晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

雨読 「死に山」 11/10

2018-11-10 | 雨読

2011.11.10(土)晴れ

 読売新聞9月30日の「本 よみうり堂」書評で本書を見つけた。「死に山」というなんともおぞましいタイトルを見て、山を舞台としたフィクションかなと思ったが実はそうではなかった。「世界一不気味な遭難事故《ディアトロフ峠事件の真相》」というサブタイトルを見るとどうやら本当にあった事件らしい。

 「死に山」ドニー・アイカー著 安原和見訳 河出書房新社発行 

 
 事件がおこったのは1959年2月、ソビエト時代のロシア、ウラル山脈でウラル工科大学のトレッキング部のチーム9名(女性2名)が下山予定日を過ぎても帰らなくなったことに始まる。捜索に向かった仲間は彼らのテントを発見するが、そこには遺体は無く、生活の跡が整然と残っていたのである。幽霊船につい先ほどまで食事をしていた痕跡が残されているようなものである。またテントの奥には刃物で切り裂かれたような跡が残されている。その後テントから1キロ半ほど離れたところで、いくつかのグループに分かれた遺体が発見されるのだが、ろくに衣服も着けておらず、靴も履いていない。厳寒の山中でなぜテントを逃げ出さなければならなかったのか。
 死因は低体温症、外傷などだが衣類から放射能が検出されたり、燃えた跡があったりで謎だらけである。
 雪崩、強風、先住民の襲撃、武装集団の襲撃、兵器実験の巻き添え、隕石落下、UFOなど様々な原因がささやかれ、その究明が行われたがかなわず、最終報告書は「未知の不可抗力による死」とされた。
 これは間違いなく本当に起こった遭難事件であり、何が何でも読んでみたくなった。さりとて座右に置いておくような種類の本でもないし、図書館で探してもらうこととした。そうこうしているうちに京都新聞の書評にも掲載され、どうやら関心度の高い本のようである。つづく

【今日のじょん】久しぶりにマウイちゃんとルークに会いに行く。まういちゃんは足も目も弱くなってきたけど、まだまだ頑張れそうだ。


 ルークは若いので体が軟らかいのか、面白い格好で寝そべっている。どっかで見たような格好と思ったらニューモモちゃんもこんな格好するんよね。じょんはしたっけなー。


コメント
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