ベネズエラは15日、原油安などを背景とした深刻な不況を踏まえ、経済緊急事態を宣言した。マドゥロ大統領の権限を2カ月間強化し、民間活動への介入や為替取引の制限が可能となる。
政府は緊急事態下で実施する具体的な政策には言及していないが、通貨の切り下げや、補助金で安価に抑えてきたガソリンの値上げなどが考えられる。ただ、昨年12月の議会選挙で野党が大勝し、多数派を占めるため、マドゥロ氏はこれまでのような強権的手法を取りづらいとみられる。
世界最大級の推定原油埋蔵量を誇り、外貨収入の96%を原油輸出に頼るベネズエラは、原油相場の下落で外貨準備高の減少に苦しんでいる。ドルの国外流出を防ぐための為替管理強化は、国内に混乱をもたらし、輸入品を中心とした深刻なモノ不足を招いている。
政府は緊急事態下で実施する具体的な政策には言及していないが、通貨の切り下げや、補助金で安価に抑えてきたガソリンの値上げなどが考えられる。ただ、昨年12月の議会選挙で野党が大勝し、多数派を占めるため、マドゥロ氏はこれまでのような強権的手法を取りづらいとみられる。
世界最大級の推定原油埋蔵量を誇り、外貨収入の96%を原油輸出に頼るベネズエラは、原油相場の下落で外貨準備高の減少に苦しんでいる。ドルの国外流出を防ぐための為替管理強化は、国内に混乱をもたらし、輸入品を中心とした深刻なモノ不足を招いている。