2019.3.24(日)曇り
最終章は「医食同源・時代はナチュラル」で健康と食事の記事である。最近はTVなどでこの件に対しては盛んにやってるのでそちらの方が詳しいかと思う。というわけで「食と心」ーその関係性を解き明かすーの中の藤田先生の一文を紹介しよう。
「腸は第二の脳であるー食と腸とこころ」という一文なのだが最近話題となっている腸、腸内細菌について詳しく書かれている。腸の働きと言えば消化吸収がまず浮かぶが免疫、解毒など自然治癒力と大きく関わっていることも忘れてはならない。腸内細菌については善玉悪玉なんて騒がれているが、一体自分の腸内はどうなっているんだろう。こんな疑問は誰もが持っているのだが、これを解き明かす手段はそう簡単にはいかない。有名な辨野博士の腸内細菌検査を受けたのだが、その結果は一体どうなのかちっとも解らない。細菌のパーセンテージは書かれているが、それがどうなのか解らないのだ。結局腸内細菌を良好な状態にするには、穀類、野菜類、豆類、果物をとること。次に発酵食品、食物繊維やオリゴ糖を摂ることだそうだ。そして加工食品や食品添加物の入った食品をなるべく避けるということである。この最後の部分が難しそうだと思う。
腸とこころの問題で、セロトニンのことが詳しく書いてある。セロトニンは幸せ物質ともいわれ、歓喜や快楽を伝える脳内物質なのだが、この生成に腸内細菌が大きく関与していると書いておられる。セロトニンは脳内で生成される以外に腸で生成され、実はこの方が圧倒的に多いわけだ。腸内では脳とは全然別の働きをしているので、脳内のセロトニンとは無関係と思っていたのだが、先生は腸で生成されるセロトニンが脳に影響していると書かれている。腸で生成されるセロトニンが脳で活躍するとなれば、うつ病を始め慢性痛などあらゆる病気の治療が望める。例えばアメリカなどでは薬局でセロトニンを売っているのだ。ハワイに行く友人に買ってきてもらったことがある。一瓶3,000円だった。気持ち悪くて服用しなかったが、今から思えば効能はどのように書いてあったか調べておけば良かった。おそらく便秘解消とか腸に関する効能ではないかと思う。つまり腸で生成されるものと脳で生成されるものは違うという事である。ところが先生はここのところを微妙な言い回しで書いておられる。
セロトニン生成は、腸の大きな役割のひとつである。正し食生活をし、腸が適切に機能していれば、セロトニンが不足になることはないと考えられる。腸内環境の改善こそ、副作用のない、”こころの病”の治療であると著者は確信している。
これでは誰でも腸内で生成されるセロトニンが脳内で活躍すると思うだろう。でもよく見るとそうは書いてないのだ。腸とこころに関係があることは解るが、セロトニンを使ってらしきことを語るのはいただけない気もするのだが、、、。
さて藤田先生の回虫を飼った顛末を知りたいと思っていたところ「脳はバカ、腸はかしこい」に書いてあるらしい、機会があったら読んでみよう。おわり
【今日のじょん】驚いたぜ春の雪、朝起きたら真っ白、どおりで昨晩から寒いと思ったよ。
でも寝坊のじょんが起きる頃にはこのとおり