることで、新年早々「がんばれがんばれ」という気持ちになることが大事なのね。自分も今年1年がんばろう、という気持ちになります。

 今年は、私と夫の出身校は出場できましたが、娘の母校は予選会突破できず、娘は「応援のしがいのない箱根駅伝」と、気乗り薄でした。が、スタートしたあとは、学連チームで走る母校選手を応援。と言っても、ほんとうは「気乗りしないから、リアルタイムで見ないで、録画応援」と時間差応援でしたけれど。4時間ディレイの応援、あまり効果は無かったみたい。

 私の注目は、ケニア出身の真也加ステファン監督率いる桜美林大学チームのこれからの成長です。ケニア出身の長距離選手を応援してきましたけれど、陸上の監督を務めるケニア出身者は初めてかも。
 留学生が卒業後も活躍する姿、楽しみです。

 ひとりひとりがそれぞれの区間をがんばり、襷をつないでいく競技というのが、自分たちの姿に投影できるのでしょうね。
 私も今年1年、がんばって走りたい、、、、おっと、がんばって這っていきたい。

<つづく>
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ぽかぽか春庭「人生フルーツ」

2018-01-02 00:00:01 | エッセイ、コラム

山小屋の雰囲気のつばた夫妻の家

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ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2018十八番日記1月(2)人生フルーツ

 年末の「家族お楽しみ会」は、息子が会員になっているネットの何たらから無料でダウンロードできる映画を見て、笑ってすごしました。『パイレーツオブカリビアン最後の海賊』や『SINGシング』、たわいない内容ですが、家族でいっしょにハラハラドキドキしてアハハと笑って、楽しかったです。
 元日には実写版『シンデレラ』。「元日だから、深刻な内容で無くて、ハッピーエンドの映画がいいな」という私の希望での選択。シンデレラがハッピーエンドであるかどうかは、人によって感じ方は異なるかも知れませんが。
 
 ひとりで映画館で見た映画、2017年見た中で心に残ったのは、飯田橋ギンレイで11月25日に見たドキュメンタリー『人生フルーツ』です。

 『人生フルーツ』、もともとは、東海テレビ制作の番組でした。
 つばた英子とつばたしゅういち。85歳と90歳。老夫婦の静かで豊かな生活を描き、90歳の夫が穏やかに去るまでを追っていました。

映画ポスター


津端修一(1925-2015)は、建築家。前川国男、アントニン・レーモンドに師事し、1955年日本住宅公団発足と共に入社。公団初期の都市計画を担当し、千葉県高根台団地、東京都多摩平団地などの全体計画を行いました。1961年からは愛知県春日井市の高蔵寺ニュータウン建設に参画。

 津端は、「土地の高台の地形を活かし、町の中に雑木林を残して町の中を風が通り抜けるような団地」を主張しましたが、公団は経済的で合理的な集合住宅を優先し、「里山を生かし自然と共にある都市生活」という津端の意見は受け入れられませんでした。
 公団退社後は、大学で後進を育成しつつ、高蔵寺ニュータウンの一角にキッチンガーデンや雑木林を取り入れた自宅で妻の津端英子とともに畑や雑木の中にある暮らしを実践しました。

 津端英子(1928~)は夫を支え、娘ふたりを育てながら家の周囲の畑でとれた野菜を生かし、家のまわりの果実を収穫してきめ細かな生活を築いていきました。修一と共著のレシピ本、ライフスタイル本なども出版し、なごやかで穏やかな日常をつむいでいます。
つばたひでこの著書。。「あしたも、こはるびより」「ときをためる暮らし」「ふたりからひとり」「ひでこさんのたからもの」「キラリと、おしゃれ」。

 とてもシンプルでとても豊かな暮らし。映画のラストシーンでは、台風で壊れた「小鳥の水飲み鉢」を娘さんやお孫さんが修理してくれて、また小鳥たちの憩いの場所に復活したようすが写されていました。

 自宅の周りにキッチンガーデンと雑木林。果樹からの恵のジャムやジュース。豊かさとは何なのか、静かに伝わってきます。
 むろん、ふたりがこのような穏やかな日常を手に入れるまでには紆余曲折有り、修一には公団での仕事が思うようにはいかない苦節があり、英子には仕事一筋の夫と時にはすれ違う心の屈託がありました。

 大学の勤めも終わりにした修一と英子は、修一の師匠レーモンドの自宅を模した平屋建てワンルームの家で、畑仕事中心の毎日をすごします。最後の仕事として修一は無償で理想の障害者施設を設計し、完成を見ずにみまかります。英子は夫なきあともゆったり穏やかに自宅での暮らしを続けています。

 この老夫妻のような理想の暮らしができる夫婦はそう多くはないでしょうけれど、映画を見終わったあと、もうちょっとこのあくせくとした暮らしをナントカしなくちゃなあと言う気分にはなります。

 なりますが、今後も我が生活は豊かな実りとはほど遠い。それが私の生活なんだからこの先もしがないしょぼくれた日々が続くのでしょうけれど、これはこれでひとつの実なのだとおもうしかない。

 人生フルーツ、大きく実る人もいるでしょう。実らなくたって仕方ない。それでも日々暮らしはつづく。
 
<つづく>
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ぽかぽか春庭「謹賀新年」

2018-01-01 17:30:00 | エッセイ、コラム
20180101

ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2018十八番日記(1)謹賀新年

 明けましておめでとうございます。

 「90歳なにがめでたい」に倣えば「謹賀新年なにがめでたい」となりますけれど。
 正月は冥土の旅の一里塚、なのですよね。こういう危うい世の中ですから、冥土に近づいたのもめでたくもありめでたくもなし。
 春庭、数え年でいうと、この正月に古希みたい。むろん、満年齢でいくつもりですが、それにしてもめでたくもなし。

 めでたくもない新年に、昨年の反省から始めると、2017年は「十七音日記」と名付けたのに、毎日五七五を並べるという目標にはほど遠かったです。
 
 さて、今年の十八番(おはこ)日記となると、何を十八番と言ったらいいのやら。
 まずは、春庭十八番中の第一番と言えば大食いなのだけれど。年寄りは餅を小さく切って食べよなんぞというご注意もあり、持病を考えれば、大食いをおはこにしておられもせず。

 2番目に得意なことは、商売柄からいうと「ことば」になるでしょうが、まあ、それもいろいろ不手際が多くて。ブログの誤用誤変換は大得意なんですが。
 今年も、誤変換だらけのブログ、どうぞよろしくおつきあいのほどを。

 皆様のご多幸健康長寿家運上昇末広がりをお祈りして、今年で八百ウン歳のワンちゃんの像をどうぞ。
 2017年運慶展で絵はがきを買ってきた湛慶(運慶の息子)のかわいらしい子犬です。



<つづく>
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