転職を考える理由として、給与に対する不満を持つ人が少なくない。現在の年収と適正と考える年収とのギャップは年代によっても多少異なるようだ。
エン・ジャパン株式会社は、同社が運営する転職支援サイト「エン転職」の利用者1,128名を対象に、「転職希望者のホンネ」についてアンケート調査を行った。調査期間は2015年9月9日〜16日。
調査結果によると、まず転職希望者に転職を考えた理由について複数回答で聞いたところ、「給与に不満がある」が44%で最も多く、同様の調査で過去3年間連続でトップとなった。以下は、「会社の将来性に不安がある」(42%)、「会社の考え・風土が合わない」(32%)、「仕事内容に不満がある」(31%)などと続いた。
次に年収へのこだわりについて聞いたところ、52%が「年収アップを希望」と回答した。「現状維持で良い」が27%、「年収が下がっても構わない」が11%、「特にこだわらない」は10%。年収への不満を転職理由に挙げる人が多いこともあり、転職で年収アップを希望する人は多いようだ。
そこで気になるのは、現在の年収と適正と考える年収とのギャップだ。転職コンシェルジュの株式会社ワークポートは、同社に来社した20代〜40代の男女286名に転職希望者の意識調査を実施し、その結果をホームページ中で紹介している。調査期間は2015年11月2日〜7日。
調査結果によると、現在の年収と適正と考える年収を年齢別に見た場合、20代の現在の年収の平均は約280万円で適正と考える年収の平均は約311万円となり、その差は約31万円だった。30代の現年収平均は約416万円で適正年収平均は約448万円となり、差は約32万円。40代の現年収平均は約545万円で適正年収平均は約590万円となり、差は約45万円だった。年代が上がるにつれて理想と現実の差が大きくなっている様子が分かる。
一方、株式会社インテリジェンスが1月12日に発表した「DODA 転職求人倍率レポート」によると、同社が運営する転職支援サービス登録者1名に対して、1.21件の中途採用の求人があった。その倍率は上昇傾向にあり、13カ月連続で2008年以降の最高を更新しているという。転職希望者にとって有利な売り手市場は、人手不足を背景に2016年上半期(1月〜6月)も継続すると同社では分析している。
転職したからといって必ずしも待遇が良くなるわけではないが、転職を検討している人は、売り手市場である現在はチャンスといえるかもしれない。
サイトウ イサム[著]、加藤 秀行[著]
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エン・ジャパン株式会社は、同社が運営する転職支援サイト「エン転職」の利用者1,128名を対象に、「転職希望者のホンネ」についてアンケート調査を行った。調査期間は2015年9月9日〜16日。
調査結果によると、まず転職希望者に転職を考えた理由について複数回答で聞いたところ、「給与に不満がある」が44%で最も多く、同様の調査で過去3年間連続でトップとなった。以下は、「会社の将来性に不安がある」(42%)、「会社の考え・風土が合わない」(32%)、「仕事内容に不満がある」(31%)などと続いた。
次に年収へのこだわりについて聞いたところ、52%が「年収アップを希望」と回答した。「現状維持で良い」が27%、「年収が下がっても構わない」が11%、「特にこだわらない」は10%。年収への不満を転職理由に挙げる人が多いこともあり、転職で年収アップを希望する人は多いようだ。
そこで気になるのは、現在の年収と適正と考える年収とのギャップだ。転職コンシェルジュの株式会社ワークポートは、同社に来社した20代〜40代の男女286名に転職希望者の意識調査を実施し、その結果をホームページ中で紹介している。調査期間は2015年11月2日〜7日。
調査結果によると、現在の年収と適正と考える年収を年齢別に見た場合、20代の現在の年収の平均は約280万円で適正と考える年収の平均は約311万円となり、その差は約31万円だった。30代の現年収平均は約416万円で適正年収平均は約448万円となり、差は約32万円。40代の現年収平均は約545万円で適正年収平均は約590万円となり、差は約45万円だった。年代が上がるにつれて理想と現実の差が大きくなっている様子が分かる。
一方、株式会社インテリジェンスが1月12日に発表した「DODA 転職求人倍率レポート」によると、同社が運営する転職支援サービス登録者1名に対して、1.21件の中途採用の求人があった。その倍率は上昇傾向にあり、13カ月連続で2008年以降の最高を更新しているという。転職希望者にとって有利な売り手市場は、人手不足を背景に2016年上半期(1月〜6月)も継続すると同社では分析している。
転職したからといって必ずしも待遇が良くなるわけではないが、転職を検討している人は、売り手市場である現在はチャンスといえるかもしれない。
サイトウ イサム[著]、加藤 秀行[著]
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