2015.7.18(土)曇り 三国岳山行(3)は2015.7.13
さてこの三国岳への簡単なルートのミスコースが如何なるものだったのか、しかと地図を眺めてみる。胡麻峠から三国岳への稜線はまず北東に100mほど進み、そこで南南東に方向を変え、また100mあまり進んで鉄塔のある小ピークに着く。そこで再び向きを北東に変え、400mあまりで三国岳に至るというものだ。わたしたちは鉄塔のところで向きを変えずにまっすぐ行ってしまったわけだ。その道は大唐内谷本谷に向かう尾根であり、次に選んだ道はその左股とも言うべき、元来た谷に向かう道だったのだ。この道が三国岳とはまるで反対の方向を向いていることも地図ですぐに解る。
なぜミスコースをしたか?胡麻峠から単純に北東に進めばよいという既成概念があったからだ。しかし4年前に初めてのコースで、地図を拡げるわけでもなく簡単にピークにたどり着いたのはどうしてだろう。4年前の山行記録を見てみると「送電線の鉄塔を捲く舞側のトラバース道が最高の眺めで、、」とある。この舞側の景色の良いところは鉄塔から少し下ったところにある。
ここの景色は4年前も同じ、多門院から舞鶴方面を望む。
どうやら4年前は鉄塔のピークを通っていないようだ。つまり捲き道の踏み跡がしっかりしていて自然にそちらに行ったのでは無いだろうか。ついでに4年前のタイムを見て驚いた。水源から胡麻峠までは30分、三国岳まではさらに30分で登っているのだ。今回ロスタイムが多かったとは言え3時間10分はかかりすぎと言えよう。大雪による倒木のため人が入れなくなり、踏み跡が消えてしまったことが大きな原因である。過去には何も考えずに踏み跡をたどれば自然と導かれたのだが、今日では随所でルートファインディングを強いられる。あらためてしっかりした道標を着け直すことが肝要かと思われる。
そして頂上に至る数百メートルが4年前とうって変わっているのに驚く。そこは照葉樹林のプロムナードコースであり、心和む部分だったのだが、送電線の下の広い範囲がすっかり伐採されているのだ。伐採は三国岳頂上を越えて続き、かつては井戸の底のようだった頂上も山肌がむき出しで、送電線の鉄塔も建っている。頂上の周囲にあった道標が荒墓の卒塔婆のように空しく立っている。
送電線を走らすのにここまでしなければならないのか。
「ナパーム弾が落ちたようですね」と工忠君が言う。「展望が良くなって素晴らしい」と新聞に投稿された御仁の感性を疑う。つづく
【今日のじょん】台風後の草刈りをしようかという時に来じょんの桜井ミルクちゃん、この秋2才とか。とても喜んでくれて、また来てね。