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ソフトバンクが米携帯3位買収へ 総額1兆円超 顧客9000万規模、日本最大に

2012年10月12日 08時01分46秒 | 経済
 国内携帯電話3位のソフトバンクが、米携帯電話3位のスプリント・ネクステルを買収する方向で交渉していることが11日、分かった。実現すれば、契約数は約9000万件に達する。スマートフォン(高機能携帯電話)の普及や高速データ通信サービスの導入で携帯電話市場の競争は世界規模で激しさを増しており、日米をまたぐM&A(企業の合併・買収)は業界再編の呼び水になりそうだ。

 ソフトバンクは、流動的としながらも、株式公開買い付け(TOB)によってスプリントの発行済み株式の3分の2超の取得を目指して協議に入っている。買収総額は1兆5千億円前後に上る見通しだ。

 スプリントは米携帯電話市場で、AT&T、ベライゾン・ワイヤレスに次ぐ3位で、契約数は5600万件強。ただ、契約数が1億件を超える上位2社とは差が開いており、高速データ通信サービス「LTE」の設備投資負担も経営を圧迫。07年から11年まで5期連続で最終赤字が続いている。現在の時価総額は約1兆2千億円。

 ソフトバンクは1800億円で国内4位のイー・アクセスを来年2月中に完全子会社化する予定で、2位のKDDIと並ぶ事業規模になる。さらに、スプリントの買収によってNTTドコモの6000万件をしのぐ日本最大の携帯電話事業グループに躍り出る。
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