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6月の旅⑤。ホテルを出て草津温泉の湯畑に向かう。車ではわずかな時間で到着するのだが、道は結構わかりにくい。カーナビは素晴らしいのだが、平面的な場所ならともかく、草津温泉のようにアップダウンが多く、道が曲がっているところではうまく道が表示できない。特に立体交差には騙されてウロウロする。
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ようやく駐車場に車を入れ、出るとすぐ横に草津山光泉寺という古刹がある。まずは参拝と中に入って行く。光泉寺は山号が草津山、720年に行基が薬師堂を創建したと言われている。寺は1200年に再建、僧職は鎌倉幕府から地頭に任じられていた。有馬温泉の温泉寺、山代温泉薬王院(または道後温泉石手寺)とともに日本温泉三大薬師と称せられる。
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本堂にお参りし、隣にある五重宝塔に向かうが、新しく美しい。令和5年に完成した高さ21.4mの朱塗りのチタン製とのこと。
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これとは対照的なのが釈迦堂、江戸時代元禄16年に建立、本尊は奈良東大寺公慶上人作。茅葺の渋い造りで本尊の釈迦如来が平成17年の調査により公慶上人作とわかったことから『遅咲き如来』として今まであまり花が咲かせられなかった人にもうひと花咲かせるためとお守りまで売られていた。
ここから階段を降りると湯畑だが、相方の足を考え坂道をゆっくりと降りることにした。その途中に温泉ホテルが新館を建造している姿を見て2004年当時に同様な施設の倒産・廃業が相次いだことを思い出し、インバウンドなど時の流れを感じた。
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湯畑は昔とさほど変わらず大規模なもので湯の花を製造している。
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お隣の熱湯では草津名物湯もみショーの呼び込みをやっていたが、以前に見たことがあるので今回はパス。お土産屋さんや饅頭屋さんを冷やかすが、以前来た際には数軒まわれば温泉饅頭の試供品が食べられたのにコロナ後の今は全くなくなっていた。
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湯畑を一回りした後、最近新スポットとして雑誌などに取り上げられた『裏草津』の方に行く。お土産屋の隙間の細い路地、さらに階段を登り、貸切温泉の前を左に行くと新たにできた建物が複数ある。カフェ『月の貌』、足湯、展望デッキなどがあり、若い人がのんびりとお茶を飲んだり、寝転がったり。階段を降りると地蔵の湯があり、名前の通りお地蔵様が祀ってある。
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初めてだったのが『顔湯』、木製の四角い箱に顔を突っ込むと下に源泉が流れていて湯気にあたる仕組み。大したことないだろうとたかを括っていたが、確かに美肌効果がありそうである。
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1時間程度散策して駐車場に戻り、次の目的地『旧太子駅』を目指すことにした。(以下、次回)
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