日本共産党箕面市会議員 名手ひろきのブログ

日本共産党箕面市会議員の名手ひろき(宏樹)のブログです。

箕面市議会で、自、公、政、維が修正案を否決! 日本共産党は、国保の府統一化は拙速に進めるなと討論 

2016年03月25日 16時36分00秒 | 市議会
3月25日(金)

 今日の分の箕面市議会、本会議が終わりました。各予算の討論・採決がおこなわれ、一般質問も3人分が終了しました。現在、追加議案、グリーンロードの定期券の新たな割引制度についての予算審議が総務常任委員会でおこなわれています。
 さて、今朝書いた、日本共産党などが提案した修正案は、日本共産党の神田・名手の2名と、増田議員、中西議員の4人の議員の賛成のみで否決されました。
 自民6人、公明3人、政友3人(1人議長除く)、維新4人の16人は、予算原案に賛成し、修正案には反対しました。北川議員は、どちらにも反対しました。

 今日の議会で、名手宏樹は、H28年の国保の予算に反対しました。大阪社会保障推進協議会の情報では、大阪府は、国保の統一化で「統一国保料金」と「統一の減免制度」を29日の「市町村との協議調整会議」で示す動きです。全国に先駆けて、維新の大阪府政は「統一国保化」にいち早く動こうとしています。北摂地域の保険料はさらに値上がりするとも言われています。市町村は、箕面市は、大阪府に、拙速な統一料金の設定はするな!市町村の声を聞け!と声をあげよ!と訴えました。  反対討論のをご紹介します。

第4号議案 平成28年度箕面市特別会計国民健康保険事業費予算について反対し以下その理由をのべます。
 
 H28年度は箕面市で年間一人平均で1149円の値上がりになります
 H28年度予算で見込まれている箕面市の国民健康保険の財政状況は、市の説明では「医療費は、保険給付費、自体は、総額的には減少しているが、被保険者が大幅に減少していることで1人当たりの保険給付費が増加している。そのため平均保険料が10万7,536円に前年度に比べて1149円、医療分に関して値上がりしている。国保の中の構成で後期高齢と介護納付金に関しては前々年の保険料の精算などもあり、「下がる。」」ということでした。つまり、医療分の純粋な国保保険料の部分と後期高齢の部分が上がる分、清算などで下がる分で相殺され、介護納付金も下がることから、全体的には保険料は下がるのですが、賦課限度額の4万円の値上がりがあって、上位所得者の賦課限度額が上がった分、結果として、年間の一人当たりの保険料の平均が1149円の保険料の値上がりになっています。
 なかなか、国保保険財政のやりくりは複雑で理解するのは困難ですが、
27年度と28年度の、保険料比較では、年間総所得800万円以上の世帯では賦課限度額の引き上げで、すべての世帯で値上げになった一方、総所得600万円以下のすべての階層で引き下げが実現ししています。しかし、結果的に今年も、わずかとはいえ年間一人平均で1149円の値上がりになっています。

 3900万円財源があれば値上げせずに済む!これまでの法定外繰入をやれば値下げできる
 この額は、国保加入者数、約34000人として、3900万円の年間の財源があれば値上げをせずにすむ予算額です。箕面市は、それまで一般会計からの法定外繰り入れを4億円おこなってきたものを、H30年を目途とした国保の広域化、府統一化にあわせて「累積赤字を解消するため」として、H26年度から、4億円の6分の1=約6600万円ずつ減らしH31年度には、法定外繰り入れをゼロにする計画をすすめています。累積赤字の大半は、H15年から17年 年の3年間、法定外繰り入れをゼロにして赤字を放置してきたことが大きな要因です。H28年度予算では、これまでの4億円の半分2億円しか、国保財政に繰り入れしない計算になっています。仮に、この4億円の6分の1の6600万円を国保財政に入れれば、値上せずに済む財源は約3900万円ですから、わずかに一人当たりの平均保険料は、逆に値下げする予算が組めます。高すぎる国保料の引き下げは市の判断一つでできるのです。

 国保財政の都道府県化を拙速にすすめるべきか
 いま、国保財政の都道府県化を拙速にすすめるべきでしょうか?1月18日に国のガイドラインが提示され協議がはじまったところですが、維新の大阪府政は、昨年5月、統一化の法案が成立する前に、「市町村国保広域化調整会議」を立ち上げ、その後、毎月ワーキングを開催し、この3月の29日予定の「第3回調整会議」で方向性を決定するとしています。第8回のワーキングの資料には「減免制度も統一」「法定外繰り入れは認めない」などの案まで示されています。国の指示の下で2010年の橋下知事時代に市町村長とかわした「統一国保・保険料をめざす」との合意が今も生きているのが特徴です。

 試算抜きの「統一料金」の結論は許されない
 全国的には「東日本は『統一をめざす』、西日本は『統一をめざしている』自治体が多いと言われるなかで大阪府はどこよりも早く『統一国保料』と『統一国保』をめざして動き出しています。この3月29日にも「調整会議」で保険料の試算抜きに「統一保険料」や減免制度の見直しの方向性を取りまとめるとしています。しかし、一度も肝心の保険料試算はなされていません。いまだ「標準的な電算処理システム」が国と国保連によって開発されておらず今年、秋にならないと具体的なことが分からないからです。保険料の試算抜きの拙速な「統一保険料」の結論は許されません。

 北摂・豊能地域の保険料が大きく値上がりすることも予想   
 すでに、大阪府から市町村へとりまとめ案や資料が配布されています。とりわけ北摂・豊能地域の保険料が大きく値上がりすることも予想されています。「医療費削減の検診など進んだ箕面や北摂地域でどうして大幅値上げになるのか?」「国保の広域化では医療費削減のインセンチブが働かないのはおかしい!」これまでも指摘されてきたことです。また、住民のための減免制度を手厚くおこなってきた自治体ほど保険料の値上がりが大きくなることになります。
国保の広域化における国のガイドライン案には、全国の知事会などが主張されてきた「国保の構造的な問題点」や厚労省自ら認めてきた「保険料の負担が重い」問題は一切言及されていません。仮に国が、国保の統一化にむけ3400億円を全国の市町村に財政支援をしても、全国の市町村の一般会計による法定外繰り入れは2013年度で3900億円であり、市町村が繰り入れをやめれば依然として、現行保険料より高くなることが避けられません。

 拙速な広域化、統一料金をすすめるな!の声を いま、住民のいのちと健康を守る市町村として声を上げるべきことは、広域化、統一料金は決まった道として追随するのではなく、拙速な広域化、統一料金をすすめるな!の声です。
大阪府は、保険料試算も出せない中で「統一保険料」との結論を拙速に出すな!の声です。被保険者の苦しみは「高すぎる保険料」であり、さらに高額になる「統一国保料」には反対の意思をしめすことです。
 また、統一保険料、統一減免など地域の歴史と事情を無視したとりまとめを行うべきではないこと!大阪府内に医療格差がないと府は言うが、北と南には明らかに医療水準の格差があり、医療費削減のインセンテイブの働かない保険料の統一は納得できない!と市町村の権限を一律に否定するような地方自治を尊重しない取りまとめをおこなうな!といま声を上げることではないでしょうか?          以上、反対討論といたします。


 

今日は市議会本会議、日本共産党は無所属の2人の議員とともに一般会計予算の修正案を提案し、採択にのぞむ

2016年03月25日 07時38分00秒 | 市議会
3月25日(金)

 日本共産党は、無所属の2人の議員と一般会計予算の修正案を提案
 今日は、市議会本会議。2016年度一般会計予算など討論と採決が行われます。日本共産党神田隆生・名手宏樹は、無所属の増田、中西議員の2人の議員とともに一般会計予算の修正案を提案し、採択にのぞみます。
 提案者を代表して、「せめてこの点を修正を!」と名手が提案説明をおこないます。議会に先立ち提案説明の中身をお知らせします。

   第1号議案 平成28年度 箕面市一般会計予算に対する修正案 の提案説明
 
 日本共産党の名手宏樹でございます。只今上程されました、第1号議案 平成28年度 箕面市一般会計予算に対する 修正案 の提案説明を4人の提案者を代表して行います。

 北大阪急行延伸事業の関連予算の一部を削減する
 まず、歳出予算から削減するものとして、 総務管理費、市内公共交通整備事業より、地域公共交通活性化協議会補助金1431万円を削減するものです。これは、北大阪急行延伸に合わせたバス路線網(路線バス・オレンジゆずるバス)の再編に着手しようとするものです。北大阪急行延伸計画の見直しの立場から削減するものです。なお、北大阪急行延伸で、箕面市東部地域などから千里中央などへの路線バスなどが廃止される恐れがあることとあわせて、運賃負担が増加すると、不便になるなどの声があります。また、今回の削減の後もこれまでの、公共交通整備事業費は維持されています。
 また、都市計画費 (仮称)新箕面駅前地区交通施設整備事業、事業費において1億2千735万8千円の全額を、北大阪急行線延伸整備事業、事業費55億4009万9千円の全額を削減するものです。これらは、北大阪急行延伸による(仮称)新箕面駅の設置に伴い、駅前交通広場や交通施設を整備するための駐車場の解体など予算や、(仮称)箕面船場駅等の開削区間の土留め工事、北急電鉄(株式会社が整備する施設への補助、事業用地取得のための予算を全額削減するものです。
 以上これらの、競艇事業会計からの繰入金の北急延伸整備事業費1億8465万9千円については、財政基本条例に縛られているため基金費において、北大阪急行延伸南北線延伸整備事業基金積立事業、積立金として積み上げ5億8959万8千円に修正するものです。
 北大阪急行延伸事業については、アンケート調査などで7割が賛成など答弁されてきましたが、市民説明会が盛んにおこなわれ、アンケート調査を行った時期は、H22年で建設事業は420億円、市の負担は80億程度と見込まれていました。しかし、現在の事業費は650億円、市の負担は185億円と2倍以上のふくらみ、周辺街づくりや、阪大移転費相当を加えると、400億円にものぼる計画に変貌しています。延伸に賛成の立場の市民の方からも、「そこまで市負担を増やすなら、鉄道会社の株式を買って市長が大株主になって事業に参入すべきだ。」「市税だけ投入して、事業に口出しできない、今後の維持管理まで負わされれば、税金を捨てるようなものだ」「鉄道延伸でなくバス交通の推進にその金を使えば、もっと身近な公共交通網がつくれる」「暮らしの予算を削って市の年間予算に匹敵する多額の事業費の延伸事業が必要か」など様々な意見が寄せられています。国・府・市・事業者の協定を結び、秋には工事にかかろうとしているいま、いったん立ち止まって、改めて事業の必要性と方向性を市民的に問い直すべきです。

 マイナンバ―関連予算の一部を削減する
 さらに、歳出予算から削減するものとして、戸籍住民台帳費において、コンビニ交付システム管理運営事業、事業費319万1千円、コンビニ交付システム導入事業、事業費2012万円を全額削減するものです。これらは、H29年1月から、コンビニでマイナンバーカードを使っての住民票の写し、印鑑登録証明書、市府民税課税証明書の交付サービスを行おうとするものです。マイナンバーカードの活用の拡大もいま立ち止まって考えなおすときです。
1月から、希望者が任意で申請する「個人番号カード」の交付作業を開始しました。「個人番号カード」はいまのところ身分証明くらいにしか使い道がありません。他人にむやみに知らせてはならない番号と顔写真・氏名が一体で記載されているカードを持ち歩くことの方が、紛失や盗難のリスクを高めるものです。問題には触れず、「メリットいっぱい」などと宣伝し普及促進にばかり力を入れるやり方は、国民の個人情報の保護に責任をもつ姿勢ではありません。そのメリットを広げるための一つの施策がコンビの交付です。しかし、1月から政府が普及を促している「個人番号カード」の交付システムで原因不明のトラブルが繰り返され、交付手続きが大混乱に陥っています。「地方公共団体情報システム機構」(東京)のカード管理システムが断続的に障害をおこし、カードが発行できない事態が続発しています。個人情報の管理にかかわるシステムを、不具合のまま動かし続けるのは危険です。せめて原因が解明されるまで、システムを止め、交付作業をストップすべきではないでしょうか。安倍政権はいまだに「個人番号カード」普及を宣伝したり、「カード」の民間利用拡大の検討会を発足させたり、と異常な前のめりです。いまやるべきことは、噴出している問題点の徹底的な検証と制度の見直しです。個人情報を危険にさらし、国民への国家管理と監視強化につながるマイナンバー制度は凍結・中止し、廃止に向けた議論を行うことが必要です。

 就学援助の予算を増額
 次に、歳出予算として増額するものとして、教育費、小学校費・中学校費の児童生徒就学援助事業(扶助費)として、小学校児童分で34万2千円、中学校生徒分で22万8千円のそれぞれ増額するものです。これは、生活保護基準の引き下げにより、就学援助が受けられなくなった児童、生徒に対して基準引き下げ前の基準で就学援助を受けられるように予算の相当額を増額をしようとするものです。

 次に、予備費において、差し引き削減した事業の一般財源8642万円を、予備費において増額して1億3642万円とするものです。

 次に、第2表、継続費において北急延伸事業費(継続費)548億9661万3千円を、第3表 債務負担行為から(仮称)箕面船場駅前地区まちづくり拠点施設整備事業97億8千万円を、第4表地方債から、北大阪急行延伸事業債15億8940万円をそれぞれ削減するものです。

 次に歳入については、以上、歳出から削減しようとする先の項目について国庫補助金・交付金、府補助金、市債の歳入合計54億3342万9千円を削減し、歳出・歳入合計は415億9657万1千円にあいなるものです。

 以上、本修正案は北大阪急行延伸事業の関連予算やマイナンバ―関連予算の一部を削減する中身ですが、すでに昨年度27年度予算や補正予算などで議決された事業で、事業として動いている事業についての予算は修正に至っておらず、H28年から新たに進められようとする事業に限定しました。なにとどご審議いただきご議決賜りますようにお願い申しあげまして、本修正案の提案者を代表いたしましての提案説明とさせていただきます。