2019.3.4(月)雨
進化する寿命延ウォーキングには補助体操として相撲の腰割と四股を取り入れているが(寿命延体操)どちらも膝を曲げるのが特徴である。相撲だけでなく空手や柔道などの武道では膝を曲げて腰を落としている。このスタイルが最も安定しているのだろう。相撲など見ていると腰の低い方がほとんど勝っている。例えば今行っている四股も考えるところがあって10回を閉眼で行っている。開眼ではようやくバランスが取れるようになったのだが、閉眼となると実に心許ない。ところがしっかりと膝を曲げて腰を落としてやると安定した四股が出来るのだ。またここ数年気に入って観ている狂言もそうである。狂言では最初から最後まで膝を曲げて演じておられる。茂山一門が来られたときに、「舞台を広く見せるために膝を曲げています」と言われていたが、それだけでは無い様な気がする。狂言の動作をよく見ると実に激しい運動である。その激しい運動と変化に対応するためには低い安定した姿勢が必要なのではあるまいか。
さて実際のゴーロ歩きをしているとき、目線は遠くを見ていて足下には無いから、尖った石を踏んだり浮き石に乗ったりする。始めた当初は土踏まずで石を踏んだら数日傷めること傷めることもあったし、浮き石に乗ると転んでしまうこともあった。今では石を踏んでも体重が乗っていないから傷めることはない。体重をかける前に石を探知して体重をかけることなく石を避けているのである。これは明らかに条件反射であり、経験によって身についた動作であろう。浮石の場合も同様で石の揺れにいち早く気づき自動的にバランスをとっているので転ぶことはない。この二つのアクシデントの時、膝は必ず少し曲がっている。つまり突っ立っていないのだ。ゴーロでなくても泥や草、木の根などの悪路を歩く場合も膝は必ず曲がっているし、登り下りの歩きの場合は必ず膝が曲がっている。登りの場合は膝を伸ばしたままでは登れないし、下りは膝を曲げてショックを吸収しながら歩かないと足を痛めてしまう。
このように膝を曲げるのが当然だと思うのにウオーキングの解説書や諸先生方はなぜ「膝を伸ばして、、」というのだろう。異説、珍説で有名な藤田紘一郎先生でさえ、「膝は伸ばすことが大切。日本人の大半は膝が緩み、膝痛の原因にもなっている。」と書かれている。(原始人健康学・新潮選書)
この疑問の回答ははっきりしている。「膝を伸ばして着地」という歩行の原則は「ショックを十分に吸収する靴を履き、平らな道を歩く」時の原則で、野山を裸足で歩くときには通用しないということである。人類はその歴史のほとんどを裸足で野山を歩いてきた。そしてその行動、動作から直立二足歩行の短所部分をを克服すべく進化してきたに違いない。つづく
【今日のじょん】じょんはお出かけが大好き。かといっていろんな所に連れても行けないので、プレート田村とうみんぴあと縁さんのシャンプーぐらいだが、これが結構嬉しいみたいだ。
縁さんのかえり
うみんぴあ芝生広場