2010.11.25(木) 曇
19日金曜日のことである、いつものようにじょんと朝の散歩をしていると、念道のゲートボール場のところの土手に土にまみれた土器状のものが半分土に埋まっている。持ち帰って洗ってみると、どっかで見たような生地の土器である。
直径は9cm、高さ4.5cm、厚み8mm、重さ150gの素焼きの盃状の破片である。色は茶褐色、紋様は無く、轆轤は使われていない。
ここで思い起こされるのが、2008年4月4日作業中に見つけた妙な土器のことである。2009.3.31にじょんのび七不思議として紹介している。この2個の土器については形が不思議なので、なにか祭器なのかと思って保管していたのだが、今回のは確実に生活具としての土器のようだ。実はこれらの材質や造りが同じようなので、同一の窯で作られたものかもしれない。
いづれは資料館などで調べてもらおうと思うのだが、インターネットで調べると予想通り土師器のようである。土師器は古墳時代から平安時代頃まで使われたそうだ。ここで思い起こすのが、郷土史家の川端先生がおっしゃっていたそうだが、じょんのび村の谷は鎌谷といい、かつては窯があって土器を焼いていたということだ。本当にこのあたりが土器の生産地なら、まだまだ出土する可能性もあるし、夢のあることだ。今回出土のものは皿、壺の底もしくは蓋と考えられるが、2008年のものは一体何だろう。甑の底と取手という風にも考えられるが、埴輪も実は土師器の一種ということで埴輪なのかもしれない。そうすると古墳が存在することになるのだが、出土地は谷の流路なので、その地に古墳があろうとは考えにくい。
2008年発見のもの。こういう感じで甑かもしれない。
念道の由来について「念道のこと」で書いてきて色々と考察しているのだが、一顧だにしなかった念道=粘土説が、=練土などとも考えられて浮上してきた。
その他にもじょんのび村の同一場所から、怪しげな土器が出ている、まるで価値のないガラクタかもしれないが、一応保存しておくので心ある方は鑑定をお願いしたい。
轆轤を使ったものもあり、石かもしれないものもある。
【作業日誌 11/25】
イノシシネット設置
今日のじょん:獣の侵入が続いて、クンクン臭いで散歩どころではなくなってきた。じょんのうんPを発酵させる糠がイノシシに荒らされてしまった。じょんのうんPの臭いで来ないだろうと思ったのに、ぬかってしまった。ちゃんちゃん。
獣道を探索中。