天気 晴
大暑は昨日だったが、今日の方が暑そうだ。余程の用がないと出られない身なので、暑かろうが寒かろうが・・
写真は、無論、ナイアガラの滝。最後の海外旅行になるかも・・と思いつつ行ったので、えっと、いつだっけ?写真のファイルにはナイアガラ、としか記入していない。何しろ、9.11のテロ事件のあと2年後くらい? デトロイト経由でトロントへ行ったので、デトロイト空港でとっても不快思いをしたことと、ナイアガラの滝観光のあとでも、不快な思いをしたことを思い出してしまう。
まあ、ともかく写真は涼しい。下が、滝壺に近付く観光船を撮ったもので、この船と同じような船に乗り、滝壺へ近づく順番待ちの時撮ったもの。青いビニールコートを着せられて、何だか難民が運ばれるみたいな・・でも、とにかく遠くから見るのも滝の飛沫を浴びるのも涼しいこと間違いなし。
さて、乗り換えのデトロイト空港の話。テロ防止対策で厳重な手荷物検査をするのは、今も変わりないだろう。あれっきり海外へ行っていないので解らないいけれど。スーツケースには施錠しないように、と言われていた。大体が、日本人の団体ツァーはヨーロッパでも一番信頼されていて、スーツケースの中は調べなかった。時代はあのテロで変ってしまったのだからそれは許せる。乱暴にスーツケースの中へ手を突っ込んで掻き回されて滅茶苦茶にされた。それも許そう。あの、9.11の映像を思えば・・
日本人にとって許せなかったのは、そのあとのこと。警察官だか軍隊だか解らないが、編上げ靴を履いた男女の兵士(か警察か)に、靴を脱ぐように言われた。え?ここ、むき出しのコンクリートの床でしょ、成田空港と違い土埃だらけのこの床を、靴脱いで歩け、っていうこと? ツアーでご一緒の前を歩いていた御婦人が躊躇っていたら「急ぎなさい!」と軍靴の女性に怒鳴られた。靴の中と足元を調べるのだ。男性は、靴下の中まで調べられていた・・土だらけの空港の床を靴なしで歩かされて。何だか、罪人のような気分になった。
同じことを日本の空港でもせねばならないとしたら、必ず床にはカーペットが敷かれたはず。入国する観光客は「お客様」なのだから、不愉快な思いをさせない気配りがあったはず。スーツケースの扱いだって、荷物の底へ手を入れて掻き回す、あとがぐちゃぐちゃでも押し込んで蓋を閉める・・なんてことはしないはず。
トロントでの、カナダの入国では手荷物検査はなかった。アメリカで済ませたからだろう。ただ、ホテルへ到着したら、バスに、ツアーの客のものではないスーツケースが余分にあった。添乗員が「数は数えて人数分だから良いと思ったのに・・」ゴメンナサイ、短いツアーだったので、我々夫婦は大きなスーツケース1個に纏めてしまったのです。でも、私が悪い訳じゃない、明朝解ったことは、そのスーツケースは、デトロイト空港で別の国内便に乗る筈のものだったのだという。航空会社の責任。
やっと寛いで靴を脱いだら・・ソックスの足底が真っ黒。慌てて替えの靴下を出して履き替えた。
日本人の気持の基本には、相手に不愉快な思いをさせない、ということがある。これが良い意味でも悪い意味でも日本人なのだと思う。ナイアガラの滝での「不快事件」は省略するが、少しでも相手に良かれ、と日本人なら誰でもしている行為が、誤解を生んだ。
「人に見られている」から、あとで文句言われると困るのでマスクは外せない。
でも大勢の人の居る場所で「人に見られている」から、日本人はそんな場所で他人のものを盗んだりはしない。アメリカでは(多分、他の多くの国でも)そんなことはあまり考えない。人の見ている前でも油断している人は「置き引き」に遭う。カフェの席取りに、日本人は貴重品が入っていない鞄を置いておく。外国では、考えられないことらしい。日本人は、人が見ているお店の中で貴重品の入っていない鞄を盗む人は居ない、と考えている。他の国では、貴重品が入っているかどうか、人目があるかどうか、には関係なく盗むらしい。
人の目を気にする日本人気質、いいではありませんか。
それが、人に不愉快な思いをさせない気配りに繋がる。「嫌な思いをさせたら、何と言われるか解らない」だから、接客はとても丁寧親切なのだ。私も「人さまの嫌がることはしない、言わない」と自分の毎日に言い聞かせてきた。でも、自分の気づかないところで随分人さまを傷つけてきたかも。
さて、感染者はノーマスク集団の2人だけにとどまったので、感染者の居住階以外は自由に往来できることになった。無論、面会はまだ出来ないが。私の使う浴室のある3階へ行けるので、明日からはシャワーを浴びて良い。良かった~もう、清拭だけでは真夏を乗り切るのは大変。去年の苦労を思い出した。
カナダのライラック。
滝壺の奈落の底を見たしとも KUMI