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ソフトバンク・孫オーナー、王会長に託すV10 強い信頼感と揺るがぬ絆

2016年01月07日 08時00分57秒 | スポーツ
 今季の3年連続日本一を目指すソフトバンクの究極の目標は、孫正義オーナー(58)が掲げる日本シリーズ“10連覇”の達成だ。そのためにチーム強化の責任者である王貞治球団会長(75)の手腕は不可欠だ。






 昨季は就任1年目の工藤監督の指揮の下、チームは2年連続日本一を達成。その指揮官とフロントは、今季に向けて綿密な協議を重ねて最強軍団を構築中だ。コーチ人事などを含めて、すべてを工藤監督に集約させる態勢を整えつつある。「それを全面的に支えているのが王会長。この人を抜きにして、10連覇構想は語れない」と球団関係者は強調する。

 今オフの王会長がみせた後方支援で際立っていたのは、何といっても松田に残留を決意させたことだ。

 松田は海外FA権を行使し米大リーグ球団への移籍を模索していたが、王会長は「来年も一緒にやると思っている」という熱い言葉でチームリーダーの心を動かした。


ソフトバンク・孫オーナー、王会長に託すV10 強い信頼感と揺るがぬ絆: 王会長に対する孫オーナーの信頼感は強い© zakzak 提供 王会長に対する孫オーナーの信頼感は強い
 だが同関係者は「それはほんの一例に過ぎない。工藤監督はじめ選手、スタッフ、フロント陣に対する王会長の有形無形の貢献ははかりしれない」と強調する。

 それだけに、孫オーナーの王会長に対する信頼感は強い。関係者によると、孫オーナーは2014年シーズンで日本一を奪回した秋山前監督を指導者として育てたのが王会長であることを認識。昨季の工藤監督を成功に導いたことも高く評価しており、大号令をかけているV10の達成を王会長に託す方針だという。ある球団幹部は「孫オーナーと王会長の間の絆は、今後も揺るがない」といいきるほどだ。

 孫オーナーがブチあげたV10を目指すチームにとって、王会長が放つ“威光”は輝きを増すばかりだ。 (スポーツライター・梶原昌弥)
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中国株安、市場と政府のせめぎ合い

2016年01月07日 07時57分33秒 | 海外情報
 中国の株式市場をめぐり二つの不釣り合いな勢力がせめぎ合っている。大惨事はまだこれから起こりそうな予感だ。

 中国政府は株式相場に底値があることを証明しようと無秩序な戦いを繰り広げている。投資家の取引能力を抑制し、株を買い支える直接介入に出るなど、市場の効率的な価格発見をほぼ阻止している。

 一方で、国内の景気減速と人民元安、資本の流出、割高な株価、過剰なレバレッジといった苦い現実がこれに立ちはだかる。中国の投資家は、得てして現実が勝利を収めることをあらためて思い知らされている。

 2日連続での暴落を防ごうと、中国政府は銀行間市場に流動性を供給し、上場企業の株式5%超を保有する投資家を対象にした株式売却禁止期間の延長を示唆した。上海、深センの主要300銘柄で構成するCSI300指数は5日の取引終了45分前に3%安となっていたが、その後に急回復して0.25%高で引けており、昨夏しばしば見られた政府による株買いが実施された可能性がある。中国人民銀行(中央銀行)も為替市場に介入し、元相場を下支えした。

 投資家は一息つく暇もない。2015年の上昇分をほぼ帳消しにしたとはいえ、株価は恐らくまだ割高だ。シティグループは、投資家がかなり以前に損切りしていた銀行株を除けば、CSI300指数の向こう1年の予想PERは20倍程度だと指摘する。約35倍に達していたピークに比べれば相当低いが、中国市場がバブル期に入った14年下期までの3年間は十数倍で取引されており、これを大きく上回る水準だ。

 香港と中国本土に上場している中国企業株の価格差を示すハンセン中国AHプレミアム指数によると、本土上場の人民元建てA株が香港上場の中国本土株(H株)よりも38%割高となっている。5年平均は8%だ。

 さらに、中国の株式市場はレバレッジ比率も高く、いずれその解消が起こるはずだ。公式の信用取引額は1兆2000億元(約22兆円)に上る。ピーク時からはほぼ半減したものの、14年半ばからの株式ブームが始まる前に比べ依然として2倍近い水準にある。

 では、底値としてしかるべき水準とは、どの程度だろうか。中国政府は市場の価格発見機能に任せたほうがいい。企業の業績や成長に改善がほとんど見られないことを踏まえれば、現行水準より下がる公算が大きい。だが中国が抵抗する限り、現実への道のりは険しいものとなるだろう。
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