2019.3.18(月)晴れ
そしていよいよ「自然治癒力を高める健康法」の章となる。わたしたちが最も知りたいところなのだが、キーワードは四百四病、生老病死、自然治癒力だろうか。四百四病とは人間は四百四の病気を生まれ持つという仏教思想なのだが、人間は本来完璧なもので外部から病原菌などが侵入し病気になるという西洋思想とは相反するものである。若い時分には考えられない思想だが、老齢になってきて周囲を見渡し、自分自身の健康状態を見るとき、四百四病の思想はなるほどなあと思えるようになってくる。実際遺伝子などの様子が明らかになってくると、元々病気の発症する遺伝子の存在が分かり始め、益々四百四病思想が納得されるものとなってくる。私たちはいかに病気が表に現れないよう気をつけるかということが課題になるが、それだけでなく否応なしに現れる病気に対して如何に向き合うかが重要になってくる。治る病気については最大限の努力を払うが、未だ治らない病気のいかに多いことか。その時こそ生き方が問題になってくる、夢を持って前向きに生きるか、落ち込んでふさぎ込んでしまうか、同じ期間の人生であってもその差は歴然である。先生は、私たちはまず、自分たちが持っている「健康」という幻想を捨て、「病気と闘う」のではなく、病気と「共存する」という考え方に立つことが大切である、と説いておられる。
免疫や老化のメカニズム、ストレスについての考察などなど興味深い記事が続き、先生の健康法が紹介される。回虫を自身の中に飼おうという先生だからさぞかし愉快な健康法が飛び出るのかと思いきや、なんとも月並みな健康法ばかりで少々がっかり。気功法、森林浴、ウォーキング、水泳、飲料水などが登場し、参考になるところも多くあるが、タイトルの自然治癒力との関係がはっきりしないのが残念。この時期に回虫実験をされていたかどうかは不明だが、そのことに関して一切記述が無いのもやや肩すかしを食らった感がある。ただ飲料水については目から鱗の部分があり、お勧めの「ミネラルウォーターガイドブック」を購入し、各種のミネラルウォーターを比較検討している事態である。つづく
【今日のじょん】雪が降るかと思えばぽかぽかの陽気もあり、人間も犬も大変。うみんぴあ芝生広場は草がむくむく生えてきた。