2019.1.16(水)雨、曇り
実は今回の山行は失敗だった。ミスコースのため天狗岩も見ていないし、703mピークにも登っていない。浅原谷本谷に入って一つ目の堰堤の先を右に入るべしを見落として二つ目の堰堤の先を右に入ったようだ。天狗岩へ向かうべき本来の道は一応見つけていたのだが、それは余りに細くしっかりした二股ではなかったように思えたのだ。その道をやり過ごし、次の二股は実に立派な二股で道も左右に広い道が続いている。疑うことも無くその道を選んでしまった。その上本来の道にある次の二股が間違った道にも存在して、すっかり信じてしまった。そして右岸に大岩が現れて、それが烏帽子岩かと思ってしまった。
いきなり大岩が現れたが、天狗岩でも烏帽子岩でもなかった。
浅原の温井さんに「天狗岩の下に烏帽子岩というのがあるんやで」と聴いていたのだ。しかしそれから先、道はだんだん怪しくなり、踏み跡やら獣道やら解らなくなってくる。それに左右の植林がいつまでも続いているのだ。703mピークを下から見る限り、植林は途中までで天狗岩付近は灌木帯になっていそうなのだ。こりゃあルートを間違ったぞという思いと、それでもひょっこり天狗岩が現れないかと期待しながら登っていく。もう道は無くなり植林の斜面を無理やり登っていく。意外と簡単に稜線に飛び出す。ところがここが果たして主稜線なのか、支尾根の稜線なのか解らない。時間的には早すぎると思いつつ地図とコンパスを出し、周囲を見渡してみる。支尾根なら周囲は山ばかりだが、南面は開けている。北面は弥仙山がはっきり見えるので上林の谷に間違いないが、南面はどうやら和知の谷のようだ。上林側は風が無かったのだが、稜線に飛び出した途端風が強くて寒くなってきた。天気予報では日本海に低気圧が入って南風が強いと言っていた。やはりここは主稜線だ。すると703mピークはどこに行ったのだ。稜線の背後に盛り上がる山陰が見える。703mピークから北へ100mほど下った稜線上に飛び出したようだ。本谷から703mピークの右側の谷を詰めるつもりが左の谷に入っていたのだ。あらためて地形図を見ると703mピーク付近は広葉樹で、飛び出した辺りは針葉樹になっている。読図力の無さに気づくとともに、読図の勉強や歩測の訓練などやるべきだなあと反省する。
左に弥仙山、右に長老山、見かけなくなった赤松が多く生えている。
主稜線は10cm程の雪だが実に気持ちの良いルートだ。小さなピークがつづくが真っ直ぐ越えていけば良い。
振り返った703mピーク
ところどころテープを巻いてきたが、他の目印は見当たらない。右に長老山、左に弥仙山を眺めつつ正面の大栗峠の頭目指して歩く。そしてやっと人の足跡を見つけたと思ったら大栗峠の頭(681m)に到着。
大栗峠の頭(大栗山)雪が降って以来登山者がいるということだ。つづく