今日も朝から細かい雨が降って「梅雨らしい」徳島県阿南市です。阿南市には大きな企業が三つあります。四国電力、王子製紙、日亜科学
なんですがその中で王子製紙は多量の清水が紙を作るために必要です。それで阿南市を流れる徳島で二番目に大きな「那賀川」の河川敷
を掘ってその下に取水管を埋めているのですが・・今年の異常気象で川の水が無くなり「紙が作れない」状態になりかかっていました。
日亜か王子のどちらかが和歌山から「清水を運んだら海水に変わっていた」事件まで報道されていました
やっと降りだした雨はショボショボではありますが結構一日中降っているのでダムの貯水量も少しづつ増え、一般家庭の水の不安も、企業
の不安も農家の不安も川漁師の不安も解消してくれているようです。 普段の徳島は日本でも5本の指に数えられる豪雨地帯でおまけに台風の通り道だから大雨、大水による被害は例年
つくづく陸上も海上も日本と言う国は「厳しい」と今回は特別に思いました。今回の日本へ向けての航海でも台湾を越えてからの海は一
番天気が安定している4月末から5月、6月初めまででしたが今まで長い間航海してきた海外の海と全く異なっていました。
殆どの外国人が口にする「なぜ日本の港はコンクリートで覆ってしまうのか」と言う質問、僕自身も長く海外をクルージングしていて同じ疑問を感じていました
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確かに殆ど利用者がいない港にお金をかけすぎている場合もあるように思いますがコンクリートで囲んでしまわない限り安心できない「日本だけ」と言えるような厳しい海況なのです。
普通海外の海では東風が吹いていれば島の西側は安心して停泊できます。それも東風が吹く季節は数ヶ月殆ど東風しか吹きませんし西風も同様でした
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太平洋の真ん中にある島でも殆ど波もうねりもないのです。ところが日本近海はホロホロが北上していた間、一日に最低二度は風が変わりました
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東風が西風に変わったり北風に変わったり南風に変わったりで全く安定しないのです。全く風が無くても360度何処からでもウネリがくるのです
そんな具合ですから東風と思って島の西側に行って休もうとしても西からも北からも南からもウネリが来て何処を探しても自然の泊地を探すことはできませんでした
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唯一西表島の船浮湾が自然で安心できる場所でしたがここは殆ど360度陸地に囲まれた深い入り江でした。大型船ならともかく小型船の場合コンクリートで囲まれた港に入らない限り安心できる場所がないのが日本なのです
ヨットで日本一周するより世界一周するほうが遥かに気楽です
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ヨットで日本を周って「ヨットの旅は大変」と思っている方に申し上げます。こんな厳しい海は日本近海だけです。日本近海から比べたら太平洋もインド洋も大西洋も「季節さえ間違わなければ」庭に掘った溜池のようなものです
日本が長い間鎖国政策がとれたのはこの厳しい「海の砦」があったからだと言った外国人がいるそうですが全く同感。レーダーの故障で厳しい見張りの日々の事も手伝って未だに疲れが取れない「日本近海の海」は「地獄の海」と言っても言い過ぎではないように思います。
ああ~・・懐かしいな~・・・あの安定した風が吹く南の島々・・・
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何の規制も無く「世界で一番自由な乗り物」に「夢」をイッパイ
載せて走っていた粘りがあるようにさえ見える青い海が・・・何処の泊地でも毎朝聞いたニワトリの鳴声や外で遊んでいる子供達の歓声
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移動するとなると「地球上で一番乗りごごちが悪い乗り物のヨット」だけど停泊していた殆どの日々は「極楽」だったと・・・
強風にアンカーの心配をした日さえ今となると苦にならない「思い出」です
旅が通った場所であった事しか見えないように、人生もまた通った場所しか見えず、同じ「時」は二度と帰っては来ない。通る道はたった
一つしか選択できないから別の体験をしたかったら何かを捨てなければならない。「一つを得たら一つを失う」
なんて難しい事を考えても考えなくても乗っている汽車が向かっているのは墓場だから元気を出して終着駅に着くまで愉しく過ごしましょう
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このところ慣れない「しなければならない規制だらけの日本」に戸惑い、僕としてはかなり落ち込んでいる状態のようです。ヨットがちゃんと収まれば元気も回復すると思いますのでここ最近の愚痴っぽい文章お許しくださいませ
夕方大雨の中こちらに仕事があった近藤氏が「ドバミミズの匂いでウナギが罠に入ってもミミズは食えない」構造に改造したウナギとり罠を
届けてくれました
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優れものだから早く仕掛けてと思うのですが肝心のドバミミズが一匹も見つかりません。ミミズ獲り用のクーラー
ボックスもウナギを飼っておく容器も準備しているんですが・・
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川漁師の本によるとミミズを食べさせなければ、そのミミズは「何度も使
える」そうなのです。 しかし初めにミミズを獲らない事には何度も使えると聞いてもどうしようもありません。 明後日テレビの録画撮りで徳島に行くから近藤氏が以前言っていた県庁の林でも探ってみましょう
誰かドバミミズがいる所を知っていたら教えてね