6月1日(水)
国保の都道府県化で、箕面市では今年も国民健康保険料の全階層の値上げ
一人当たり平均で年4,000円の値上げ。上限額、102万円に初めて100万円を超る。
2018年国保の都道府県化が実施され、箕面市でも毎年のように、保険料の引き上げが進んでいます。政府は2018年度から、それまで市町村ごとに分かれていた国保の財政を都道府県に集約する「国保の都道府県化」をスタートさせました。この制度改変の最大の狙いは、市町村が一般会計から国保会計に繰り入れて行っている、自治体独自の保険料軽減をやめさせ、その分を住民の負担増に転嫁させることです。「標準保険料率」、「保険者努力支援制度」など、自治体独自の公費繰入をやりにくくする、さまざまな仕組みが導入されました。
6月1日、箕面市から公表された2022年度箕面市国民健康保険料率についてではモデル世帯で、すべての階層で年間1人300円から3万円の値上げになります。
2021年
保険料の総額 29.4 億円(※) 被保険者数 26,674 人
一人当たり平均保険料
0~39 歳及び 65~74 歳(医療分+後期支援分) 101,407 円
40~64 歳(医療分+後期支援分+介護納付分) 128,878 円
2022年度
保険料の総額 29.4 億円(※) 被保険者数 25,625 人
一人当たり平均保険料
0~39 歳及び 65~74 歳(医療分+後期支援分) 105,984 円
昨年から 4,577円の値上げ
40~64 歳(医療分+後期支援分+介護納付分) 132,934 円
昨年から 4,056円の値上げ
保険料の上限額、年所得約700万円世帯は、今年も3万円と連続値上げで102万円に初めて100万円を超えました。
また一人世帯では、39才まで65才から74才までで年間所得200万円世帯で872円の値上げなのに、600万円世帯では472円の引き上げで、所得の低い層に負担が重くなる試算です。