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阪神タイガースのファンを半世紀以上やっているが、そのリスク管理の甘さをこれほど痛感したことはない。3月に藤浪や伊藤などの選手が合コンでコロナに感染し、球団の管理姿勢や選手の意識の低さがさんざん問い直された中で再び今回のコロナ感染事件である。
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9月17日に浜地、馬場、小川、岩崎の4選手が会食、その後浜地投手に症状が出たことから発覚。さらに同日別のグループでは福留、糸原、陽川、岩貞、江越、木浪、小林の7選手とスタッフ1名が会食、こちらでも岩貞、陽川、糸原、スタッフの4人が陽性判定を受けた。一般に会食の際にはマスクを外すため、リスクが高く、多人数の会食は球団のルールにも違反している。
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糸原はチームキャプテン、福留はチーム最年長、岩貞・岩崎・馬場は何とか2位で持ち堪えてきたセットアッパー、陽川・木浪はレギュラー、江越は代走として毎回出場していたのである。この登録抹消は致命的である。
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これを受けやむなく25日のヤクルト戦に向け、10人を登録抹消、9人(能見、藤浪、谷川、斎藤、上本、北條、熊谷、高山、島田の各選手)を登録。さらに26日には尾仲投手を追加登録した。
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しかし、この入れ替えは少なからず試合に影響を与えている。25日の試合は西投手が頑張っていたが、不運なタイムリーもあり、6回に逆転を食う。7回は能見投手がヤクルトの荒木選手のバスターからの3ランを浴びて万事休す。当日補強の選手も荒木、上本、高山、北條が打席に立ったが、北條の1安打のみ、投手は能見が被弾するなどレベルダウンは隠しきれない。
26日のヤクルト戦もガンケル投手を次いだ藤浪投手が村上に決勝ホームランを撃たれ、さらに打線も3回の近本、北條の唯一の連打を糸井の内野ゴロの間に返した1点のみ。トータル4安打では勝てない。
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こんな試合しかできない状態になったことはコロナのためと言ってしまえばそれまでだが、これだけ感染リスクが叫ばれ、他球団からは感染者が出ていない中でなぜ阪神タイガースのみから発生してしまうのか。球団管理と選手の姿勢の甘さが露呈してしまったとしか言いようがない。応援しているチームがこのような体たらくなことは情けないの一言である。