KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

施設がクラスターを起こす訳は・・

2021年03月26日 | 俳句
天気 晴
 
写真は、昨日の続きのご近所の家で。いつも洋風の花を門の前のプランターで楽しませてくれる。
 
さて、「介護付き高齢者住宅」という、いわゆる小規模の有料老人ホームに住んで半年。入居を決めた時はコロナも収まっていく時期だったのに、とんでもないことになり、1月からの面会・外出禁止(通院を除く)が延長二度で2ヶ月半以上も続いた。今週やっと、外出禁止だけ解放された。
その間、全国で高齢者施設のクラスター多発、ということで大問題になった。多くは、公営の特別養護老人ホームや通所(デイケア・デイサービスなど)も行う施設だが、私の居るここと同じ型の居住者向け住宅も例外ではない。都内では、かなり発生しているらしい。働く人も子供が保育園の通園拒否されたり、学校で子供がイジメに会ったり、という問題も起きたようだ。
 
なぜクラスターになるのか・・通所施設を併設していない限り、入居の老人が最初にコロナウィルスを持ち込むことはない。職員か、面会の家族が最初、ということになる。
それを防ぐために面会禁止、そして元気な老人が外出して(コロナがなければ外出は自由)感染するような行為をしないように外出禁止、にしている。通院以外は許されなかった。
今週になって、必要なものの買い出しや、通院以外の必要不可欠の外出は許されることになった。買い物も、電車に乗ってデパートへ行きたい、とか大型家電へ行きたい、となったら止められると思う。去年は大丈夫だった近所の美容院すら、首を横に振られた(行きたいよ~ 訪問美容師はちょっと~だもん)
館内では入居者はノーマスクで暮らしている。なぜかというと・・認知症の人たちに徹底するのは絶対に無理だから。第一にコロナ禍を理解出来ていない。認知症でなくても、障害のある人の中には自分でマスク着用が面倒な片手が不自由な人や、肺の機能の弱いマスク不可の人も居る(私はそれに近い障害者)。
介護する人もされる人もマスク・消毒を徹底すれば感染確率は低い、と言える。私は介護保険適用外で介護度ゼロ、介護士と密着することは殆どない。むしろ、外出するので「感染させる」側になった、としてマスク着用するように言われたのだ。
感染でいちばん困るのは私自信だから、外出したって細心の対策はしているつもりではあるけれど・・外出禁止のあの閉塞感を考えると、息苦しくなっても、館内でのマスクは仕方ないか、と思うことにした。自室や人の居ないラウンジでは外していられるし・・
 
というのが、今の施設の実態です。とにかくワクチンを早くして欲しい。早くても5月ごろになるらしい。それまでに感染拡大したら、また、外出禁止になってしまう。ワクチン接種の件は、誰にお願いすればいいのだろう? 
 
今日は毎月一度の「お誕生会」の日。ランチが少しだけ豪華で、誕生月の人にはささやかなプレゼントがある。


 
桜で色と香りを付けたご飯、海老と茄子としし唐の天ぷら、筍と蕗の煮物が美味しかった。桜の型の練り切りもささやかな春を楽しめた。
 
鶯に耳を澄ませば水音も  KUMI
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タンポポと茎立菜

2021年03月25日 | 俳句
天気 曇
 
郵便局へ行ったついでに、帰路は遠回りしていつも楽しんでいた散歩道を少し歩いてきた。公営住宅の庭の一画がタンポポ畑にようになっていた。これは、今まであまり気づかなかったこと。

もっと先まで行きたかったが、「郵便局へ行ってきます」と事務所へ声をかけたら、窓口に居たのが所長で、
「頻繁に外出されるので、これからは自室以外ではマスクしてくださいね、我々と同じですから」と釘を刺された。ハイ解りました、と言ったものの・・それが気持にひっかり、30分以上「遠回り」をするのは憚られてしまった。
「外出一切禁止」に較べればマスクをするくらいは、どうということはない。職員とエレベーターで一緒になると気になるので、その方がかえってこちらも安心。職員は無論全員マスク、とはいえ、全員が不織布マスクではない。絶対安心の着用をしている、と思うのは看護師と定期訪問の医療機関の人くらい。私は食事中は殆ど周りの人とは話さないし、食事の時だけ外せばがいい。でも、マスクで食堂へ来る人は職員以外居ないから、余程私が危険な行動をしている、と思われたのだろう。もしや、尾行されてる? まさか、そんな余裕は職員にない筈だけれど。
通りすがりのお宅の玄関前をこっそり撮らせてもらい、思わず振り向いてしまった。無論、誰も居なかった。

 
何だか、ささやかなスマホの写真撮影も危険行為に思えてきた。(実際には、郵便局以外は、滅多に人とすれ違うことすらない道なのに!!)
 
それはさておき、私は結構、茎立の菜が花になるのを見るのが好きだ。葉牡丹の花、なんて知らない人が居るけれど、この公園では花が咲くまで育てていてくれる。ここ、お隣の市の公園。たいていは、葉牡丹は冬の花として春になると片付けてしまうらしい。葉牡丹は、3月がいちばん綺麗なのです。


 
公園から少し谷戸の坂道を下れば桜の公園があるけれど、ちらりと見ただけで諦めた。
 
という散歩から帰ったら、看護師さんがいつもの検温に来た。
あらまあ!37℃まではいかないけれど微熱が・・バチが当たったのか、と思った。昨日から鼻がグズグズしていて、それは花粉症のせいかと思っていた。目はいつものように痒いし。施設内でも、居室以外は換気のためにかなり窓は開けているので花粉も入ってくる。
これ以上熱が上がらねば大丈夫、と思う。もっとも、花粉症もひどくなれば熱は出ることがある。大丈夫、珈琲は美味しいし、夕食の赤魚の煮つけも美味しかった。味覚嗅覚障害は抗がん剤でたっぷり体験しているので、自信がある。
 
孤独とは思はぬ独歩茎立菜  KUMI
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小さなお花見

2021年03月24日 | 俳句
天気 晴
 
同じテーブルで食事をするお姉さまが、昼食に桜の小枝を持ってきた。娘さんが、差し入れと一緒に持ってきてくれたそうだ。近くに住んでいるようで、先日は沈丁花の花を。
三人のうちの二人は車椅子なので、桜は見に行けない。桜の咲く場所は多い町なのに、この施設からはなぜか桜が全く見えない。テーブルの上の小さなお花見・・何だか、外へ行ける自分が申し訳ない気もするが、90代の彼女たちが私の年代にはたくさん花見もしたことだろう。
許してください。
 
午後、「買い物に行きます」と断って外出。徒歩2分もかからないスーパーへ行くのに遠回りして、以前の住まいのあたりを一回り。家から見下ろしていた桜、下の方はかなり咲いていた。高い木なので、上の方はまだこれから咲く。家の前に数本ながら桜並木のあって自宅から「お花見」出来たことの贅沢を、あらためて感じた。
写真を撮ると建物が解ってしまうので、枝の一部のみ。

 
スーパーで買い物をしたあと、いつも助けて貰っている友人と会うことが出来た。無論、待ち合わせて。短い時間でも、人の殆ど通らないスーパーの連絡通路のベンチで話をして、とても気が晴れた。これは施設の決まりに違反する。違反したら「14日間の自室隔離」なのだそうだ。はい、そうしてください、と開き直っているからいいでしょ。でもその前に「帰り道で近所の友人に会ってしまった」と言い訳すれば済むこと。
 
感染者はどんどん増えそうだ。一体、どこで何をした人が感染源になっているのだろう。地方のように、どこの店に出入りして、とか、どこの施設のクラスター感染の家族、というようには、なかなか目に見えない東京。何をしなければ大丈夫なのかが本当に解らない。飲食などせず、人と逢うのも気配りして暮らしているのに・・
散歩くらい、許してもらいたい。これからも「遠回りして通院・買い物」を続けるほかはない。
 
この町のここも桜の咲く小道  KUMI
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花七分

2021年03月23日 | お散歩写真
天気 晴

写真は、今日の公園のソメイヨシノ。
 
午後、整体治療に行く日で、桜を見るために帰路は電車ではなくバスに乗り、遠回りして帰ることにした。
買い物は昨日、ネットスーパーから届いたので急ぐものはない。仏壇の花を買うだけで良いから時間はある。買い物がないのでカメラを持参出来る。
桜くらいは見たかった。無論、まだ満開には少し遠いはず。
ここの公園はソメイヨシノは殆どが古木で、もう幹を伐られてやっと咲いている、という木が多い。戦後すぐに植えたソメイヨシノももう70年を越えている訳で、寿命なのだ。
 
公園に着いたのは3時過ぎで、すこし風が冷たい、と思っていたらだんだん冷たくなってきた。もっと暖かい日差しを予想していたのに・・桜が満開に近くても、まだ彼岸なのだから風が寒くて当たり前だ。
久々にカメラを構える手が冷え切ってしまった。山桜と木蓮(ピンクのマグノリア?)が満開。



メインの入り口がどこになるのか解らないが、ここの入り口はボランティアが花壇を管理していていつも何か咲いている。


カメラが重いし、やはりずっとマスクをして歩くのは私にはキツイ。公園内はマスク着用、と注意書きにあるから、前後左右に人の居ない場所でないとマスクは外せない。ああ、疲れる・・

 
去年は、やはりマスクをせねば、という日々になっていたが、お隣・国立市大学通りの満開の桜を見に行っている。カメラが重い、ともあまり思わなかったような・・。一年でこんなに体力の落ちているのはショック。やはり監禁暮らしのせいか、それとも、単純に病気が進行しているからなのか、解らない。
 
チューリップあした補助輪外そうね KUMI
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「外出禁止」一部解除

2021年03月22日 | 俳句
天気 曇

建物の隣の林が、少し芽吹き始めている。曇天にもはっきりわかる木もある。

国の緊急事態宣言とは別に、この施設の運営会社独自の禁止令。突然1月9日に買い物を止められて監禁状態にされたが、再々延長までされて、昨日がその期限だった。事前にどうなるのか訊こうと思いつつ、再々々延長になったらショックでまた声が出なくなりそう・・と思い、聴かなかった。どうせ明日は整体治療に行くので出ることは出来るし、ネットスーパーの注文品が今日届いたし。
 
で、今日になり、一応の禁止令解除の文書が出された。
実際には、変異株とやらのウィルスの蔓延が案じられて、感染者も増加状況ではある。また、増加のグラフの山が大きくなれば禁止令は必至。
それでも、とりあえずは買い物を隠れてしてくる状況は改善した。無論、入居時以来の「不要不急の場合以外」は延々と禁止されていることは同じ。散歩も無理だし家族友人に会うことも禁止だ。あとは、買い物の途中で「友人にたまたま出会い」買い物や通院へ「かなりの遠回り」をするしかない。コソコソの内緒行動は続く訳で・・ それでも、買い物は堂々と出来るから我慢我慢。コソコソと近くの公園の桜を見に行くしかない。見つかれば14日間の隔離?勝手にやってください。
15分以内の外出、が原則なので、公園へは片道で終わってしまう。都心の桜が満開とかで、こちらにも数日後には満開が来る。それも関係ないこと・・今年は。
 
あとはワクチン待ち状態だが、これはいつになるやら、の話だ。クラスターを事前防止するために職員が定期的にPCR検査をする、という方法を国は進めているが、都は私営の老人施設までは考えていないようだ。それでも費用の援助があるらしいので運営会社が進めてくれれば良いのだが・・
今日は、はっきりと「検査はしないのですか」と訊いてみた。
その話は議論としては出たが、検査はしないのだそうだ。
 
職員も外へ出たら緊張して暮らしているだろうとも思う。でもベテランの男性介護士さんにそれとなく「皆さん、危ない行動はしていないでしょうし」と言ってみたら・・「それがねえ~そうでもないんだよねえ~」という答えが返ってきた。そうでしょうよ。聖人君子みたいに品行を正しくしていたら、こんな老人と付き合う仕事はやっていられないでしょう。はいはい、こちらが気を付けます、普段から、若い男性職員にはなるべく「密着」しないようにしています。
そのためにも、要介護にならない努力をしなくては。と思い今日も建物内2000歩。
あまりにも長い籠の鳥暮らしで、最近は冬のゲレンデを滑りまくる夢を何度も見た。
 
思ひきり野を駆け巡る春の夢  KUMI
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