晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

天狗岩から大栗峠-3 1/19

2019-01-19 | 山・峠

2019.1.19(土)晴れ

 見知ったところに出るとなんと心安まるのだろう。それだけ知らないところ、人の歩いた気配の無いところは不安なものである。例えば目印のビニルテープだけでもホッとするのは人恋しさということだろうか。
 小栗峠の頭から小栗峠はすぐのところである。何度も訪れたが雪の小栗峠は初めてだ。雪の中でお地蔵さんも寒そうだ。昼でお腹も空いているのだが、風の無いところまで歩こうと言うことになった。

お地蔵さんも寒そうだぜ
 志古田に下りる志古田道は小栗峠最古の道と考える。峠道としては最もオーソドックスな形態で、上林と和知をむすぶ峠道としては最短の道である。但し谷から尾根に上がるところが大規模な土砂崩れで通行が困難になっている。昔ならすぐに修理されたのだろうが、用の無い現在ではほったらかしである。実はこのコース7年前に歩いたのみで今回で2回目である。

徒渉点遠望、左に上がるかすかな踏み跡が解るだろうか、志古田道の正規ルートである。
近づくと右のようになるが、人が歩かないとこうなるのかと思う。
 峠から尾根を下りすぐのところを隣の尾根に渡るものと考えていたが、かなり下ってから渡るものだった。記憶というのは頼りないものだ。雪のせいもあるが誰も歩かないものだから道も途切れ途切れになっている。徒渉点から崩壊地までの部分はこのコースで唯一広葉樹の気持ちの良い道である。崩壊地の手前で遅い昼食をとる。崩壊地は7年前のままだ。どうしてでも降りられるが、最も安全なルートをこしらえておきたい。
 結局崩階部分の真ん中をトラバースして、大岩の上の谷に降りるルートがよさそうだ。
  
左:雪と樹林の間をトラバースしてゆく。
中:大岩の左の小谷を下りてくる。
右:元々の道、危険きわまりない。
 大岩から先は植林の中をうねうねと歩くのだが、倒木や小枝の堆積で歩きにくい。7年前には残っていた小橋も朽ち果てたようだ。面白くも無い植林の道を昔は気持ちの良い道だっただろうなと想像しながら歩いて行く。

昭和50年代に整備された際の道標が残っている。
 やがて志古田の山の神に出てきて、志古田の村も見えてきた。佐々木さんのお宅でおやつをいただき、車で送ってもらって今回の山行も無事に終わった。心残りは天狗岩である。近いうちにリベンジすることにしよう。おわり
 

 

コメント
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