KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

富士山、見えた

2021年09月19日 | 俳句
天気 晴

本当に久しぶりにすっきりとした富士山と青空が。カメラも久しぶり。邪魔なモノを避けようやく撮ってトリミングしたら・・やっぱりピントが。カメラの使い方も忘れたようだ。
私には一番気になる湿度も40%を少し越えるくらいで、体も軽くなった。が・・目まいと頚椎の傷みはあまり変わらず、がっかり。
外出可能なら、公園まで楽々歩けそうな体調・・などと思っても、詮無し。まだまだナントカ宣言が終っても、この施設の外出禁止は解けるやら解けないやら・・もっとも、解けたとしても、病院の検査結果で私の自由がなくなっているかも。
ネットのカメラ好きの人たちのSNS、今は彼岸花の写真の全盛期みたいだ。
林の彼岸花、もうお終いになるのかなあ・・お気に入りの去年の写真。



20日間の隔離が終わりもう1ヶ月近くが過ぎた。
この室内隔離で変った人・変わらなかった人・・さまざまだ。私の部屋と廊下を挟んだ部屋のHさん、普通の方で(認知症がない、という意味で、ここでは普通の人、と言うと解る)耳も遠くないし足も弱っていないし、という人だった。とてもお洒落で身だしなみもきちんとしていて、髪も茶色く染めていて。
ただ一つ、去年の秋に私が入居した当時から、見ただけで解る末期がんの患者だった。自分では「がん」とは言わなかったが、臨月かと思うくらいに腹水が溜まっているので隠しようもない。
「手術はしなかったのよ、たいしたことなかったから」と言っていた。たいしたことなければ手術します・・私はよく知っている。無論、何も言わなかったけれど。年齢も近そうだったしとても感じの良い方だった。
でも、隔離の始まる前からかなり体力が落ちていて、あまり部屋の外へは出られなくなり、車椅子で食堂へ来ることが多くなった。そして、隔離の終わった今・・痩せていたのはその前からだったが、耳がかなり遠くなっていたし、私のことも解らなくなっていた。「耳が遠くなってしまって・・どこの部屋の方でしたっけ?毎朝お会いするけど」
うわ、ショック。
あまり、話しかけるのは止めた。私の近い将来・・と思うことがある。

少し片づけたいことがあって、のろのろと。体調が悪いと、最近は何かしようと思っても体だけではなく頭が働かない。私自身も、病気のせいではなく隔離のせいで老化が進んだかもしれない。
今日は時々、富士山を眺めに部屋の外へ出ては気分転換。やはり、富士山には神力があるのかも。

山並のかたちに飛んで鵯(ひよ)の群  KUMI
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シャインマスカット

2021年09月18日 | 俳句
天気 雨のち曇一時雨

台風崩れの低気圧でゲリラ雨が時々やってくる。朝起きたら、野川(という名の多摩川の源流)が危険水域に・・とニュースで言っていて驚いた。なぜ驚いたかというと、ここは野川の源流地なのに雨の降った音を全く知らない。なので、いつそんなに降ったの?と。とにかく、風雨の影響の解らない建物だ。前のマンションの方が建物は大きかったが風雨の影響はよく解った。

ネットスーパーで、シャインマスカットを注文してみた。
ここではあまり生の果物が出ない。たま~にバナナとオレンジとキウイくらいで、あとは缶詰ばかりだ。
写真の倍くらいの、お一人様用と思われるパッケージがあったので頼んでみたのだが・・お高いです。この倍くらい入っていて1000円近かった。いつも食事をご一緒するお姉さま二人の部屋に少しだけ届け、残りを何粒か食べて、途中で思い出しその残りを写真に。
国家事業で作り出した新品種だと聞いたことがある。平成になってからのことなので、昭和どっぷりの私は、始終山梨を通っていても「高いマスカット」くらいに思って買ったことがなかった。酸っぱい昔の甲州葡萄系は苦手で、安くて甘い「甲斐路」が大好きだった。今は?やっぱりシャインマスカット、ですねえ。高価?はい、でもねえ、ここに居たら何も贅沢出来ないし、今は自由に外へ出られない。
自由のない日々には、ネットスーパーの一粒何十円のマスカットなんて、お安いものです。
ちなみに、甘い葡萄が好きな人は、葡萄の出回る時期の最後の頃に買うと甘さが違う、とか。今日のシャインマスカット、とっても美味しかったので、もう盛りを過ぎているのだろう。

ついでに、今頃の甲州からの富士山。4年前のお彼岸の墓参の往路で撮ったもの。雪のくる前の富士山はちょっと寂しい。

甲州の太陽の香のマスカット  KUMI

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俳句はそれなりに・・

2021年09月17日 | 俳句
天気 曇

台風が秋雨前線をなぞって進んでくるようだ。列島を縦断して、多分、この陰鬱な雲をとり除いてくれるのだろう。その代償に大雨の被害がなければいいけれど。稲刈りシーズンの地方もあるだろうし。

写真は一昨日の病院の帰路に買った地元産の友禅菊。殆どが蕾だったが、少し咲いてきた。どこまで咲くやら。仏壇のお彼岸用には別に買おうと思ったが、この花で間に合わせる。本当は、彼岸なのだから墓参に行かねば・・と思っても無理な話。

さて・・毎日駄句を一句は作り続けていて、でも時には推敲したら佳句になることもあって、という毎日。毎月10日が結社誌の投句の締切で、それを終われば15日に締切のネット句会がある。いつもは10人弱なのだが、今月は10人を越えるメンバーになっていた。毎月初めに題が出て、3句出句。結社誌の締切が終ってから3句を作るのは楽なもの・・の筈が、私は席題の句会が初学の頃から大の苦手。幾つかの席題を出して1時間で5句、などという句会があって、もう、頭が真空状態になってしまったことも。
その日に見たもの、経験したもの、眼前にあるもの・・しか句に出来ないのだ。想像力ゼロ、という頭の構造。午前吟行午後句会投句数10句(かそれ以上)、というシステムに慣れきってしまったのだ。


さて、その苦手の句会ながら、他の句会に参加出来ない身なので、休まずに参加している。
今月は「馬」「草の花」で3句。10日も日にちがあれば楽なものでしょ・・と毎月思うのだが。でもこの句会、私みたいな「正直者」の作った面白味のない句はなかなか認められない。今月は、その際たるものとなった。

×天高しパドックに馬うち揃ひ   KUMI
×七重の塔跡靡く草の花      KUMI
〇飛ぶ虫を夜は休めて草の花    KUMI 

2句がゼロ点だった。
ま、仕方ないか・・見たままを書きつけただけではねえ。
そもそもが、「天高く馬肥ゆる秋」という言い回しがあるのに、パドックの馬ではふざけている、と思われて当然。府中競馬場が近いので転居して来た昔には何度か行ったことがある。夢中になったら家のローンが払えなくなるかも・・と思い夫婦で競馬はご法度にしたことまで、思い出してしまった。
ま、来月がんばりましょ。ちなみに、今月号の結社誌掲載の句は、あまり悪い成績ではなかったのでこの程度では落ち込みません。

台風の進路図の中わが故郷   KUMI
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カフェオレを飲まない?フランス人

2021年09月16日 | 俳句
天気 曇一時晴

今は、外へ出ると金木犀の香が際立つ季節だ。写真は数年前の公園で。下の写真は昨日の病院前で。マスクをしていても、雨上がりの昨日はとてもよく解る香りだった。


コロナ隔離修了後、もう3週間以上過ぎたのに1階の食堂は再開していない。まだ、ラウンジで食べる日が続いている。その間にベッドの入れ替えとか色々とあったので、それが落ち着くまではこのままなのだろう。職員にはとても手間の必要なことではある。
でも、私には便利。部屋を出てすぐのところで食べられる。空の見える場所なので気分もすっきりする。それに、毎朝出る牛乳を食後に全部飲むのが結構大変で、飲み残したら部屋へ持ち帰れる。
食堂での残りものは原則部屋へは持参出来ないのだが・・何しろ自分の部屋まで10歩くらいの場所なので、こっそり部屋へ運び、カフェオレが出来上がる。
朝はカフェオレを飲みながらTVの連ドラを見る・・というのが一人になってからのお気に入り。ということで最近は牛乳を買いおかなくて済む。


数日前、ネットで読んだ記事を思い出した。
この20年くらい、フランス人はカフェオレを殆ど飲まなくなったのだそうだ。え? フランスの朝食といえばカフェオレとフランスパン、と決まっていたのではないの?
今は知らないが、大昔、初めての海外旅行がスイス・パリツアーだった。パリのホテルの朝食はパンと珈琲だけだった。フランス風の朝食はこんなもの、と聞いてはいたが、本当に目玉焼きもサラダも、何もなかった。温めたミルクをたっぷり入れてくれた。本場のカフェオレ・・とちょっぴり感激。
そのミルクがお腹に良くないから、と言われてカフェオレがフランスの朝食から消えたのだそうだ。??
健康にはうるさい日本人の間でも、そんな話は広まっていない。牛乳不耐症は知っている。私はそれに近いので、冷たい牛乳は飲まない方が安全、温めて出してもらっている。
良くわかりません、フランス人がカフェオレを飲まない理由が。何しろあの、美味しいけれど固いフランスパン、カフェオレにでもどっぷりと浸さないと年寄には食べられないでしょ。

懐かしき道木犀の香を辿り  KUMI 
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何十日ぶりだろう・・公園へ

2021年09月15日 | 俳句
天気 曇のち晴

今日は、随分久しぶりに公園へ行く機会を得た。昨夜の雨で芝生の綺麗なこと。

午前10.30分からCT検査、この前は午後だったので昼食抜きで済んだが、今日は朝食抜きで検査・・これ、キツイです。何でこの前、脳の検査をした時に肺の方もしなかったの・・と恨めしいが、脳が正常だったので肺の手術が出来るかどうかの検査、担当ドクターが違う。
空腹で検査を済ませ、支払いが終ったら病院のカフェへ飛び込んで朝・昼食にやっとありついた。
お腹が落ちついたら、窓の外に日差しが出てきた。
太陽になぞ殆どあたっていないし、気温もそう高くないし、この機会を逃したら次の散歩はいつになるやら・・
と思い、帰路は公園の方を通るバス路線に乗った。
公園の入り口で下りると、法師蝉がうるさいほど鳴いていた。今の住まいの周りではまだ聞いていない。もっとも、みんみんも油蝉も、いつの間にか鳴かなくなっていた。知らぬ間に法師蝉の季節になっていたのだ。

以前のように池のほとりの凌霄花の下にあるベンチで休み、息をととのえ・・



人影の殆どない平日の公園。マスクは殆ど不要でノーマスク、なのに息苦しさが一ヶ月前よりも遙かに進んでいる。今月になってからのことだ。やはり、あまり状態は良くないようだ。
今日の検査がどんな結果になるやら。

帰ろうとしたら、公園の隅に彼岸花が咲き始めていた。


林の群生地へ行くと帰路が・・と諦めた。行くのならカメラで撮りたいし。でも、もう無理かも。
ひとまずは、今日は無事に帰れたし、公園からの片道3000歩は足腰の無事を保障してはくれた。隔離生活でも足だけはあまり衰えていないようだ。

秋蝉の鳴く樹目指して歩もうか  KUMI
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