KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

むかしの仲間

2021年07月24日 | 料理
朝の空の雲に厚みが出てきた。梅雨明けからの晴天も、少しずつ雲が多くなっていくようだ。
 
やっと会いたい人たちもワクチン接種が終わって、自由に会えるようになってきた。自治体によって接種に遅速があって、でも65歳以上はそんな人たちが増えてきて、同じ沿線の近くに住む、仕事を共にしていた後輩たちにも部屋へ来てもらえるようになった。

近くの和食屋で昼食。カウンター席は空いているだろうと思ったが、4人掛けの方のテーブル席は土曜日だし予約したほうが・・と予約しておいた。が、なんと、昼食の客は我々を含めて二組しか居なかった。
え?と信じられない気持。後輩の言うには、オリンピック中継を見ているからかも・・と。ゆっくりと、お刺身定食を頂いたけれど・・店の経営している隣のデリバリー惣菜専門店の方が繁盛しているようだ。

昨夜考えてみたら、二人には・・というか当時の職場の仲間には、6年間会っていない。私の心臓が壊れる直前に無理をして出かけて、その後、私の手術、亡姉の入院から片付けまでの足掛け3年、それが終ったら夫の発病・・そしてコロナ騒ぎ。
毎年、仲間の誰かが退職した時にはそのお祝いなどで、集まっていた。
そんな後輩たちなので、気の置けない冗談も言えて、食事のあとは私の部屋へ寄ってお喋り。久々に涙の出るほど笑い合えた。そういえば、ここへ入居してから、人との会話で心底笑ったことがないような気がする。
かといって、彼女たちもその間に色々なことがあり、そんなに楽な人生ではなかったようだ。とにかく、彼女たちも私も、最悪を想定して最善を尽くす仕事をしていたので、人生に何があっても逞しい。でも、最後の最後になったら、私はそうでもない?かも。
こんなフラワーアレンジメントを頂いて恐縮。


暫くは小さな仏壇も賑やかだ。

老女らの三人三様黒日傘  KUMI
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大暑の空・そして開会式

2021年07月23日 | 俳句
天気 晴 

今日も朝から暑い晴天。昨日が大暑だから暑いのは当たり前とはいえ、猛暑にまで届かずに終わったようだ。午前中、少し早い時間に久々にあーちゃん母子と公園で会うことに。以前のようにコソコソ、の必要はないものの、やはり堂々と会える相手ではないので・・ワクチンが済んでいない・・買い物に行く、と断って出た。

欅の木陰が涼しいし、いつもなら保育園の子供たちの遊びにくる時間帯も、今日はお休み。しかも、暑いせいか誰も居なくてゆっくり出来た。が、やっぱり暑いよ~ 私の部屋で会えれば、まーちゃんと本を読んだりできるのにねえ・・
蝉の穴も空蝉もたくさんあった。欅は蝉の好きな木だ。


暑いし私の体調も朝から良くないし、まーちゃんも熱中症になっては困るし・・長くは居られなかった。

首都圏でいちばんワクチンの行き届かない横浜に、あーちゃんは住んでいる。医療従事者すら、まだ済んでいないのだという。いつになるやら・・という状況で、東京近辺は50才以下に感染拡大している。感染者の少ない地方自治体の方がワクチン接種が行き届いているようで、う~ん、と考えてしまう。

いよいよオリンピックの開会式。何だかねえ・・という無観客の開会。昼に、青空へブルーインパルスが五輪マークを描くはずだったが・・雲が出てしまい、すっきり見えなかったらしい。
前回は、忘れもしない。雲一つない青空に綺麗な五輪マークが。それをテレビで映していたので、もしかしたら家から見えるかも・・と、母と窓から代々木の方角を眺めてみた。当時、実家は世田谷の公団住宅の3階だった。
みごとな五輪マークだった。結婚を間近に控えたころだったから、随分と昔の話。

何はともあれ、爽やかな秋晴れではなく猛暑のオリンピックが始まってしまった。来週は台風が来るという。

光りつつ雲ふくれゆく大暑かな  KUMI
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

土用の空

2021年07月22日 | 俳句
天気 晴 
今日はおとなしく外へ出ずに過ごした。
窓から空を仰いで監禁暮らしを嘆いていた日々が、また来ないことを祈りたいが・・感染者は倍々ゲームのように増えていき、いよいよ私の恐れた「恐怖のオリンピック」も競技が始まった。

怖いこと・腹の立つことばかりが、オリンピック関連のニュースになっている。オリンピックのせいで若い都民の多くは神経がおかしくなり、コロナなんか人ごと、となったようで。都県境を越えた移動はなるべくするな、と知事が言ったって、国境越えて人がゴマンと往来してるし。中央道で小仏トンネル抜けて山梨県へ行くくらいはいいでしょ・・え?山梨の新規感染者数、昨日は一桁、わが市と同じ・・これからどんどん、増えていくでしょ。
もう、そんな愚痴を書くのはやめる。最近不整脈が増えてきたし、イライラすると血圧も上がるし。楽しむ気分になれないので、競技も結果だけしか見ないようにする。

土用は例年なら梅雨明けでもある。今年の関東は少し早かった。「梅雨明け十日の晴れ」とよく言う。6月半ばに塩漬けにした梅を、この梅雨明けの晴天続きに三日干して、梅干しの出来上がり。いつも、自家製の梅干しは田舎のどこかから貰えて、自分で漬けたことがなかった。なぜかというと・・勤めていると、この「梅雨明けの晴天を見計らって」干す、ということが出来なかったからだ。万一夕立でも来たら、それまでの苦労が水の泡。三日間は雨に濡れないよう太陽だけを浴びさせねばならない。
という梅干し、仕事を辞めてから一昨年まで、ずっと漬けていたのだが・・無論、去年からやめてしまった。残りがまだ少しあって持ってきたものの、それも残り少なくなり、とうとう、先日、和歌山産を買ってきてしまった。毎日食べる訳でもないが、手許に梅干しのない暮らしは心もとない。
食欲のない日は、一口でも梅干しがあれば、何とか食べる意欲が湧いてくるから不思議な食べ物だ。

指先へ日差しちりちり梅を干す  KUMI 
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

美容師の指名料

2021年07月21日 | 俳句
天気 晴 

朝、カーテンを開いたら綺麗な巻雲が。秋を思わせるような爽やかな空に見えた。が、無論今日も高温注意。
隣の山梨では37.5℃という。だから美味しい葡萄とワインが出来る訳で。乾いた空気での高温は、私は嫌いではないが、体温より高い気温はゴメンだ。20年くらい前、一度だけ、上野公園へ吟行に行った日に39℃という当時としてはとんでもない気温を体験した。
駅前で倒れそうになり、慌てて見知らぬレストランへ飛び込んだけれど・・今なら体温を越える気温の予報が出たら外へは行かない。

当日は無理かな、と思いつつ朝、美容院へ電話。先日体調悪くて予約を断ってから、もう10日以上になる。ボサボサの髪が気になって仕方がない。今日がダメなら他の日に・・と思ったら午後の予約がとれた。
ようやく美容院へも自由に行ける。ワクチン様様だ。
この美容院は大手のチェーン店で美容師の「指名料」なるものを払っていることは解っていた。でもカットと洗髪だけの料金は前の店よりも安いし、洗髪台もとても楽だし、500円くらいはいいか・・と。30歳前後と思われる男性の美容師もことば遣いがきっちりしているし、男性の方が余計なことを訊いてこない分気が楽だ。と思い、今回もHさんを指名、次回の予約もHさんにした。すると、受付で、
「来月から、ご指名料が1000円になりますがよろしいでしょうか」と。
え~~っ   と叫びたくなったけれど、そこは慎ましい年寄りでゴザイマス。欧米なら、サービスにチップは付き物、料金の1~2割が常識。でもここは日本だ。ちょっと高額過ぎやしませんか。でも・・
「はい、いいですよ」とにこやかに(マスクの中で口元は引きつっていたけれど)答えた。
別に指名しなくても無論カットはしてもらえるけれど、一瞬、店内の他の美容師が目に入った。長髪で金髪のちょっと変なイメージの男性美容師、甲高い声で芸能人のゴシップを話す女性美容師・・など。やっぱり、黒髪の誠実そうなHさんになら1000円出してもいいか・・
と、何やら、ホストクラブの品定めのような。
個人の美容院も近くにあるが、年配の店主はいかにも話好きのようで、老人ホーム入居者、と知ったら噂話の餌食になりそう。あまり世間話の好きではない私にはこれで良いのだ、としよう。もう、今の暮らしではお金の贅沢な使い道はないのだし。

帰りは、いつものカフェでケーキセットを。西の空が見える入り口あたりの席、西日は暑いけれど、風があって今日は体も軽かった。


西日背に押して重たきカフェのドア  KUMI
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

猛暑日近し

2021年07月20日 | 俳句
天気 晴 

オリンピックが始まる・・わが市も本当は何か、行事があったのかもしれないが聞いていない。ペナントだけが駅の周辺に目立つ。

何とか、猛暑とはならずに35℃を越えないで踏ん張っている感じの梅雨明けの日々。でも、少しだけなら暑い街を歩くのは厭ではない。今日も午後、整体治療に行くのに駅までちょっと歩き、電車で一駅の隣駅でもちょっと歩き、冷房で冷え切った体がちょうど解凍されるような気分だった。あまり人の歩いていない道は、日傘を差していればマスクを外せるし。
などと、贅沢なこと。暑い日差しの中でマスクを外せずに働く人のことを考えたら、申し訳ない。

今日の昼食。

毎月一回はスペシャルメニューになる。なぜか今月はスペイン料理で、パエリァがメイン。いつもは食べられない浅蜊とかタコの切れっぱしとか入ってはいたけれど、さほど美味しくはなかった。隣の席の95歳のジイサマ(ご一緒の奥さまは100歳)が「カレーの味があまりしませんねえ」と。ドライカレーだとばかり思ったらしい。
「サフランライスですね」と言ってみたが、何だか解らなかったようで。
オムレツはまだしも、パエリアは失敗作ですよ、厨房の方・・なんて文句を言ってはいけない。何もしなくても食事が出てくる暮らし、有難く思わなくては。

ここの入所者も、今週いっぱいで殆どの人たちがワクチン2回後の14日を過ぎることになる。職員も同じようにここで接種したり、自宅の住所で接種を済ませたりしている筈なのだが・・
ワクチン終わった?と訊くのは、モラハラ(モラルハラスメント?)になるのだそうだ。「接種して欲しい、接種しなくちゃダメ」と言うのは「パワハラ」になるようだ。
接種するかしないか、個人を尊重してのことだと解ってはいても、やはり訊きたくなる。自分から「熱が出ちゃった」などと言う人も居るが、全員が終わった訳ではないようだ。ことに、パートや派遣の介護士などは良く解らない。
医学的な事情で接種出来ない人は仕方ないとしても、他の人たちが打っていれば少ない未接種者が居ても安心だ。
私は、人権は尊重されるべき、とは思うものの、ワクチンに関してはハラスメントなどと問題にして欲しくない。接種者が増えれば感染や死者の減少するのは、欧米の国で実証済なのだから。
もう、ワクチンに頼る以外に希望を持てる方策のない国なのだから。

はや今日は過去なり夕焼消えてゆき  KUMI
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする