hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

ヤマト〜人形町グルメ

2025-02-26 05:00:00 | グルメ
寒い日には囲炉裏を囲んで一杯行きたいものであるが、秋田や仙台ならばともかく、東京ではあまり見かけない。しかし、Mくんがピッタリなお店を発掘してくれた。

とはいえ、2014年に私は行ったことがあるのだが、なぜか今まで気づかなかった。場所は人形町駅から金座通りをまっすぐ久松警察の手前を左に曲がったあたりにある。店の名前は『ヤマト』、山形の下にカタカナのトを書く屋号からこの名前となったらしい。



店に入ると大きな囲炉裏が2台、周りに席が作られていて10人以上座れる。囲炉裏では炭が燃えていて微かに温かく感じる。



3人揃ったところでビールで乾杯。前が暖かいからかビールが美味い。まずはお通し、クレソンのお浸しとつぶ貝の煮物。しっかりと味がついていて美味い。



名物の『細い大根』をお願いする。サラダ感覚で葉っぱの付いた細い大根、青ネギ、キャベツが皿に乗り、茶色の肉味噌が添えてある。味噌を付けながら野菜を食べるのだが、この肉味噌が美味い。大根の葉がこんなに美味いかと再確認してしまったほどである。

刺身の盛り合わせは大きな皿に盛って出てくる。本日は分厚く切った寒鰤、栄螺、烏賊、馬刺し。醤油は2種類、普通の醤油とニンニクを漬けた醤油。後者は生姜を加えて馬刺しに付けて頂く。まずは寒鰤、見事な厚切り、私は醤油でなく塩で頂くが口の中に広がる脂、何とも言えない食感、大満足な味。

ここは竹酒をお願いして馬刺しをにんにく醤油と生姜共に頂いた。

大きな蛤が3つ、焼き網の上に載せてじっくりと焼いていく。焼けるのを待つのもご馳走である。店のお姉さんが蝶番と貝柱をうまく切り、開いてお酒を掛ける。



じっくり焼けたところで手元の皿に移してもらい、ガブリといく。もちろんかなり熱いが、旨みの塊のような身は弾力があり、食べ応え満点。最後は皿に溢れた知るまで飲み干した。



竹酒もなくなり、やまとしずく(秋田県)純米吟醸を頂く。すっきりした中に甘みと酸のあるバランスのいい味。お姉さんによるもこの蔵元とお店とは同じ屋号のため、古くからお付き合いがあるとのこと。



蛤に続いて登場したのがトラフグ、七味焼きにしてもらう。筒切りにした身の部分とアラの部分を分けて焼く。味の方は改めて言うまでもないが、もちろん美味い。唐揚げもいいが、七味を振って囲炉裏で焼くとこんなに旨みが出るものなのか。



もう一つの炭の上では網に岩塩の板を乗せて焼き始めている。よく熱せられたところで地鶏を乗せ、焼き始める。この焼け具合を見るのは、我々の方でやる。皮がカリッとした所で柚子胡椒を添えて食べるが、弾力がある。塩味もいい具合につくもので香ばしい。



鴨の朴葉焼きもじっくりと火台で焼き、皿に乗せて出される。この味噌が甘過ぎず、辛過ぎず、鴨の味を上手く出している。



先程も飲んだヤマトしずくの薄濁り(純米吟醸)を頂く。やや甘みが強いが、味噌とよく合う。朴葉を舐めたい衝動に駆られた。





焼き物は芽キャベツ、味付けうずら卵、椎茸、イカのゲソと続いて出される。酒ばかり進んでいけない、蕎麦猪口がすぐに空になる。



最後に七冠馬(島根県)を頂くが、旨みがある中にも飲みやすい。奥出雲で培われた美味い水で作られた酒である。



最後に桜エビを炊き込んだ土鍋ご飯、こちらも香ばしく、美味しくいただき、お茶を飲んで大団円。実に繊細で肉も魚も上手く調理されていた。焼き手のお姉さんも飛び回りながら、サービスよくしてもらい、大満足である。

東京で囲炉裏が恋しくなったらこのお店、ご馳走さまでした。

ヤマト
中央区日本橋富沢町16ー3
0336618010


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