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情報流出アプリで5人逮捕 スマホから1180万件

2012年10月31日 07時43分25秒 | ニュース
 スマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)の電話帳に登録された個人情報を抜き取るアプリ(ソフト)がインターネットで配信された事件で、警視庁サイバー犯罪対策課は30日、IT関連会社の元経営者ら5人を不正指令電磁的記録供用容疑で逮捕した。抜き取られた電話番号やメールアドレスなどの個人情報は約1180万件に上るという。アプリを巡り、大規模な個人情報流出事件が立件されるのは初めて。



 逮捕されたのはIT関連会社「アドマック」(東京)元会長、奥野博勝容疑者(36)=東京都港区赤坂4=、元社長、玉井裕理容疑者(28)=渋谷区松濤2=ら5人。

 同課によると、奥野容疑者は「よく考えてから話す」と認否を留保。玉井容疑者は「調査目的のアプリとは聞いていたが、犯罪に関わるものとは思わなかった」と容疑を否認している。残る3人は容疑を認めている。

 アドマックは出会い系サイトなどを運営していたとみられ、同課は奥野容疑者らが出会い系サイトへの勧誘などに個人情報を利用する目的で、スマホを誤作動させるアプリ型のウイルスをネット上に公開したとみている。

 同課によると、奥野容疑者らは今年2~4月ごろ、グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」を搭載したスマホ用の専用サイト「グーグルプレー」上で人気ゲームなどのタイトルに「the Movie」などと付加した名前のアプリを約50種類作成し、ネット上で公開。アプリを起動した約9万人のスマホを誤作動させ、アドレス帳に登録された個人情報を不正に取得していた。

 アプリをダウンロードすると、起動後に個人情報が勝手に流出する仕組みになっていた。

 アプリは4月12日までに削除されたが、アドレス帳から抜き取られたメールアドレス約600万件、電話番号やIDなど計約580万件が東京都内のレンタルサーバーに残っていた。サーバーの接続記録から、情報は都内のIT関連会社など複数の会社に流出していた。

 逮捕容疑は3月21日ごろ、「グーグルプレー」上にアプリ型のウイルスを複数公開。4月6日、アプリをダウンロードした都内在住の女子大学生(20)のスマホから電話帳の個人情報を抜き取った疑い。

 同庁は5月17日、アドマックなど数カ所を不正指令電磁的記録供用容疑で家宅捜索していた。
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