KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

体幹のバランス

2023年08月19日 | 俳句
天気 晴36℃

猛暑復活の日々。月末まで続くかも、という予報にはうんざり。でも、山火事に苦しむ国のことを考えれば・・日本はあそこまで燃え広がることはないと思うけれど。
涼しそうなので、つい選んでしまった塗り絵の滝、下絵のイメージと全然違った。あまり涼感なし。
こちらの、公園の「ナイアガラ風」の方が涼しいかも。

ここに暮していると、転倒で生活の質を落とす人が多い。車椅子生活にならないため、私に出来ることといえば転倒しないよう最低限の足腰の強化をしておくこと。目眩持ちは激し運動が出来ない。心臓が弱っているので、歩くのも以前のように5千歩1万歩と散歩なぞ出来ない。で、部屋の中で短時間のストレッチ。
Youtube には色々な高齢者向きの運動が載っている。その中でいちばん短時間で、しかも椅子に座っても出来るストレッチもある、というサイトを「愛用」している。片足立ちが一番効果ありそうなので、体調の良いときは寝る前にそれを見ながら10分くらい。でも、このところの体調では目眩がひどく、息切れも・・ということで、昨夜は椅子に座ったり掴ったりして出来るものにしたのだが・・ショック。
片足で立ち、もう片方の膝を後に折り、その足首を掴んでお尻にくっつける。両足の膝はきちんと付けて。
よく、準備運動などに使われる一般的なストレッチで、ジムへ行っていた時、太極拳の前後にやっていた。昨夜は空いた手で椅子の背に掴って・・なので左足からやってみたら簡単簡単。で、左足を下ろして右足を、と同じポーズになったら、あれ?出来ない!!右足の膝が左の膝へ付かない。どうしても膝は前へ行ってしまう。ジムへ行っていた10年ちょっと前までは簡単に出来ていたのに・・

ベッドへ入ってから考えたら、右の太腿の肉離れ事件を思い出した。その、ジム通いの最後の頃に、太極拳の前の準備運動で突然腿がピリッ、プツン、と痛み始めた。特別のことをした訳ではないのに・・
で、1週間くらい、杖にすがって歩いたことがあった。でも、治ってからは普通に左右の足は動かせていた・・つもりだったのに。そういえば最近、少し長く歩くと、右足を引きずっているような感じのすることがある。ストレッチでも、右太腿の方が先に疲れたり。さっき、眠気覚ましにちょっとストレッチしたせいか、右の腿が少し痛い。肉離れは、確か震災の年だったから10年を越えているというのに・・体幹の左右の違いは誰にでもあるが、加齢とともに「ズレ」も大きくなるのだろう。それもまた、転倒の要因になりそう。

でも、忘れていた古傷が体幹のバランスを崩す、ということを改めて感じた。
去年10月のイレウスも昔の手術の後遺症の再燃、頚椎症も昔の交通事故の後遺症・・時々痛む右足首は、子供の頃から40代まで何度も捻挫しているせいだ。
と考えると、最近忘れっぽいのは、2歳くらいの時、自宅の階段をかなり上から転げ落ちて、壁に頭をぶつけて壁が凹んだという事故の後遺症? まさか、と思うけれど。

ばつた跳ね急行列車通過中  KUMI (2019年)
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遠くのゲリラ雨

2023年08月17日 | 俳句
実は昨夜(8月17日)、夕食後、これを書き終えてアップしようと見直していたら、目眩がだんだん酷くなった。うわ、大変、これ以上になったら救急車ですよ・・という、今までの経験値からして危険な状態になりそうな・・慌ててバッグに病院行の用意をして、夜勤の介護士を呼んで、万一をお願いして・・
「頑張れ頑張れ」と自分を叱咤しながら目眩に耐えていた。数値に出るものは全部正常なので困る。耳鳴り度とか目まい度、とかは血圧が正常では数字にならない。
ともあれ、何とか少し落ちついて、今朝も食堂へ手摺りを掴まりながら往復して・・パソコン開いてみたら、これは大丈夫そう。スマホはキツイ。
~~~~~~~~~~~
以下、昨日書きかけたものを少し修正して掲載します。
写真は昨日の夕刻5時前の北の空の積乱雲。どこかでゲリラ豪雨となっている雲だ。天気予報アプリのレーダーで見ると、ゲリラ雷雨の雲が埼玉県と群馬県の県境あたりに拡がっている。こちらまでは来なかった。

ようやく台風の影響も薄れ天気になった。一昨日は免疫療法の日で、検査と点滴で午前から午後まで病院。ほぼ一ヶ月に1回なのだが、副作用がなかなか抜けないし、患部の状態は悪くないので、少し間隔は延してもらっている。事実、トイレに世話になることが少なくなったので、ほんの少し体重が増えた。
今回は19回目。足掛け2年になる。同行してくれるあーちゃんが「もう、19回にも・・」とびっくりした声。貴女が「一緒に頑張ろう」と言ってくれたから何とかここまで来たのよ・・と言おうと思ったけれど。どこで止めることになるのかはまだ解らない。薬と「がん」との競争?それとも、心臓の方が先に弱ってくれる?

稲の花。


「稲光」は稲の花を刺激して実を多くつける役割がある、と言われてきたようだ。なので「雷」は夏の季語だが、「稲妻」「稲光」は秋の季語になる。この稲の花、田んぼのないわが市のどこで撮ったかというと・・小学校何年かで、夏休みにバケツで稲を育てさせる。低学年の朝顔みたいなもの。お隣の子が宿題で育てていて「花の咲く時季になったけれど、適度に太陽へ当てねばならない、でも、田舎のおじいちゃんの所へ行くので・・」と、1週間くらい預かった。
運よく我が家で咲いてくれた。稲の花、なんてゆっくり観察したこともないので、楽しかった。

わが町を炙り出したる稲光  KUMI (2012年)
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終戦日?敗戦日?終戦忌

2023年08月15日 | 俳句
天気 降ったり止んだり

一年でいちばん嫌いな日、台風が紀伊半島へ上陸してこちらはとばっちりの雲が来ているだけではあるけれど体調は悪いまま。
千日紅に止まった、ボロボロのシジミ蝶。10年近く前の写真だが多分、いつもの公園だと思う。

今日は義弟の忌日ではあるけれど、その前に日本が戦争の終焉を宣言した日だ。あの、天皇の放送を実際に聞いた人はどんどん減っていく。あの声を、何も解らずに聞いた、私は貴重なその一人。
さて、「終戦日」と普通に言うけれど、「いや、敗戦日、と言うべきだ」と主張する人も。私は「終戦忌」がいちばんふさわしいと思うようになった。兵士は無論のこと、全国各地で空襲により亡くなった民間人など被爆地も含め、戦争犠牲者は100万を越えているとも言う。平和は、そんな人間の犠牲の上に成り立っているのだから。今日は、そうした方たち全てに祷りを捧げる忌日。お隣の国では祝日になっているというが。

慰霊碑のうしろの昏さ敗戦日  KUMI (2016年)

※散歩道の途中の、神社の裏に「慰霊碑」と書かれた3mはあろうかという大きな石碑がある。あまり興味を持っていなかったが、ある年、裏を見たら、戦死された地元の人たち(昔は村→町だった。今は市)の名が刻まれていた。以後、通るときは一礼するようになった。
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忌日の合間

2023年08月14日 | 俳句
天気 一時雨・雷雨

台風は明日の午前に紀伊半島あたりに達するのだという。ともかく、直撃は免れたようだ。
台風のせい、と思いたいが一昨日から目眩がかなり酷い。今日は少しだけ良い。とはいえ、ちょっとしたストレッチの片足立ちは椅子に掴らないと出来ない。一日中震度3の揺れの上に居るような・・今日は暇なので、写真のデータを古いパソコンから移す作業をしたかったのに、そんな元気は出ない。台風が去れば、目眩は半減してくれると思いたい。直撃ではないのに情けない。

なので、上の写真のヒマワリは何処で撮ったのか不明。
こちらの塗り絵は、細かい部分が多くて楽しめなかったもの。

今日は盆(盂蘭盆会)の二日目。東京都心では7月に行うらしいが、このあたりは月遅れ盆だったり、7月と8月が混在しているようだ。古くからの土地の住人は月遅れで行う、と知人の話だった。どちらにしても我が家は義弟の命日が15日なので、お盆は8月にしていた。(義父母の亡くなった翌々年に義弟を送った)
本当は昨日は迎え火を焚く日だが、集合住宅暮らしではそれは出来ない。でも義父母は普通の家に住んでいたので新盆には(二人同じ年だった)門火を焚いた覚えがある。

仏が帰ってくる日・・子供の頃、田舎だから大抵の家に仏壇があり、あちらでもこちらでも迎え火の煙が・・無論、父は次男だからわが家に仏壇はなくて、帰ってくるご先祖様もいないのがちょっと寂しかったものだ。子供心は変なものを羨む。
母の実家を頼っての疎開だったので、お盆の13日には母の里・〇〇家の慣習に
従って13日に墓参。先祖を迎えに行くとかで、なぜか墓参は裸足になって墓まで行く。裸足が気持悪かったが・・墓は〇〇一族のみの墓所になっていて、同じ苗字ばかり。古い墓石は苔蒸していて、元禄とか元治とか、何だか知らない年号のものがいっぱい並んでいた(今は改葬されて場所は移った)。〇〇家は江戸時代は、房総半島の物資を江戸へ運ぶ廻船問屋で羽振りが良かったらしい。

親戚が来たり、すでに独立していた長兄が東京から帰ってきたり、隣村の本家(父の実家)へ墓参がてら泊りに行ったり・・子供の頃のお盆は楽しみだった。でも今は忌日がずらりと並ぶ鬱々とした日々でしかない。

つくつくしつくつくし道細くなる  KUMI(2011年)
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蜩(ひぐらし)

2023年08月13日 | お散歩写真
天気 曇がち

相変わらずの猛暑続き、写真は塗り絵みたいに見えるが、5年前の今頃撮ったもの。5年前の自分が元気だったことは今になっては信じられない。

今日は甥の命日。昨日、甥の奥さんが来てくれて、4月以来のこと。今年大学生になった娘が4歳の誕生日の2日後に自宅で突然倒れた。同じ市内に住んでいて、よく我が家へ夫の酒の相手がてら遊びに来たり。なぜか、その娘の誕生日に「叔母さんの家でケーキ食べよう」と、途中にあるケーキ屋へ寄って5人分のケーキを買ってやってきた。なぜ突然、そんな発想をしたのか解らない。ともあれ、昼間からケーキを皆で食べた。突然の来訪だったので遠慮したのか、夕食は食べていかなかったと思う。

13日がこの甥の命日、15日が夫の弟と、もう一人の甥の命日。皆、若い。甥たちのことも含め、それらの詳細を書いたら気分が沈むばかりなのでここには書けない。
おまけに、私が面倒をみた姉は7年前、お盆が過ぎてすぐに逝った。最近は姉のあれこれを思い出すことも少なくなったが、私は、まだこの姉のすべてを肯う気分にはなれない。だから、思い出さないようにしている。
身内の命日に加えて国の命日のような日の続く8月は、大嫌い。

今朝、目が覚めて窓を開けたら蜩の声が聞こえた。ああ、あの日の朝も・・と思った。かなかなかな・・隣の林からのようだった。
甥は深夜に倒れ、すぐ近くの病院へ運ばれた。処置の間、4歳の娘を我々と一緒に同じ処置室で過ごさせる訳にもいかない。私は甥の妻に付き添わねば、と思い、子供は夫に託した。もう、しらじら明けになっていたので「亀の池にでも行ってみたら」と。病院の前に亀のたくさん居る池があるのだ。
心臓マッサージの甲斐もなく・・ということになり、田舎の兄(甥の父)へ電話しがてら、私は夫と娘を連れに外へ出た。すると静かな病院の周りに夜明けの蜩(ひぐらし)の声が高々と響いていた。蜩は、盛夏にはあまり鳴かない。夏の始まる頃と立秋過ぎあたりから、明け方と夕方に鳴く。かなかなかな・・と、寂しい声で。

そのあとで作った句が結社誌に載った。下はその時の4句。この時、主宰に「ご主人が亡くなられたの」と訊かれてしまった。夫は細身で「巨漢」ではなかった。甥は若い頃柔道をしていて、私の身内にしてはかなりの巨体だった。

暁のかなかな遺されし者へ  KUMI(2008年)
白木槿巨漢寝たる柩かな   〃 
逝きしこと諾ひてより秋暑し 〃
かの世よりこの世へとどくいなびかり 〃

※寝たる(=いねたる)
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