下部温泉まで来たらやはり身延山久遠寺に行かねばと車を走らせる。車で9kmだからすぐなのだが、その前に身延線身延駅に立ち寄りスタンプを押印。勉強不足のため、久遠寺自体の周り方がよく分からない。
走っていくうちに道は総門という立派な門をくぐり、宿坊や土産物、数珠など仏具を商う店などが増えてくる。町営駐車場はあるが、まだまだ坂は続く。途中からうねりながら走り、門の前に来るが駐車場がない。まあしょうがないと奥の院を結ぶロープウェイの駅まで行くとようやく駐車場がある。
無事に車を停めてロープウェイ駅を目指すが、ここまで行くにもかなり階段を登らなくてはならない。
ロープウェイは毎時00から20分おきに出ている。9時20分のロープウェイに乗り、7分の空中散歩を楽しむが、頂上駅近くで右側に頭だけ出す富士山を発見する。
山頂は1000mあるだけにかなり気温が下がる。まずは東側展望台に行き、正面に見える富士山を拝む、天気も良く、富士山の日(2月23日)だからか、雲一つない。
続いて奥の院に向かう。久遠寺奥の院は日蓮上人が故郷安房小湊を思い出し、追慕したことから思親閣と名付けられている。
階段の脇には日蓮上人が植えたとされる樹齢700年以上の大きな杉が生えており、その先の祖師堂を目指す。この4本の杉にはそれぞれ名前がつけられていて、まるで生きている様である。
さすがにまだあちこちに雪が残り、山の寒さに震える。信者は山の下からここまで2時間以上掛けて登るのだという。私は修行が足りないからロープウェイがなければ決して来ないだろう。奥の院に参拝をして御朱印を頂くが、若いお坊さんに丁寧書いて頂く。その奥の釈迦像を見て、奥にある北展望台に行く。
風が強い分、遠くまで見渡せて南アルプスの山などが一望(北岳付近は雲があったが、前岳、中岳、悪沢岳はよく見えた)することができた。さらに七面山展望台にも足を伸ばす。
さらに南展望台からは再び富士山を眺めるが、ここからの富士山、そして富士川の流れも素晴らしく、一台スタートを遅らせてロープウェイで降りたのである。(以下、次回)